■スポンサードリンク
(短編集)
雷の季節の終わりに
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
雷の季節の終わりにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初の穏の世界観の描写は引き込まれる。暗い魅力満載で度を超した胸くそ悪さがなく、美しくずっとこの感じで行ってくれ、って感じだった。ただ半分近くになって穏を離れて冒険が始まってからはただの冒険小説みたいな感じになって、あれ恒川さんどこ行った? って感じになった。 一応最後まで読めたのは文章が読みやすくそれなりの展開があったから。 ただやはりこの方のお話は短編から中編が一番濃度が高く読後の満足感が高い。特に初期の夜市や風の古道あたりが好きな方は。 最近の著者の作品は初期のダークファンタジーのダーク部分が薄まった分、完成度は抜群に高い。自分としてもそれはそれで満足してる部分があるが、いつか初期の頃の雰囲気を持ったまま今の完成度を兼ね備えた作品を出して欲しい(長編)。まぁそんなん出たら宮崎駿レベルになってしまうけど。 贅沢なお願いかもしれないけど、初期のファンの密やかな願望がいつか叶いますように。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
恒川光太郎さんの本を初めて読みました。初めは宮沢賢治の世界?と思い、次は内藤了さんの世界?と思いながら読みましたが、一言でいうと【不可思議な世界】でした。 主人公の・私・には名前があり、物語に至るいきさつも後から語る。まるでパズルゲームの感覚のよう。 最後まで不可思議な感覚のままでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まぁ面白かった! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「滅びの園」や「金色機械」、「スタープレイヤー」に出会い、その余韻に浸りながら更なる感動を期待 し本書を手に取った。しかし残念なことに期待は裏切られてしまった。物語が後半に差し掛かると、場面 があちこちに飛び、支離滅裂な状態に。何がテーマなのかぼやけてしまっている。本書は「夜市」に次ぐ 2作目との事で、最近の作品に比べ推敲不足の感が否めない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
雷の季節に失踪した姉。姉の失踪と同時に「風わいわい」に取り憑かれた賢也は、その事実を 隠し、不思議な空間「穏(おん)」で生きていこうとする。だが、その暮らしは長くは続かなかった。 あるできごとがきっかけで、賢也は穏から逃亡した。彼を待ち受けていた運命は? 失踪した姉は生きているのか?死んでしまったのか?なぜ姉が失踪しなければならなかったのか? なぜ姉の失踪と同時に賢也に「風わいわい」が取り憑いたのか?逃亡する賢也の物語とそれらの 謎を解き明かす物語が交錯する。一見何の関係もないように思えるふたつの出来事が結びついたとき、 姉と賢也の悲惨ともいえる過去が浮かび上がってくる・・・。 ホラー的な部分もあるが、ひとりの少年の成長物語的なところもあり、読み応えがあった。不思議な 雰囲気を漂わせる、独特の世界観を持った作品だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
隠(おん)という、現世とは繋がってはいるが微妙にずれた異世界の町に住む少年の物語。 四季のほかに、神季または雷季という特別な季節の存在する世界。 行方不明の姉、風霊鳥、古くからの因習、殺人事件、墓町。 謎は、闇の向こうからの答えを待っている。 『夜市』第12回日本ホラー小説大賞を受賞した作者、恒川光太郎の長編第2弾です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作者の作品は初めてですが、非常に面白く読めました。 ただ、3分の2くらいを読み終わってもようやく主人公が旅立つ場面にたどり着いたくらいで、 起承転結の「承」がずっと続いたような印象があります。 そして最終章のあたりの数ページでいきなり転・結という流れだったので「あれ?」と肩透かしをくらったような… (もちろん物語はリンクしているので転・結が最後だけ、ということはないのですが 盛り上がるべき敵との対峙シーンがあれだけって…) 主人公の姉に関しての伏線は非常に上手く、後半で彼女と主人公の関わりが明らかになる部分は あまりの意外さに唸ってしまいました。 そして大渡さんが主人公を送るシーンで泣いた… ただ、非常に設定が似ている恩田陸さんの「常野物語」シリーズを先に読んでいたために 二番煎じのような印象を受けたのも事実。 さらに常野物語ほどキャラクターや設定に深みがないので、読み応えとしてはかなり物足りなかった。 でもデビュー二作目にしてこの力量なので、個人的に今後が楽しみな作家さんです。 デビュー作「夜市」も読んでみようと思います。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!