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(短編小説)
アッシャー家の崩壊
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【この小説が収録されている参考書籍】
アッシャー家の崩壊の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 1~20 1/3ページ
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むかしむかし、中学校の図書室にあったので【黒猫】を読んだ。とても懐かしかった。何十年経っても名作は記憶に残っているものですね。 | ||||
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どれも短編で気軽に読むことができ、それでいて人間の闇に迫ったような奥深さがあります。 | ||||
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いかんとも表現し難い表現で、最期まで手を休めず力強くラインを外さず持っていく表現は、全て詩の様な散文詩の様な。 | ||||
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『アッシャア家の崩壊』(エドガー・アラン・ポー著、佐々木直次郎訳、新潮文庫『黒猫・黄金虫』所収)は、荒涼とした暗鬱なアッシャア家を訪れた「私」が経験した陰々滅々たる恐ろしい物語です。 「雲が重苦しく空に低くかかつた、陰鬱な、暗い、寂寞たる、秋の日の終日、私はただひとり馬に跨つて妙にもの淋しい地方を通り過ぎて行つた。そして黄昏の影があたりに迫つて来る頃、漸く憂鬱なアッシャア家の見えるところへまで来たのであつた」と始まります。 「手綱を制して馬を、この家の傍に静かな光を湛へてゐる黒い不気味な沼の嶮しい崖縁に近づけ、灰色の菅草や、うす気味の悪い樹の幹や、うつろな眼のやうな窓などの、水面に映つてゐる倒影を見下した、――が、やはり前よりも更に慄然として身震ひするばかりであった」。 「私には彼(=私の少年時代の親友で、永い年月を経た今回、私の訪問を懇請してきたアッシャア家の主人、ロデリック・アッシャア)が或る異常な種類の恐怖の虜になつてゐるのがわかつた。『僕は死ぬのだ』と彼は言ふのだつた。『こんな惨めなくだらないことで僕は死なねばならんのだ。かうして、他のことではなく必ずかうして、死ぬことになるだらう。僕は未来に起ることを、それだけとしては別に恐れないが、その結果が恐ろしい。この堪へ難い心の動揺に影響するやうなことは、どんなに些細なことでも、考へただけでぞつとする。実際、僕は危険を厭ふのではない、ただその絶対的の結果――恐怖、といふものを厭ふ。こんな弱りはてた――こんな哀れな有様で――あのもの凄い『恐怖』といふ幻影と闘ひながら、生命も理性も共に棄てなければならん時が、遅かれ早かれ必ず来るのを感ずるのだ』」。 遂に、身の毛がよだつ恐ろしいことが起こり、最後は、「ぢつと見てゐるうちに、この亀裂は急速に広くなつた。―― 一陣の旋風が凄じく吹いて来た。――月の金輪が忽然として私の眼前に現はれた。――巨大な壁が真二つに崩れ落ちるのを見た時、私の頭はぐらぐらとした。――幾千の怒涛の響のやうな、長い、轟々たる、叫ぶやうな音が起つた。――そして、私の足もとの、深い、どんよりとした沼は、『アッシャア家』の破片を、陰鬱に、音もなく、のみこんでしまつた」と結ばれています。 これはもう、エドガー・アラン・ポーでなくては、とても醸し出せない不気味な世界です。 | ||||
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本当に赤死病の仮面は読んだ方がいいと思う 映像がここまで鮮明に頭に浮かんで、それが本当に美しかった物語はこれ以外に知らない 訳文読んでるのに映画を見てるみたいだった 恐ろしさが全く先に立たない、ただ美しい晩餐の光景と色が頭に浮かんで、オチなんか分かっちゃうんだけどとにかくそんなんじゃなくてって感じ | ||||
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来月の「100分de名著」聴講予習のため一読。『黒猫』なんて大昔に読んだ記憶がありましたが、すべてすっかり忘れていて唖然。以下、各篇ごとのコメントということで。 『黒猫』: 改めて読むと陳腐な作品。猫が入っているのに気づかないなんて、あり得ない。 『赤き死の仮面』『ライジーア』: 途中までの盛り上げ方(描写)は確かに筆力を感じたが、結末が「なんじゃこりゃ」という感じ。 『落とし穴と振り子』: 通俗的には、本書の中で一番面白かった。映画的というか、1842年初出として、その頃としてはかなりぶっ飛んだセンスだったのではなかろうか。(評者だったら、最後のあがきで「木のベッド」(105頁)をかすがいにして壁の接近をブロックしようとしただろうなと想像した。) 『ウィリアム・ウィルソン』: 悪くない。だが、個人的には、映画『世にも怪奇な物語』でルイ・マルの手になる「影を殺した男」の方が怖く、かつインパクトもあった。 『アッシャ家の崩壊』: こちらも非常に映像的というか、オリジナリティに満ちた恐怖譚。その後における文芸・映像作品の「原型」を創造したとも云えようか。最後の崩壊シーンなどは、安っぽい映像よりもずっとイメージが喚起される。 本書の作品収録順は初出年に従っていない。私見では、『黒猫』でまずは読者を引き込み、『赤き死の仮面』で「なんじゃこれ」と思わせ、その後は次第にボルテージを上げていくという構成が妙。感激度と翻訳の読みやすさ(語と語の関係性など、ところどころ日本語がおかしくないか・・・)の点では星4がせいぜいなのだが、じわじわくる後味の重厚さに加え、ここはやはりEAPに敬意を表して星5とする。 | ||||
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The Gold Bug・・・和訳名「黄金虫」は、「暗号解読物」の元祖であり、 また最高傑作のひとつと評し得る。日本の読者には、乱歩の「二銭銅貨」 を彷彿とさせる作品でもある。 作品の印象は、極めて現代的であり、今日の作品として読んでも全く違和感 がない。ポー作品の代表とも評し得よう。 | ||||
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生々しい恐怖が細かく書かれていて、夜に読むのは危ないほどのリアルさです。 まるでその状況に自分がいるようです。 | ||||
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このページでは本書にどんな作品が収められているかわかりません。 紙の文庫のページにはありました。 目次 黒猫 赤き死の仮面 ライジーア 落とし穴と振り子 ウィリアム・ウィルソン アッシャー家の崩壊 解説 巽孝之 年譜 この6作でした。 参考までに。 | ||||
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親友・小栗作郎の「こういう時だからこそ、あなたの『ペスト』と『赤死病の仮面』の読後感が知りたい」という甘言に乗せられて、『黒猫・アッシャー家の崩壊――ポー短編集Ⅰ ゴシック編』(エドガー・アラン・ポー著、巽孝之訳、新潮文庫)に収録されている『赤き死の仮面』を読みました。この作品は、黒死病(ペスト)をもじった『赤死病の仮面』と訳されることが多いのだが、本書の訳者は、敢えて『赤き死の仮面』としています。 「『赤き死』なる疫病が国中を蝕むようになってから、もうずいぶん長い時が経つ。これまでいかなる疫病も、これほどの殺戮、これほどの災厄をもたらしたことはない。鮮血はその化身にして紋章だった――それは真紅にして恐怖の象徴だった。まずきりきりと身体が痛み始め、いきなり目眩に襲われ、やがて毛穴という毛穴からおびただしい血があふれだし、ついには息絶える。犠牲者の身体や顔が真紅の斑点だらけになれば、それが疫病の証となり、いっさいの救援も、仲間たちの同情すらも受けられなくなっていく。そしていったん発症したら最後、病が進行し最終目的を遂げるまでには、ほんの30分ほどしか要しない」。 「ところが国王プロスペローはといえば明朗闊達、しかも才智に長けていた。その国土から臣民の半ばほどが死に絶えてしまったのちのこと、彼は自身の宮廷に仕える騎士たち、貴婦人たちのなかからまだ矍鑠として陽気な友人たちを数えきれないほど招き寄せ、彼らと連れ立って、自身の暮らす巨大な城郭のうちでも奥の奥へと引きこもった」。 「城の奥へ隠遁してから5、6ヶ月が過ぎ去ろうとしたころ、そして城外では疫病がいつになく猛威をふるっていたころのこと、プロスペロー王は大勢の友人たちをもてなすべく、異常なほどに豪華な仮面舞踏会を催した」。 それまで全く目立たなかった、ある仮面の人物に注目が集まり、反感、驚愕、恐怖、憎悪、嫌悪感が露わになります。「その人物は長身痩躯で、頭のてっぺんから爪先まで、経帷子をまとっていたのだ。その表情を覆い隠している仮面は死後硬直の顔そっくりに似せているため、どんなにじっくり観察しても偽装とは気づきにくい。だがこうした出で立ちもすべて、まわりのほうも気の狂れたような仮装者たちであるから、受け入れられずとも耐えきれる範囲内であった。ところがこの無言劇役者が限界を踏み外しているのは、『赤き死』の化身を気取っているところにある。その衣装は血にまみれ、広い額及び顔の全面に、恐るべき鮮血が斑点を成していたのだから」。 怒りに任せて、この闖入者に向かって短剣を高く掲げたプロスペロー王に何が起こったか、そして、この仮装者の正体は――あまりの恐ろしさに、私には、どうしても口にすることができません。 | ||||
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かなり暗めで読後感は重かった。ただ明確な言葉では表せないが、独特な美的な部分とホラー、ミステリー、死が絶妙にマッチしている気がした。多方面に影響を与えたのも納得。 | ||||
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卒業論文にとても役立ってすごく気にっています! | ||||
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オーディオブックで聞いたんですが、オーディオブックを選んで本当によかったです。アッシャー家の破壊って結構シリアスな場面が多いので、オーディオブックだとそういうのも楽しめるのですね。 | ||||
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短編小説としてして純粋に楽しめます。定番過ぎて解説は不要かと思います。私は「アッシャー家の崩壊」が一番好きです。翻訳も良いです。気に入ったなら、英語原文を手に入れて読むことを薦めます。 | ||||
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非常によく考えられている作品だと思います。かなり細かいところまでしっかりと設定されていて、とても面白かったです。特に明日は家の謎が解明されたときには、非常に鳥肌もんでした。 | ||||
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今まで数え切れないほどの小説を読んできましたし、作品を見る目は持っているつもりですが、ポーの作品はどれを取ってもハズレがないですね。ちょっと前にもポーの作品を作品を買いましたが、今回も素晴らしかったです。 | ||||
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オーディオブック版を買ってよかったです。話が進んでいくにつれてドキドキ感が増していってとても楽しめました。本で読んだら味わえない感情なので、オーディオブックの買うことを非常におすすめします。 エドガーアランポーの作品はやはりオーディオブックに限りますね。 | ||||
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なかなか物語が進展しないなって感じでしたが、ラストが怒濤。こわいこわいとドキドキしましたが、ホラーまではいかない感じだったからよかった。リアルに考えたらこわすぎるけど、物語として聞いているとなかなか面白い作品。 | ||||
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小学生の頃に読んだ黒猫をまた読みたくなって買いました。 | ||||
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とても迫力のある物語でした。アッシャー家の崩壊を求めるのはいったいなぜなのか、アッシャー家の裏の顔とは一体何なのか、ラストのシーンではすべてが明らかになりとても面白かったです。怖さもあるのですが、途中途中の謎も多くあり考えながら聞けました。 とくにラストシーンでは思いもよらないことが起こるので最後まで聞きどころ満載です。 | ||||
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