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格闘する者に○
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格闘する者に○の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 41~43 3/3ページ
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私は就職活動中だ。それが縁でこの本を手に取った。 何気なく日常を生きるということは、まさに「格闘」だ。もがき苦しみながら、私達は平静であると認識されるための努力を尽くす。 主人公・可南子は漫画を愛している。だから漫画漬けの生活を手に入れようと、出版社を目指す。泣きたくなるほどにまっすぐな人である。「平服で」という指示に忠実に答えようと、豹柄のブーツで面接に臨んでしまう。言葉には出さないものの、血のつながらない自分を実子と分け隔てなく育ててくれた義母に、頭をあげることができない。恋人である脚フェチの老人を想うあまりに、純和風の実家で、正座すら組めずにいる。 ねぇ、どうして、と私は思う。理解できないわけではない。自分と彼女の思考回路が、あまりにも似ていて、それがなんでなのかがわからない。自分の身に起きたことが、よいことであればあるほど、次に起こりうる不幸を恐ろしく思う。後ろ向きすぎる、と言われても、やめることができない。なんでもない日常を、不器用にしか生きられない人に、お勧めする一作。 | ||||
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三浦しをんさんはデビュー作以来ずっと読んでいます。 そのデビュー作がこの『格闘する者に○』です。 高校時分に出会ったこの本を読み返す度、どんな苦難の中にもユーモアと知恵を見いだすことは大切なんだな…と思います。 『私が語りはじめた彼は』が第2回本屋大賞に推薦されていますが、もし2000年に同賞があれば、きっと推薦されていたことでしょう。 この本を読んで、思い切り笑って、楽しんで下さい。 きっと、三浦さんの魅力が伝わると思います。 | ||||
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本屋で表紙見て、ついふらふら~と引き寄せられてしまった。 だって「格闘する者に○」なんていう前代未聞なタイトルだし。 それで、あらすじ読んでみたら、大手出版社に就職活動する話みたいで、私も経験あるから、面白そうだと興味を持った。 でも、作者の名前聞いたことないし、表紙がマンガ(いい絵だと思うけど)だし、その時は結局購入しなかった。 でも、なんだかその後も気になり続け、ついに読みました。 「イイ!!」です。これは。出版社に就職活動する数々のシーンは確かに面白かったけど、最初に掲載されてる寓話とか、家族問題とか、すごく年の離れたおじさまとの関係とかがまたいいのです。 おちゃらけて見えるけど、純文学の香りを感じました。 すらすら~と読めるので、是非一読を! | ||||
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