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(短編集)
四人組がいた。
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四人組がいた。の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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高村さんがこれを書く姿を想像するのも面白く思いながら、含み笑い。 | ||||
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奇々怪々の作品である。高村薫の新作小説をずっと待ち続けているファンは多い。私もそうである。なのに、私は図書館の片隅にこの本を見つけるまでの4年間、その存在を知らなかった。何度か新作をチェックしたと思うのだが、何故かその時Webに載らなかったとしか思えない。世の中も話題にしていなかったので、私の情報収集が劣っているというわけでもなさそうだ。 この作品は、何か秘術が使われて、あまり世間に出回らないようになっているのではないか。何故ならば、この12篇の連作短編集は、まるで存在そのものが「在るのに無い」という性格を持たされているからである。則ち、12編とも題名の上に「四人組」を冠していて一見典型的な農村の、元村長、元助役、郵便局長、キクエ小母さんという暇を持て余した四人組老人たちを主人公とした日常を描いているのかと思いきや、実はこの四人組がとんでもないものたちだったという構造があるのかと思いきや、実は農村自体がファンタジー構造に組み込まれていると分かる後半部分でだいたいこんなんだと思った途端、最後は筒井康隆の如く日本の地方問題が批判的に描かれハチャメチャになって絶望的カオスに進んで終わりと思いきや、なんと神仏含めて世界は凡そ事も無しと進み「正体」が一向に現れないのである。色即是空。空即無、無即空也。 私はこの題名を見た時に「やった!レディ・ジョーカーの元作「日吉町クラブ」の単行本化か!」と密かに思ったのものである。が、紐解いて、あまりものギャップに、声が出なかった(読書中そもそも声は出さないが)。まあ、高村薫小説世界の王道たる「太陽を曳く馬」も「冷血」も「土の記」も、まだ未読の私に「何をか言われんや」とは思う。 | ||||
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土の記に感動、共感しました。 が、本作は著者としては、不満足の試作か? | ||||
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単行本で読んだのではなく、オール讀物誌で読んだ。 登場人物、つまり4人が都合よく消えて終わるのだが、何だか違和感があった。 ユーモア小説らしいのだが、ちっとも笑えない。 別な形で風刺ができるだろうって思ったが。 これに著者本人が懲りたのではないかな、いや懲りて欲しい。 | ||||
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これがユーモアか? 第一章から全然面白くない。読みたくない気持ちを抑えて頑張って読んだけど三章でギブアップです。 これっぽっちも面白くありませんでした。むしろ不快。ブラックユーモアじゃなくただ不快。 年間50冊くらいは読みますが、ここまでつまらないのは数年に一冊レベルです。 | ||||
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簡易な配送でしたが、期限内に届きました。高村薫のユ。ーモアがいいですねえ | ||||
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限界集落の暮らしの妙味が満載で、最近の世の中の馬鹿馬鹿しさのオプション付きで、笑えます。もっと痛烈なつっこみがあっても良かったのでは、まだまだ刺激が足りません。 | ||||
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現在行きている作家の中で私が一番注目している高村薫(1953−)さんの最新作。2008年から2014年にかけて、12本の連作として「オール讀物」に発表されたものを2014に単行本として発売されていた。この度、手に入れる事が出来、一日ひとつずつ、じっくり味わいながら読み繋いで、最後まで読みました。 理屈臭く、教養・知識に溢れ、しかし反社会的でもあり、パワフルな山奥の寒村に暮らすじいさん、ばあさん4人組。政治・経済から宗教、文化、はては風俗、AKBまで。時事ネタを満載して、笑い飛ばし、皮肉って、落ちは奇想天外。12作めは、地獄と天国の経済破綻がテーマで、なんじゃこりゃ、の結末。 「晴子情歌」(2002)「新リア王」(2005)「太陽を曳く馬」(2009)そして「冷血」(2012)と重たい作品が続いた後の、ちょっとした小休止のようなものと思っていたが、そうでもない。 薄っぺらな文章、生き様を賭けて書いていない小説が多いなかで、高村薫さんの小説は、文句無く信頼を裏切らない。 | ||||
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あの高村薫さんがこれを書く必要があったかどうかはわかりませんが、久しぶりに楽しめた本です。 何の合理性もなく、何の制約もないぶっ飛んだお話集ですが、にもかかわらずこの現在の日本の文化の中にさえ、今でもあり得そうな感覚。 そのやさしく、懐かしい不思議な感覚を感じることができてかなり嬉しかったです。(しかし、この感覚は自分の人生の中でいつ身につけたものだろう?) これ、まだまだいろいろ出てきますね、出せますよね。是非続けてください。楽しみにしてます。 | ||||
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「ユーモア小説」という触れ込みだが、やはり、作者本来の社会・文明批判を基調とした風刺小説となっている。限界集落の4人のジジババ(人間ではない?)を主人公としたお伽噺(高村薫版「遠野物語」?)風のブラック・ユーモア小説としても読めない事はないが、読んで哄笑出来る訳ではない。風刺内容自身も痛いが、TVの流行語や流行スターを無理やり自作に取り込んでいる作者の姿勢も痛々しい。 少子高齢化を主題にしている点は当然として、行政の怠慢、スローフードの様な軽薄な風潮、人間と自然(動物)との共存、埋蔵金騒動を初めとする人間の金目当て根性、宗教問題等の様々な題材を採り上げているが、例えば、宗教問題に関しては「太陽を曳く馬」との関連で読むと面白い。即ち、従来からの作者のファンにとっては素直に溶け込める世界なのだが、そうでない方にとっては、「何処が面白いんだっ?」という事になってしまうであろう。 以下は脱線だが、以前、京極夏彦氏が対談(相手は確か東野圭吾氏)の中で、「「ユーモア小説」を書く事は難しい。何故なら、日本にはお手本がないから。強いて挙げれば筒井康隆氏の諸作品」と発言していた事を思い出す。本作も進むに連れ、京極氏の執筆した「ユーモア小説」、あるいは筒井の諸作品に似て来てしまうのは"むべなるかな"である。 | ||||
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都市と地方の格差やら老人差別やらをテーマに、高村さんらしいシャープで硬派な展開を期待していたら……一言で言えば、ダークなファンタジーですね。後半になればなるほどリズムが出てきて、こちらも世界観に慣れて、楽しく読めました。 とはいってもそこは高村さん。ユーモアにまぶして、社会批評もちらりちらりと垣間見えました。高村ファンとしても、作家の新境地を見るようで満足のゆく作品でした。 読後に思ったのは、「これ、アニメ化できるのではないか」ということです。とても子供向きにはなりませんが、作り方によっては奥深いモノができるような黄がします。「原作・村薫」の映画ではなく、アニメも話題になるのではないでしょうか。 | ||||
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何も問題なく受け取り読み終えました。 今後も宜しくお願いします。 有難うございました。 | ||||
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ニッポンの偉大な田舎 元村長、元助役、郵便局長、キクエ小母さん 儲け話と食い物に目のない老人四人組は、集会所に集まっては日がな一日茶飲み話を だがそこへ、事情を知ってか知らぬか、珍客がやって来て―― タヌキのアイドル、キャベツの大行進、最後は閻魔様まで! 今の日本を地方からユーモアを交えて軽妙かつシニカルに描き出す 村薫、初のユーモア小説 ワタクシの力では最近の村女王にはついていけません しかし、ユーモア小説ならばなんとかなるかと読んでみました 『四人組』というからには裏で何をやっているか分らないような輩なのかと考えてしまいますが、そうでもなく 利益追求、私腹を肥やすのは別の人間で、それらを傍目で見ながら、自分たちの欲求を満足させるべく抜かりなく人を動かしていく老人たち、といったところでしょうか ただのユーモア小説かと思いきや さすが村女王、深いですね~ ユーモアはユーモアでもブラックです 社会秩序、政治・経済・宗教や、人のなんたるかを鋭くチクリと刺します 閻魔、アミダと共に旅に出た四人組 帰ってきて、また面白おかしい話を始めてくれたら嬉しいのですが | ||||
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過疎化、高齢化が進む限界集落の元村長、元助役、郵便局長、キクエ婆さんの 4人が話を膨らませ、法螺を飛ばし、楽しい日々を送るために苦労を重ねる物語。 キツネ、タヌキはもちろん、ツキノワグマからダチョウまで登場する。 著者は必要とあらばヤマメまで喋らせるのに、なぜかダチョウには喋らせない。 動物差別か…。 ユーモア小説というけれど、人は6人くらい死ぬので、その辺りはちょっと著者らしい ミステリーテイストと思ったが、後半に味わいが変わる。 残念だがやや冗漫。 | ||||
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高村 薫様の本は定価で本屋さんで買うのがマイルール とにかく読みにくいのですが、それが快感となる筆力 すさまじく重く、限りなく緻密な高村さまが、 なんとユーモア小説? はいはいはい。 裏切られることなく脳みそがぐちゃぐちゃにかきまぜられました。 四人組みと四つ足が織り成す限界集落の最後の大花火(笑) えーと。 高村さまの小説が初めての方には薦められません。 それから。 この小説を読んで 「何がユーモアなのか、何がおかしいのか、わからない」という方とは、 たぶん私、友達になれないと思います。 会話が成立しないと思うからwww | ||||
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緻密で重厚な作品をものしてきた著者としては、 180度方向を変えたような、軽妙な作品。 ただ、中盤あたりからいささか冗長になり、 後半はちょっと悪ノリに傾いた感が・・・。 | ||||
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イーハトープじゃぁ、 パチパチとどんぐりが集まってくるし、 燕尾服きた上品なキツネガ住んでいるらしい。 変わってこの村じゃぁ、 ワッサワッサとキャベツが歩くし、 タヌキ、イノシシ、クマ、などなどの四つ足が 化けたり、化けなかったり。 一見似てるが、 主人公がジジババってところが、ちょいと違う。 純朴捨てて、洒落っ気と カモがネギを背負って来ないかと待ち構えている。 ジジババ童話(?)は、クワバラくわばら….. いや、あっぱれ….かな | ||||
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現代おとぎ話とでもいえば良いか… ブラックユーモアとか風刺とかを解す解さないではなく、この手の不条理感?不思議感?が読むのが苦痛になる程合わないらしい。面白いとか面白くないとか依然に「読むすすむ楽しみ」が感じられない。 あくまでも個人的嗜好の問題です。 | ||||
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現代のおとぎ話という感じで面白かったです。ラノベ感覚で読めます。 この作者の小説は難しい話が多いですが、短くて楽しい話も書けるんだなあと驚きました。 ブラックな描写もありますが、動物と人間が協力し合ったり、ほのぼのしてて楽しいですよ。 アニメとか映像で見てみたいと思いました。 ちょっと残念なのは表紙ですね。読後だと内容をよく表している良い表紙だと思いますが、いまいちヒキが弱い気が…。 各話の扉にあるイラストが良かったので、文庫化の際は表紙もポップな感じにしたら、手に取る人が増えるのでは?と思いました。 | ||||
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元村長、元助役、郵便局長、キクエ小母さん。ひと癖もふた癖もありそうな四人組が、一日中茶飲み話に花を咲かせる。彼らにかかればどんな問題も即解決!?高村薫がユーモア小説に挑戦!12編を収録。 村の過疎化、少子高齢化、宗教問題、村おこしにアイドル問題。そして、四人のたむろする集会所を訪れるさまざまな人や四足の生き物。内容はバラエティに富んでいる。だが、現実にはあり得ないことが次から次へと起こり、単なるドタバタ劇のようだ。ブラックユーモア小説ということなのだろうが、毒々しすぎて笑えない。笑えないどころか、読んでいて不快感を感じるところもあった。あちこちで書評を見ると高評価のようだが、正直どこがいいのかさっぱり分からなかった。心に響いてくるものが全くない。途中から、読むのが苦痛になってくるほどだった。ラストも???なぜこんなラストにしたのか理解できない。私の大好きな作家、高村薫の作品ということで期待して読んだのだが、完全に期待を裏切られた。読後感も悪く、面白味を感じない作品だった。 | ||||
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