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監視対象 警部補マルコム・フォックス
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監視対象 警部補マルコム・フォックスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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スコットランドを舞台にした世界観に浸りながら、リーバスと同僚達をはじめとする人物が入り乱れ、様々な憶測を呼びながら物語が進みます。細かくさりげない描写が想像をかきたて、飽きさせません。 | ||||
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交通事情のせいだと思いますが、予定日より、二日遅れでした。 | ||||
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先に読んだイアン・ランキンのマルコム・フォックスシリーズ第二作目の『偽りの果実』が読み応えがあったので第一作の本書『監視対象』を入手し読むことにした。 このシリーズを読む時系列が前後してしまったが違和感なくストーリーに入り込むことができた。 本書は、二作目より50ページほど多い長編であるが、中だるみすることなくページを繰ることができる作品であった。 翻訳者の熊谷千寿さんが、あとがきで下の・・・内のようなことを書いていたから転載したい。 ・・・リーバス警部シリーズと同様、ランキンは本書でも、エジンバラの裏側を生々しく描いている。二面性を持った都市だ。カトリックとプロテスタント、旧市街と新市街。古城や教会は観光客を引きつけるが、郊外には不動産ブームが到来し、去っていった。バブルがはじけ、未完成の物件と借金ばかりが残っている。いっときの日本でも、いやというほど目にした光景だ。・・・ アメリカの投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破綻したのが、2008年9月のことであったから、イアン・ランキンがこの物語で描写している事件には現実感が横溢している。 不動産投資に失敗して多額な負債を返済できなくなった成り上がりのチャーリー・ブローガンは、自分のクルーザーで沖に出て行方不明となった。 警察も自殺だろうと推定しながらも捜査を続けていた。 時を同じくするように、フォックスの妹であるジュードの恋人ヴィンスの撲殺死体が見つかった。 フォックスは、秘密裏にヴィンス殺害の捜査を始めてしまうのだが、新たな監視対象者のジェーミー・ブレックという若い巡査部長に、ヴィンスが働いていた建設現場へ聞き込みに行って遭遇してしまった。 フォックスはジェーミーを監視しながらも、徐々に互いの情報を交換し始める仲となってしまった。 フォックスがジェーミーを密かに監視しながらも、ジェーミーの刑事としての資質や人柄を知ると徐々に信頼を深めてゆく過程で挿入しているいくつものエピソードは、ランキンならではの巧みさを感じさせてくれる。 まぁ、ストーリーそのものは予想通り進んで行くが、ジョン・ リーバス警部とまったく異なる新しいキャラクターとして登場した監察室警部補マルコム・フォックスシリーズの第一作を楽しく読み終えました。 「『偽りの果実』の訳者あとがきで熊谷千寿さんが、「さて、次作『Saints of the Shadow Bible』(2014年9月11日)では、フォックスはランキンの生み出した名キャラクター、リーバス警部と共演を果たしている。リーバスほどのキャラクターなら、苦情を申し立てられないほうが不思議だろう。」 と、感想を述べていたが、本書の巻末には、2011年『Standing in Another's Grave』(リーバス・シリーズ18、フォックス・シリーズ3)、2013年『Saints of the Shadow Bible』(リーバス・シリーズ19、フォックス・シリーズ4)と記してあったから、未訳ながら二人が共演する作品は、二作あるようであるから翻訳出版されるのが楽しみである。 | ||||
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リーバスシリーズは全て読んでいるランキンのファンであるが、今作は、はっきり言えばミステリーではない。ただし小説としては上手いし、読ませる。プロットもしっかりしているが、横綱相撲をとっている感は否めない。でもやはり次回に期待したい。 | ||||
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プロットは読んでる途中で、ややネタバレが早いかも。でも面白い。 | ||||
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満足度の高い新しいシリーズです。リーバスファンにとっては、フォックスとリーバスの性格の相似形やエジンバラのギャングの登場など750ページを長いとは感じさせません。ストーリーのひねりも上々です。細かい不満が二つ。 1.裏表紙の内容紹介に「私は・・気付いた」という表現あり、あたかも一人称で描かれているように誤解させること。ミステリでは、書き手が何を知っていて何を書いているかが重要な鍵となるので人称は大事なポイントではないてしょうか? 2.主要登場人物の紹介欄に重要な人物の名前がないこと。 最後に本作の評価とは関係ありませんが、リーバスシリーズを発行していた早川はこの本が新潮文庫から出たことをどう見ているのでしょうか?私はリーバスものは「最後の音楽」で終わったものと思い込んでいた。この本の後書きでリーバスとフォックスが共演している作品がすでに二つも出ていることを知りました。早川はリーバスに対する読者の思いをどうおもっているのか? | ||||
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作者はリバース警部を主人公としたシリーズもので既に地位を確立したベテラン作家である。私自身はリバース警部シリーズを読んだことはないが、本書に関して言えば人物描写、プロット、ディテールの描写具合が、ベテランらしく過不足がない。 主人公はスコットランド警察の職業倫理班(PSU)に所属しているいわゆる内務調査官である。ご多分に漏れず組織内では嫌われ部署で、調査対象者の上司から嫌がらせを受けたりしている。自身のアルコールに関する問題や家族の問題なくどくならずにうまく差し込みつつ、本題の事件解決に着地させるプロセスには作者の筆力を感じる。 これから楽しみなシリーズである。 | ||||
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リーバス警部シリーズに継ぐ、新シリーズの第一作。はっきり言って、退屈な700ページだった。 主人公は警官を監視する職業倫理班の警部補マルコム・フォックス。警察内部の悪を暴くうちにフォックスの妹に殺人の嫌疑が掛かり…この辺りの展開は、今野敏の『隠蔽捜査』にも似ているが、格段に『隠蔽捜査』の方が面白い。 | ||||
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内部監査部門の主人公の警部補がある刑事の監視を依頼され・・・というお話。 シリーズ第一作だそうだけど、いきなり700ページもある入魂の小説。内容も主人公の家族の問題から警察内部の問題からエジンバラの現状からと盛りだくさんの内容で圧倒されます。それでいながらあまり複雑にならずに交通整理のうまい展開のさせ方にベテランの才気を感じました。まぁ人によってはもうちょっと刈り込んでもいいのではないか、と思う方もいるかもしれませんが、私は納得の必然的長さと思いました。相変わらず、ロック好きの所も好感度が高くなりますが、エルボーとかスキッズとかロックに興味ない方はなんだかよくわからないかも。 リーバスのシリーズが中途半端な紹介で始まって、いい加減な感じで翻訳が止まってしまったので、この新シリーズは出来れば、順々に紹介されて、最後まで面倒をみて頂きたいものです。 警察小説好きな方はまず読んでつまらないと思う人は少ないと思われる作品。興味があったら是非ご一読を。 | ||||
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原題 The Complaints(原著2009年刊) 美しき観光都市エジンバラのもう一つの顔、醜悪な卑しき街の深い闇を照らし出す筆力は相変わらず見事であり、ランキンの長所である錯綜したプロットを纏め上げる手腕も堪能できる。 主人公フォックスはリーバス警部と比較すると常識的なキャラクターに思えるが、その職務から生じる苦悩や血縁の問題に葛藤し続け、彼を始めとした善と悪の曖昧な境界線に立つ登場人物たちの陰影深き肖像は凡百なノワールや警察小説のそれとは比較にならない程、読後も胸に残り続ける。 リーバス警部シリーズの魅力であったロックやポピュラーミュージックへの過剰とも思えた言及がほとんど無いのは淋しいが、今後も楽しみな新シリーズ。 なお本シリーズの第三作と第四作では何とリーバス警部が登場するという。翻訳が待ち遠しい限りだ。 | ||||
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