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去年の冬、きみと別れ
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去年の冬、きみと別れの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 81~95 5/5ページ
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芥川龍之介の『地獄変』にあまりにも影響され過ぎて期待を裏切られました。 『・・・・・・』を乱用しているのも気になりますが、形容が単調で表現が情景が浮かびにくかったです。 | ||||
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TVの紹介で購入。へぇ、そーだったんだってな感じ!おすすめです! | ||||
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普通のミステリとしてなら、十分に面白かったです。 文中で語られる「僕」はいったい誰なのか、「君」とはいったい誰なのか、 だんだん曖昧になっていき、読者が混乱に陥ったところから、今度は鮮やかに謎が解き明かされていく。 よく練られた、上質のミステリだと思います。 しかし中村文則の作品としては……。 残念ながら、ちょっと肩すかしを食らってしまったような。 あくまで個人的好みですが。 謎が明らかにされていく後半部より、前半の方が好きでした。 すべてが謎に包まれ、登場人物みんなが狂気をはらんでいるように見える。 これぞ中村文則!という感じで、とても良かった。 (謎が解明されると、何人かの人物がいささか色褪せた印象になって幻滅してしまうのです) ミステリの形式を取ることがいけないとは言わないけれど、 それによって失われてしまったものもあるのでは…… などと考えてしまいました。 ちなみに、私が今まで読んだ中村文則作品の中で好きなのは、 「銃」「月の下の子供」「土の中の子供」「掏摸(スリ)」等です。 同じような趣味の方には、これらとは別のジャンルの作品だと思って読むことをオススメします。 | ||||
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後半が不気味な展開です。総合評価としては面白い内容ですが、登場人物を無理やりにつなげた感じがあります。 | ||||
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王様のブランチで紹介されていてぜひ読みたくて、注文しました。読むのが楽しみです。 | ||||
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中村文則氏の作品を読んだのは今回が初めてです。あまりに奇想天外な発想に仰天しました。作品紹介はここですべきではないと思いますので、何がすばらしいかについて述べます。オブジェ(物体)、フィギュール(人形)というものが、生身の人間以上に恋愛対象となりうるのかということがこの作品のテーマです。これについて著者は積極果敢に挑戦し、見事に成功しました。殺人による死刑囚との対話という限界状況においてこれほど深刻なテーマを扱い、ミステリーではなく、文学表現として完成させた著者の力量に脱帽です。新しい文学の誕生として記念碑的な作品です。お薦めの一冊です。 | ||||
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彼の著書はすべて読んだけど、どんな有名作家よりも俺の感性と共感する。 俺は先見の目が肥えているから、自信を持っていうけど、彼は、有名になる。 | ||||
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現在注目されている小説家中村文則の小説です(僕も掏摸を購入したのですが、積ん読です。まだ読んでいません)。 数時間もかからず読み終えました。 あやふやな文体は、きっとあとから書き手が変わっていましたとか、文章に捏造が入りましたという落ちがあると思っていましたが・・・。 さらに、途中でいろいろな事件にかかわる具体的な事物・言葉が曖昧も異なってくるのですが、この辺りからもすでに犯人は分かってしまいます。(僕は結構早い時点で目星をつけることができましたよ) いろいろ伏線が張られているのに、それが回収されていません。 もっとも大事な伏線のはずなのに、全然触れることもなくほったらかしで終わっています。 うーん、これ失敗作でしょ! きちんと、失敗は失敗と読者は作者に言うべきだと思います。失敗です。 こういう半端な仕事はしないで小説家として成長してもらいたいものですね。 | ||||
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某番組で紹介されていて、期待して読んだのですが、私がバカなのかもしれませんが、構成がトリッキーすぎて、誰の言葉なのか、なぜ唐突に謎が解けるのかとか、よくわかりませんでした。2,3回読めばしっくりくるのかもしれません。その意味では、作者の意図したことは成功しているのかもしれませんが、もう一度読む気になれませんでした。その理由として、登場人物の描き方が浅く、事件の描写も薄く、感情移入もできず、一言でいえば力のない作品になっているからです。この作品がなぜ海外でももてはやされるのかわかりません。 | ||||
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面白いような、面白くないような、というのが率直な感想です。 二人の女性を殺害したことで死刑囚となった元カメラマンのところへ、彼の本を書くためにやってきたライターがたずねてきた場面から始まります。 カメラマンは、覚悟はある?とライターに問います。 ここまで読むと、 知ってしまうとこちらの身が滅ぼされてしまうような事実が待ち受けているのか!? と、ワクワクさせられます。 構成もトリッキーで面白いところかもしれません。 ただ構成やそのトリックが優先されてしまって 淡々とストーリーが進められていき 人物の心理描写がほとんどなく 人を殺すほどの狂気とは?その境界とは? という疑問に対しては 結局ありがちな答えが用意されていたように感じられてしまいました。 姉が発した太字部分には納得させられたような気がします。 | ||||
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読後の感想としては、少々寂しいような、不満足感、「無理」。 死刑囚雄大にむしろ同情してしまうのは、作者の策略にはまってしまったのだろうか。 雄大の素直な性格、不足しているものへの焦燥はなんとかわかるような気がした。 死刑囚の姉は、結局どんな人間だったのだろうか?語られきらない彼女にもっと深く入り込んだ欲しかった。 距離感を出したいということだったのだろうか? 登場人物それぞれが、今少し、描かれてもよかったのではないだろうか? 姉の元交際相手であった弁護士の心情であるとか、栗原百合子の心情(きわめてあっさりと描かれているけれど、本来彼女の存在はかなりこの小説において重要な位置にあると思うんだけれど。)は、もう少ししっかりと描きこまれていたらと思う。 吉本亜希子しかり、人形師鈴木しかり、鈴木のもとにいた女性しかり。 語り手のフリーライターしかり。 もしかしてそれさえも、作者の意図なんだろうか? ところで、最後にある、イニシャルは誰のこと? | ||||
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素人の感想にすぎませんが、展開に著者もろとも巻き込まれてしまったような印象です。そのせいで従来の、カットボールの如く微妙に芯が外れた人間のつくりだす闇の深さが、平たく言うと浅くなりました。これは、読みやすさとか物語へのはいりやすさと同意味なのでしょうか。 | ||||
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書店にたくさん平積みされているのを見て、 ファンとして嬉しく思いました。 さて、作品に関してですが、敢えて文体や登場人物の書き方をレビューします。 他の方のレビューと同じく、人物の核に迫ったような中村文則の描き方が、最近薄れてきていますが、この作品も同様に、しかも最も薄れていると思います。この変化に関して、デビューからの読者は寂しく思われると思います。 その反面、文章が、緩やかに流れて、ストーリーが綺麗に進行しています。読みやすさ、においては、確実に腕が上がっています。 ストーリーに重きをおくことで、この作品は成り立っているといって過言ではありません。 今までとはまた違った読み終えたあとの余韻がありました。 この余韻+初期の作風が合わされば、僕としてはとても満足したでしょう。 次作に期待です。 | ||||
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ストーリー先行というか、ミステリー色が強くなり、「人間」の描き方がとても浅くなってしまったような気がする・・・。 「銃」や「土の中の子供」、「遮光」等の、登場人物の内部を奥深くまで抉るような著者の描写の仕方に魅せられていたために、 最近の作品については、そういったものからどんどん遠ざかっていく傾向が見られて、 個人的に、デビュー当時からのファンとして、とても、とても悲しい。 確かに、作品の幅を広げることで、多角的に「人間」に触れることは可能になったと思うが、なんというか、答えが見えてしまっている気がするのだ。 あらかじめ、「人間」についての要素が用意されており、それを拾い上げて表現しているだけのように感じられる。 今回の作品の中に、〔不完全性を保つ不安定で歪な部分に、生命が宿る。〕という一文があった。 文章やストーリーが、綺麗に整理されていなくても良い。 昔の、まるで著者自身も手探りで描いているかのような、鬼気迫る「人間」が見たい。 彼らは、彼らの「人間」を確実に描かれたために、その不完全さや不安定ささえ、私には完璧に美しく感じられたからだ。 ・・・と、偉そうに書いてしまいましたが、こういうことはやはり好みや価値観の問題ですし、 単に、私自身の読解力の無さに問題があるのかもしれません。 それに、依然として著者のファンであることに変わりはありませんので、皆さんにも、是非、「去年の冬、きみと別れ」、読んで頂けたらと思います!! | ||||
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多くのことが練り込まれたストーリーのために多くのことが考えられている。 ネタバレを抑える為、敢えてストーリーに関しての感想はあまり言わないでおくが、とても素晴らしいということだけは伝えたい。 しかし、それとは引き換えに、筆者の文章は昔に比べてつまらなくなってしまったように感じる。この傾向は「掏摸(スリ)」の頃から現れはじめていた。ストーリーに重きを置こうとするほど、筆者の持ち味であった文章が失われていくのを感じる。一文一文から人間の暗部や不安、焦燥感を無理やり押し付けられたあの頃の文章が恋しい。 | ||||
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