■スポンサードリンク
死のロングウォーク
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
死のロングウォークの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
毎度毎度思う事だが、スティーブン・キングは じわじわとした恐怖を書かせたら右に出るものはいないだろう。何人もの少年達はただひたすら歩き続ける。 最後まで生き延びた少年には、富、名誉、権力、何でも約束される。 しかし、立ち止まる少年には、無慈悲な死が与えられる。少年達にはやがて友情も芽生えるが、その友もやがては力尽きる・・。ひたすら歩く少年達は、ゴールがどこかも分からないまま 歩きつづける・・・。その顔に恐怖を浮かべながら。そんな恐怖をじわじわ綴った恐怖の一冊である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
巨匠キングがバックマン名義で発表した『バックマン・ブックス』の4作目。14歳から16歳の100人の少年が、たった1人の勝者になるためにただひたすら歩きつづける。勝者にはあらゆる冨や名誉が約束されている。しかし、敗者に待ち受けるのは、題名のとおり死のみ。舞台は近未来のアメリカ。少佐と呼ばれるカリスマ的権力者のもと、奇妙なナショナリズムに支配されている。ロングウォークとは、そこでおこなわれる国民的競技である。少年たち=競技者は特に突き動かされる情熱があったわけではない。それどころか、自分がなぜ参加したかったのか、その理由すらないまま、さらに自分が参加するのだという、その実感すらないまま、歩き始める。きのうまでの日常の続きのつもりで。となりのウォーカーたちと友情を築きながら。けれども、自分が勝者になる=生き残るためには、99人の死を待たねばならない。それが文字通り生死を共にした友人であっても。 それに気づいてしまっても、彼らは歩きつづけねばならない。励ましあいながら、友人の死を待つ。死を望みながら、逝くなと涙を流す。 ホラーとは、こういう作品にこそ冠されるべき称号である。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!