ライフボート



※タグの編集はログイン後行えます

【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

8.00pt (10max) / 1件

8.00pt (10max) / 1件

Amazon平均点

3.50pt ( 5max) / 2件

楽天平均点

0.00pt ( 5max) / 0件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
1pt
サイト内ランク []B総合:1965位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

0.00pt

0.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2014年05月
分類

長編小説

閲覧回数1,080回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数1

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

ライフボート (集英社文庫)

2014年05月20日 ライフボート (集英社文庫)

1914年、大西洋で豪華客船が爆発。地獄絵図さながらの混乱を脱したかに見えた救命ボートだが、定員を超えた人数が乗り込んでいることが判明。床からは海水が浸水し、日々食糧は減っていく。死の恐怖が迫る一方、22歳のグレースにとってリーダーのハーディは頼もしく思えた。しかしその独裁的な態度から、人々は彼に不信感を募らせはじめる。そして嵐が訪れ…。21日間の漂流の末に待ち受けていたものとは!? (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

ライフボートの総合評価:7.33/10点レビュー 3件。Bランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

定員オーバーの救命ボートで、何が起きた?

1914年の夏、大西洋上で爆発炎上した大型客船から下ろされた救命ボートには、乗客と船員を合わせて39名が乗っていた。大混乱の現場から離れ、沈没する船から逃れたボートだったが、用意された水や食糧は乏しく、さらに乗船可能な定員が実際には30名ほどだったことが判明する。定員オーバーの船は海が荒れればたちまち海水が浸入し、沈没する恐れがある。いつ来るのか分からない救助を待つには、「積み荷」を減らさなければならない・・・。積み荷を減らすための手段は? 減らす積み荷を誰が選別するのか? 極限状態に置かれた人間集団にとって、善と悪はどこで線引きされるのかという厳しい問いが投げかけられる。
物語は、主人公である22歳の女性・グレースが裁判のためにまとめた回想記として進められているが、実はグレースはボート内で起きた出来事について起訴されている立場であり、いわば被告人の弁明のための主観的な記述でしかない。従って読者は、書かれている内容を完全に信用することが難しく、常に緊張感をもって読まなくてはいけなくなる。
遭難サバイバル物語というより、「羅生門」などと同じ「薮の中の物語」と言えるだろう。作者はこれがデビュー作ということだが、じわじわとくるサスペンスの盛り上げ方をみると、かなりの技巧の持ち主である。
アン・ハサウェイ主演で映画化されるということで、これも楽しみだ。

iisan
927253Y1
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.2:
(4pt)

信用出来ない語り手

ある程度読み進むとわかるのですが、本作の主人公はかなりクズです。よってそのひとり語りで綴られる本作は「悲劇にあったヒロインの独白」とも「ニートビッチ系ヒロインの言い訳ストーリー」とも読めるようになっています。物語中のいくつかの謎は最後まで解決されず、ただし手がかりは示されていてある程度推察はつくようになっています。倒叙物推理小説的なできとはうらはらに、帯の惹句やカバー裏に書かれたストーリーから予想されるサバイバルサスペンスやスリラー要素は非常にあっさりしていますし、後半の法定劇も淡々と進みますのでカタルシスにも乏しいです。

藪の中的な状況を自分なりに真実を推理する読書を、僕は楽しみました。登場人物もなかなか面白く訳も読みやすくていいと思います(会話の行変えがすくなくページがみっしりとしているのですが、これは原書がそうなのでしょうか?)。ただ、書店でこの本を手に取る方の多くが期待するであろう「極限状態でのサバイバル劇」とは程遠い小説なので、そこら辺は出版社側がうまく宣伝するべきだと思います。その点を踏まえて一点減点しました。
ライフボート (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:ライフボート (集英社文庫)より
4087606856
No.1:
(3pt)

映画化決定らしいが、お勧め出来ない作品

豪華客船の爆発事故で、乗り込んだ救命ボートは定員オーバーだった。主人公のグレースらが生き延びるためには…

海難からの生還を描いたサバイバル小説なのか、生還した人々の罪を裁く法廷小説なのか、どっち付かずの小説であり、帯に踊る江南亜美子や坂井真紀の惹句が癇に障る。『…読者は思わず身が震え出し、物語の行方を追わずにいられなくなるはずだ。…』ということも無かったし、『…心臓のドキドキが止まりません。』ということも無かった。

吉村昭の『漂流』、佐野三治の『たった一人の生還』といった海難サバイバル作品の方が百倍面白い。

アン・ハサウェイの主演&プロデュースで映画化されるようだ。
ライフボート (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:ライフボート (集英社文庫)より
4087606856



その他、Amazon書評・レビューが 2件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク