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虚ろな十字架
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虚ろな十字架の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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さくさく読める内容だし、それなりに面白い。 でも、全てにおいて中途半端に思えた。 死刑制度や贖罪について深く考えたい、知りたい人には物足りないはず。同時に、ミステリー性も高くないので、それを望む人にも物足りないかと。そういう意味での中途半端。 秋の夜長には良いかもしれない。 | ||||
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東野圭吾作品が好きで10冊以上読んだ作者の作品の中では、残念ながら私にはそれほど面白く感じることができなかった作品です。なので少し辛めですが☆3を付け出せていただきました。 中原道正の元妻浜岡小夜子を殺したと自首した町村作造が犯人ではないのか、あるいはまったく偶然発生した単なる強盗殺人と考えられているが、そうではないのかというところが、謎解きの最大のポイントの作品なのではないかと思います。 町村は小児科医をしている仁科文也の妻花恵の父親ですが、ほとんど働かず花恵の母親のいわゆる「ヒモ」であり、さらにヒモでありながら愛人のところで生活したり、妻が亡くなったあとは、妻が開いて大切にしてきた居酒屋を愛人に継がせて、結局愛人のヒモに収まってきたような男です。当然娘の花恵に対しても父親らしいことなど何一つしてきておらず、花恵は文也と結婚するまで父親とは縁を切って生活してきたくらいです。 もし町村の単純な強盗殺人事件ではないとして、そんな町村がどんな理由があって、下手をすれば死刑、そうでなくても無期懲役や懲役20年くらいの重い刑罰を受けて、高齢な町村とすれば刑務所から出られずに一生を終える可能性がある強盗殺人という罪を被って自首する気になったのかが、私には最大の疑問点でした。 そしてすべてが明らかになっても、上で書いたような疑問が完全に解けたとは言えない印象なのが、この作品を読み終わっていまいちすっきりしない原因だと思います。 ただ若いころに大きな罪を犯して、その贖罪のために一生を捧げてきたような仁科文也の生き方を見てきて、町村作造でさえ義父として娘や孫を愛して守ってくれるばかりか、自分のことまでも大切にしてくれた仁科への感謝から、改心したということなのかもしれませんが。 このあたりがもしかすると、死刑を含めた公的な刑罰が作品のタイトルのように「虚ろな十字架」に成り下がってしまっていて、本当の意味で罪を犯した人間にそれを悔い改めるような存在になってはいないことへの、問題提起になっているのかもしれません。 最終章での青木ヶ原の樹海での捜索で、遺体が発見されなかったという結末は意外でした。 作者はどういう意図でこういう結末にしたのかを考えてみると、やはり真面目に罪を償おうと生きてきた仁科と、苦労してようやく幸せを手にした花恵にとって(井口沙織にとっても)、あまり厳しい結末を避けたということなのでしょうか? | ||||
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東野圭吾ファンの私には、あまり内容が好みではなかっので、途中で読まない事にしました | ||||
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社会性の高い小説。今の社会を映し出しながら、死刑の廃止の是非を問う。遺族の立場や、加害者の立場から死刑の意味について問いかける小説。死刑判決による加害者の反省、更生の有無、遺族が救われるのかなど、各々の立場から語られていく。絶対的な価値観は無く、人それぞれの価値観、倫理観を問いかける作品。 | ||||
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作家のレベルとして元々高いほうなのでこの方の作品としては普通かな・・でも、読みごたえは有りましたし最後まで読んで面白かったし表題も成程と思いました。 | ||||
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なぜ、殺されたんだ?という謎が一つ一つ判明していくストーリーを興味深く読めましたが、動機といい、犯人といい、普通に面白かった程度です。 | ||||
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死刑制度の是非を考えさせられるキッカケにはなる作品です。 ただ、東野圭吾さんの作品が好きな私にはやや物足りなく感じました。 彼の作品を初めて読む方には先入観なくいけると思います。 | ||||
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久々に夢中になって読めた本。物語は面白いと思います。 ただし私が気になったのは、終盤の花恵の発言。主人は罪を償ってきた。小児科医として子供を救ってきた。 これ、非常に危険な思想だと思います。 人を救える医者のようなエリートは、その存在自体が持つ社会的効用が大きいのであり、犯した罪について刑罰を受けなくてよい。 花恵はこのように言っているわけです。そのような職業に就けない人には「刑罰を受ける以外に贖罪は不可能」と、間接的に言っているわけですね。 刑罰はどんな人物に対しても一律かつ公平に科されなければなりません。 人種や職種によって刑罰を免れ得るとすれば、それは差別や選民思想に他なりません。 例外を認めてはいけないのです。 それでは、井口沙織らの行った行為と中絶は何が違うのかと言われるかもしれませんが、どちらも殺人ということです。 中絶が合法というのは、レイプをされて望まぬ妊娠をしてしまった女性等への救済措置であって、あえて矛盾に目をつむっているのです。 避妊もせずにセックスをして、出来たら降ろせばいいやなんて人間は殺人者以外の何者でもなく、社会制度を利用して人を殺しているのです。 この矛盾を指摘する人は、中絶を違法とすれば満足なのでしょうか。 それとも病院での中絶という過程を経ず個人的に子供を中絶する、あるいは生まれた子供の放置・殺害をすべて合法にすれば満足なのでしょうか。 レイプで妊娠してしまった人への救済はどうするのでしょう。 レイプであれなんであれ妊娠したら産めというのは究極的な人権侵害です。 しかし宿った新たな命を好き勝手にしていいとしたら社会秩序はどうなるのでしょう。 誰にも迷惑をかけないなら人を殺してもいいのでしょうか。 人間の価値を定めようとする意識が見て取れますね。 中絶を一律合法あるいは違法とするとこのような問題が発生するため、中絶は殺人とわかっているもののあえてその矛盾に目をつむっているのが今の社会です。 しかし、その人自身の価値によって量刑を軽くしたり、重くしたりすることは許されません。 井口沙織らの行為は、正当な手続きを経なかった故に罰せられるべき殺人となります。 病院で中絶手術を受ければ、それは殺人ではあるものの社会制度を利用し無罪放免となることができましたが、彼女らはそうしなかった。 よって彼女らの行為は、語弊を恐れずに言うなら違法殺人となるです。 重要なのは正当な手続きを経ることです。裁判、選挙、法改正。すべて正当な手続きを経て行われます。 そこから外れた仕方は不当なのです。罪を犯せば誰であれ罰を受けるのが当然です。 例外を認めれば不公平感が噴出しますし、その穴をついた犯罪が横行します。 また、その人の価値によって刑罰の有無や軽重を決めるのは選民思想的であり許容されません。 作品内で言われるそれぞれのあがないというのは、これもまた、反省をできる人とできない人を区別しようとしています。 その可否の線引きは誰がするのでしょうか。 刑罰は反省のためにある、というのが作者の考えのようですが、果たしてそれだけでしょうか? 刑「罰」という語を見れば、そこには反省を促す以外の、社会秩序を守維持するための意図があることは明白だと思いますが。 反省がなんだとか、それは部分的な議論でしかないのです。 犯罪抑止、応報感情の満足、犯罪者の隔離、全員一律の非差別的な公平な刑罰。 こういうあらゆる問題を加味して今の刑罰が維持されているのでしょう。 それを「反省できるか否か」という小さな問題に還元、単純化する仕方は、私は卑怯だと思いますね。 | ||||
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近年のライトな読者には受けないかもしれないけれど、東野圭吾は救いのない小説を書いたら一級だと思う。これまで取り組まなかった死刑というテーマなら、もっと長編で葛藤を出しながら、暗く仕上げてもよかったと思う。暗黒小説にはせず、軽めのミステリー路線も残した所にどっちつかず感が残る。 この小説の結末は遺族にとってはやるせないが、もう一歩踏み込んでもよかったかなと思う。中途段階で小夜子の考えだけでなく中原がもう一歩踏み込んでいればもっと葛藤が描けたと思う。 それに、このテーマなら「人権派弁護士」の欺瞞がもう少しあってもいいと思う。「ドラえもんが…」とか犯人に言わせて死刑回避させようとする連中が、みんな平井弁護士ほど真っ当だとは思えない。 久々にダークな東野圭吾が読めるかと思ったが、思いの外ライトだった。 | ||||
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おもしろかったのですが、もうすぐ臨月の妊婦である私には内容が少し。。。 | ||||
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キレイだったんですけど。。。 一ヶ所だけ血が付いている所があってちょっと気持ち悪かったです。。 | ||||
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年齢等は名前の通りの私が投稿します。 私は読み始めではなかなか興味を持てず、 読み進めていくうちに面白くなっていきました。 なんだかゴチャゴチャして 少しもやもやと残るところもある気がします。 あまり予想してなかった展開が とても衝撃的でした。 途中からその重々しさ、複雑さ は とても痛くのしかかるようでした。 子供のうちに妊娠し、 その子供を殺す、 私くらいの年齢なら、 とても慎重に関係を持つべきだと深く感じると思います。 最後に。 星が3の理由は、 とても息苦しい感じは好きでしたし、 読んで 予想よりも素敵な作品でしたが、 なんとなくそこまで印象深くなかったからです。 長文失礼しました( ' v ` ) | ||||
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基本的に東野圭吾さんの作品は全体的に苦味ありスピード感ありで大好きです。 今回も重いテーマでしたが大変考えさせられました。 凄く良かったです。 が しかしなぜか東野圭吾を読んだ、というより全く別の方の本を読んだような読後感。 いや、私だけかもしれませんが火曜サスペンスを見たような印象でした。 | ||||
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大衆小説家が文学的作品に挑んだ作。 人物関係は3層構造でうまくそれを組み合わせていて、特に終盤の疾走感は素敵。 文句をつけるとすればラストはいらなかったなと思う。 殺人という罪と救済、これらを天秤にかけた時、どうなるのか。 果たして。 思わず感情的読んでしまうね。 | ||||
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死刑廃止や、それに準じる刑としての終身刑導入等、議論はされるけど法制化まではできない。それは、この本の様な事情(かなり特殊な事情)まで考えていくと、無意味、あるいは想定外となる事もあるだろう。それ位、「刑」の設定および、刑を執行する裁判所の判断は難しいと思う。 | ||||
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幼い娘を強盗犯に殺された過去を持つ主人公が、それとは直接関係のない元妻に関する事件の真相を追うというストーリー。 自分の娘の事件の犯人に対して死刑を望みながら、結局はその犯人は無期懲役刑が下されたことから、テーマとして死刑制度の意味を問う内容に持ってゆきたいのは理解できる。 しかし、である。 主人公が真相を追っている事件の登場人物たちの、理にかなっていない謎の行動の数々が、過去の過ちに収束してゆくのだが、その過ちの内容が、死刑制度の是非を問うに値するほどの罪ではないのである。 これは、物語のプロット構成上、大きな瑕疵ではないのか? おそらくは、このことが本作の謎の種明かしを肩透かしに終わらせている最大の理由なのではないかと思う。 しかし、結末に至るまでの数々の謎のふりまき方、そしてその種明かしの手順などは、途中までとは言えわくわくして読むことができた。さすがは手練のミステリー・ストーリーテラー東野圭吾氏、という印象である。 | ||||
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いい作品とつまらない作品がほんと東野は多い。これはつまらん! | ||||
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終始展開が平坦で内容も暗さ一辺倒で盛り上がりに欠ける。著者のパターン通り終盤がタンパク。 | ||||
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ほとんど宗教関係の本を読んでいるので、小説がおもしろくないのが理由です。この本たまたまもらったので読みはじめました。400Pのうちの130Pぐらいで、つまんなくなって、ここのレビューを見ましたら^^ 結末が書いてあって~~ どうしよう 読もうか読むまいか^^ 正法眼蔵を 読んでいると つまらんですわ 読んでもおもしろい小説は 井上靖さんと 山本周五郎さんだけになってしまった もう ずっと前の人だけど 今でも おもしろい!! 最近の作家は おもろうない!! そういえば ロバート・ジョーダンの 時の車輪シリーズ これは おもしろいというか 絶品だ トルキーンを 超えたかも?? | ||||
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大まかなストーリーとしては、最近の東野圭吾作品に良く見られる内容。 死刑制度について考えるきっかけとなった。 | ||||
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