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刺青殺人事件
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【この小説が収録されている参考書籍】
刺青殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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刺青に対する妙な執着とか男女間の恋愛というより、相手を我が物にしようという所有欲みたいなものが入り乱れおどろおどろしい。密室のトリックとかは昔風かなと思うけど、前後間もない頃の殺伐とした人々の心理描写と刺青を美しく描く描写が怖いので小説自体が怖くなる。 | ||||
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普通に面白かった。 | ||||
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犯人は、M氏の方はは直ぐにわかりましたけれど、K婦人の方は誤導されました(笑) 刺青の収集家が結構熱狂的な犯罪者予備軍もいる事は、何かで読んだ記憶があり、興味深く読ませていただきました。 痛い痛いと思いながら(笑)、最後まで一気に読む魅力がある作品です。 次の作品も是非とも読ませていただきます。 M氏のような男性がこんなにも沢山の女性に好かれるのがちょっと解せない(女を蔑んでいるのが表に出ないタイプなのかなぁ)・・・ということで、一つ星を下げました。 | ||||
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これを読まずして、戦後の探偵小説を語ることなかれ! 私は今回、三度目の通読だが、またまた楽しめた。 すぐれた探偵小説は再読、三読に耐えるもの。 | ||||
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高木彬光先生の処女作。密室殺人事件の謎とその解明を正面に据え、精緻に組み立てられた物語。現在の感覚からすれば古めかしい文体・緩慢な展開と思われるだろう。しかし、本作が執筆されたのは、あの戦争が終わって僅か2年後の1947年(昭和22年)。当時の反響の凄さは、今も語られるほど。 確かに70年以上前の作品は、現代の読みやすく展開の速いミステリーに馴染んでいる若者には「古典」のようにも思われるだろう。しかし、日本の推理小説史では逸することのできない本作は、今でも輝いています。読もう。 | ||||
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戦後のどこか暗い世相が、なんとも魅力的に思えました。正史や乱歩の作品世界にも通じるものがあり、退廃的な雰囲気にひかれます。 出て来る人物も個性的で、刺青をしたキャラクターたちの特異性も面白いです。 若い頃読んだ作品ですが、今読んでも面白かったです。 | ||||
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言わずと知れた神津恭介のデビュー作である。 刺青という刺激的なテーマ、奇妙な連続殺人、いかにもな名探偵、精緻な推理と四拍子そろった傑作である。 題材から入れ替わりトリックと予想は付くものの、それでもなかなか底を割らない優れたミステリだ。 いまでも充分に読む価値がある。 | ||||
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犯人の仕掛けたトリックは、発売当時でも意表を突いていたかもしれない。 しかし、テクノロジーが進化した今、自由がありそうで不自由な時代背景と、二重三重に仕掛けられたトリックへの驚きが、私を再び、ミステリーの世界へと誘った。 | ||||
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何度も読んでいます。今回は初めてキンドル版で、電車などの移動中にも読むことが出来ました。夢中になって文字を追いかけました。高木彬光氏の不思議な世界観があり、きっとそこに惹かれるんだと思います。 | ||||
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この作者の本は食わず嫌いだったが、よかった。今の流行り作家よりよい。 | ||||
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トリックだらけからのどんでん返し!スピード感もあってとてもおもしろかった! | ||||
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昭和の雰囲気が濃厚で、現実を忘れました。連休の読書にぴったりの作品でした! | ||||
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おもしろくて、びっくりした。言ってみれば、無料の小説なので、有名シリーズとは言え、[一作目は助走でしょう!]と思っていたら、トリックや布石がちりばめられ、最後にスッキリ解決。テンプレと言えばそうですが、期待がなかっただけに、とても満足しました。 | ||||
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昔、本でよんでいました、スト-リ-が面白いです、昔の本もいま読んでもおもしろいです。 | ||||
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前のやつは確か裸の女の人だった気がしますが、今回は若い世代受けを狙ったカバーであろうか。気に入りましたので刺青殺人事件3冊目に買いました。 密室トリックは本陣殺人事件を改良し、本質的なところはヴァンダイン作品を参考にしているこの作品。 いや、でも時代を感じるとはいえ個人的には面白い作品です。 刺青の歴史のところなんかは刺青とか不良の物だろとか思ってる私でも熱心に読んでしまいます。 神津恭介作品は、傑作が多いので古き良き推理小説を探してる方は一読してはいかがだろう。トリックが現代の小説にも引けを取らない、人形はなぜ殺されるという大作品がこのあとに残ってますよ。 それ以外の高木彬光作品なら、白昼の死角や能面殺人事件もおすすめです。 | ||||
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大戦後間もない1948年(昭和23年)に発表され、横溝正史の『本陣殺人事件』や角田喜久雄の『高木家の惨劇』などと共に日本の長編本格探偵小説隆盛の幕開けを告げた記念碑的作品。 占者の勧めで筆を執り、僅か三週間で書き上げた初稿を一面識もなかった乱歩に送りつけたところ激賞され、物資の乏しかった時代にいきなり単行本扱い(「宝石」別冊として刊行)の破格のデビューを果たしたエピソードなど振り返れば神話的ですらある。 怪奇的でケレン味たっぷりの作風と濃厚な不可能興味は『本陣』と共にその後の和製本格ミステリ、現代の新本格に至るまでの潮流を左右した。その影響力は大きい。 完成度では後の『人形はなぜ殺される』(1955年)にはやや及ばないが機械的な密室トリックと巧妙に仕掛けられた心理トリックの相乗効果が素晴らしく、さらに作中における刺青への偏愛も単なる装飾に留まらず物語と有機的に結合した魅力となっている。 新版を機に約30年ぶりに再読したが初読の際の興奮が全く失われる事なく、探偵小説を読む醍醐味を再確認することが出来た。 次は新興宗教内での連続殺人を描いた傑作『呪縛の家』(1954年)や密室トリックが秀逸な『死を開く扉』(1957年)の新版を期待したい。 | ||||
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戦後ミステリーを代表する古典中の古典。浴室内のバラバラ死体と密室状況というのがメインだが、今の視点からすると密室構成トリックはシンプル過ぎるくらいシンプルだが、トリックが判明してからの心理的トリックこそが本作が今も名作と言われる所以だろう。オーソドックス過ぎる論理展開と感じる人もいるだろうが、逆に言えば戦後すぐに本格推理に必要な要素を完成させてしまったとも言える。今読んでも十分楽しめる作品である。 | ||||
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著者のデビュー作であり、探偵神津のデビュー作でもある。著者の後の作品と比べると、筆がこなれていなくて文章は硬い。何より、人物描写がヘタだ。トリックだって決してほめられたもんじゃない。 しかし、それを補って余りあるミステリへの情熱、著者の必死な思い、そして何よりも本作を世に出したいという熱気が、文面から伝わってくる。そして、刺青をモチーフにした妖しい雰囲気と趣向、ミディレクションには、評価すべきものがある。本作が戦後日本ミステリのランキングで常に上位に位置する理由は、おそらくそのあたりにあるのだろう。 作品のスタイルなど、あまりにもオーソドックス過ぎて、確かに少々古くさいかも知れない。だが、これこそが本格ミステリなのだ。まさに王道のミステリとして、著者が本書をもって登場したことは、ミステリ界にとっての大きなポイントであり、本作の持つ歴史的意義も、本格ミステリとしての意義も、大きいものがある。 何より、犯人との心理戦、まるで「カナリヤ殺人事件」を彷彿とさせるじゃないか。神津の影の薄いのも、いかにも超人的な、神のごとき名探偵の雰囲気で、実に良い。時代を経ても劣化しない名作であり、著者の情熱共々、一読の価値がある作品である。 | ||||
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刺青を題材とした連続殺人事件。しかも密室まで絡めてるのでたった1冊で贅沢に堪能できる。犯人の策略、様々なトリックは巧妙に張り巡らされ見破るのは至難の業。惜しむらくは犯人当てが容易にできたところぐらいか。さすが本格推理小説の巨匠、の一言。 | ||||
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冒頭に出てくる密室はおとりであり、密室を解くことが目的ではない。著者の弁によれば、本陣殺人事件のトリックを組み替えたとのこと。密室殺人にすることによって、仕掛けられた心理トリックの説明を読み落として、密室殺人を論じても意味はない。江戸川乱歩が文章がヘタだと評価したのは、この作品ではなく、この作品の初稿版である。 その後改稿され、およそ2倍の長さとなったのが、この光文社版である。初稿版は、扶桑社文庫から、刊行されているので、比べてみるのも面白い。横溝正史は「夜歩く」とトリックがダブったため、構想を変えたとも言われているので(旧角川文庫「夜歩く」解説)、これとの比較も面白い。 「夜歩く」は昭和23年2〜5月号の「男女」、改題後の「大衆小説界」の昭和23年6月号〜11月号、昭和24年4月号〜12月号まで連載された。途中に中断があるのは、「刺青殺人事件」のせいではなく、横溝正史が岡山から東京へ引っ越したためであると思われる。 「刺青殺人事件」は昭和23年6月に書き下ろしで刊行された。先に発表したのは、横溝だが、先に完結させたのは高木ということになる。なかなかビミョーな関係だ。 さらに「夜歩く」と「能面殺人事件」でもトリックのダブりがあり、横溝正史は大いに頭を痛めたことだろう。 | ||||
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