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リスボンの小さな死
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リスボンの小さな死の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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第2次世界大戦中の1941年、ドイツの実業家クラウス・フェルゼンは、ナチス親衛隊に強要されてポルトガルに赴き、タングステン(兵器用の金属材料)調達作戦の指揮を執る。一方199*年、リスボン近郊の海岸で、15歳の少女の全裸の他殺死体が発見され、殺人課のゼー・コエーリョ警部が捜査に当たる…という、ポルトガルの話という以外、何のつながりもないと思われる、しかも50年もの時を隔てた出来事が、互い違いに描かれる。着想はとてもおもしろいのだが、大いに期待しただけに、大いにガッカリした。全体的に作り物めいていて、半世紀もの時を結ぶ壮大なドラマにしては、重みや厚みが感じられなかった。コエーリョの物語は冗長に、フェルゼンの物語は駆け足になってしまった。特に、冒頭では好人物だったフェルゼンが、ポルトガルに行ってから、あまりにも急激にすさんでしまうのには、すっかり興ざめしてしまった。この変貌の過程だけでも、もっとじっくり描かれていれば、少しはましだったかもしれない。さらに、結末は凝っているかもしれないが、作為的にすぎて、かえって白けてしまった。 | ||||
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