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月光ゲーム Yの悲劇'88
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月光ゲーム Yの悲劇'88の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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10年ぶりくらいに読み返して登場人物の多さにビビった。 17人(多分)そんなん一人ひとりのキャラクターを想像して読むのなんて無理でしょ。 こういうミステリーは登場人物が多くなりがちとは言え、この多さはない。 まだ、再読の途中だけど、これはちょっと無理があったんじゃないかな。 ちなみに有栖川有栖ファンです。 | ||||
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学生アリスシリーズ(江神シリーズ)の1作目にして著者の処女作との事で、全体的な話としては面白かったと思います。 ただし、設定が噴火した山中という極限状態のクローズドサークルで、自然の驚異の前に自分の生死すら危ぶまれる状況で殺人が起きても「それどころではないだろ」というのが頭をチラついてしまいます。 また登場人物が無駄に多過ぎます。 少し間を開けると誰が誰だか分からなくなる。 ただ、主人公サイドのキャラ立ちがよく、そのおかげで最後まで読み通せたなという感想です。 推理パートは状況を除けば面白かったと思います。 | ||||
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有栖川氏は89年デビューのベテラン作家ですが、最近になって初めて読み始めました。そのデビュー作ということで、さかのぼって読んでみることにしました。大学のミステリサークルに参加していた時代からコツコツと書き綴っていたものだそうですが、江戸川乱歩賞に応募するも1次選考すら通らなかった作品ということ、確かに荒削りで、展開に不自然なところがあったりして、残念ながら全体的に素人っぽい感じは否めませんでした。 サークル合宿で偶然同じキャンプ場で過ごすことになった別々の大学の学生たちが、突然の火山噴火で道路が崩れてなくなってしまい、下山できなくなるという設定ですが、2017年から日本各地で噴火が相次いでいて、実際に死者も出ていることから、その恐ろしさにリアリティがあり、火山灰でかすむ空、火山弾が降ってくる様子などはものすごく切迫感がありました。出版された当時、どのように受け止められたのかはわかりませんが、クローズドサークルの作り方としては斬新なアイデアでうまいと思います。 また、約30年ほど前の作品なので仕方ないのですが、全体に古い感じは否めず、たとえば女子大生がすべて文学部生や短大生だったり、男子が動いて、女子はおとなしく守られ待機することがほとんどだったり、大学生たちの感じ方や価値観もどうしても古くさい感じがします。 それから他の方もおっしゃっているように、登場人物が多すぎて、同じ人物を姓で呼んだり名で呼んだり、時にはニックネームで呼んだりするため混乱してしまい、常に最初の登場人物表で確かめなくてはなりません。また、特定の女子大生に対する主人公の好意の描写が強すぎてなんだか愚かすぎるように見えてしまいます。 複数の男女が混じりあったとたんにあちこちで恋が発生するというのは、そういえば昔はそんなんだったっけな・・・と、なつかしくなりました(笑)。キャンプファイアで大学の応援歌やテレビドラマのテーマソングを大声で歌ったりして、振り返ればどこか恥ずかしい青春がうまく描かれていると思います。もっとも、これが書かれた当時の有栖川氏ご自身もまだ在学中だったわけですから、当時の等身大の大学生が描かれていると思っていいでしょう。 作品の出来、不出来は置いておいて、いまやすぐれたミステリ作家になられた有栖川氏の原点を知るということでいいのではないかと思います。 | ||||
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地道な理詰めでの事件解決は論理的で素晴らしいと思う。 しかし、噴火の起きた山でのクローズドサークルという壮大な舞台の割りに、トリックや動機が地味で衝撃はない。又、登場人物にあまり感情移入出来なかった。 これらが気にならないなら本格ものとして充分楽しめると思う。 | ||||
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処女作だから仕方ないけど、全体的に稚拙。 まず登場人物が多すぎる!書き分けもできてないし、あだ名があるならせめて統一してくれればいいのに、あだ名で書いたり本名で書いたり代名詞やその他そのとき限りので書いたり、わかりにくかった。 犯人の動機も、某人が急に下山した理由も不明瞭で薄すぎる! それからみな若いからなのか恋に落ちるの早すぎる。一日そこらでそこまで気持ち深くなれるかね。 肝心のトリックもめちゃくちゃ微妙でした。でもこの著者の今後に期待して読んでみます。 | ||||
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舞台は噴火した火山の中というかなり特殊な状況下でのクローズドサークル。評価の☆3というのは平凡な作品というよりは、良い点と悪い点が並立して存在してる事を示している。良い点は、ロジック重視のミステリとしてのトリックの完成度。犯人を特定する方法がいくつか存在し提示されている為、犯人にたどり着く道筋が複数存在し、その点を持ってフェアに感じた。また青春ミステリとして、(やや青臭いが)多感な心理描写も多く、場景も綺麗に感じられた。悪い点は、登場人物が多すぎる事。如何でも良いキャラが多く、正直誰が誰だか分かりにくい。後のシリーズキャラクター以外は後半分にも限定した方が良いと思った。また犯人の動機もちょっと受け入れられなかったが、ただ之は出版された当時と、現在の社会的な価値観の変遷によるものも多いかもしれない。(現在ではこの様な若者の自己顕示欲的な動機は到底、「悲劇」や「美談」には出来ないかと) | ||||
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舞台は噴火した火山の中というかなり特殊な状況下でのクローズドサークル。 評価の☆3というのは平凡な作品というよりは、良い点と悪い点が並立して存在してる事を示している。 良い点は、ロジック重視のミステリとしてのトリックの完成度。 犯人を特定する方法がいくつか存在し提示されている為、犯人にたどり着く道筋が複数存在し、 その点を持ってフェアに感じた。 また青春ミステリとして、(やや青臭いが)多感な心理描写も多く、場景も綺麗に感じられた。 悪い点は、登場人物が多すぎる事。如何でも良いキャラが多く、正直誰が誰だか分かりにくい。 後のシリーズキャラクター以外は後半分にも限定した方が良いと思った。 また犯人の動機もちょっと受け入れられなかったが、ただ之は出版された当時と、 現在の社会的な価値観の変遷によるものも多いかもしれない。 (現在ではこの様な若者の自己顕示欲的な動機は到底、「悲劇」や「美談」には出来ないかと) | ||||
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火山噴火によるクローズドサークルというのはあまり見ないので、 その点は面白いのですが、 どうも状況設定には無理があるような印象です。 登場人物が多すぎるというのも、読みやすさとしてはマイナスですね。 謎の解明についても、一応の理論的説明はついていますが、 如何せん動機が弱い気が、、。 まあ作者の処女作なので、こんなものでしょう。 | ||||
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作者のデビュー作。題名からして、クィーン風のミステリを意図しているらしい。噴火によって山の中に取り残された学生グループの中で連続殺人が起こるという設定は、「シャム双子」を意識したものか。しかし、ミステリ的にはかなり弱点があると思う。複数の被害者が出るのだが、犯人がこの通りなら、最初の被害者以外はすぐ犯人に気づくでしょう。また、探偵役の推理は数々の消えたマッチ棒に依存するのだが、これが少々心もとない。わずかな証拠から推理を積み重ねて真相にたどり着くというのは、確かにクィーン流だが、この場合論拠が弱いと思う。クィーンを目指そうという情熱は分かるんだけどね。 作者はこの後プロの作家として成功し、クィーンの国名シリーズ風の題名を付けた作品を発表したりしているが、本作は「この程度で「Yの悲劇」を名乗っちゃ困るなぁ〜」という、ほろ苦いデビュー作だと思う。 | ||||
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クローズドサークルにおける連続殺人、ダイイングメッセージ、読者への挑戦の挿入、推理小説研究会(探偵役)の活躍等など、典型的フーダニットの本格推理です。クイーンや中井英夫など、ミステリーの巨匠たちをリスペクトするあたり、わかる読者にはたまらないところですが、惜しむらくは決定的なサプライズ不足。トリックもあって無いようなもので、古典的ミステリーをこよなく愛していることは良くわかりますが、模倣的性格が強すぎ、オリジナリティ不足の感は否めず。17人もの登場人物も過剰としか思えません。必然、各人の書き込みが少なくなり、誰の顔も見えなくなる結果に。「孤島パズル」まで付き合ってみようか、と思わせる程度には楽しめましたが、本作は残念ながら平凡と言わざるを得ません。 | ||||
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