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(短編集)
さよなら神様
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さよなら神様の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 1~20 1/2ページ
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前作のような衝撃はありませんが、短編になったことで読みやすく 色々な神様が見れて面白いです。 | ||||
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前作神様ゲームの続編です。 相変わらず小学生感はない言葉遣いで、ほんとに小学生??って感じです。神様は神様でも死神という通り、主人公周りで事件起きまくりなのですが、小学生という設定を活かすなら別に殺人事件じゃなくてもよかったのでは?とも思いました。 短編的な話が続きますが一応繋がりもあります。最後の終わり方は神様にもう翻弄されないという意志を感じて、個人的には好きでした。 | ||||
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いつも、迅速な配送 丁寧な梱包で商品も期待通りです。 | ||||
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「神様ゲーム」も面白かったが、ミステリとしては巧緻さが増している感じ。ただ神様は「神様ゲーム」の方がキャラが立ってたかな。本当のことを教えてくれるが、必ずしも聞きたかったことを教えてくれるのではないんだね。ブラックな神様で面白い。ミステリに神様を登場させただけでも斬新で素晴らしい。ただ神様が出てくるだけあって、この作者の小説はリアイリティに欠けるところはある。そんなことは気にしてないだろうが、ある程度はリアイリティに配慮しないとただの与太話になるからね。あと私はさほど気になるわけではないが、やはり全体的に倫理的な配慮も不足してるかなぁ。そういう点がマイナス1。 | ||||
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全知全能の神を探偵に据えるという前作も素晴らしかったが、「探偵=神」は演出上効果的ではあってもミステリとしてのロジックにそこまで密接に関わってこなかった。言ってしまえば、『神様ゲーム』は神・鈴木がいなくてもだいたい同じ筋の物語が成立してしまうのだ(まるで味気ないものになることはもちろんだが)。 ところがさすが麻耶雄嵩、この続編ではさらに一歩踏み込み、「探偵=神」でないと成立しないミステリを書いている。全知全能の存在が宣言した真相が絶対に正しい、という仮定から驚愕の推理が導かれる第四編『バレンタイン昔語り』は圧巻である。もちろんラストのなんともいえない苦味も健在。 主人公も魅力的で、麻耶雄嵩にしては外連味も少ないので、はじめて麻耶雄嵩を読むという人にはうってつけの一冊ではないだろうか。 | ||||
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前作「神様ゲーム」は小学生向けに書かれている事もあり、 登場人物の言動や行動が年齢にあった描写になっていましたが 今作は・・・ 「こんな頭のキレる小学生は居ねぇってw」 というのが正直な感想です とはいえ、掲載されていた雑誌の読者層に合わせた結果なのでしょうから 当然の結果なのかなw 内容については、良くも悪くも前作と同じです 他の方のレビューにある通り、終盤はちょっと暗い感じになりますが 前作の雰囲気を楽しみたいのであれば、買って大丈夫だと思います ただ今作は、全体を通して主人公「俺」の物語ですが 各章ごとに事件が起き、都度神様が犯人を宣託してくれます 読み進むにつれいくつか「何か変だな」と思うことが積み重なり 最後にドッと収束します 本格的な推理よりもコレが楽しくて今作も買ったのですが、狙い通りでした 前作を読まれた方にはおおよそ「パターン」を感じ取り 表に出ない狡猾な犯人が誰なのか予想が付くのではないでしょうか | ||||
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前回の「神様ゲーム」を買って読んで身体の中で虫が這いずり回るかのような気持ち悪さがありつつも、最後まで読んでしまった 好奇心が勝って、結末が気になったからなんだけど 気持ち悪くなるだろうけど、続きがどういう内容なのか気になって購入してしまった 今回も気持ち悪さはあったけど、前の本より気にならなかった。でも人間の裏の部分をショックキングに炙り出し、主人公や子供たちにも容赦ない現実を突きつけるのがすごい 大人でも嫌悪感を抱く人はいると思う ラストはこれでいいのか考え込んでしまった だって真実がハッキリしても罪に問えないことがあったり、どうにもできないこともあるんだから でもそれを飲み込んで子供たちは大人になってしまうと思うと怖い気もする | ||||
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前作のが良かったかな。 小学生らしさが全然無い… | ||||
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麻耶雄嵩の「神様」シリーズ(?)の第2弾である。 例によって連作短編の形をとる。前作「神様ゲーム」を読んだのは3年前、ジュブナイルの形をとったものだが、あの幕引きはかなり衝撃的だった。今回もそういう感じかなぁと読み始めるとちょっと様相が違う。舞台は例によって小学校のとあるクラス、しかし書きっぷりが全然ジュブナイルじゃない。へえ~と思いながら読み進めていくと神様のご神託の通りに突然に事件は終結。そしてまた次の事件が起き・・・という展開。 ジュブナイルじゃない書きっぷりなのが何故なのかは、途中途中にオヤっと思わせる話を挿入しつつ、それは終盤になって明らかにされる、というわけだ。このネタはまあ近年のお約束的なところもあるわけなんですが、そのへんを絡めつつ話はどんどんえげつない状況に陥っていく。 最後のエピローグはともかく、連作の形のエピソードを読み進めるにつれて心が苦しくなってくる。ミステリ小説でこういう感じになるものは珍しいよなあと思いつつ、このあたりが麻耶の真骨頂なのかなと。きっと今後ずっと忘れられない読書体験になったと思う。 | ||||
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これだけでもネタバレですが。 ラブストーリー!! 問答無用の傑作ラブストーリー!! だれの、どんな愛が、だれに、どう、勝つのか、はともかく。 少なくとも文庫のジャケットから想像される類の愛ではありません。 (わたしは、第一話の記述で、一瞬はそっちを想定しましたが) ちなみに、このお二人のイケメンは、誰と誰を想定して描かれたんでしょう?いや、わかってるけど。あの人では無いはず。 | ||||
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前作『神様ゲーム』とは違い、同一舞台での短編の連作となっている『さよなら神様』。 主人公や通う学校は変わっていますが、物語の根幹となる存在である神様・鈴木君はもちろん登場。初めから事件の犯人も動機も、これから起こることすら全てを知るという自称「神様」をどこまで信じるのか、どこまで頼るのか。今作でも事件のたび、主人公はその選択を迫られることになります。 しかし今作での主人公、そしてそれを取りまく登場人物は前作と比べさらにクセが強く(大半が小学生とはとても思えない…)、神様に振り回されるだけでは終わらんとする気概を持っています。互いの人間関係にも感情がからみあい、全体に緊張感がある。 連作が進むにつれ、そうした人間関係の物語も転がっていき、本作全体を貫くストーリーラインが形成されてます。こちらにもちょっとした文章のトリックがあり面白い。 万人向けではないかと思いますが、合えば他のミステリーとはちょっと違った味わいを望める秀作です。 個人的には、とても好き。 | ||||
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子供らしからぬ言動に冷汗をかくも、行動力の限界はしっかりと子供らしいという摩訶不思議ワールドで、自称神様の「答え」に踊らされるキッズをハラハラしながら見守る小説だと思う。 そして、話の結末に私は踊らされた | ||||
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絶望感に寄り添われ、何とかその日暮らししている輩には心に染みいる、世界観。 広がる世界観で表現されるのは、神の無謬性と、小気味よい後味の悪さ。 読み易くもありながら、麻耶雄嵩らしさが溢れた一冊。 費用対効果は最高か、と。 150頁「常に意地悪く犯人の名を告げるだけ。」 | ||||
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面白い。摩耶作品は何作か読んでいますが、相変わらず容赦なし。立っている地面がどんどん崩れていくような暗さ。と、思ったら思いがけない逆転。でも、とてもハッピーエンドではないですね。心がザワザワとなりつつ、ページを捲る手が止まりません。文句なく上手いです。とても優秀で人の悪い快作です。 | ||||
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麻耶作品の中でも、実験的な要素の強い作品です。冒頭に犯人を名指しするのは神様こと、鈴木君なのですが、他のミステリーで犯人が明かされている倒叙物とは一線も二線も違います。 半ば推理する事を越えて物語は進みます。ジュブナイルのような語り口の主人公ですが、性を超えた語り方、頻繁に見られる大人ですら使わない難しい言い回し、単語などがみられます。 これに苦笑するレヴュワーの方も多いのですが、かえって物語性が低くなり、ミステリーとしての章ごとの形式が際立ちます。 無論、計算に入れた上での事かと思われます。剥き出しになったミステリー、推理小説のテキスト、いや形式に対する挑戦状のように感じます。 最後は成長した主人公にはしごをはずされるわけですが、それも含め作者の意図なのでしょう。 読みものとして評価されても良いですが、"メルカトルかく語りき" とは別のテーマを持つ推理小説の形式や様式に対する作者の意見を、かろうじて保つ物語性によって薄皮一枚被せ、小説として仕上げたように感じました。 犯人がどのように作られるか? 読書の時に作者と対話がされるような 大変興味ある作品です。 | ||||
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少年少女が皆生き生きと描かれていて好感が持てました。こういう神様に居て欲しいです。 | ||||
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今さらながら読みました 最後のどんでん返しも、ラスト数行の恐らく読者に対する皮肉もよかったですが 何より登場人物の名前です 比土、上林、依那古、桑町、丸山、市部、柘植etc これは麻耶雄嵩さんの出身地である伊賀市の 伊賀鉄道というローカル線の駅名なんですね 私も伊賀市出身という事で、ストーリーそっちのけでテンションが上がってしまいました笑 ちなみに物語の舞台となっている 吾祇(あぎ)市⇨伊賀(いが)市 吾祇市の隣、丹原(にばら)市⇨名張(なばり)市 ↑のように、それぞれ五十音順で1文字 上下ズラして もじったのでしょう 実際に伊賀市の隣は名張市です あと、担任の美旗 主人公に惚れていた赤目 これらは名張市に町(駅名)が実在します | ||||
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今作の結末は、前作「神様ゲーム」のモヤモヤ感と対象的に、極めてスッキリしています。作者が、「こうして欲しかったんでしょ?」と言わんばかりに。 語り手である主人公は、ロジックの世界から情の世界に羽ばたいて行きます。さよなら神様、と。…コレはコレで後味は最悪です笑。 まあ意地悪な作者さんですこと。 しかし、この主人公(語り手)のいじらしさや愚かさ、嫌いじゃないです。男装するとか極端な志向性も含めて。伏線なんですよね。 確実に作者はSだなと思った次第です。 | ||||
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前作「神様ゲーム」と比較するとインパクトは落ちるものの、「名探偵」の役割を「本物の神様」に委託するという、ミステリーにおける「名探偵の在り方」に対して大胆な解答を示したシリーズ作品としての完成度は高い。 「神様の言葉は絶対に正しい」と言う前提で成り立っている推理であり、それゆえどんなに無理のある真相でも納得せざるを得ないという登場人物たちの苦悩が伝わり、読んでいて感情移入してしまう。そしてその神様の特性を逆手に取ったような最後二つの短編と、後味の悪さに皮肉を効かせたラストの終わり方がスゴい。色々な意味で麻耶さんらしさが出ている内容です(笑)。 ただ私も気になったのは、登場人物の語り口調がとても小学生とは思えないこと。これなら無理に小学生に拘らずに、高校生とかでも良かったんじゃないかと思います。「神様」シリーズの続編を希望。 | ||||
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これは一読すべきです。 好き嫌いは分かれるとは思いますが。 何点か読みにくい箇所があったり、小学生の描き方、物語のリアリティに疑問符がついたりしますけれど、それを☆一つさしひいても、一読すべき価値があるミステリです。 「神様ゲーム」でがっかりした人、あれとはひと味違う分かりやすい結末、それもあっと驚く結末が待っていますよ!2015年のいろいろなところでの上位評価もうなずけます。 | ||||
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