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格闘する者に○



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格闘する者に○の評価: 4.23/5点 レビュー 53件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.23pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全43件 41~43 3/3ページ
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No.3:
(5pt)

普通に生きるってむずかしい

私は就職活動中だ。それが縁でこの本を手に取った。
 何気なく日常を生きるということは、まさに「格闘」だ。もがき苦しみながら、私達は平静であると認識されるための努力を尽くす。
 主人公・可南子は漫画を愛している。だから漫画漬けの生活を手に入れようと、出版社を目指す。泣きたくなるほどにまっすぐな人である。「平服で」という指示に忠実に答えようと、豹柄のブーツで面接に臨んでしまう。言葉には出さないものの、血のつながらない自分を実子と分け隔てなく育ててくれた義母に、頭をあげることができない。恋人である脚フェチの老人を想うあまりに、純和風の実家で、正座すら組めずにいる。
 ねぇ、どうして、と私は思う。理解できないわけではない。自分と彼女の思考回路が、あまりにも似ていて、それがなんでなのかがわからない。自分の身に起きたことが、よいことであればあるほど、次に起こりうる不幸を恐ろしく思う。後ろ向きすぎる、と言われても、やめることができない。なんでもない日常を、不器用にしか生きられない人に、お勧めする一作。
格闘する者に○ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:格闘する者に○ (新潮文庫)より
4101167516
No.2:
(5pt)

あなたの隣にいる人は闘っているんだ

三浦しをんさんはデビュー作以来ずっと読んでいます。
そのデビュー作がこの『格闘する者に○』です。
高校時分に出会ったこの本を読み返す度、どんな苦難の中にもユーモアと知恵を見いだすことは大切なんだな…と思います。
『私が語りはじめた彼は』が第2回本屋大賞に推薦されていますが、もし2000年に同賞があれば、きっと推薦されていたことでしょう。
この本を読んで、思い切り笑って、楽しんで下さい。
きっと、三浦さんの魅力が伝わると思います。
格闘する者に○ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:格闘する者に○ (新潮文庫)より
4101167516
No.1:
(5pt)

イイ!!

本屋で表紙見て、ついふらふら~と引き寄せられてしまった。
だって「格闘する者に○」なんていう前代未聞なタイトルだし。
それで、あらすじ読んでみたら、大手出版社に就職活動する話みたいで、私も経験あるから、面白そうだと興味を持った。
でも、作者の名前聞いたことないし、表紙がマンガ(いい絵だと思うけど)だし、その時は結局購入しなかった。
でも、なんだかその後も気になり続け、ついに読みました。
「イイ!!」です。これは。出版社に就職活動する数々のシーンは確かに面白かったけど、最初に掲載されてる寓話とか、家族問題とか、すごく年の離れたおじさまとの関係とかがまたいいのです。
おちゃらけて見えるけど、純文学の香りを感じました。
すらすら~と読めるので、是非一読を!
格闘する者に○ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:格闘する者に○ (新潮文庫)より
4101167516

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