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殺戮にいたる病
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殺戮にいたる病の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全383件 321~340 17/20ページ
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非常に良く出来ている。わかっていても気持ちよくだまされた。気持ちよく落とされた。最後の最後まで引き付けられて、いきなり落とされる快感。ストーリーに強引さはなく、読者は思わぬところで「ストン」と落とし穴に落とされるように引っかかる。文章も巧みで、抑制が効いているために余計にスリルが増す。非の打ち所がないほどうまいミステリーなのだが、これは読み手を選ぶ。なぜなら、猟奇的な殺人事件が連続して起きるのだが、その描写の凄まじいこと。その「おぞましさ」と冷たい筆運びがこのミステリーの「上手さ」のひとつには違いないのだが、子どもには間違っても読ませられない。そこまで詳細に変質者を、その行動を描写しなくても・・・その男は始めての殺人を犯したことにより、その快感に溺れるようになり同じような殺人を繰り返す。一方、ある家庭の主婦は自分の息子の行動に違和感を持ち始め、息子が殺人を犯し始めたと疑いを抱く。感情に任せて殺人を繰り返す男と、息子が殺人を犯したことを確信し始める母親。そこに絡む被害者の妹と元警官。それぞれの行動が少しずつある一点に向かって収束し始める。そこで読者が目にするのは驚くべき真実だった。これは間違いなく叙述トリックの傑作だ。ただ、かーなーり気持ち悪いけど。 | ||||
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以前から本屋で気になっていたので電車の移動中(3時間半くらい)で読みました。読んでて気持ちのよいものではありませんが、ラストは完全にだまされました。叙述トリックでは『葉桜・・・』『弁護側の証人』より唖然度はありました。 | ||||
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騙された。つーか、これは騙されたというのか…映像化してほしいが、間違いなく映像化できない作品 | ||||
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高評価の皆さんのコメントと同じく、最後で度肝を抜かれる作品です。ただ、殺人…と言うか、その後の遺体損壊の描写がかなり詳細でドギツイので、スプラッタ系やグロい話が苦手な方には絶対にオススメ出来ません。あと、何か食べながらとか、食事の前後も止めた方がいいと思います(汗)皆さんが既に語ってくださっているので、その他細かい事は省略しますが…この作品を読んだ方は、絶対に人にラストを話してはいけません(笑)実は読んだのは大分昔なんですが、また読み返してみたくなりました。ただ、この作品を読んでから、岡村孝子さんのあの歌が凄〜く怖くなっちゃいました(^^;) もう普通の感覚じゃ聴けないなぁ…。 | ||||
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読後感はともかくとして、ミステリとしては秀逸。3人の視点によるザッピングと、章立てを使った巧い仕掛けを施している。これはこの作者がよく使う手法なので、読みながら情報を整理することは可能。 故意かどうかわからないが、違和感を感じる表現もあるので、注意深く読めば惑わされることはないだろう。 ☆をひとつ差し引いているのは、終盤、結末に向けて加速する中で、ちょっと雑になったような感じを受けたからだ。そのためにラストの衝撃が薄れてしまっている。 | ||||
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このレビューを書く直前まで、雅子の外見ににちびまる子ちゃんのお母さんのようなパーマ頭のオバチャンなイメージを抱いていました。しかし、ふと思うのです。物凄い美人で驚異的な若々しさを誇っていたなら、一連の言動に対する印象も全く異なる。活字作品の醍醐味ですね。さて、本作品について申し上げれば、どうしても読破直後に読み返したくなる心理が働きます。克明に稔逮捕までの軌跡が記されているにも関わらず、私はまんまとしてやられた幸せ者でしてね。嬉かったですねぇ。ニヤけながら、直ぐに読み返しましたよ。 追伸:雅子に無理矢理グラタンを食べさせられた蒲生家の長女の愛ちゃん……出番が殆ど無かったので、相当に精神が病んでしまった彼女視点のドギツイ続編なんかを思わず期待してしまうのでした。 | ||||
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読もうと思って読んでなかった一冊。 秋の夜のお供に数冊買ったうちの一冊でしたが,本作品が一番面白かった。 グロい表現が,気になるところもありますが,氏が原作を手がけたサウンドノベル「かまいたちの夜」や,同2をプレイしたことがある人なら,このグロさもリアリティを演出する上で不可欠なことが分かると思う。ただ「殺しました」「血が出ました」ではなく,グロさをちゃんと描くことで,犯人の狂気を読者に突きつけるわけです。(その意味では,かまいたちの夜と真逆の演出をしている) そこに気を取られたまま,読み進めると,最後に,トンでもない落ちで,読者を奈落の底に叩きつけてくれます。手法としてはオーソドックスなんだけど,その伏線を伏線と感じさせないのは,氏の力量の成せる技ですね。 | ||||
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最後のページを何度も読み返して漸く理解しました。 何故、是ほどまでに理解が追いつかないのか、その答えは作者の絶妙な伏線の張り方にあると思います。 「なるほど」と感心しても、「これは、矛盾しているんじゃないのか?」 と思えることもあるのですが、更に深く考察すると「そういうことか!」と納得してしまいます。 いやはや面白い。 再読の価値有りですが、私は短時間で読み終えたので記憶を頼りにストーリーを最初から追ってみました。 少しネタバレが入りますが 所々に散りばめられたヒントを元にピースを嵌めて行くと、 物語の全てが繋がったときに奇妙な感覚が楽しめます。 最後まで一人称で語られることの無い登場人物が ──どう、行動し何を考えていたのか。 そんな新たなストーリーが生み出されるのです。 再読された方は、まったく同じ小説でまったく新しい物語を読むことができたでしょう。 主観的には少々グロテスクでしたが所々ブラックなジョークがあって笑えてしまったのですが、 どうやら一般的にはかなりハードな内容らしいのでエログロが苦手な方にはお勧めできないでしょうね。 | ||||
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今まで読んだ小説の中で、ラストがとても好きな本。 貫井徳郎の慟哭も、衝撃のラストで 乙一のGOTHとかの暗黒系と同じ(それ以上の)暗黒さ(グロさ)で その2つが1つにまとまった本。個人的にはとても好みです。 書き方もとても読みやすく、一気に読めるはずです。 グロいのがニガテでない方であれば、これはおススメします☆ | ||||
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自分は根っからのゲーマーで、PS2のサウンドノベル「かまいたちの夜2」の、おまけシナリオを見て、我孫子武丸のあまりの馬鹿さ加減に大爆笑し、この人はどんな小説書いてるのだろう?と思い、とりあえず一番売れているこの作品を見てみる事にしました。 さっそく読んでみると…、あれ、作者間違えたかな?と思うほど“グロい”作品でした。 しかし、続きが気になり最後まで読み終わった時…、はい?なにが起こった?と思い、生まれて初めて小説を最初から読み返しました。 2周目を読み終わった時、この作者天才だ。と思い、さっそく、同じゲームをやった友達に、我孫子武丸って、ただのアホなおっさんじゃなかったよ!と報告して、是非読めとすすめた所、活字読むのめんどくさいから、映画もしくはゲーム化したら見ると断られました。その友達は、一生この凄い作品を見ることは出来ないでしょう、何故ならこの作品は、いろんな意味で映像化が不可能ですから。 | ||||
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我孫子武丸氏の最高傑作と名高い作品。ですが、そんなことはつゆ知らず、まったく先入観などは持たずに普通に読み進めていきました。 犯人の異常行動の描写がすさまじく、人によっては読み進める事ができないかもしれません。 その文章に引き込まれ、人間が狂っていく様にスリルを覚え、最後にはどう破綻するのか? それだけに気を奪われ、完全に見落としていました。 これは推理小説です。能動的に楽しむことができれば、ただ読むだけよりも数倍面白い作品であることは間違いありません。 | ||||
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「かまいたちの夜」で作者の名前を知って、試しに読んでみました。 最後の1行ですべてをひっくり返されました。 犯人の日常やグロいシーンなど、すべてがラスト1行の伏線になっています。 いろいろなどんでん返しの小説を読みましたが、 これほど鮮やかなどんでん返しは他に知りません。 必ずもう一回始めから読みたくなる小説です。 | ||||
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とにかくオチのどんでん返しにつきます。 何しろ300ページをラスト1ページのための伏線として徹底しているわけですから、 ともすれば、それまでの展開が投げっ放しに感じてしまう程かもしれませんが・・・。 文章力も確かですし、ここまで破壊力のあるオチもそう無いので 一読の価値有りです。 | ||||
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いわゆるどんでん返しモノとしてはこれまで読んだ中で最高の出来です。オチの見事さだけでなく小説として優れた描写力が発揮されているのが他との違い。猟奇的な場面が頭に浮かびますがそれも文章力があってこそ。「星降り」とは比べ物にならない。 | ||||
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猟奇殺人の軌跡をグロテスクな程に克明に描写した小説。 一連の連続殺人の経過が、事件に関わる3人の視点で交互に描かれる。 犯人の思考や行動、犯行の過程などが鮮明に描かれている。特に犯行時の性的、猟奇的描写には吐き気すら覚える。それでも先が気になり、読み進めずにはいられない。 ストーリーが進むにつれ、犯行は次々にエスカレート。しかし犯人は少しずつ追い詰められていく。ストーリーは暗く、重いタッチで進んでいく。 そしてクライマックス。最後の一行を読んだときは、そのどんでん返しに唖然とした。そしてもう一度初めから小説を読み返し、作者の技量に脱帽した。 読後感は最悪である。しかしミステリーとして傑作で、非常にお薦めの作品である。 | ||||
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時間軸が意図的に混乱するようにばらばらになっていて、時間軸か?時間軸で騙すのか?なんて思っていたらひどい目にあった。やられた。完全に騙された。 読後、混乱している頭の中で辻褄を合わせていくと、あまりにも合いすぎていて楽しくなってくるほど。うまい。 内容は色々とあれだけど、最後なんてほんとあれだけど、僕は別に平気でした。でもやっぱり人それぞれかな。 なるほど、こういう手もありなのか!畜生!世界は広い・・・。 なんて訳の分からないことを思っている今の僕。 | ||||
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タイトル通り「病」という言葉が当てはまる作品です。殺人者の視点で描かれるパートがまさにそれですが、読後はもっと深刻な「病」の正体に暗澹たる気分にさせられます。物語に謎めいた要素が少ないためか、伏線は見落としがちでトリックは見破りにくいでしょう。それだけ作者のミスリードが利いているということですが、この仕掛けによって明らかになる真相が作品のテーマ性を一気に高めています。物語を最後にひっくり返してさらに大きな世界観をもたらすこの構成は見事です。 | ||||
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主人公の男が大学で知り合った女を誘い性的関係をもち、その後に殺していくというサイコサスペンス的な小説。基本的にはその繰り返しで、性的描写が多く、また、主人公がいかれている人物なので好き嫌いがかなりわかれると思われるが、普通に読んでいると最後にだまされる可能性が非常に高い。衝撃のラストを楽しみたい読者には最適の小説。 | ||||
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途中の描写はグロテスクかつ凄惨で、生理的に受け付けない人も 多いのではないかと思います。自分もなぜこんな本の評価が高いのか 理解できずに最後まで読んでいきましたが…最後でひっくり返りました。 その箇所を読んだ瞬間、作品中いたるところに隠された伏線が一瞬で 思い返されます。あんなにはっきりと書いてありながら最後を読むまで それと気づかない、この手の小説の傑作と言っていいと思います。残酷な 描写に注意という意味を込めて星ー1です。 | ||||
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我孫子さんの本にしては珍しく、コメディ的な要素が皆無の小説です。 グロテスクな描写もあり、そういうのが苦手な人には結構キツイかも知れません。 噂どおりの衝撃のラストには驚きです。 最初は「えっ? あれっ!? 何が起きた?」って感じですが、読み返して見ると驚くほどすんなりと理解できます。 ところどころにヒントが隠されていたのに、私は見事に読み飛ばしてしまっていました。 | ||||
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