■スポンサードリンク
恐怖の谷
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
恐怖の谷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 21~40 2/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いつものように注文したつもりですが、結果的に無駄金をドブに捨てることになりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
深町真理子さん84才。 卓越した女性翻訳家の最後のシャーロックホームズ個人訳全集になると思います。 非常にこなれた訳になっています。 そしてホームズ個人訳の全集としては,これが「最新」のものだと思います。2010-2014年に集中的に7冊訳されていますから。 Kindle版だと,文庫本よりかなり安くなっているのも有難いと思います。 いま現在のホームズ全集の決定版ではないでしょうか。 シャーロック・ホームズシリーズは,もう,この作品がどうのとか,そういうモノでは無いような気がする。 ホームズ好きなら,全巻持つだろうし,それなら一人の翻訳者による全集の方がいい。 深町真理子は,たぶん自分の最後の個人全集としてホームズ訳に取り組んだのだと思う。 深町真理子訳の全部のホームズ本に,同じ内容のレビューを書いたのは,「レビュー数を増やしたかった」からではない。 この最新の個人全集を多くの人に読んで欲しかったからだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
鉱山資源はお金になるから、ならず者が不当に支配する話はよく聞きました。 アメリカのテレビドラマでも、そういうアメリカの鉱山にスウェーデン美人が住んでいたりする話があって 悪の大きな組織が牛耳っていたりしたんだろうな、と思います。 この話では、その組織が、邪魔な人を殺しまくり!で、本当に恐ろしいです・・・ 主人公が、生きるために悪人たちと渡り合いながら、少し悪も行いつつ生きているときは、 こんな地獄のようなところで生きていくには、進んでではないにしても、付き合いで悪に染まらざるを得ないんだなー、と思いましたが、 それは(ネタバレします)大嘘で、おとり捜査といいますか、悪人たちをだましていた、と後でわかると・・・ 全くグレーな部分はなかったのか・・・と思うけれど、後で悪人に復讐されたのも、さもありなん・・・とも思ってしまいました・・・ 悪に染まらないで何とか生きれる環境は貴重です。今の日本だって・・・いろいろ世知辛いです 有名なピンカートン社の探偵だって、鉄道利権絡みで、本当はかなりのあくどいことをやっていたと読みました。 人間って、きれいに生きたいけど、なかなか大変ですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他の全集を持っていたので(日本語・英語各1セット)購入を迷っていましたが、自分へのご褒美という名目で購入しました。 訳注が非常に多いので、単純にミステリーとして読みたい人にはお勧めしませんが、時代背景などが分かるので、より詳しくシャーロック・ホームズや19-20世紀のロンドンについて知りたい方には大変お勧めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今回Kindle版を購入し、初めて読みました。 ホームズの登場が少なかったのが残念ですが、ずっしりとした濃厚なストーリーで、モリアーティー対決の前日譚としても読めて楽しめました。 まるで映画を見ているようなお話でホームズ集の中でも特に好きな作品になりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
誕生日のプレゼントとして送ったのですが喜ばれました。 和訳が最新なので読みやすいそうです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
先ずは深町訳ホームズの完結を祝いたい。版権上、『事件簿』を欠いていた創元推理文庫で、阿部知二訳の他の8作品に加える形で深町氏の『事件簿』が出たのがすでに24年前、その後光文社や河出などで(ちくまにもあった)次々に文庫化という形で個人訳の『ホームズ全集』が先に完結する中で、2010年から始まった深町新訳で全作品を原典通りの構成で完結させたことは、ミステリーの老舗創元推理文庫にとって念願だっただろうし(たぶん)、半世紀にわたるホームズファンにとってもうれしいことだ。特に後半は新訳版の発売間隔が空き出して、正直なところこの訳業が完遂するのか少々気にもかかっていた(失礼!!)。恐らくはすでに仕上がっていたのだろうが、それにしても全巻完結は待ち遠しかった。 深町氏の訳文は読みやすく版組や解説も適度で、読んでいて疲れず、作品そのものを楽しむことができる。『恐怖の谷』も一日で読了したし、戸川氏の解題や北原尚彦氏のパスティーシュに関する解説もよかった(先に触れた文庫シリーズもそれぞれに特色があるが、全体としてマニアックすぎると思う。だいたい付加情報が多くて作品そのものを楽しむ際の興をそぐので、初読には向かない)。 新潮文庫の延原訳は馴染みが深く、何度も改版されまた補訂も経てすでに磐石の定評を得ているが、60年も前の出版事情で原典とは異なる構成(『叡智』の存在)になったままなのが玉に傷で、もう版元でもこれは手をつける気がないようだ(活字だけはだいぶ読みやすくなった)。 ハヤカワ文庫は、現在進行中の『補完計画』の一環で旧来の大久保康雄訳の『冒険』だけを改版したが(分冊っていうのはどうなの?)、これまでもその他の作品は品切のまま放置されていて、全巻改版など望めそうもない(いまさらホームズで他社と競合するつもりはないのかもしれないが、テレビの新シリーズなどで再注目されてもいるし、いっそ早川にふさわしい全く新しい企画でもしてみてはどうか?)。 越前敏弥グループの人海戦術でクイーンの国名シリーズを猛スピードで出しきった角川文庫も、ホームズ作品の扱いは粗雑至極で途中で訳者も変わるし次が出る気配もない(マルティン・ベックの新訳も3冊目が出ない)。 現在、翻訳ミステリーは古い作品への回帰傾向が強いが(これは大歓迎!)、ホームズシリーズの個人完訳を果たしたことは老舗の矜持として評価されるし、大家深町氏の畢生の業績にも加わった。今後、版を重ねて永く読み継がれるだろう。 ところで、今回の『恐怖の谷』の新刊帯には“全集完結!”とあるが、願わくは発行から24年も経っている『事件簿』も、これを機に新訳全集の形に合わせて改版し、文字通りの“全集”を完成してほしい。希望ついでに言えば、次はクイーンの国名シリーズやヴァン・ダインなんかの改訳ももうちょっとペースを上げてほしいですね。頑張れ、東京創元社! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
内容云々以前に、商品の扱いが雑すぎます。 表紙が擦れまくって、古本みたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昔の文庫本の方が趣があって、読んでいて違和感がない気がしました。 若い人は、こちらの方が良いのでしょうか? まぁ、ずいぶん雰囲気は変わってしまいましたが、またホームズ作品が読めてうれしいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「緋色の習作」と同じような設定で、アメリカに事件の端緒がある。「古代自由人団」なるヴァーミッサー地方の怪しげなチンピラ風味満点の愚連隊集団と彼らを殲滅しようとするピンカートン探偵社のおとり捜査が面白い。最後は、一気に解決してしまうのが、なんとなくあっけないけど・・・・・。 世間の評判ほど、面白くないことはない、むしろ次に続く、つまりモリアーティとの「最後の事件」へとつながるお楽しみが残されている!っていう感じの終わり方なのが、なかなかどうしておもしろい。だから、「最後の事件」より前にこの作品はリリースされるべきであった・・・・・ モリアーティは三人兄弟だった?っていうオチのついた「訳者あとがき」は相変わらず面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ホームズものの長編四つのうち、1914年と最後に書かれたものである。知名度で他の 三作品に劣る印象があったが、読んでみるとどうしてどうしてすこぶる面白い。本書も 長編でドイルがよく用いる二部構成となっており、それぞれが独立した物語として成立 している。地元の名士ジョン・ダグラス氏が散弾銃で頭部を撃たれたむごたらしい姿で 発見され、自殺か他殺か判然としない中、捜査に加わるホームズ。現場検証と証言の 聴取から、卓抜した推理によって真相にたどりつくが、それは驚愕すべきものであった。 第二部は事件の背景となるスコウラーズによる惨劇をえがく。無慈悲な殺人の数々を 一片の良心の呵責もなく実行する人殺しの一団である。その比類なき凶悪さに慄然と させられ、緊張感が最大に高められた時に、真相が明かされるのである。その瞬間に 私は思わず「えー!?」と驚きの声を上げたが、勘のいい人なら途中で気づくのでは ないかとも思う。実はスコウラーズ事件にはモデルがあり、作中と同様の結末を迎え ているが、調べてみるとなかなか興味深い。私はこの二部のほうがより面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小学校の図書館で読んだのを、ふと思い出して買ってみました。 当時の記憶はいい加減なものだったが、内容はドキドキハラハラ… さすがは、コナン ドイルだと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「恐怖の谷」 前半はいつものようにイングランド舞台のホームズ謎解き。 面白いのは後半部。アメリカ合衆国中西部の鉱山町に展開される無法者たちの姿。後世の「血の収穫」「赤い収穫」、さらに「用心棒」をも連想させるもの。コナン・ドイルの非ホームズの冒険アクションが他にもいくつかあるそうですが、そちらも読みたくなった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
10年ぶりに同じ本を購入しましたが、今は文字が大きくなっており読みやすい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは The Valley of Fear を中学生向きに戯曲にしたものです。 原作ではありませんので勘違いしないように。 playscripts は戯曲の台本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルの通り、全体的に暗澹たる雰囲気で、ホームズのなかではかなりシリアスな方でしょう。 ホームズともう一人の非凡な男の人生が、ほんの一瞬だけ交錯します。 出会うはずのない二人を結びつけたのは、例の教授の存在。 第一部はホームズが活躍する本格ミステリーで読み応えがあります。 冒頭の暗号の場面からあっという間に引き込まれてしまいます。 ただしホームズなら、もっと違う形で解決すればもっといい結果になっただろうに…。 この作品の魅力は、第二部の主人公が、ホームズと張り合える男だということです。 正直いってホームズがかすんでしまうくらい。 子供のころ初めて読んだときは興奮したものです。あの瞬間のやかんの音がたまらない。 これが事実に基づいているというからおそろしい。 現代人はこんな話に食傷気味で驚かないかもしれませんが、それでもカッコいい。 この作品の場合、二人の主人公を同じくらいの比重で扱うという構成が、いいのだと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ホームズは小学生の時から何度も読んでいるが、 この度新訳がでたのでまた一通り買って読んでいる。 ホームズシリーズについては私的には全部おもしろく評価するというレベルでは ないので、感想をちょっと。 恐怖の谷は、ホームズの出番が少ないが、後半は後半で別の冒険物語という 感覚で楽しめる。 前半では、結婚指輪のことについて聞かれた夫人が、うっすらと笑みを漂わせちゃうところで、 いやいや気持ちはわかるけど笑っちゃだめでしょーなんてつっこみながら楽しめる。 でも、最後正義は勝つという結果に必ずしもなっていないので、 小学生の時読んだ私は驚くと同時に悲しかっただろうな、と思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品は読者によって評価がわかれやすい。 一般のホームズ・ファンは「前半のホームズの推理は最高だが、後半は別の話でタイクツだ。」と言い、物語が大好きな人は「後半がハラハラドキドキ!」となる。だが、ドイルの目的は一段高いところにあるのではないか。 確かに前半の推理はホームズ物の中でも、最高ランクに属するものだ。作家のカーが激賞したトリックは素晴らしい。では、後半との整合性はどうなるのか? ドイルの伝記によると、当初、ドイルはホームズを登場させるつもりはなかったらしい。しかし、熱心な読者や出版社などに押されてホームズを登場させたという。ではドイルはホームズにどういう役割を与えることを意図したのだろうか。 まずオープニングで、暗号文が出て来る。その内容と、この物語の最後の結末を並べてよく見比べてほしい。そして、この結末に対する、ホームズの為した役割を考えてほしい。「もし、ホームズが名推理をしなければ、どうなったのか?」と仮定すれば、ドイルがホームズに与えた役割が浮かび上がってくるだろう。 参考までに、「バスカヴィルの犬」も同じ構成である。最初の「文書」と最後の結末の関係は? ホームズが何もしなければどういう結末が待っていたのか? 誰が被害者になっただろうか? 一見ホームズの推理によって迷信が打破されたかに見えて、実はバスカヴィル家に対する予言は成就したのではないか。 そう! コナン・ドイルはこれが十八番の作家なのだ。 このように考えてくると、ホームズの推理はただのファンサービス以上の目的を持っていることがわかってくる。すなわち「恐怖の谷」においても、ホームズの科学的推理によって、宗教的な世界観が成就するのである。ホームズの意図とは無関係に(!)、かれの推理によって大きな正義の実現・神の裁きが達成されるのである。 驚くべきことに、この手法と世界観は、第1作の「緋色の研究」から発揮されており、また、雑誌に連作短編を発表するときの最初の作品である「ボヘミアの醜聞」もホームズの推理に対して同じ役割を与えているのを見ると、ドイルは最初から全部意図していたと考えるべきであろう。(したがって晩年に傾倒してゆく心霊主義とホームズ物語は、ドイルにとっては全く矛盾しない。科学的要素によって、正義や宗教的な世界が確かめられてゆく。) 最後に、この偕成社のシリーズには学生の頃、図書館で読んだなつかしい思い出がある。翻訳も丁寧で、読みやすく、解説も多様で楽しい。多くのホームズファン、ドイルファンにぜひ読んで頂きたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品は読者によって評価がわかれやすい。 一般のホームズ・ファンは「前半のホームズの推理は最高だが、後半は別の話でタイクツだ。」と言い、物語が大好きな人は「後半がハラハラドキドキ!」となる。だが、ドイルの目的は一段高いところにあるのではないか。 確かに前半の推理はホームズ物の中でも、最高ランクに属するものだ。作家のカーが激賞したトリックは素晴らしい。では、後半との整合性はどうなるのか? ドイルの伝記によると、当初、ドイルはホームズを登場させるつもりはなかったらしい。しかし、熱心な読者や出版社などに押されてホームズを登場させたという。ではドイルはホームズにどういう役割を与えることを意図したのだろうか。 まずオープニングで、暗号文が出て来る。その内容と、この物語の最後の結末を並べてよく見比べてほしい。そして、この結末に対する、ホームズの為した役割を考えてほしい。「もし、ホームズが名推理をしなければ、どうなったのか?」と仮定すれば、ドイルがホームズに与えた役割が浮かび上がってくるだろう。 参考までに、「バスカヴィルの犬」も同じ構成である。最初の「文書」と最後の結末の関係は? ホームズが何もしなければどういう結末が待っていたのか? 誰が被害者になっただろうか? 一見ホームズの推理によって迷信が打破されたかに見えて、実はバスカヴィル家に対する予言は成就したのではないか。 そう! コナン・ドイルはこれが十八番の作家なのだ。 このように考えてくると、ホームズの推理はただのファンサービス以上の目的を持っていることがわかってくる。すなわち「恐怖の谷」においても、ホームズの科学的推理によって、宗教的な世界観が成就するのである。ホームズの意図とは無関係に(!)、かれの推理によって大きな正義の実現・神の裁きが達成されるのである。 驚くべきことに、この手法と世界観は、第1作の「緋色の研究」から発揮されており、また、雑誌に連作短編を発表するときの最初の作品である「ボヘミアの醜聞」もホームズの推理に対して同じ役割を与えているのを見ると、ドイルは最初から全部意図していたと考えるべきであろう。(したがって晩年に傾倒してゆく心霊主義とホームズ物語は、ドイルにとっては全く矛盾しない。科学的要素によって、正義や宗教的な世界が確かめられてゆく。) 最後に、この偕成社のシリーズには学生の頃、図書館で読んだなつかしい思い出がある。翻訳も丁寧で、読みやすく、解説も多様で楽しい。多くのホームズファン、ドイルファンにぜひ読んで頂きたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書はホームズものの作品の中で最も面白い作品で、ことに第二部は、無味乾燥な描写の多いホームズものの中では例外的といっていいくらい、血肉の通ったドラマが感じられる。ただ、第一部に関しては、ある手がかりを基に隠された謎を解き明かすという従来どおりの形式で、消えた片方のダンベルを基にした推理は見事だが、それよりも行方知れずの結婚指輪を基に推理すれば、もっと容易に全体の骨格が明らかにされたのではないかと思う。それと、本書にはしばしばモリアーティ教授の名前が出てくるので、「最後の事件」以前の設定のようだが、ワトスンは「最後の事件」で初めてホームズからモリアーティ教授の名前を聞かされることになっており、その点、矛盾がある。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!