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ドラゴンの眼
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ドラゴンの眼の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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とある王国の王子が主人公で、彼の父親である国王は老齢で、悪い魔術師に半ば傀儡とされている。 王子には弟が一人いるが、少々鬱屈した性格であり、兄に対するコンプレックスがある。 魔術師は聡明な兄王子を排除し、弟王子を擁立しようと企て、王を毒殺しその罪を兄王子に負わせ幽閉してしまう。 兄王子は幽閉場所からの脱出を企てるが。。。 キングが自分自身の娘のために書いた物語が反響を呼び、加筆されてこの本となった。 「子供向け」と聞くと、おとぎ話のイメージで、勧善懲悪の教訓めいた話が思い浮かぶ。 しかし、キングはこの物語を12歳になる娘の為に書いた。 そろそろ単純な善悪二元論から卒業すべき年頃だろう。 聡明であるが故に濡れ衣を着せられた不幸な兄王子は、おとぎ話の主人公に的確なキャラクターだが、そんな兄に嫉妬する鬱屈した弟の描写がしつこいほど書かれていることに注目したい。 本作を読む子供達が、弟王子の「父や兄を憎みながらも愛している。」という一見相反する複雑な心情に理解と同情を示せれば、キングにとって面目躍如ではないだろうか。 前半は人物紹介的な面に終始する嫌いはあるが、後半のストーリー・テリングにはキング流の仕掛けがあり、大人も十分に楽しめる物語に仕上がっている。 「自分の子供の為に物語を書く」というと母性愛的なイメージを受けるが、キャロル然り、トールキン然り、父性愛の範疇にも含まれるのだろうか。 ハリーポッター・シリーズは女性の作家によるが、やはり子供の為に書いたのがきっかけということで、色々と読み比べると母親が伝えたいメッセージと父親が伝えたいメッセージの違いについて何か判るのかも知れない。 | ||||
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やはり、子供向けかな~と。 愛娘に捧げてるから、しょうがないですねぇ。 | ||||
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キングのファンタジーというと色々言われてしまうのは必至だろうと思う。けれど私はとても面白いと思った。 確かに若干読みづらいけれどこれって日本語だからではないかな。多分、英語だと読みやすいんだと思う。 行きつ戻りつする構成は時にもどかしいけれどそのもどかしさも良かったりする。ラスト近くはテンポ良く、グイグイ読ませます。 長い本をなかなか読みきれない子供には、映像が浮かびやすく良いのじゃないかと思われる。 | ||||
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“キングが彼の娘のために書いた、たったひとつの子ども向けファンタジー”。この宣伝文句とキング作品らしからぬファンタスティックな美しい装幀。キング・ファンならずとも手にとってみた人は多いと思います。 でも、この作品の対象年齢は意外と高いような気がしました。なにせ出だしからキングらしい(?)ちょっと品のない話で始まるのだから……。 また、タイトルには“ドラゴンの”となっていますが、ドラゴンを倒しにいったりする胸躍る冒険活劇タイプのファンタジーではありません。陰険な魔術師が王国を影で牛耳っていて、王子たちをねちねちと――。 こう書くとあまりおもしろくなさそうですが、良作であるのは間違いありません。友情、人の心、人の強さ弱さといったことを子どもたちに伝わらせようと奮闘しているキングの姿が目に浮かんでくるようなキング印の子ども向けファンタジーでした。 | ||||
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