■スポンサードリンク


ライフボート



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
ライフボート (集英社文庫)

ライフボートの評価: 3.50/5点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

信用出来ない語り手

ある程度読み進むとわかるのですが、本作の主人公はかなりクズです。よってそのひとり語りで綴られる本作は「悲劇にあったヒロインの独白」とも「ニートビッチ系ヒロインの言い訳ストーリー」とも読めるようになっています。物語中のいくつかの謎は最後まで解決されず、ただし手がかりは示されていてある程度推察はつくようになっています。倒叙物推理小説的なできとはうらはらに、帯の惹句やカバー裏に書かれたストーリーから予想されるサバイバルサスペンスやスリラー要素は非常にあっさりしていますし、後半の法定劇も淡々と進みますのでカタルシスにも乏しいです。

藪の中的な状況を自分なりに真実を推理する読書を、僕は楽しみました。登場人物もなかなか面白く訳も読みやすくていいと思います(会話の行変えがすくなくページがみっしりとしているのですが、これは原書がそうなのでしょうか?)。ただ、書店でこの本を手に取る方の多くが期待するであろう「極限状態でのサバイバル劇」とは程遠い小説なので、そこら辺は出版社側がうまく宣伝するべきだと思います。その点を踏まえて一点減点しました。
ライフボート (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:ライフボート (集英社文庫)より
4087606856

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!