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虚ろな十字架
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虚ろな十字架の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全175件 21~40 2/9ページ
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東野圭吾さんの作品が好きで気になったものをゆっくり読んでいます。 今回死刑制度についての話というのが気になって購入しました。 私は死刑賛成派です。この本読んだあとも意見が変わることなく賛成派ですが、 それでも、とても考えさせられる話でした。 人魚の眠る家と同じく、1度読んだらずーん…と心に重く残るような作品でした(いい意味です) | ||||
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なんとも言えない結末でした。 史也と沙織は罪と向き合う決意をし、自首したにも関わらず、結局殺人は立証できずあやふやでケリがついてしまう。 裁くことの出来ない罪、 小夜子が言うものとはニュアンスが違いますが これも虚ろな十字架なのでしょうか。 重たいテーマを扱っていますが、読み出すと止まらない作品でした。 | ||||
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この作品の事を私などの筆力で書いてしまうと!ネタバレになってしまうから、書かないで置いた方が良いでしょう、感想を書くには、どうしてもネタバレになってしまう、それでは、この作品に始めて接する方に申し訳なく思います。東野圭吾氏の作品を大体は読んで居ますが、この作品程身に詰まる、言い様の無い気持ちになったのは東野作品では始めての経験でした。罪の償いとは何だろう、死刑とは一体どういう意味が在るのか?考えさせられました。読後は暫く暗く淀んだ気持ちになりました。まるでマーラーの第9を聴いた後のあの感じに似ています。でもこの作品は東野圭吾の隠れた名作だと思います。但し一度読めば変な意味で満腹感が、まだ読んでない方に一読を推薦したくレビューを書きました。 | ||||
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死刑制度は、皆様がレビューされている様に、少なからず考えさせられると思います。 そして最後のページ…[二十年程度ではそうはならない][立件は難しい] もしや作中ここだけ ボカシてる⁈ そして[矛盾]が…ラストキーワードだと感じました。小夜子が、デジカメに樹海の風景を撮っていたのは道標、一人で戻れる様に…娘を殺された被害者遺族であり母(子供の遺体を放置のままには出来ないはず)、フリーライターとして 社会問題・死刑制度問題に取り組んでいれば、殺人事件・死体遺棄は供述だけでは、物的証拠が見つからなければ立件されない事は当然、解っている…こんな風に解釈したら…中原は警察に黙っているという方法、では小夜子の方法は?…その上で自首を勧める矛盾。そして秘密だけは無くなった…。 ジワジワ来るわ…切な過ぎる。もうね4つ星が5つ星に昇格しちゃいましたョ。それに、東野圭吾、意図的に本文中に年代を記して無いんだわ凄いわ。 | ||||
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綺麗でした。ありがとうございました。 | ||||
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中原道正。広告代理店に勤めていたが、その頃に小学校2年生の娘、愛美を失った。殺されたのである。中原と妻の小夜子、中原の両親が取り調べを受ける。犯人扱いされて警察に怒る中原。小夜子に事情を聴くと、どうやら買い物で家を留守にした時に強盗が入ったらしい。そいつが愛美を殺したのだ。しかし、盗まれたのは現金でたった4万円。そんな金額のために幼い命が奪われるというのは、全く理不尽である。 犯人は事件から9日目に逮捕された。蛭川という男で、強盗殺人などで無期懲役刑を受けていたが、半年ほど前に仮出所していたのだ。 事情が分かり、絶対に死刑にしてほしいと思う中原。しかし、公判が進むにつれて裁判の雰囲気が変わっていく。だが、蛭川は最終的に死刑になる。 その後、中原は会社を辞め、エンジェルボートというペットの葬儀屋を始める。小夜子とも離婚する。しかし、その小夜子が何者かに刺殺されてしまう。犯人は、町村作造という68歳の男。中原はその男を知らない。金目当ての犯行だというが、いくつか不審な点がある。事件が起こったのは小夜子が住む江東区の木場のマンションからすぐ近くである。しかし、犯人は北千住に住んでいたのだ。なぜそんなところまで行って犯行に及んだのか。凶器は出刃包丁だったが、それを処分もせずに自宅に持ち帰っている。また、小夜子はそんなに金を持っていそうな服装ではなかったのに、犯人は小夜子をターゲットにした。単なる金目当ての犯行とは思えなくなってくるのだ。 こういった伏線が謎となり、きちんとミステリーにもなっている。「手紙」のような、メッセージ性の強い作品である。蛭川の弁護士だった平井は言う。「死刑は無力です」と。そして、こうも述べる。「それぞれの事件には、それぞれの解決があるべきだ」。 難しい問題である。もちろん、死刑制度を廃止したり、終身刑を導入しても解決する問題ではない。死刑を執行すれば遺族が救われるわけでもない。重苦しい気持ちとモヤモヤした感情が残った小説だった。 | ||||
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東野先生の小説は大好きなので読み始めからワクワクします! この本読んで日本の犯罪について考えさせられました。 | ||||
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平成の大作家による恐るべき作品だとは思います。ただ、法的に根本的な疑義があります。刑罰の意味を問う以上、法律上も厳格な設定が求められるのではないでしょうか。以下、ややネタバレになります。 本書における現在を出版された2014年と仮定します。問題の事件は「20年以上前」の発生ですから1994年以前ということになります。この当時、殺人罪の公訴の時効は15年でした。遅くとも2009年には時効が完成していた計算になります。時効の進行が停止・中断される理由は本書には見当たりません。 時効が成立している事件を巡って、自首がどうしたとか、ましてや人を殺すとか、そんな話にはなり得ません。素晴らしい作品なのですが、この点が気になってしまいました。 殺人罪の時効は2004年に25年に延長されましたが、改正法施行後の発生が対象でしたから、本書の事件の時効は15年のままだったはずです。2010年4月に殺人罪の時効が廃止され、この時点で時効未完成の事件が対象になりました。つまり1995年4月以降の殺人には時効がなくなりました。 | ||||
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平成の大作家による恐るべき作品だとは思います。ただ、法的に根本的な疑義があります。刑罰の意味を問う以上、法律上も厳格な設定が求められるのではないでしょうか。以下、ややネタバレになります。 本書における現在を出版された2014年と仮定します。問題の事件は「20年以上前」の発生ですから1994年以前ということになります。この当時、殺人罪の公訴の時効は15年でした。遅くとも2009年には時効が完成していた計算になります。時効の進行が停止・中断される事情は本書には書かれていません。 時効が成立している事件を巡って、自首がどうしたとか、ましてや人を殺すとか、そんな話にはなり得ません。素晴らしい作品なのですが、この点が気になってしまいました。 殺人罪の時効は2004年に25年に延長されましたが、改正法施行後の発生が対象でしたから、本書の事件の時効は15年のままだったはずです。2010年4月には殺人罪の時効が廃止され、この時点で時効未完成の事件が対象になりました。つまり1995年4月以降の殺人には時効がなくなりました。 | ||||
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殺人者犯を刑務所に〇〇年入れておけば真人間になる などと誰が断言できるだろう。殺人者をそんな虚な十字架に縛り付けることにどんな意味があるというのか。 現在の司法制度の根っこにある問題を東野圭吾らしい濃密な人間関係の中で浮き彫りにしていく。高校時代に重たい十字架を背負った一流大学病院の小児科医の生き様として人間の道徳心を問われると同時に被害者のその後を考えさせられる作品。 加賀刑事ものと違って、活躍するのは被害者の夫という設定はこれまでの東野作品にはない面白みだと感じる。 容疑者Xの献身、麒麟の翼と似た、派手さはないが、心にずしんと来る 名作といっていいのではないでしょうか。 | ||||
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一つの命を奪ったけど二つの命を救ってくれた。一つの命を奪ったことへの償いはずっと続けている。これからも続ける。でもそれを中断して服役することが必要なのか。服役すれば今の償いは続けられなくなる。しかし・・・。いつもながら考えさせられる。 | ||||
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スラスラ読みました。民放の2時間ドラマにぴったり。何も考えたくない時って誰にでもあります。 まじめな話、今やこの程度の娯楽小説を書かせたら、東野さんは東西随一の作家さんの一人であることは疑いの無い事実です。読者に考えることを要求しない小説であるとはいえ、こんなにたくさんの長編小説を次々に出すって・・・・ほとんど超能力? 「わたしが書いているところを、決して見てはなりませぬ」状態だったりして―――『鶴の恩返し』―――東野先生の担当編集者が10人くらい居て、先生に簡単なプロットを与えられ、せっせと粗原稿を書いていたりたりしてね(あるいは、その逆で、東野先生に簡単なプロットを提示するシステム?)。慣れてしまえば、担当編集者もそれなりに案も浮かぶし、文章も書けるのでしょうから。 直木賞の選考委員(長?)であられる東野先生は、ますますご多忙。小説の売れない現状、日本文学の発展―――たぶん??―――に必要な小説家なのでしょう。ただ、精神に負担なく、ひとりだけで、こんな小説をバンバン書きあげているとしたら、巷間噂されているように、東野先生≒AIかも?? | ||||
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死刑の意味について考えさせられました。今までは人を1人殺したら、当然死刑だろうと思っていました。もちろん無過失であれば別ですが、命は等しいはずです。1人の命を奪ったら、自身が死んで償うべきです。そうしないと犯罪は無くなりません。ただ、この本の中で罪を償って子供の命を救い続けてきた人が、罰を受けるべきかというには考えさせられます。ただ、そんな人は稀ですし、本質は分かりません。とすると、永遠に過酷な環境での労働がいいと思います。 | ||||
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死刑制度について考えさせられる重厚で読み応えがある作品だったが、それでもオチは何だかご都合主義だったな~。 結局あの人は犬死にだし、長い間つらい思いしたから罪が消えるってわけでもないだろうし、結局殺したもの勝ちみたいになってるじゃん。 | ||||
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小学2年生の娘を殺された夫婦が殺人犯に対して死刑判決を勝ち取ったものの虚無的になり、判決後に夫婦関係を続けられなくなって、離婚。事件の11年後に元妻が殺され、犯人が自首するが、奇妙な偶然の一致に気づいた元夫が事件の背景を調べ、意外な過去の出来事と事件の真相に辿り着く話。 愛美の殺人事件とその裁判、小夜子の殺人事件の顛末、花恵が仁科史也と出会うまでの出来事、仁科史也と井口沙織の間の出来事などが重層的に描かれ、最後に1つの物語として収束していく。 事件の背景にある過去の出来事が謎のまま物語が進んでいき、真相は予測困難であった。花恵が仁科史也と結婚するくだりなどは相当無理があると感じたが、真相を知るとそれなりに納得できる理由があることがわかる。仁科史也と井口沙織の出来事の処理に関しては、用意周到な割にはあまりにも愚かだと感じはするが。 殺人加害者の家族の問題を取り扱った『手紙』、殺人被害者の家族の問題を取り扱った『さまよう刃』と共通の問題を取り扱いながら、死刑廃止や懲役刑の有効性に疑問を投げかけ、さらに「人を殺した者はどう償うべきか」という重い問題に踏み込んでいる。 刑務所に入れられながらも反省しない「虚ろな十字架」と、罰を逃れながらも日々の生活で償いをする「重い十字架」を対比させているところも印象に残った。 (ネタバレ) 法律には疎いのだが、花恵と仁科史也が乳児を殺したのは15~16歳であり、今から自首をしたとして懲役等の罪に問われることがあるのだろうかと疑問に感じた。 | ||||
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社会性の高い小説。今の社会を映し出しながら、死刑の廃止の是非を問う。遺族の立場や、加害者の立場から死刑の意味について問いかける小説。死刑判決による加害者の反省、更生の有無、遺族が救われるのかなど、各々の立場から語られていく。絶対的な価値観は無く、人それぞれの価値観、倫理観を問いかける作品。 | ||||
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最初から中盤までモヤモヤウズウズ。ラストはずるい(苦笑)。読了後も何度となく考えてしまう"生"と"死"。 人と人との心が何処まで向き合えるかを問う作品でした。 | ||||
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東野作品、多作なのに駄作なし。これが自分を含む多くの人間の評価だと思います。全てが上手い。にくらしいほど上手く、引き込まれる。今作も巧みな人間描写でぐいぐい読ませる。ラストは「あれだけはやめてくれよ」と思いつつ読み結局そうだったので鬱になった。ちょっと現実離れした展開や、結末が何となく予想できてしまったあたり、ミステリとしては???だが現代社会に投げかける読み物としては一級品。 | ||||
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「非常に良い」との評価だったので購入を決めましたが実際届いたものは、見た目は綺麗でしたが臭いがとてもきつく、本を広げると気分が悪くなったので、結局読まずに処分してしまいました。 おそらく、高香料の柔軟剤ではないかと思われます。前に読んでいた方がお使いだったのでしょうが移り香ひどかったので今後、見た目以外の部分もご確認の上、評価していただきたいと思いました。 | ||||
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離婚した元妻の死に不信を覚えた主人公は独自の調査を始めるのだが・・というお話。 この本を読んで、人を殺したらどのように償ったらいいのか?被害者遺族が救われる道はあるのか?というようなことをいろいろと考えさせられました。 ただ、ミステリーとしてはある程度予測がついたので、もう少し意外なラストだとよかったかなと思いました。 あと死刑の話に焦点を置いていたのが、途中から微妙に話がずれていった気もしています。その2点が残念ですが、基本的にとてもよいお話だったし、すごく感動したので星4で。 | ||||
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