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(短編集)
物語のおわり
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物語のおわりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 21~40 2/2ページ
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湊さんの文庫新刊が並ぶとやはりわくわくしてすぐに買ってしまいます。 本作は「殺し」はなく、山女日記に近い連作短編群像劇です。 序章と最終章を主軸に、5章の短編をリレー形式でつないでいく構成です。 締めはわりとあっさりしていますが、各章で共感できる部分も多々ありとても読後感の良い一作でした。 | ||||
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私は40代男性、本は基本読みません。恐らく高校生くらいから今まで10冊読んだかどうか?というレベルでの意見です。物語終盤までは北海道の景色とか想像できるくらい簡単に引き込まれました。終盤でどうなるかとてもワクワクしてましたが、私にはちょっと最後は今一つという感じです。 | ||||
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私は北海道と真反対な温暖地に住んでいるしあまり接点はないのだが、行った事はかなりある。私事になるが嫁と一緒にスキー旅行しようと計画していたが、彼女が妊娠してキャンセルした、などと言う事まで思い出した。が何と言っても旅ゲーの金字塔「風雨来記」の3をすぐに想起した。もしかしたらそのまま参考にして書かれたのではないか? と思ってしまうくらいに出て来る場所も、そしてほろ苦い内容も類似を感じた。別にけなしてる訳ではなく、「風雨来記」ファンとして感激してるのだ。 それはともかく、「イヤミス」のイメージの湊かなえが、ガラリと印象の変わる好感度の高い作品を書いたものである。読み易い文章でグイグイ引き込まれるのはいつもの湊かなえだが、毒気が最小限に抑えられて嫌味が感じられない。2作品を読み始めて脈絡のない短編集かと思いきや、最初の作品をキーに繋いでラスト2作でまとめる長編だったとは。若干無理な繋ぎ方とも思うし、こんなに沢山短いエピソードを繋げなくても良かったのでは、と感じなくもないが、北海道の美しい情景と、夢を追う事と挫折と言う感傷的なテーマがマッチしてとても読後感が良かった。 個人的な思い入れもあり満点評価とする。湊かなえの新境地であるのは間違いない。 | ||||
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人から人に手渡される原稿の結末が胸を打ちました。 前半の話をもう少し短く切り上げて、後半にページを割いても…と思うところはありますが、私は暖かい結末が好きです。 | ||||
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中年の医師です。年頃の子を持つ父親の視点から読みすすめているうちに子供を思う親の気持とそれに応えるべく揺れる子供の心理も描かれており大変勉強になりました。そして自分を20台の青年時代に送り込んでくれた気がします。今後の在り方を含ませた1冊の小説の繋がりから今の自分の在り方を見直させてくれました。 | ||||
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ドラマティックだったり、どんでん返しがあったりするわけではないが、好感度の高い作品である。 具体的にホメたり、友人に推薦したりしたくなるような要素は希薄だけど、この作者の作品の中では、個人的にはかなり上位にランク出来る。 もし2点難癖をつけるとすれば、①それぞれの章の登場人物(「一人称=私」)の描き分けがはっきりしていないこと②ラストがなんとなく軽すぎ。 前半&中盤を総括して「おぉっ」と言わせるような「締め」を期待すると肩透かし。 。 。 | ||||
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とってもいい作品でした。 いろいろ考えさせられることがあったり、自分と比較してみたり・・・ ちょっと変わった構成でしたが、すごく面白かったです。 | ||||
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湊かなえさんの作品は読んでいてあきがこなく非常に読みやすいです | ||||
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今回の買い物では新品と変わらない本を市価よりもリーズナブルに購入できて喜んでいます。 | ||||
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湊かなえさんの作品はどれもおもしろいので、ほんとうに読みごたえがあります。尊敬しています。 | ||||
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北海道で一人旅をする人々に、「空の彼方」という誰が書いたか分からない物語がバトンのように渡されていき、人生を見つめなおしていく物語。 その物語には結末がない。結末がないからこそ、様々な解釈ができる。人生の岐路に立っている登場人物たちが、今までの自分の人生を振り返って新たな一歩を踏み出していくストーリーは心が温まった。 特にこれといった展開はないが、読後感もよく、しんみりと読める作品だと思う。 | ||||
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北海道を舞台に展開する、ハートウォーミング・ストーリー。 基本的には短編小説であり、各編ごとに性別も年齢も異なる人物が主人公。 共通しているのは、昔、北海道に旅行した、もしくは、住んでいたということ。 そして、現在は何らかの喪失感や挫折感を味わいながら、 再び北海道に来ていること。(もしくは向かっていること。) 主人公が、過去を回想し、現在を描写する形で物語は展開する。 その中で、「空の彼方」という小説がスパイスとなっている。 ラストが書かれていない「空の彼方」という小説に、 主人公たちが最後に自分なりのラストを加える。 北海道の大自然の中で冷静に考える中で、 主人公たちが、各々、前向きに生きて行こうとする姿に感銘を受けた。 | ||||
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作家になりたい“わたし”は中学生。 自分が書いたものが認められ、作家への道が開けそうになるのだが、 両親も恋人のハムさんも、大反対する。 ついに家を出て東京に行こうとしたが、駅にはハムさんが待ち構えて いた。 …というところで、この物語は終わってしまう。 続きが嫌でも気になる、この「空の彼方」という原稿用紙のままの 物語が、不思議な縁で巡りあった人々の手から手へと渡ってゆく。 北海道を舞台に、観光バスの客、バイクのライダー、自転車ツーリング の女性など、心に悩みやわだかまりを抱えた人たちのそれぞれの物語 8篇が、綴られてゆく。 各章で描かれる「空の彼方」の粗筋が5篇、ポイントを変えながら それぞれの語り手の言葉で語られる。 繰り返しになるから、作者も大変だ。 残念だが、本書の見返しは感心しないので4。 | ||||
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北海道の雄大な自然に会いたくなります! 私もど田舎出身なので、自分自身と重ねながら読みました。 ネタバレです… 物語のおわりがハッピーエンドでよかった。 | ||||
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湊かなえさんの作品は、全作品読破しています(ど*^^や)v 初期作品の「告白」や「少女」、「贖罪」、「Nのために」、「夜行観覧車」の頃は、ただのミステリ作品でした。「花の鎖」や「母性」、「境遇」、「望郷」などのセカンドステージでは、ミステリ小説なのですが、人間ドラマとしても深く共感させられる作品となってきました。最近の作品の「豆の上に眠る」や「山女日記」、「物語のおわり」では、もうミステリの要素がなくなっています。人間の生き方や家族愛、友情、恋愛論、親子や夫婦の絆が作品のテーマになっています。目頭が熱くなるような、心を震わすストーリーがたくさん詰まっています。 35ページくらいからなる連作短編集です。連載された雑誌が「小説トリッパー」なので、作品の舞台はすべて北海道の小樽、富良野、美瑛、旭川、摩周湖、洞爺湖、札幌といった場所になってます。伊坂孝太郎さんの「アイネクライネナハトムジーク」のようなマニアックな人物のつながりはありません。一つの未完の短編小説を、作品の主人公がリレー形式で、次の人に渡していきます。各話の主人公は自分なりの結末を用意していきます。どの結末もすばらしく読後の爽快感がとてもすばらしかったです。 子供(学生)&親&シニア世代(孫のいる世代)とどの年代の方にもお勧めできる一冊です。 私の中では女子中学生の萌ちゃんが、この物語のヒロインですね(^_-)-☆ | ||||
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ひとつの作品として提示している作者が用意した物語の終わりと、自分ならどうするだろうと自己分析を行いながら読み進んでいく物語の終わり、オムニバスの一作ごとに私ならどうするを考えながら読むと、堪能できる心理小説になります。あなたなら、どんな結末を用意しますか。 | ||||
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今回は帯の「あなたならどんな結末にしますか? 未完の物語を手にしたとき、新たな人生の歯車が動き出す。」というのに見事に引っかかりました。 まさに湊流マジックにかかりましたね。 結局、最終章になるまで、結末に気づかせなかったし、完全にだまされてしまいました。 仕方なくもう一度初から読み直して納得!!!!!!!!!!! 作者の発想と名プロットに関心・感動でした。 是非お奨めの一冊です。 | ||||
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「山女日記」に続き、今回も非ミステリの短編集。ただ、前作と比べると全体としては完全に1作品となっており、きちんと全てのオチも付けられている。 また、今回は北海道、しかもほぼ全道が舞台ということで、一時期北海道在住経験があり、登場する観光地もほぼ踏破している自分にとっては非常に懐かしく、旅情小説としても非常に楽しめた。 家族とは何か、人生とは何か、一作一作丁寧に紡ぎ出した良作で、自分としては北海道在住で大好きな作家、桜木紫乃氏の作風をもう少しふわふわとした柔らかな雰囲気にしたらこんな作品になるんじゃないかなどと勝手な想像をしながら読み終えた。 桜木紫乃のファンの方にはぜひ比較してみていただきたい作品である。 | ||||
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物語の終わり 湊かなえさんの作品は初めて読みました。映像はたくさん見ていますが、文章を見るのは初めてという意味です。何となく、文章よりも映像の方が面白いのではないか、と思ってしまう自分がいたためです。 一番面白いと思ったのは構成です。小説の一端が色んな人にわたり、いろんな解釈が生まれます。国語の授業で、この人の気持ちはどういう気持ちでしょう、と問われても答えは一辺倒になってしまうのがオチですが、場所も年齢も性別も経歴も違う人がこの文章に触れた時にどのような解釈を持ち得るのか、実験しているかのような感覚に陥りました。 文章自体は簡素で、ぐんぐん読めます。私は4時間くらいで読めました。それは余計な情景描写や台詞回しがなく、作品自体にひりひりした緊張感が漂っているからだと思います。どの人間に感情移入できるか、読み終わった後に感想を言い合えたら、その人の人間観みたいなものが垣間見れそうだなと思いました。 私の視点で書きます。物事の書評の本質を上手く書いている場面が好きです。それは「旅路の果て」という最終章です。 「作品の掲載中から辛口コメントを寄せる人もいた。内容はおもしろいが、文章はもう少し研鑽した方がいいのではないか。主人公視点から突然、神視点になっている箇所がある。ガラスの割れ方の描写が不足しているので、粉々になっているのか、罅が入った程度なのか判断がつきにくい。こういう人たちはちゃんと読んだ上で書いているし、作者自身を攻撃しようと思っていないのは一目瞭然だ。 でも、あとから急に増えた書き込みは違う。人類史上最低の駄作。糞つまらん。作者の頭の弱さがもろバレ。とにかく作者を貶めてやりたい、という悪意しか感じられない。」 このような書評な僅かなニュアンスの違いをよくこれだけ見事に表現できるものだなあと思いました。 そういったディテールと構成の秀逸さに4点です。あとは個人の問題だと思いますが、僕はラストの展開がどうも引き込まれませんでした。みなさんはどうですか。 | ||||
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☆ネタバレ注意です☆ この作品のテーマは「夢」だと思います。 最後の方に、麻奈がいじめにより自身の作品の書籍化の夢を奪われて不登校になるところは自分の過去と同一視してしまって、憂鬱な気分になりました。 僕自身もいじめで夢を諦めることになり、精神病院に4回入院したりして、人生のどん底を味わいました。 夢を諦める経験をした人は少なくはないと思うので、そのような方に是非読んでほしいです。 湊かなえさんの作品は、傷を抱えた人間を優しく包んでくれます。 イヤミス系の作品も好きですが、このような心温まる作品も好きです。 | ||||
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