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最後のトリック
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最後のトリックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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マジで犯人は私でした ちょっとトリックに納得のいかない部分もあるかもしれないけど、それでも発想がすごいと思った 是非とも読んでみてください | ||||
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いい | ||||
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読み進めるうちに犯人にさせられそうだ、という“不安”が募って、途中で読むのをやめようかと思った瞬間が何度かあった。やっぱ犯人になりたくないなあ、と。なんとか最後まで読み、犯人には“なった”と言っておきましょう。その点は恐れていたよりは読後感は悪くはありません。 トリックとして、ということを評価するには、肩の力を抜いて読んでいたので、あまり意見はありません。 ただ、手紙の主と、その周りの人について、もやもやしています。 私はアガサ・クリスティーが好きで、その人物描写は何度読んでも面白い、と感じるのですが、その作品の中に「杉の柩」という、メロドラマの印象の強い作品があります。なんだかそのラストを思い出していました。 以下ネタバレです。 手紙の主と関係してる人としては、語り手である作家。カルロス。妻。幼少期の思い出を綴った文章に出てくる少女、恵利佳。がいる。そこはミステリーらしく、匂わせていたのかもしれませんが、作家が実は恵利佳なのか?と思いながら読んだり、保険外交員が恵利佳なのか?と思ったり。手紙の主が、書き手なのだろうか?と思いつつ、叙述トリックとしてもそれはなさそうだ、と思い直したり。 そのどれでもなく、覚書にあったように、また果たせなかった夢としての恵利佳、の描写、亡くなった際の事故の描写にも、不可解で不気味なものを感じている。ちょっとわけのわからないどろっとした感情を思わせる。 最後の手紙で、あれだけ、思慕を寄せていた恵利佳は、見つけられなかった星として片付けて、ほんとに愛する妻と子を守れた、というのがこの小説で、トリックを利用して言いたかったストーリーなのだろうか。それは美しい話なのだろうか。 また、1日加入日がズレていて、保険金を家族に残せなかったおじいさんの話が、手紙ではない箇所に出てきますが、最後の手紙には、そのおじいさんでないものの、保険金を家族に残そうとして失敗した人を犬死にと書いてある。そこまで言う必要があるのだろうか。 レビューを寄せてるひとたちには、こんな特殊能力はどうなのだ、ということを批判してるけど、ひとり、こんな方がいた。つまり、SNS炎上で読者が犯人になることがある、と。これは社会批判であり批評であって、とても面白い視点だ。 手紙に出てきた、、、作文をみんなの前で駄文として読み上げた女教師。この人物のくだりも気になるところだ。その女教師のことを糾弾したかったのだろう。人に心の内を晒されること≒殺されることの暗喩なのかもしれない。 特殊能力と言ってるけど、繊細な人間が無自覚な読者やSNSのフォロワーによって傷つけられることを、言いたかったのだろうか。 ひょっとしたら、手紙の主にとって過去の女たちへの、鬱屈とした感情を、晒すことが目的だったんだろうか。最後の手紙を読めば、気持ちは救われる、と書いてるけど、読めば読むほど、この手紙の主の不遇への恨みに付き合わされたことが後味悪いだけだ。 作家いや、作者のねらいはそこにあるのか。 姉妹の超能力みたいなトリックで、なにかを訴えてるんじゃないかとすら思う。 あやしく感じている。これも作者にまんまとやられているとは言える。 | ||||
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満足しています | ||||
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「読者が犯人」という難攻不落のテーマに挑んだ作品ということで、訝しく思いながらも手に取りましたが結果的に楽しく読めました。 トリックについては一部強引さを感じる点もありましたが、全体的には「あーなるほど」と感心できるレベルの内容であり、最後の語りに向けて伏線がしっかり組み立てられています。 いまひとつ評価が伸びないのは、ぶち上げたテーマのハードルが高過ぎたからかと思いますが、個人的には人に薦めたいお気に入りの一冊となりました。 | ||||
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題名に惹かれて買いました、スラスラと読めました。辛辣なレビューが多いですが、その方たちは本当に犯人になることを期待したんだと思います。もちろん私もこの本を読んだ後には自分が犯人だと思いましたが、あくまでもこの本の中で犯人になったのです。現実で犯人になったらたまったもんじゃありません。しかし現実で犯人になっていないならやっぱり犯人は読者じゃないじゃないかと言われると思いますが、わたしは確かに読み終わった後犯人は私だと思ったのです。上手く説明できませんが、面白い作品だと思います。 | ||||
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読者が犯人というミステリの最難関に挑んだ作品。途中、ストーリーの筋と関係ない研究者のうんちく披露が長々あったが、それも一応伏線のひとつだったのでしょうがないと思うし、それなりに楽しめた。 レビューの中には「ノックスの十戒に反してる」と書いている人もいるが、そもそも読者が犯人というメタなオチに挑戦する以上、ノックスの十戒に反しなければならないのは当然だろう。あまりにお門違いの非難だ。それを根拠に否定するならクリスティもだめ?読者が心を広く持たないと新しいアイデアは生まれない。 他にもレビューで駄作であるとか卑怯であるとか色々あるので、読むのを躊躇される読者も多いだろう。少し短気であったり、本格ミステリの原理主義者ではたしかにそう思われるかもしれない。ただ、新しいものを受け入れる度量のあるミステリファンは手を取っていただきたい。意欲作であることは間違いない。 ただ、難癖をつけるならダラダラと無駄な部分が多い。3分の2の分量で十分描き切れたのではないかという冗長な部分が散見されるのは認めざる得ない。 なので、星は四つ。 | ||||
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いきなり大きな謎をふっかけて期待を膨らませ、中盤で種明かしされ、終盤にカラクリがわかり、最後に全ての謎が解け、ほとんど感動するほどの余韻までありました。ミステリー、サスペンス、推理小説を読む私にとって、これは異例なヒットです。 最初の種明かしのときは頭がグラグラするような感じです。すっかり騙されていたわけです(ちなみに私はこういう作品を読むときに先読みや玄人読みはせず、素直にそのまま物語の流れに沿って読んでいきます。騙されないように用心して作品のアラを探しながら読む「プロフェッショナルリーダー」ではありません)。 そして一見無関係と思えるパラレルストーリーが、きっとつながっていくのだろうと思っていると、意外なつながり方をしていくのを目撃して、騙されながらも嬉しい気持ちになります。 期待を軽く上回る見事なエンターテインメントでした。 | ||||
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最後までトリック見破れずわ、楽しめました~ | ||||
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両手を挙げて「やられたー!」とは言えないけど、ここまで舞台装置を整えてトリックを考えた著者には素直に頭が下がります。 なるほどね、そういう意味か。確かにこれは「読者が犯人」だわ。 納得いくとかいかないとかそういうのは置いといて、素晴らしいくらいに緻密に構成されている。お見事です。 | ||||
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登場人物が少なく読みやすい。また、状況がシンプルなので物語の場面が想像しやすいです。 最後の結末には少し無理矢理感があったりもしますが、読者を犯人にするには、「その手があったか!」と思いました。 ただ、厳密に言えば新聞小説をリアルタイムで読むのと文庫本ではタイムラグが生じるため、「読者が犯人」ではなく、「読者の中に犯人がいる」が正しい表現ではないでしょうか? エンタメ小説として読む分には楽しめるのではないかと思います。 | ||||
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「読者が犯人:とはどんなトリックか気になって一気読みしてしまった。 多少の無理はあるものの、”なるほど”と思わせるトリックであった。また、そのトリックを成立させる為のプロットも面白くて、良い作品に仕上がっている。 また、作品の中に出てくる双子姉妹によるテレパシーのタネも面白かった。 | ||||
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とても中古品とは思えないほど、綺麗な状態でした。今後も利用させていただきます。 | ||||
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突っ込みも覚悟した上で、「読者が犯人」という究極の不可能トリックに挑戦したその心意気を評価したいです。 著者も本書の中でその不可能性に言及していますが、「本を読んでいる読者」が作中人物を殺害するなんて事はあり得ない訳で、それをクリアするためにかなり牽強付会なトリックになっているのは覚悟して下さい。 そして実際「読者に殺されるためのあるご都合主義的な条件」が被害者に設定されています。それに厳密には「この本を読んでいる読者(あなた)」が犯人とは言い難いのですが、まあそれでもこの難しい挑戦に対して一応は辛うじて(笑)納得のいく落とし方でした。 このトリックを否定するのは簡単ですが、こうした誰も挑戦したくても難しい「究極の不可能トリック」にチャレンジした精神を評価します。 | ||||
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皆さんがあまりに低評価なので星5つにして投稿します. 極めて困難な課題に挑んだ著者の意欲に感心しました.ミステリ史に残るアクロバティックな構成です. おそらく本作品の価値は,意外な犯人を扱った名作を一通り読んだようなミステリファンでないとわからないでしょう. 解説に引用されていたヴァン・ダインが古典すぎるなら,その解説を書いた島田荘司も知らない読者には,トリックの無理筋が目立つと思います. 読者を選ぶという意味では,派手な帯の文庫にした販売戦略に問題があるかもしれません. | ||||
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注)ややネタバレを含む内容です 稀に、虚構というものが現実を侵食してしまうことがある。例えば三島由紀夫の『金閣寺』は、ある青年が寺を放火した実際の事件を題材としているが、三島の創作ノートをみると、この作品は綿密な取材を基にした強固なプロットに依っていた。そのリアリティを小説(=虚構)として昇華された三島作品を私達は読む。重要なのは、その最後に立ち還る場所である。 ーほんとうは、あの事件は『金閣寺』に描かれていることそのままだったのでは?ー 虚構と現実との一瞬の相関関係を手にすること。この感想は、ある種の小説的愉楽でもあるだろう。 前置きが長くなったが、本書においては、その相関関係があくまで虚構世界で成り立ってしまっていることが一つの難点だ。体裁上、トリックは必要である。だが、読者を虚構のうちに物理的に引き込めない以上、「現実の読者」は犯人に成り得ず、二重の世界にいる読者だけが犯人となってしまう。しかしながら、現実の読者を差し置いた(または利用した)トリッキーな構成によって、作者の意図が虚構的に見事に実現されているとも言える。 評者も大勢の方のレビュー同様、失望のあまり低評価にしようと思っていたのだが、やはり「嘘をつかない」物語には価値があると思い直した。 思うに読者は「共犯者」である。テキストが現実に読まれなければ、虚構の読者も存在しない。 価値ある一冊である。 | ||||
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作中の説明を曖昧にしか読めず『超能力なんて非現実的』などと言う固定観念に縛られる人間には楽しめません。 『荒唐無稽なスーパーパワー』と『生物学的に存在し得る超能力』の違いを、しっかり作中の描写から理解できる人であれば、違和感を覚えることなく楽しめる作品です。 低評価を付けている人の感想も読みましたが、『犯人』という言葉の国語的意味のみに捕らわれている人。 超能力という要素が出てきただけで拒否反応を示している人。 そういう人間が、知ったかぶって非難の的を文体などにも広げているだけのものが9割以上です。 誰でも持ち得る感性と、その発展系たる超能力。 それを理解出来ず、メディアの囃したてる『超能力』イメージから脱却できない人には納得できない作品でしょうね。 | ||||
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網戸を通り抜けて、庭から甘~い香りが漂ってきます。クチナシの白い花は見た目は清楚なのに、その濃厚な香りには妖しい気分にさせられてしまいます。あたかも自分が27歳であるかのように若やいでしまうので、本当に困ります(笑)。 閑話休題、本格推理小説の最後の最後のトリックともいうべき「読者が殺人犯」という難問に挑戦した『最後のトリック』(深水黎一郎著、河出文庫)を読んでみました。 作家なのにスランプで原稿が書けない私のもとに、突然、香坂誠一という人物から、「読者が犯人」というトリックのアイディアを2億円で買い取ってほしいという手紙が送られてきます。不審感を拭えない私に、間隔を空けて第2、第3、第4、第5の手紙が届くたびに、さらに謎が深まっていきます。そして、遂に第6の手紙が・・・。 日本人作家の手によって「読者が犯人」というミステリが書かれたこと、しかも最後の結末が十分納得のいく作品であることを、一人のミステリ・ファンとして嬉しく思います。それにしても、知らぬ間に私も殺人という恐ろしい犯罪の片棒を担いでいたとは! | ||||
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たしかに荒唐無稽なオチではあるが、このアイデアをふくらませて1本の娯楽作品に仕上げた作者の力量と熱意は評価に値すると思う。 amazonのレビューを見ていておもしろいと感じたのは、最初に発売された『ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!』のときは肯定派と否定派が拮抗していたのに、文庫改訂版の『最後のトリック』では圧倒的に否定派のほうが多くなっていること。文庫化にあたってタイトルを変え、帯やPOPなどで結末への期待をあおったことにより、その失望感が反動として現れたのではないだろうか。 私はそこまでガッカリしたわけではないけれど、上げられたハードルを超えるほどの驚きは残念ながら感じられなかった。 しかし作品としてはわりと好きだ。 | ||||
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時間を潰すための本を探してオビに惹かれて買いました。 読みやすいのも良かったですし、謎の男が送ってくる意味深げな「覚書」だとか博士の超心理学の話だとか、これらがどう繋がっていくのかワクワクしましたね。 肝心のオチは微妙という他ないです。ここのレビュー見たらほぼ皆怒っててちょっと笑いました。 でも結末に至るまで十分に楽しく読めたので満足です。 | ||||
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