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マンチェスター・フラッシュバック



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【この小説が収録されている参考書籍】
マンチェスター・フラッシュバック (文春文庫)

マンチェスター・フラッシュバックの評価: 3.50/5点 レビュー 4件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(5pt)

マンチェスターは、近未来のニッポン

心の底から寒くなるくらいの、真のノワール小説だと思う。

デイビッド・ボウイーを彷彿とさせるキャラの他にも、知る人ぞ知るようなモデルがいるんだろう。
ひたすら、低層な社会と矛盾した福祉が基調にあって、その上で若者はドラッグやセックス(同性愛が、むしろデフォールト)に耽る。

怖い怖い本だが、ミステリーとしての骨格は、しっかりある。
でも、そこを見て、
「犯人わかった!」みたいなものではない。

なんでこれを思い出して紹介しているかと言うと、明らかにニッポンが、その頃の英国のように、壊れかけているからと、
そう感じるから。
マンチェスター・フラッシュバック (文春文庫)Amazon書評・レビュー:マンチェスター・フラッシュバック (文春文庫)より
4167218690
No.1:
(5pt)

とにかく切ない!

「マンチェスターの暗黒街で生きるドラッグ世代、ディスコ世代の若者たちの恐怖と悲しみを鮮烈な筆致で描いた傑作(デイリー・テレグラフ紙)」という書評に納得。あとがきによると、作者はカミュやバロウズ、カルヴィーノなどの純文学作家に触発されて書いたとか。

若い頃はやんちゃをしたが現在はカジノのオーナーとして裕福に暮らすジェイクのもとに、むかし馴染みの警部が訪れる。15年前の1981年、ジェイクの男娼仲間が殺害された事件があったが、それと同様の手口の殺人事件が今再び起きている、被害者は当時のジェイクの仲間。警部に弱味をにぎられ、否応なく捜査に協力することになったジェイク。久々に訪れるマンチェスターの街。現在と15年前が交互に語られ、・・・

ミステリなのでオチは書くことができませんが、80年代のファッションや音楽、街の雰囲気が印象的で、バイセクシャルのジェイクにはこの時代特有の刹那的な魅力があり、30代以上の読者には、かなり懐かしく感じられる小説だと思います。そしてひたすら切ない! 映画「レス・ザン・ゼロ」や「ドニー・ダーコ」や、吉田秋生や萩尾望都の漫画のような痛々しい切なさがあります。しかしこれを「切ない!」と思うのは、もしかすると女性的な感覚なのかも?
マンチェスター・フラッシュバック (文春文庫)Amazon書評・レビュー:マンチェスター・フラッシュバック (文春文庫)より
4167218690

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