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魔界転生
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【この小説が収録されている参考書籍】
魔界転生の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全69件 61~69 4/4ページ
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なにかと映像化・漫画化されることが多いこの魔界転生の中でも、一際異彩を放ちまっくてる作品。原作のもつ異様な空気を石川賢が吸収し、豪快に再構築しております。「原作と違う。」とか言うのは無粋ってもんです。石川賢を語る上で間違いなくはずせないですね。 個人的にはA5サイズあたりで再刊行してほしいなァ。 | ||||
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山田風太郎氏自ら「忍法帖で1番いい作品」と述べている本作。主人公の柳生十兵衛が転生した名だたる剣豪達と、手に汗握る激闘を繰り広げている。 話の構成、文章の巧みさ、スピード感。 どれをとっても秀逸である。 山田風太郎を読む上で、是非とも読んで欲しい1作。 | ||||
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最後の武蔵VS十兵衛戦は、作者・山田風太郎が尊敬しつつも一方であげあしもとってしまうような大作家・吉川英治への挑戦でもある。吉川版『宮本武蔵』では負ける小次郎側に十兵衛を配置する!さて、ここからどうやって吉川英治に負けずに、己の分身・十兵衛を勝たせるか、一行一行の単位で作者の気合いがギリギリと入っているのだ。作家として脂ののりきっていた山風の鬼気迫る文体が堪能できる。ただのエンターテイメントとしてではなく、山風という作家を知る意味でも、この対決は重要なテキストであろう。 | ||||
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数ある山風忍法帖の中でも最高傑作です。山風忍法帖は長ければ長い程よいというのが一般の評価ですが、まさしくその通り!本書のおもしろさ、サスペンスは並大抵のものではありません。寝食を忘れるというのはこのことでしょう。虚実ないまぜの山風ワールド炸裂で、あらゆるメディアを凌駕するそのパワーには圧倒されてしまいます。本書をまだ読んでいない人はなんて幸せなんでしょう。 | ||||
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幕府転覆の企てに巻き込まれた柳生十兵衛が、その陰謀を防ぐために戦うことになります。柳生十兵衛の前に立ちはだかるのは、魔界からよみがえった剣豪達7人。1人、1人と次々に襲いかかります。この7人との戦いが、やはり読みどころでしょうか。それでなくても剣豪なのに、魔界の力でさらにパワーアップしてます。十兵衛が勝つのが、わかっていても、ドキドキします。どんな技で、戦うのでしょう・・・。と言って、重い本でなく、予想外にユーモラスな本でした。「人を食ったような」柳生十兵衛の作戦や、「そんなばかな!」という荒唐無稽な剣技。十兵衛の弟子達の意表をついた攻撃。敵となる根来の忍者たちのドタバタ・・。エログロも、そうひどくないです。上下巻で読み応えも十分。 | ||||
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上巻の続きで柳生十兵衛が転生衆たちと闘うのであるが、 主人公を十兵衛一人にしてしまっては彼が転生衆に勝ち続ける構図になってしまう。 従って、十兵衛よりも実力の劣る初めの二人までの闘いは面白かったが、 それ以降の特に十兵衛以上の実力を持つ転生衆との闘いには幸運、奇跡、敵の裏切りなどでまとめるしかなく、どうしても話しに無理が出てしまった。なまじ転生衆が魅力的だっただけに、こんな勝ち方をされては読者は 要求不満になってしまう。この本を傑作とする人は多いが、私は 前半は傑作だが、話のまとめ方がまずかったと思った。これは 武蔵を初めとする転生衆が柳生十兵衛以上に魅力的に感じたことが原因である。逆に十兵衛の方に感情移入することができれば、非常に面白い 作品と感じるであろう。しかし、私は転生衆の方に魅力を感じて しまったので、この結末には割り切れなかった。もしも、十兵衛を出さずに主人公を転生衆のままにして、彼らが活躍するも 及ばず敗れていく形にすれば甲賀忍法帖に並ぶ傑作になれたのにと思う。それと弥太郎の撤退戦はまったく無意味ではなかろうか。 | ||||
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小西行長の遺臣、森宗意軒。彼の持つ魔界転生術により狂おしい無念の心を 抱いた剣豪たちが蘇る。宗意軒は転生衆、由比正雪、紀州大納言徳川頼宣を巻きこみ 幕府転覆を企む。偶然、転生衆の事を知った柳生十兵衛は半信半疑ながらも これに立ち向かう。戦いが始まるうちに転生衆が本物であることに気づいた 十兵衛に敵への恐怖と強者に出会えた歓喜が沸き起こる。 魔界転生上巻の根幹はなんと言っても転生衆の魅力であろう。彼らの転生に 延々と半分以上のページが割かれる。まさに今回の主人公は十兵衛ではなく 彼らである。ここまで大きく風呂敷を広げた小説はあまり見たことがない。 以下が、その転生衆である。 ・田宮坊太郎:亡き父の敵、堀口源太左衛門を国府八幡宮にて撃った剣の達人。坊太郎の 身が中天に舞ったと見るや、眉間をたち割られた源太左衛門が崩れ落ちて行ったと言う。 しかしその絶頂にて労咳に倒れる。 ・宝蔵院胤舜:宝蔵院二代目・胤舜。基盤の様な幅広い体つきをした槍の達人。完全 無欠を得るため、命のやりとりを渇望する。 ・荒木又右衛門:彼の妻の弟に助太刀した「伊賀の水日、三十六人斬り」は日本の 三大仇討ちの一つに数えられる。剣の達人。 ・宮本武蔵:佐々木小次郎との巌流島の決闘はあまりにも有名な話である。 未だ日本一の剣豪と讃えられる勇者。あまりにも不遇な晩年を迎える。 ・ 天草四郎:島原の乱にて圧倒的に不利なキリシタン軍を率いた少年。彼を恐れる あまり、幕府は彼を妖術使いとした。 ・柳生如雲斎:柳生家の長男でありながら、豊臣方加藤家についたため廃嫡され、 尾張に隠棲することを余儀なくされた。その性は激情、宗矩に強烈な敵愾心を持っていた。 柳生石舟斎直伝の技を持つ剣豪。 ・柳生宗矩:傍流にも関わらず徳川についたため1万2千石もの大名になるが、その 地位が重石になり満足な剣の闘いができぬ不自由に煩悶する。武蔵に次ぐ剣の達人。 | ||||
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剣術、忍術、淫術、西洋魔道。和風ファンタジーの傑作。なにより最近のジュブナイルではまずありえないリアルで精緻な描写で読み応えもたっぷり。あっけなく死んでしまうキャラにも一度は見せ場を作ってあげるところが小気味いい。 | ||||
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荒唐無稽で何が悪い? 掟破りの夢の対決のためにはこのくらいの「工夫」が必要なのだ! 戦慄の大傑作。 | ||||
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