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カインの娘たち



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カインの娘たちの評価: 4.00/5点 レビュー 6件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(5pt)

現代本格派の雄、コリン・デクスターの改心作

コリン・デクスターと言えば、難解で錯綜、多重プロット。で有名だが、この本は後期作なので、わかり易い作品になっている。中期の黄金時代の作品は、プロでも解りにくい、と言われているが。ここでは、非常に読みやすく、軽快である。とは言っても、そこはデクスター、終盤にかけてドキッとさせたり、二転三転と、相変わらず巧い。内容はアリバイ崩しで、綱渡りのアクロバットの展開が堪能できる。
カインの娘たち (ハヤカワ ポケット ミステリ)Amazon書評・レビュー:カインの娘たち (ハヤカワ ポケット ミステリ)より
4150016275
No.3:
(5pt)

呪われた娘たちの悲劇!!傑作でしょう。

タイトルは『人殺し(カイン)の娘たち』で人類最初の殺人(創世記)を犯した罰として、神から永遠の呪いを受けた一族を指している。娘が複数であるところに余韻がある。いつものオックスフォードで教員が刺殺体で発見される。モース・ルイスのコンビが捜査開始。この老教員(Student)はコールガールと関係があり、他の学生も客として浮上(オヤオヤ!)。教員をStudentと呼ぶのはChrist Church Collegeだけだから仮名登場のコレッジはオックスフォードきっての名門と判明!?それはともかく、犯人は早々に目星がつくのだが、ある日行方不明、やがて死体となって発見。ここからコンビの地道な捜査が本格化する。モースはタバコ・酒で体調が悪化、止めようともがく。ルイスはモースに反発しながらも事件解決に貢献。途中、それまで積み上げてきた推理が大きく崩れる展開はあるものの、すっきり(デクスターさんにしては)した流れで、最後の余韻もあって、傑作でしょう。モース警部、禁酒、禁煙を誓うが、どうでしょう??
カインの娘たち (ハヤカワ ポケット ミステリ)Amazon書評・レビュー:カインの娘たち (ハヤカワ ポケット ミステリ)より
4150016275
No.2:
(4pt)

バックグラウンドを知る

表題のカインの娘たち、は、いったい?
キリスト教を理解し得ていない私には、なんとなく程度にしかわからなかった。知識としてしっかり理解されているほうが、より深く意味がわかるのだろう。
ほとんどのミステリー小説は一度読んで終わるのだが、この小説は3回読んだ。読むほどに味わいがあり、違う思いが残る。コリン・デクスターの読みにくいと思った文章も、慣れると心地よい。
カインの娘たち (ハヤカワ ポケット ミステリ)Amazon書評・レビュー:カインの娘たち (ハヤカワ ポケット ミステリ)より
4150016275
No.1:
(4pt)

この長編は当たりです!

モース警部シリーズ12作品目。
前作の短編には疲れを感じてしまったが、今回は満足のできる作品。
3人のモースを惑わす女性たち。
被害者に冷遇され、虐げられた妻ブレンダ・ブルックス。
自宅の掃除婦として不思議なほど強い絆で結ばれているミセス・スティーヴンズ。
義理の父に精神的・肉体的に虐待された娘エリナー・スミス。
殺人者のしるし(カイン烙印)によってほかの女性たちと区別される3人の女。
最終的に誰が犯人かはわかるのだが、この3人の結び付きが面白い。
モースのファーストネーム「E」の話も楽しめた。
このシリーズを読んでいる人にとっては一番の謎のような気がします。
カインの娘たち (ハヤカワ ポケット ミステリ)Amazon書評・レビュー:カインの娘たち (ハヤカワ ポケット ミステリ)より
4150016275

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