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虚ろな十字架



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【この小説が収録されている参考書籍】
虚ろな十字架
虚ろな十字架 (光文社文庫)

虚ろな十字架の評価: 3.94/5点 レビュー 175件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.94pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全175件 41~60 3/9ページ
No.135:
(5pt)

それでも私は死刑廃止を求める

「遺族は単なる復讐感情だけで死刑を求めるのではない。家族を殺された人間が、その事実を受け入れるにはどれほどの苦悩が必要なのかを、どうか想像して頂きたい。犯人が死んだ所で被害者が蘇るわけではない。だが、では何を求めればいいのか。何を手に入れれば遺族たちは救われるのか。死刑廃止というのなら、では代わりに何を与えてくれるのだと尋ねたい。(中略)仮に死刑判決が出たとしても、それは遺族にとって勝ちでも何でもない。何も得ていない。ただ必要な手順、当然の手続きが終わったに過ぎない。死刑執行が成されても同じことだ。(中略)だったら死刑でなくても構わないではないかという人もいるだろうが、それは違う。もし犯人が生きていれば、『なぜ生きているのか。生きる権利が与えられているのか』という疑問が、遺族たちの心を更に蝕むのだ。死刑を廃止にして終身刑を導入せよとの意見もあるが、遺族たちの感情を全く理解していない。終身刑では犯人は生きている。この世界のどこかにいて、毎日ご飯を食べ、誰かと話し、もしかすると趣味の一つぐらいは持っているかも知れない。そのように想像することが、遺族にとっては死ぬほど苦しいのだ。だがしつこいようだが、死刑判決によって遺族が何らかの救いを得られるわけでは決してない。遺族にとって犯人が死ぬのは当たり前のことなのだ。よく『死んで償う』という言葉が使われるが、遺族にしてみれば犯人の死など『償い』でも何でもない。それは悲しみを乗り越えていく為の単なる通過点だ。しかも、そこを通り過ぎたからといって、その先の道筋が見えてくるわけではない。自分たちが何を乗り越え、どこへ向かえば幸せになれるのか全くわからないままだ。ところがその数少ない通過点さえ奪われたら、遺族は一体どうすればいいのか。死刑廃止とは、そういうことなのである」
(本文より)
 
 「だいたい人殺したって、死刑になる人間なんて一握りしかおらんだろ。多くの場合、20年以内には出所することになる。それが傷害致死ならもっと短い。
 遺族の気持ちを考えろ派の皆さんは、なぜこうした人たちの無念を思いを汲み取って、『人を殺したら例外なく全員死刑にしろ』という結論に達しないのか。遺族にとっては、殺意があったとかなかったとか、殺した人数が一人とか複数とか、殺害方法が残忍かそうでなかったとかなんてどうでもいいことだよね」
(5ちゃんねるより、名無しさんのご意見)
 
 「直接的に殺さんでも、いじめやパワハラで自殺に追いこむとか、自殺しなくても学校中退、PTSDとかでその後の人生めちゃくちゃになるとかあるよな。
 その場合、加害者を殺したいくらい憎いと思うのだが、その人たちの無念は一体誰が顧みてくれて、誰が救ってくれるんだ。
 正義の名の下に堂々と『憎いこいつを殺してくれ』と訴えることができて、しかもそれが叶えられる人々はある種の特権を持っているんだよね。
 ある意味羨ましいよ」
(名無しさんへ、わたくしのお返事)
虚ろな十字架 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:虚ろな十字架 (光文社文庫)より
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No.134:
(5pt)

十字架の背負い方は色々あっていいと思います

人を殺してはいけない 十戒の一節です。単純明快で 逃れようがありません。
でも 人は 罪を犯します。犯した罪は償わなければなりません。
では 償うとは…。仁科史也という人物の生き様を通して 償いの本当の意味を知るに至りました。
彼は 自ら自分を裁き 真摯に生きて償いを全うしました。
償いが彼の人生でした。

法で裁く事も 裁かれる事も 真の償い前では 無意味です。
読み終えたあと 暫く 感慨に浸りました。
ありがとうございました。
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4334929443
No.133:
(5pt)

東野圭吾ファンです

東野圭吾さんの作品の中でも好きなジャンルの作品で引き込まれています
死刑廃止論について考えさせられました
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No.132:
(5pt)

久々の快作、名作!

待ちに待った東野圭吾さんの新作。発売初日に買って、5日間寝かせて飢餓感を煽ってから、一気に読みました(笑)。いつもワクワクさせてくれる、こういう作家は他にいないですね。

 そして本作は期待に違わぬ出来。彼の全作品の中でも名作の部類に入るのではないでしょうか。殺人の贖罪。刑務所で何年か過ごせば、それで罪を償ったことになるのか。警察に捕まらなければ、罪は償えないのか。重く大きな問いです。

 それを評論で表現するのではなく、小説で表現するのが東野さん。そして答えはない。それを見つけるのは私たち読者なんですね。
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No.131:
(4pt)

これは社会派。東野版『罪罰』

かの有名なドストエフスキー『罪と罰』、直訳すれば「犯罪と刑罰」というタイトルでなんだか刑法のテキストみたいだ。そしてミステリー作品の中では異色的に、審判の行方も描いた『虚ろな十字架』は犯罪(犯人)の実態と量刑の意義を考える上でも面白い読み物だ。なので私は「東野版『罪罰』」と呼びたい。
トリックは無いが、真相を報せるまでの展開のスリリングさ、幾重にも絡みついた伏線、さすが東野作品。最近、氏の作品を読み漁ってもハズレ、時には途中投げが多かったが、これは久々の傑作!
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No.130:
(2pt)

全体的には面白かった。

でも、最後まで読み終わってからの感想。
口が悪くてごめんなさいね。最初に謝っときます。

「胸糞が悪い」って感じ。

謎解きが始まる前までは面白くて一気に読んだけど、謎解きの内容が不愉快。
こういう対象は確かに人の感情に訴えやすいと思う。でもなー、なんかねー、結局誰も救われてないんじゃないかな、と思うし、そもそも、人に悩みをしゃべらせるなら、責めちゃだめでしょって思うんだよね。
東野圭吾さんの小説は全体的には好きだけど、これはワーストに入る部類かも。個人的感想ですけど。
誰に読ませたくて書いたんだろう。
中高生かな?対象がちょっとわかんない。
それ以外の大人は不愉快な気持ちになるんじゃないかな。
小説だからアレですけど。
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No.129:
(5pt)

東野圭吾さんはやはり作家の頂点です

死刑について考えさせられる
さすが、東野さま。
死刑についてどう考えるかは読んでから、自分で考えてください
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No.128:
(3pt)

東野さんの作品としては普通かな・・・。

作家のレベルとして元々高いほうなのでこの方の作品としては普通かな・・でも、読みごたえは有りましたし最後まで読んで面白かったし表題も成程と思いました。
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No.127:
(5pt)

ユッキ

とてもキレイな状態で満足しています。ありがとうございました。
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No.126:
(5pt)

心を抉るような題材が

相変わらず淡々と描かれていて読者としては
すーっと話にのめり込んでいけるにも関わらず
読後は正解が出せずに頭を抱え込んでしまう作品でした。
学生だったら感想文にもってこいの内容だと思います。
でも学生ではないのでこの行き場のない感情をどうしたら
いいのか・・・どうしてくれるんだ圭吾!
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No.125:
(4pt)

難しい…

読後感が悪くて、また読みたいという気になれませんでした。東野圭吾先生のストーリーテラーぶりは相変わらず凄いのですが、テーマ的に落としどころなく…という感じでしょうか。けれども、この落としどころがないということが、この物語に対する真摯な姿勢かもしれません。
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No.124:
(4pt)

「あの人」の過去だけが……。

東野さんらしい、読みやすい文章で登場人物たちの心理を密に書き上げた作品だったと思います。
一気読みでした。

しかしラストで少しだけ、あれ、という感覚になりました。
真実が明らかになったとき、「あの人」の生き方や人となりをずっと辿って来ただけに、愚かなことをしてしまったのにも止むに止まれぬ事情があったのだろうと勝手に思い込んでしまっていたからでしょうか。
その原因が自業自得だっただけに、同情という感情があまり湧き上がりませんでした。

過去の出来事がさらに暗いものであれば、東野さんの、本当に救われない重たい話になっただろうと思います。
そういう意味で、この作品はライトとヘビーの中間なのかなと、個人的には感じました。

しかし冒頭にも書きました通り、全体としては楽しませてもらいました。
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No.123:
(5pt)

死刑が悪だというのなら釈放は正義だろうか

夜神月に是非読んでほしい作品です(笑)

死刑にするのは、その犯人がこれ以上殺人を犯さないため
という意見も
重い十字架を背負い、罪を償いながら生きている人だっているから必ずしも死刑が正しい訳では無い
という意見も、どちらも考え深い意見です。
人を殺した者がどう償うべきかという問に答えはないのではないでしょうか。
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No.122:
(5pt)

面白かった

非現実的な内容を多少含むが、小説として面白く一気に読み終えた。
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No.121:
(5pt)

読み終わると虚になります。

最後に奇想天外の結末となる東野ワールド。毎作品、一気に読みます。
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No.120:
(4pt)

考えさせられる内容です

死刑問題について、被害者と第三者の立場や考え方の違いが悩ましい内容でした。
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No.119:
(4pt)

東野圭吾さんの隠れた名作ですね。

最近どっぷりと東野さんのものを読むようになりました。
今回表紙の異様さと、アマゾンのレビューが高いことも気になり購入!
一気に読破してしまうほどの引きこもれ感。死刑とはなんなのか。
考えてみてほしいですね。
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No.118:
(3pt)

なぜ殺されたんだ

なぜ、殺されたんだ?という謎が一つ一つ判明していくストーリーを興味深く読めましたが、動機といい、犯人といい、普通に面白かった程度です。
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No.117:
(5pt)

傑作!人には不可侵領域がある。

小説だとわかって居ても、深く物語に引きずり込まれて、考えさせられる、登場人物が小説の中で生きている東野圭吾さんらいしい傑作です!

再読ですが、今回は死刑制度では無く、人には立ち入るべきではない領域が有る事に、深く考えさせられました。
小夜子は自分の果たせなかった想いを、沙織と史也で晴らそうとした様に感じました。 そうしなければ気が済まなかったのでしょう...

小説の様にドラマチックでは無いけれど、人は色々な想いを抱えて生きて居ます。どう言う状況であれ、相手を追い詰めたり、人生を一変する対応の提案で無く、告白を聞く以上、自分もお墓に持って行く覚悟が無いなら立ち入らぬ事では無いかと感じました。
どう償うかの正解は無く、小説の中では中学生で背負った十字架は十二分に重く冷たい物だったと思います。
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No.116:
(4pt)

内容がやや重い

ネタバレ注意

死刑制度について深く考えさせられる内容で、大人が読むのに良いと思った。
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