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(短編集)
雷の季節の終わりに
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雷の季節の終わりにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 1~20 1/4ページ
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前半は穏という異世界を舞台に進行するが中盤から現世場面が入りはじめて時系列も多少入り乱れる。異世界と現世を完全に切り離さないのは作者の作風だろうけど好みは別れるかもしれない。 後半は異世界と現世を行き来するの工作員?が話の主体になる。異世界人の現世に対する認識や拉致など、どことなく穏=北朝鮮な印象も。 面白いのは確かだけどホラーやファンタジーとしては若干中途半端かもしれない。 | ||||
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10代の頃に図書館で読んで面白かったことを思い出して購入。恒川ワールドは何度読んでも飽きない! | ||||
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現世と隔絶された異世界「隠」を舞台にしたダーク・ファンタジーである。 現実社会と一方通行でつながり、雷季という季節をもつ世界。主人公は、風のおばけ(風わいわい)に取り憑かれている親のない少年だ。友達は、言われないいじめを受けている主人公に手を差し伸べてくれた美しい少女。ある日、主人公は、悪意に蝕まれた少女の兄に重傷を負わせた挙句、死に至らしめてしまった。 主人公は、幽界の狭間に立つ門番の示唆を受け、自分が生まれたであろう現世を目指す。直ぐに、殺人者として主人公を捕縛せんと追手が迫る。その中には、友達の少女の姿が…。 捕まれば死。異界の猛獣が跋扈する森をくぐり抜け、主人公は無事、生まれ故郷に辿り着くことができるのか。 著者らしい雰囲気のある作品だ。主人公の逃避行と並行で語られる現世の出来事。現世と穏の境界で、風わいわいの謎と共にすかっと全てが解き明かされる。実に痛快である。しかしながら、締めくくり方を含め、全体的にそこはかとない寂しさが漂っている。そこが、”らしさ”かな。 | ||||
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恒川光太郎の本は「夜市」ではまって以来ほとんど読んでいるのですが、まだ読んでいない本の中から今回これを選んでみました。 お得意の異界物になるのですが、現実世界との関係性が「古道」などともちょっと重なる感じで、長編の分読み応えはありました。 | ||||
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最初はSFみたいな感じだったら、少し苦手か もと思いながら、読み進めていく内に夢中になり、隠の世界にどっぷりと浸かり楽しんでました。恒川さんは他の本もいっぱい出されてるようなので、次の作品はどれを読もうかワクワクしています。 | ||||
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決して読後感が良いわけでもなければ、寧ろ読み進めることに息苦しさすら感じる。それでもこの作者の創造する世界に惹かれる自分がいる。 | ||||
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最後のほう、 ちょっとだけテンポ崩れますが、 でもよかったです。 一応、日本が出てきますが、 なんとも不思議な、 独特の感じ。 怖い童話や昔話みたいな、 ふわっとした話なのかなと、 思っているうちに、 結構えげつない人間の醜さが、 グリグリと割り込んできて。 この辺りからは夢中でした。 残酷描写もあります。 ホラーですから。 でも小説って、 このくらい刺激的なほうが、 飽きずに楽しめるなと思うのは、 個人差がある意見なのかな。 ぼくはすぐ眠くなっちゃうので、 刺激物は大歓迎でした。 夜市のような、 郷愁とか、薄暗い癒やしは、 ありません。 なのであの系だと思うと、 怖っと思うかも。 個人的にはもう、 もっと過激でもいいくらいなので、 この作家さんは好きだと、 確信に一歩近づきました。 まだ恒川光太郎さん、 数冊しか読んでいないので。 積んであるたくさんの本を、 読むのが楽しみになりましたと、 そんな感想で締めたいと思います。 | ||||
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恒川光太郎作品を読み漁っています。やはり独特の引き込まれる世界観です。ファンタジーとサスペンスがまざりあった作品でした。 | ||||
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なんとなく、村上春樹の「世界の終わりと・・・」を連想させる作品でした。「異世界もの」の一種ではあるがストレートな「転生もの」ではない(一部転生するが)。時間軸をずらし、誰が誰とどういう関係であるのかが徐々に分かる仕組みになっている。主人公に大きく感情移入することはなかったが、とてもよくできたエンタメで、一晩楽しめた。 | ||||
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4人の視点で物語が描かれていて最後にぜんぶが繋がるところが面白い | ||||
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しっとりとした雰囲気で、登場人物の感情もスッと心に入ってきて読んでて気持ちがよかった。 | ||||
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こういうジャンルはダークファンタジーと呼ぶのか?緻密につくられた世界観の中にどっぷり浸かってしまった。 賢也の数奇な運命は完全に当たり屋による巻き込み事故だけど、色んな人との関わりによって終わるはずだった人生が続いていく。 読後感は取り残されるような切なさがあるが、どこか爽やか。賢也には幸せになってほしい。 1番好きなキャラは早田浩司。出番は少ないもののかっこよすぎる。 | ||||
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恒川さんの作品はいつも没頭させられる要素が多く、時間を忘れさせてくれます。 この作品も非現実と現実の両方とその境い目をうまく融合し、とても面白く怖い内容。 | ||||
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夜市、秋の牢獄に続いて作家さん買いしました。 長編は初めてでしたが飽きることなく読み終わりました。 以下ネタバレ有りです↓ ラスト、主人公は正当防衛で人を殺してしまったのに穏に絶縁されてしまったり、ヒロインとお姉さんは穏に帰ってしまって、また会えるよって話でしたが主人公を病院に残してあと達者で暮らせよって流れが随分薄情であっさりしてるなぁ…って思ってしました。 結局最後は風わいわいも主人公の元から去ってしまって彼は一人ぼっちなんですよねぇ…。 トバムネキの封印も後はお姉ちゃんがやっておくからって主人公蚊帳の外でしたし…。 彼は自分の命以外は全て失ってしまった感覚ですね。 お姉さんは穏と外界を行き来出来るとして、ヒロインの子は外界で主人公と一緒に暮らしてもいいんじゃないかなと思いました。 ホラー小説だからハッピーエンドにはしないほうがいいんですかね。 最後だけは何だかもやもやした終わり方でした。 | ||||
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ホラーかと言われたらそうでもない気がしてきましたが、恩田陸や小野不由美のようにリアリティのある穏という世界を描いていて、それがジワジワ怖いのでやっぱりホラーなのだと思います。 途中主人公の2人の交わり方もミステリーっぽく伏線の回収も鮮やか。 …なんだけど最後の最後がさっぱりしすぎててなんだか納得いかない。それだけが好みじゃないんだけど後味の悪さも米澤穂信っぽいっちゃそんな感じもありつまりはとても好みな感じです。 なにより文章がスッキリしていてとても読みやすく、力のある作家さんなんだと思います。 ぜひ別の小説も読んでみたいです。 | ||||
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一般人に見えない異空間は本当にあるのかもしれない。 途中ドキドキし先が気になり、いきなり別の話になり でもすべて伏線で繋がっていて、えっそういう事? 後半は驚きの連続で一気読み。 後味が良い作品でした。 | ||||
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のどかな昭和初期風味・沖縄風味の田舎な異世界で暮らす少年が遭遇する、忌み習慣や精霊憑きの不思議なお話。 雷が鳴る季節に起こる怪異、人さらい、村と岩壁で隔たれた廃墟の墓村など、ホラー風味もあり人殺しもあり、そして少年の頑張りと彼を囲む人々の動きあり。 それぞれ別の人が主役の章が複数あり、最後にまとまっていきます。 この章のこの人が、後々このように別の人とかかわるのね!とわかって面白い。 みんな、各々の過酷な境遇をなんとかしようとしていて応援したくなります。 文体も素直で読みやすく、物語に引き込まれます! おすすめ。 | ||||
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前作「夜市」は兄弟の物語でしたが、本作は姉弟(見かけ上)の物語です。自分は一度読んだだけでは内容が理解できず、再読して内容を把握しました。 物語の構造は見事だと思います。弟と姉はそれぞれ別の人生を歩んできていることが描写されます。弟が育った世界は、「風の古道」のように懐かしさ、爽やかさを感じさせます。しかし、弟の世界、姉の世界のいずれも「風の古道」のように酷い暴力描写があり、やはりこの作者の作風の二面性を感じずにはいられません。 「夜市」でデビューした作者ですが、作者の作風の源泉は併録の「風の古道」に近いところにあると思われます。 | ||||
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隠(おん)という異界に住む少年・賢也の物語で幕を開ける。機械文明は江戸時代くらいか。 妖怪や鬼も存在するらしい。冬季と春季の間に雷季という季節があり、その時期には頻繁に行方不明者が出るという。自然に恵まれた素朴な集落にも、古くからの因習や吐き気のする悪意は存在する。 外界(現代日本)では、女子中学生の茜が継母からの陰湿な嫌がらせを受けている。 数年間続いた争いは、最悪の形で爆発した。彼女はこのまま殺されてしまうのか。 賢也パートと茜パートが交互に語られる。どちらもスリリングで目が離せない。 無関係に思えた二つのストーリーが合流し、終盤を盛り上げる。 従来の短編とは対照的に、抒情よりはサスペンスとアクションが主体で、きわめてリーダービリティが高い。 伝奇アクションエンタメである。 敵役の外道ぶりは恒川作品の中でもナンバー1だ。お供の風わいわいがキュートすぎる。 | ||||
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どの作品も大好きです。 これは私の中ではちょっと怖かったです。夜市の怖さとは違うというか。身動きできないから先に進むしか選択がないというか。 | ||||
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