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(短編集)
ロシア紅茶の謎
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ロシア紅茶の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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◆「動物園の暗号」 殺害された動物園の飼育員が遺した、 動物の名前で構成された暗号の謎とは? 〈暗号解読〉をしていくと、ミステリの別の 趣向に繋がっていくところが楽しいです。 ◆「ロシア紅茶の謎」 青酸カリが混入された紅茶を飲んで、人気作詞家が殺された。 その場に居たのは、何かしら被害者に恨みを抱く者ばかり。 果たして、誰が青酸カリを混入したのか? 毒薬の容器が発見されなかったという事実を 糸口に、火村は推理を進めていきます。 作中で犯人が、どうやって毒物を混入させたかについて あらゆる可能性をディスカッションしていくところこそ 本格の醍醐味ですね。 | ||||
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有栖川先生はエラリー・クイーン(バーナビー・ロス)氏の影響を多分に受けていらっしゃるようです。ということで「ロシア帽子の謎」から由来してるんですね。 有栖川先生はそのトリックもすばらしいですが描写が好きです。 六編収録されています。 表題作のロシア紅茶の謎が1番面白かったです。火村が巧みな話術で犯人を追い詰めるシーンが素敵☆ もちろんその他の作品も読み応えがあります。 赤い稲妻のトリックは全然わからなくてそうだったのか・・・と感服。 屋根裏の散歩者は江戸川乱歩先生の作品からヒントを得たらしいのですが有栖川先生の色に染まるとまた違う味が出ていて気に入りました。屋根裏の散歩者〜有栖川先生風味〜って感じです(笑) ルーンの導きは色々考えたのにオチが「そうだったのか!」と意外で良かった。 有栖川先生の作品は面白いのでおすすめ。 | ||||
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1994年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。 克明シリーズの第一作であり、6つの短篇ミステリが収められている。小粒だがキレの良い作品が多くて満足できる。暗号、毒薬、ダイイング・メッセージなど、クラシック・ミステリのファンにはたまらないだろう。 「屋根裏の散歩者」がなかでも面白かった。思わずニヤリとしてしまう。 | ||||
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「赤い稲妻」、「ロシア紅茶の謎」、「八角形の罠」は、ミステリー好きが頑張って考えれば何とか解けるかも知れないという良いバランスだと思います。 ただ、その他の暗号系作品は厳しいかも知れません。 他の方も書いていましたが、特に最初の「動物園の暗号」で真剣に暗号を解読しようと思うと、あとで(私のように)悲しくなるかも・・・(笑) ただ、「屋根裏の散歩者」は面白いですね。分からなかったけど。 もちろん、犯人当てなど気にせずに読む方も、楽しめると思います。 | ||||
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初めての有栖川さんの本です。今までの本はただ読んでるだけだったけどこれは読んでいる方に問題を与えられている感じでした。パズル感覚で読めてとてもおもしろかったです!! | ||||
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推理作家有栖川&火村教授シリーズの短編集です。タイトルの「ロシア紅茶~」は、トリックがすごかったです。本当にそんなことできるの?って感じでした。他の短編も面白い&謎解きもいいです。個人的には、最初の「動物園の暗号」が傑作でした。短編好きの方には、間違いなくお勧めですよ。 | ||||
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気軽に読める短編集である。紅茶とケーキをかたらわに、優雅な午後の読書にぴったりの一品。殺人事件を扱いながら、決して暗くなることはなく、どこか雰囲気は、余裕があって、おしゃれな感じがする。本格物の推理小説としては、トリックが今ひとつだったり、まず読者は事前に解けない暗号があったりと、欠点はある。どちらかというと、謎を解いていく主役2人の姿が、魅力的な作品。 | ||||
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有栖川有栖の第1短編集。すべて火村英生が活躍するもので、“国名シリーズ”の第1弾でもあります。国名シリーズと言えば、エラリー・クイーンの名シリーズですが、有栖川はおそれ多くもその名シリーズへの挑戦を開始したわけです。有栖川の複雑な論理の織物は短編では望むべくもありませんが、どれもそれなりに魅力的なトリックが用いられていて、鮮やかな解決となっています。中でも『赤い稲妻』のトリックは秀逸だと感じました。マンションの自室から転落死した女性がいて、自殺ではなさそうなのですが、なぜか自室のドアには鍵がかかっているというのがミソ。また、タイトルとなっている『ロシア紅茶の謎』のトリックは、氷を凶器として使うという昔からあるトリックに一工夫を凝らした見事なヴァリエーションです。各編でいちいち火村と有栖川の職業が紹介されているのは通して読むとしつこく感じますが、元々は個々に雑誌掲載されたものなので、初めての読者に対する作者の丁重な態度の現れなのでしょう。 | ||||
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著者の第一短編集であり、火村&有栖川コンビの第一短編集であり、有栖川版「国名シリーズ」第一作。「エラリー・クイーンのひそみに倣って」国名シリーズを開始しても決して失礼ではない、相変わらず端正でロジック重視の美しい推理小説だ。有栖川有栖という作家自身がクイーンを敬愛してやまないというし、”90年代のクイーン”という評価もされているようだが、今や”日本のクイーン”と呼んでもよいのではないか。それほど「謎解き」の面白さに徹している作家だ。どの作品も夢中で読んでしまう。この「ロシア紅茶の謎」は短編集ということもあり、それぞれが全く違った趣向をこらした舞台設定で、回を重ねた火村と有栖川のコンビも絶好調。 | ||||
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短編好きな私にはたまらない作品です。国名シリーズの初期の頃なので、読んでいると火村先生がとっても若く感じます。推理の鋭さは変わらないのですが、犯人を追いつめる際の態度に犯罪を憎む気持ちがストレートに出ているというか、『赤い稲妻』などは、証拠を示す前からかなり強い態度で推理を展開していくので、そばで見ているアリスが「おいおい」と思ってしまうほど。 謎の暗号も出てくるし、ダイイングメッセージのようなもの出てきて、おもしろさてんこもりです。火村先生とアリスの掛け合いもなんだか最近の作品より若い感じがしておもしろい。 どの作品もよかったですが、なかでも面白いなあと思ったのは表題作の『ロシア紅茶の謎』と『八角形の罠』です。前者はどうやって紅茶に毒を入れたのかが問題になります。ロシア紅茶といえば、いわずと知れたジャムを入れたりまたはなめながら飲む紅茶ですが、被害者以外の紅茶には毒が入っていない。ジャムにも砂糖壷にも入っていない。ではどうやって?というところで火村先生の推理が光ります。 後者は、実際に有栖川氏の原案をもとに上演されたお芝居をノベライズしたもので、実在する劇場の見取り図を使って話が進んでいきます。そしてこれには”読者への挑戦”が挿入されています。短編集だというのに読者への挑戦!?短編なんだから、丁寧に読めば解けるでしょう、と思って出題部分を2回読んだのですが、正確にはわかりませんでした。 どちらも、密室とはいかないまでも、限られて空間と限られた人間のあいだで事件が起きるのに、どうしてこうわからないかなあ。でも、わからないからこそ面白いのかもしれません。 私なら解ける!と思う方、ぜひ読んでみてください。 | ||||
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