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去年の冬、きみと別れ



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【この小説が収録されている参考書籍】
去年の冬、きみと別れ
去年の冬、きみと別れ (幻冬舎文庫)

去年の冬、きみと別れの評価: 3.18/5点 レビュー 95件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.18pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全14件 1~14 1/1ページ
No.14:
(3pt)

ミステリーとしては中途半端

これは非常に売れた小説なので読んだ人は多いはずだが、すっきりしない読後感だった。作者にはもっとエンタメに徹して書いてほしかった。出だしがフォークナー(?)みたいでちょっと期待したけれども、叙述トリックを駆使したどんでん返しの連続に興ざめしてしまった。期待し過ぎたのかもしれないが。この作家なら、ほかにもっと良い作品がいくつもあるような気がする。
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No.13:
(3pt)

ミステリー好きならもっと楽しめたかも

女を二人殺し死刑を言い渡された元カメラマンに主人公がインタビューに行くところから話は始まる。
犯人のカメラマン、彼が偏愛する姉、人形師、ストーカーの男、様々な人間に会い、
また獄中の犯人からの手紙が間に挟まり、事件の輪郭が徐々に明らかになっていく……。

純文学✕ミステリーとも評される構成・人物描写・そこかしこに仕掛けが満ちた一作
……なのだが、ミステリー超好き! というほどではない自分は最後まで読んでもイマイチ楽しめず。
謎解きパートを見ても、序盤から中盤にかけての退屈さを覆すほどの驚きはなく
登場人物たちがどうもみんな投げやりというか、魅力的に思えないため、惰性で読んで一応読み終わったという読後感だった。
全体に漂うなんか疲れた雰囲気はすごく上手に表現できていたと思う。
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No.12:
(3pt)

葛藤はないよね。

中村文則さんの本です。すぐに読み終わりました。
主人公のライターが、殺人事件をおこした写真家の本を作ることに。
その写真家の木原坂雄大にインタビューし、その姉にもインタビューするが、姉に誘惑される。
姉と付き合うためには、今付き合っている女と別れなければ、ということで、悩んでいく主人公。
はたして、木原坂の目的は…?
というような話でした。

なんか、中村さんの小説にでてくる女って、簡単に誘惑してくるし、簡単におセクスしちゃうし、
うらやまけしからんですね。
中村さんの周辺にはそういうライトな女ばかりなのかもしれませんけど、そういううらやましい目にあったことがない僕としては、
「んなアホなぁ~」としか感じられません。
ただ、男女関係が極めてライトに性交渉したり別れたり、ということがしっくりくる人としては、面白いのでしょう。
なんとなく、将棋の駒をすすめていくような、そういう人物を駒にしているような印象があって、
キャラに血が通っているのかなぁ、とか思っちゃいます。
葛藤とかなくて、ライトに肉体関係を持てるような人なら、面白い本だと思います。
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No.11:
(3pt)

つらかった

もともと好きな作家でしたが、本作は読んでいてつらかったです。

あと出しじゃんけんが過ぎるように思いました。
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No.10:
(3pt)

映画の方が面白かった

文春ミステリーベストテン2013にランクインした本作。長編と言うには、行間がスカスカですねえ。1時間ほどで読めてしまう。

 殺害の方法は陰惨ですが、トリックはまあまあかなぁ。横溝正史の有名な作品にも似たようなのがありました。内容がわかってしまうので、作品名には敢えて触れませんが。

 しかし、この作家さんの受賞履歴が凄いですね。全米でもいいとこ行ってる、みたいな。日本のミステリー界には、桐野さんや東野さん以外にもこういう人がいたんですね。
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No.9:
(3pt)

楽しみ

まだ、読んでいないです。映画のあらすじからして、おもしろそうですよね~
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No.8:
(3pt)

復讐劇?のミステリー

さらりと読めたので、読みやすかったのかも。
ミステリーなようなので、あれがここでそれがこうで…という楽しみがあるのかもしれない。
が、自分はあまりそういった謎を解いたりするのが苦手なので、パス。
猟奇的な気持ち悪さやエロティックさ、会話の軽快さなど、読みやすかった面もあるが、
さりとて何かこの小説が面白かったかというと謎。まあまあ。
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No.7:
(3pt)

まだ読みきってません。

映画化されたのを気に読んでみましたが
恋愛小説の好きな私には、ちょっと難しいかも。
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No.6:
(3pt)

心理よりテクニック

電子版で読みましたが、紙媒体の方が、このような作品は読みやすかったかもしれません。サスペンス、ミステリーですね。

謎解きだけですが、さっぱりわからないという方に少しでも助けになればと思います。
文学なので、受け取り方はそれぞれだと思いますが、私の読んだ限りのポイントをいくつか。間違っているかも知れませんが、、、

一人称や二人称がその時点で「本当は」誰を指しているのか。主人公?の記者(ライター)とは限りません。僕、君など、誰なのか。その場の設定は誰と誰が話しているのか。そして「誰の文章」なのか?色々な人が入り組んでいます。

「章」にも意味があります、よく記号などをみてみてください。

献辞、物語の最後の一文がリンクします。

登場人物は、10人もいません。その辺りをふまえて読めば、謎解き?犯人探し的な?自体は簡単かなと思います。

ただ、そういったことに至る狂気?人々の心の闇に真に迫っている作品かといえばそうでもないかなと思うので、星3つです。
狂気?については、万人に理解できそうにないですし、私は共感しません。サスペンス読み物的に興味深い、テクニカルだなと思いました。

作中に出てくる芥川龍之介、カーポティも読んだことがあると少し「心理的」にはわかるような?でも、この作品はそこまでの心理には到達はしていませんし、結局、サスペンス、ミステリー要素が強いかなと思います。

主人公と思われる記者の内面は描かれていないですが、唯一彼が普通でしかなかったことが、この物語の中で救いのようでもあり、他の人物たちの異様さを引き立てるのかなとも思いました。あるところで、客観でいられたということでしょうか。
あえて、記者の内面は書かなかったのか、書くほどの手腕が筆者に無かったのか、それはわかりません。少し残念でもあり、書かないことが、文学っ「ぽく」させているのかなとも思います。最近の文学の流行りでしょうか、突き放して終わるのは。
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No.5:
(3pt)

最低2度は

読まないといけないみたいですね。最初はなんとなくわかったようなわからないような・・・文庫本の最後に作者からの解説があり、なんとなくわかったような気はしましたが、まだまだたくさんの仕掛けがあるとのことなので、しっかりした解説を読んでからでないと2回目もなんとなく読んでしまいそうです。この作者の作品は初めてなのですが、他の作品も同じようならまた読みたいと手に取るかと考えると近いうちにはないと思います。
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No.4:
(3pt)

ベストセラーの文庫化ということで期待したのだが…

ベストセラーになったミステリー小説の文庫版ということで大いに期待したのだが…

序盤から中村文則らしい人間の心の中をえぐり出すようなモノクロの描写が続く。これまでのどの作品よりもミステリー性が強いせいなのか、明らかにミスリードに誘うような粗い仕掛けが目立った。読み終えてみれば、終盤に端折ったような謎解きがあり、これまでの作品に見られた人間の心の裏表と真正面から向き合う誠実さは感じられなかった。

ライターの主人公は二人の女性を殺害した殺人犯を本にするため、刑務所に面会に行くのだが…
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No.3:
(3pt)

ミステリとしてなら良いけれど

普通のミステリとしてなら、十分に面白かったです。
文中で語られる「僕」はいったい誰なのか、「君」とはいったい誰なのか、
だんだん曖昧になっていき、読者が混乱に陥ったところから、今度は鮮やかに謎が解き明かされていく。
よく練られた、上質のミステリだと思います。

しかし中村文則の作品としては……。
残念ながら、ちょっと肩すかしを食らってしまったような。

あくまで個人的好みですが。
謎が明らかにされていく後半部より、前半の方が好きでした。
すべてが謎に包まれ、登場人物みんなが狂気をはらんでいるように見える。
これぞ中村文則!という感じで、とても良かった。
(謎が解明されると、何人かの人物がいささか色褪せた印象になって幻滅してしまうのです)

ミステリの形式を取ることがいけないとは言わないけれど、
それによって失われてしまったものもあるのでは……
などと考えてしまいました。

ちなみに、私が今まで読んだ中村文則作品の中で好きなのは、
「銃」「月の下の子供」「土の中の子供」「掏摸(スリ)」等です。
同じような趣味の方には、これらとは別のジャンルの作品だと思って読むことをオススメします。
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No.2:
(3pt)

意外性はあるのかもしれないが。

面白いような、面白くないような、というのが率直な感想です。

二人の女性を殺害したことで死刑囚となった元カメラマンのところへ、彼の本を書くためにやってきたライターがたずねてきた場面から始まります。
カメラマンは、覚悟はある?とライターに問います。

ここまで読むと、
知ってしまうとこちらの身が滅ぼされてしまうような事実が待ち受けているのか!?
と、ワクワクさせられます。

構成もトリッキーで面白いところかもしれません。

ただ構成やそのトリックが優先されてしまって
淡々とストーリーが進められていき
人物の心理描写がほとんどなく
人を殺すほどの狂気とは?その境界とは?
という疑問に対しては
結局ありがちな答えが用意されていたように感じられてしまいました。

姉が発した太字部分には納得させられたような気がします。
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No.1:
(3pt)

「掏摸」を境に、

ストーリー先行というか、ミステリー色が強くなり、「人間」の描き方がとても浅くなってしまったような気がする・・・。
「銃」や「土の中の子供」、「遮光」等の、登場人物の内部を奥深くまで抉るような著者の描写の仕方に魅せられていたために、
最近の作品については、そういったものからどんどん遠ざかっていく傾向が見られて、
個人的に、デビュー当時からのファンとして、とても、とても悲しい。
確かに、作品の幅を広げることで、多角的に「人間」に触れることは可能になったと思うが、なんというか、答えが見えてしまっている気がするのだ。
あらかじめ、「人間」についての要素が用意されており、それを拾い上げて表現しているだけのように感じられる。
 今回の作品の中に、〔不完全性を保つ不安定で歪な部分に、生命が宿る。〕という一文があった。
文章やストーリーが、綺麗に整理されていなくても良い。
昔の、まるで著者自身も手探りで描いているかのような、鬼気迫る「人間」が見たい。
彼らは、彼らの「人間」を確実に描かれたために、その不完全さや不安定ささえ、私には完璧に美しく感じられたからだ。

 ・・・と、偉そうに書いてしまいましたが、こういうことはやはり好みや価値観の問題ですし、
単に、私自身の読解力の無さに問題があるのかもしれません。
 それに、依然として著者のファンであることに変わりはありませんので、皆さんにも、是非、「去年の冬、きみと別れ」、読んで頂けたらと思います!!
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