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(短編集)
さよなら神様
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さよなら神様の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 21~40 2/3ページ
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今作の結末は、前作「神様ゲーム」のモヤモヤ感と対象的に、極めてスッキリしています。作者が、「こうして欲しかったんでしょ?」と言わんばかりに。 語り手である主人公は、ロジックの世界から情の世界に羽ばたいて行きます。さよなら神様、と。…コレはコレで後味は最悪です笑。 まあ意地悪な作者さんですこと。 しかし、この主人公(語り手)のいじらしさや愚かさ、嫌いじゃないです。男装するとか極端な志向性も含めて。伏線なんですよね。 確実に作者はSだなと思った次第です。 | ||||
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前作「神様ゲーム」と比較するとインパクトは落ちるものの、「名探偵」の役割を「本物の神様」に委託するという、ミステリーにおける「名探偵の在り方」に対して大胆な解答を示したシリーズ作品としての完成度は高い。 「神様の言葉は絶対に正しい」と言う前提で成り立っている推理であり、それゆえどんなに無理のある真相でも納得せざるを得ないという登場人物たちの苦悩が伝わり、読んでいて感情移入してしまう。そしてその神様の特性を逆手に取ったような最後二つの短編と、後味の悪さに皮肉を効かせたラストの終わり方がスゴい。色々な意味で麻耶さんらしさが出ている内容です(笑)。 ただ私も気になったのは、登場人物の語り口調がとても小学生とは思えないこと。これなら無理に小学生に拘らずに、高校生とかでも良かったんじゃないかと思います。「神様」シリーズの続編を希望。 | ||||
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これは一読すべきです。 好き嫌いは分かれるとは思いますが。 何点か読みにくい箇所があったり、小学生の描き方、物語のリアリティに疑問符がついたりしますけれど、それを☆一つさしひいても、一読すべき価値があるミステリです。 「神様ゲーム」でがっかりした人、あれとはひと味違う分かりやすい結末、それもあっと驚く結末が待っていますよ!2015年のいろいろなところでの上位評価もうなずけます。 | ||||
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「犯人は○○だよ」から始まる連作集.最初から犯人は分かっていて,どのようにして,またなぜ犯行に至ったのかが解き明かされる.そんな考えで読み始めたのですが,見事に裏切られました.小説中に幾重にも罠が仕掛けられており,それに主人公ともども絡み取られていく感じ.こんな読後感は初めてです. | ||||
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他の方の高いレビューにびっくりしています。 なんともついて行けなかった(つまらなかった)私は「選ばれなかった読者」なんですね。 子ども視点とは思えず、吐き気すら覚えました。 | ||||
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「犯人は〇〇〇だよ」いきなり犯人を名指す神様のことばで始まった。 少年探偵団たちが事件を追っていく探偵ごっこかと思ったらとんでもない!!いろいろ仕掛けがあり、びっくりだ。 こんな小生意気な子供たち。 次々事件が同じ町で・・あり得ないでしょ、犯人だらけなんて。 あまりにも現実離れしているから・・最後のページ エ エッー!!! そうきたか、衝撃の結末!! | ||||
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前作も面白かったけれど、今回の作品もかなりブラックで面白い。 特に最後の終わり方が最高です。 | ||||
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少年向けの雑誌、「ミステリーランド」で連載された「神様ゲーム」の続編で、一般の方を読者対象としているミステリ短編集です! 週刊文春ミステリーベスト2で、各種ミステリランキングにも、上位ランクインしている作品です! 一行目から犯人が分かる、いわゆる古畑任三郎や刑事コロンボ形式の作品です☆ メルカトル鮎のような悪意のある神様の鈴木君が、なぜ犯人を指摘できるのかは、謎のままで、この作品では解明されていません。 きっとトリックがあるのだと思うのですが、そのことが一番、気になりました。 「帰ってきた神様」というタイトルで、是非、続編を期待したいです!TVドラマ化すれば、高い視聴率が取れると思います! この作品を読んで、ますます麻耶さんの大ファンになってしまいました。過去の初期作品を探して、読み始めています! ストレートや変化球というより、隠し玉的なミステリだと思います。 アガサクリスティみたいな破天荒かつ常識破りの驚きのトリックが、満載の一冊です! | ||||
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ちょっと小学生の話とは思えないところを除けばグルングルンして面白かったですね | ||||
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これは、面白かった。クラスに神様と呼ばれる男の子がいる。盗みを働いた犯人を当て、また、ダンプカーに突っ込まれる大惨事を直前で回避したからだ。物語は、その神様コト鈴木が、犯人をズバリ当てる事から始まる短編集。それを小学生の探偵団が解いていく。犯人は捕まったり、強固な推理で解明したが捕まらなかったり。沢山の殺人事件が起き、鈴木は謎を残したまま転校。鈴木は本当に神だったのか?衝撃のラスト。読まなきゃ分からない。 | ||||
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後味の悪さは天下一品です。 元はジュナイブルだそうですが、こんなものを少年・少女に読ませていいのでしょうかという感じです。 短編の約半分は未解決です。 | ||||
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麻耶氏の本は何作か既読です。 「神様ゲーム」も既読ながら、内容は頭からすっ飛んでおりました(汗) 読み始め、「おいおい、こんな複雑な会話する小学生いないでしょ」と 若干うなりながら読み進めておりました。 作中の鈴木に「全知全能の僕を怒らせたら怖いよ?」的な 厨ニ病的暗黒微笑っぽさも感じつつイラっとしながらも 一作一作はサクっと読めるので、結果的に一気に読んでしまいました。 伏線はややわざとらしいかな。 他のレビュアーさんもおっしゃってますが、後半からが引き込まれましたね。 殺人事件が題材なのにどこかあっさりした雰囲気 全体的に感じられる皮肉っぽさは「密室殺人ゲーム」を読んでいる時と 同じ感覚でした。 | ||||
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小学生の学園ものかと思いきや、ところどころのハッとする謎の記述に幻惑されて、先へ先へと読むのをやめられない。甘酸っぱい想いが満載かと思いきや、主人公の周りの人間関係が、次第次第にねじれてきて、息苦しくなってくる。そして、ラスト。嗚呼、ちょっと嫌だなあと思うけど、この奇妙な味わいは、なんか癖になりそう。摩耶さんの本、もっと読みたくなりました。 | ||||
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流石の読後感。引き摺らざるを得ない余韻。神様イケメン! という訳で、あの『神様ゲーム』の時点では予想だにしていなかった続編の登場です。 Q連続体の如き全知全能の存在ならば、メタモルフォーゼなんて。 神とは真理であり、故に善も悪もない、という。 後半に行くに従って、エスカレートする悪意が最高。 | ||||
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東野圭吾氏や宮部みゆき氏といった人気作家を中心に読む者です。たまたま見た週間文春のミステリーランキングにあった中で”満願”と本書を選んで読んでみました。”満願”にとても満足した後にワクワクして本書を読みはじめましたが普通のミステリーと思って読んだのが間違いでした。まず小学5年生のリアリティーは全くありません。親友が死んだり子供を殺されり無残な死体を見た人物の描写が軽薄にすぎる印象で、推理を楽しむにしても人の死のとらえ方に違和感をおぼえます。まあ狭い地域でこれだけ短期間に殺人事件がおこればこのような日常生活はおくれないはずでリアルとは程遠い世界なのですね。なぜ神様が犯人を知り得るのか謎が明かされると信じて最後までがんばって読みました。きめ細やかな人物描写、緻密な状況設定、納得のいく謎解きを求める小説ではないようです。まあ、ところどころにあれっ?という仕掛けがあるので(前半ひっかかりました)星1つ多くして3つとさせてもらいます。 | ||||
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登場人物の会話や言動が小学五年生のそれじゃなくほぼ大人なみでリアリティに欠けますが、そういう矛盾は他の子供が中心のストーリーの作品にもよくありがちなので、その点だけ目を瞑れば愉しめる作品だと思います。 | ||||
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ミステリマガジン、ミステリが読みたい、そして、週刊文春の国内国外ミステリーベスト10で、共にベスト3以内にランク・インしていたのが、 本書を読む気になった理由です。 本書は、すでに出ている神様ゲームの続編のような体裁で、雑誌に掲載された6編の短編がまとめられています。 みんなが神様と信じている鈴木太郎が、久遠少年探偵団のメンバーである桑田敦に犯人を告げるところからお話はスタートします。 以下、ネタバレの部分がありますから、未読の人は注意してください。 神様が宣わくことに嘘はありません。しかも物語の冒頭から神様が犯人の名前を言っていますから、なんだこんなの面白くないや、 と思いますが、それは見事に肩透かしを食らわせられます。 仲の良かった小学高5年生の久遠少年探偵団が、神様の言葉で、その信頼関係が徐々に崩れていきます。 作者の麻耶さんは、2つの大きなわなを仕掛けています。 その一つは、話がある程度進んでくると、確信に変わりますが(これは桑田敦に関すること)、 もう一つの罠は、残念ながら最後までわかりませんでした。 実は、一つ目の罠が、二つ目の罠に大きく関係しているんです。 しかし、小学高5年生の世界って複雑なんですね!それとも私が遅れているのか??!! いやはや見事に騙されました。脱帽です!!! | ||||
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神様は全知全能である。 ゆえに、間違ったことを言わない。 ならば、探偵が導き出した結論が神様の答えと矛盾しているならば、探偵の論理に問題がある。 そんなのアリ? って思うけど、それできちんと成立させているのが流石の一言。 | ||||
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全6編の連作短編集。小学5年生が主人公で、概ね“神様”こと鈴木太郎が事件の犯人を宣い、その事件を久遠小探偵団が捜査をするという変わった舞台設定のミステリー。 正直1、2編を読み終えたあたりでは、面白いもののこの調子で最後までかとやや戸惑いましたが、それは物語の構成や登場人物たちの関係をより深く理解するものだったのかと思えるほど、4遍あたりから小説の持つ空気感が変わり、俄然のめり込んでいきました。 作者らしく捻りの効いた伏線も張られ、ちょっと予想も付かなかったラストになり、前半と後半とでは構成は概ね同じながら全然味わいの違うミステリーと感じました。 | ||||
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『わたしの心には、かつてのように神様が忍び込む余地は残っていないのだ。』(282ページ、「さよなら神様」より) 平易な言葉遣いかつ圧倒的なとんがりっぷりで純粋無垢な少年少女の心に多大なトラウマを作り出してきた『神様ゲーム』の鈴木君が、なんと装いも新たにイケメンになって戻ってきた! ……などといったら怒られそうだが、しかしこの六篇の短編連作は細かい仕掛けもさることながら、一行目より掲示される「真実」からの発展と飛躍、各々の結末が持つバリエーション、そして人心の揺らめきが圧倒的に素晴らしい。 例えば世の中には無効化できない絶対の法則がいくらかあるわけで。 重力、食欲、独占欲、エトセトラエトセトラ、それらに幾ばくかは抗うことが出来てもソレがそこに『ある』という事実は覆しようのないことであり、この絶対のルールのなかに「神の託宣」も加える必要があるというのが本作だ。 量子力学でいうところのかわいそうな猫が示すとおり、観測されない限り理屈の上では無限に近い可能性が示されるわけだけれど、知ってしまった瞬間に現実は一つに集約される――。 神が犯人を観測したからこそ、そのように人心は惑い、人々は凶器を手にし、探偵団が動くことになるのではないか――主人公同様、そんな妄念さえ覚えてしまうほど、鈴木君=神様=麻耶雄嵩の手の平で踊らされてしまう仕上がりだ。しかしイフはイフのままでさよならを告げることが出来る、ということもまた一つの成長にあたるのだろう。たぶん……。 特に四本目「バレンタイン昔語り」の結末は心が震える。後半の三連発は時間を忘れること受けあいの、抜群の魅力を秘めているので、前作を既読の方も未読の方も、是非とも手にとってほしい一冊だ。 | ||||
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