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四つの署名
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【この小説が収録されている参考書籍】
四つの署名の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 21~40 2/3ページ
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ホームズシリーズ全体的に言えることかもしれないがリーダビリティは高いとはいえない。 だけど長編のわりに短いので飽きずに読み切れるし、ホームズのかっこいいセリフにしびれるしファンなら必読でしょう。 ホームズ好き、あるいはワトスン好きぜひ。 | ||||
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シャーロック・ホームズの長編小説の2作目で1890年刊行。 1作目の「緋色の研究」と同じ2部構成。 1部が事件そのもの書き、2部でその犯行に至った動機を書く。 事件そのものは入り組んでいるが、さらりと読みやすい。 翻訳家のお陰なのか文体もやさしいし、1作目よりこなれた感じがする。 | ||||
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小学生くらいの頃、学校の図書室に置かれていた『ホームズ』の本を一度読んだ事があり、それが何とも古い言い回しというか 要領を得ないというか・・・とにかく引き付けられる要素が皆無で正直「スゲー面白くない」という印象が根強く記憶へ焼き付いてしまい それ以来、意図的に遠ざけて来ました。 しかし、数年前に公開された『シャーロック・ホームズ』とその続編『シャドウ・ゲーム』、宮崎駿制作のアニメ『名探偵ホームズ』など “ホームズ関連作品”を見る度、肯定的な考えと少しずつ向かっていき、「もう一度小説―トライしてみるか」になるまで回復。 そして決定打となったのが、角川文庫版『シャーロックホームズの冒険』に巡り合い、それは奇しくもかつて幼少時に読んだのと全く同名の一冊でした。 上述の印象を植え付けた本でありながら、表紙に惹きつけられ(不思議な程)遂に購入・・・はい、実に面白かったです。 翻訳の仕方でこうも違うのかとつくづく感じましたが、とにかく長年に渡った考えは霧散、「ならば他は?」となり、現在角川文庫で発売済みのシリーズを一気購入と相成りました。 『四つの署名』では、“ホームズの悪癖”、“ワトスンに深く関わる人との出会い”など今回も見応えのある展開が目白押しでした。 事件とは関係ない所ですが、今作の時点で、ワトスンは相方の人となり(主に偏屈っぷりと変人っぷりに)に大分慣らされたようで 並の人間なら「こんな奴と生活出来るか!!」と憤慨しそうな彼の言動や行動にも、物凄い懐の大きさで“大人の対応”をしております。 その異様なまでの高い社交性はなんだか妙な面白さがありまして、そういった彼の変人ぶりに理解を示そうとしてくれるワトスンだからこそ ホームズに「僕の友人は君しかいない」や「真実の友」と言わしめ、唯一無二の相棒として強い信頼が生まれたんでしょうね。 短めのレビューではありますが、1世紀以上も前に誕生した本が今も翻訳されている事自体が作品の面白さを体現しています―多くを語るのは無粋と言う物でしょう。 | ||||
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他の全集を持っていたので(日本語・英語各1セット)購入を迷っていましたが、自分へのご褒美という名目で購入しました。 訳注が非常に多いので、単純にミステリーとして読みたい人にはお勧めしませんが、時代背景などが分かるので、より詳しくシャーロック・ホームズや19-20世紀のロンドンについて知りたい方には大変お勧めです。 | ||||
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コナン・ドイルが緋色の研究に続き2作目に書いたホームズものです。 お話は、ドイルの自伝を読むと、彼の生きた19~20世紀とそれ以前のころは、 イギリスがどんどん海外で活躍・略奪していた長い時代であり、 イギリス人が、気骨と頭のある人は、世界中を冒険したり利用したり海外で商売して成功しようとしていたのが 当たり前な時代なので、インドとイギリスの葛藤の中で様々なことがあったのも、歴史好きな彼なら調べて想像を 膨らませたのがうかがえます。その出来事の影響がイギリス本国にも伝わり、こんな事件を、 ホームズのもとにまでもたらす物語を彼が考えたのだなー、と想像しました。 この物語では強烈な個性のホームズと前作で出会ったワトソンが、 彼の無駄を廃した言動に、時にはイラつきながらも、惹かれていくさま また、ワトソン自身の結婚とか、この二人の関係とキャラクターのさらなる掘り下げが描かれていて面白いです。 若き女性の依頼人に惚れたワトソンが、もし彼女が大金持ちになったら、 自分は近づきにくくなる、という価値観は、昔の男っぽくて、すごいと思います。 今の男なら、どう考えるか・・・わからないなー | ||||
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中学生の娘が欲しいと言うので購入しました。 難しい漢字が多く、辞書を引いたりして勉強にもなっているようです。 | ||||
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とても面白くて、あっという間に読めてしまいました。 時間をおいてまた読みたくなる作品ですね。 | ||||
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ホームズ物語の処女作『緋色の研究』は思いのほか反応がなく、失意に沈んでいた ドイルに1890年米国『リピンコット・マガジン』誌から原稿の依頼があった。勢い込んで 書いたのが第二作の本書。120年前に書かれたものとは思えないほど面白く読める。 ホームズ作品には多くの訳文があるが、昭和28年の延原謙訳には古風な味わいが あり、19世紀末の英国の雰囲気を醸成してくれる。この作品も『緋色の研究』ほどでは ないが、緩い二部構成になっており、事件発生とホームズによる追跡劇を一部とする と、犯行の理由を語る犯人の独白が二部となる。この二部が摩訶不思議な冒険譚で これだけでも読ませてくれる。それとワトスンが思わぬ役得を得るのも映画的でいい。 ウィギンズ率いるベーカー街特務隊も再登場、名犬トビィも初お目見え。ホームズの 悪癖として知られるコカイン注射も冒頭で描かれる。天才にありがちな退廃的な生活が かいま見えるが、品行方正ではないところもホームズの魅力であろう。なるほどそうか、 何度も読みドラマも観ているのに再読してしまうのはホームズが好きだからなのである。 | ||||
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「4つのサイン」はwikiに掲載されているだけで13回、「ドリアン・グレイの肖像」は20回映画/ドラマ化されている。 どちらも、歴史に残る傑作だ。 私の本棚にも、ドリアン・グレイの肖像」が新潮版、光文社版2種類あり、そして、今回、光文社版の「4つの署名」に加えて、 河出版の「4つのサイン」を手に入れたことになる。 それぞれ、最低一回は読んで、読後感に引っかかる部分があって、さらに、別の翻訳で読み直しているわけである。 実はこの2つの作品は、1890年 Lippincott's Magazineのそれぞれ2月号と7月号に掲載されている。 今回、クリストファー・ローデン氏は本書の解説で「4つのサイン」の成り立ちからひも解いて、コナン・ドイルとオスカー・ワイルドとの意外な接点と、 コナン・ドイルのオスカー・ワイルド像、さらにオスカー・ワイルドがホームズに与えた影響、 加えて宝島の著者、ロバート・スティーヴンソンの影響について等、「4つのサイン」と当時のイギリス文学の関係について 50Pほどの詳細な考察をしており、読みどころ満載であった。 ワトソンの恋愛と結婚を背景としたこの作品については、十分に有名なので、グレアム・グリーンの解説だけで十分ではないだろうか、 「初めて「4つのサイン」を読んだのは私が十代の時であった。その後、このことを忘れたことは一度たりともない。 ボンデイチェリ荘やノーウッドの夜の闇は、今も脳裏に焼き付いている」。 今回はイラストは10点で、初版にはもともと9点イラストがついていたが、それから1点が選ばれていて、 それ以外はGeorge newness版(もともと9点イラスト)から8点イラストが選ばれて、 さらにLippincott's Magazineから1点イラストが選ばれているが、 イラストの点数としてはややさびしい。 fanが作った、Sherlock Holme's London Google Mapで調べると、犯行現場からロンドン市中まで犬のトビーの犯人追跡の足取りの詳細がわかり、 いかに長い距離をトビーががんばったかが理解できる、これで餌をもらえなさそうになったというのだからかわいそうだ。 今回、久しぶりに読み返しましたが、動的なシーンが多くて単純に面白いですね。 | ||||
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「訳者あとがき」で「シャーロック・ホームズ深読み」の極意が諄々と述べられているが、これを読むのがシャーロキアンのたのしみというモノだ。で、今回は「意味するもの」(シニフィアン)と「意味されるもの」(シニフィエ)。コナン・ドイルの母メアリにまつわる忌まわしいスキャンダラスな出来事が下地になっていること、ここまで本シリーズを読んできた読者には今や「あたりまえ」のことになってしまった。 しかし、ここまで「深読み」する意味ってあるの?って思わずにはいられない部分もある。むしろ本作では、ワトスンが結婚を決意する女性、メアリ・モースタンに出会うということの方が、今回の事件の話の粗筋がそうたいしたことではないだけに、より重要なのだ。 | ||||
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もし、あなたがシャーロック・ホームズを初めて読まれるならば、出版順に読まれることをお勧めする 先ず、最初は「緋色の研究」と「四つの署名」は読んで欲しい。ついで短編集の「シャーロック。ホームズの冒険」、「シャーロック・ホームズの想い出」、長編「パスカヴィル家の犬」、「シャーロック・ホームズの帰還」、長編「恐怖の谷」、「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」、そして、最後に「シャーロックホームズの事件簿」を読み終えると完全読破したことになる。但し新潮文庫版では、短編集の都合で先の作品から落とされた物を集めて「シャーロック・ホームズの叡智」なる表題で出版されているので、他の出版社の作品を選ぶ方が良いとおもう。 | ||||
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古風でもなく、現代風でもなくシャ-ロキアンらしい訳が良いです 読後さっぱりします | ||||
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息子の読書励行ために購入した。 自分も学生時代にホームズシリーズには夢中になったものである。 最近映画やドラマで著書とは異なるホームズ像が描かれているが、本のなかでしっかりと描写されているので、私のなかでは確固としたイメージとして残っている。 | ||||
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ある女性の行方不明の父親、そして彼女のもとに毎年決まって送られてくる大粒の真珠の謎。 ホームズとワトスンがその難事件を解決するシャーロック・ホームズシリーズで、緋色の研究に次ぐ2番目の 長編小説である。おもしろい。愉快。名コンビ。何度読んでも飽きない本である。 実は、アルセーヌルパン派ゆえに長い間ホームズは読んだことがなかったのだ。 華麗で優雅で優しい怪盗紳士ルパンに憧れ、本嫌いの小学生が唯一読破したのが、モーリスルブランのルパン シリーズでした。ルパンの永遠のライバルホームズの舞台ロンドンの暗い路地裏、石畳に響く靴音、 その陰湿さがホームズシリーズそのものであるかのように感じなかなか読めなかったのである。 しかし、今ではホームズの掴みどころのない魅力にはまってしまい、ロンドンのベーカー街の一角から離れられなく なってしまったのだ。 | ||||
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本作は中学生のときに読んだきりで、NHKでジェレミー・ブレット主演(吹き替え 露口 茂)のドラマも観たはずなのだが、ほとんど内容を覚えていない。今年の元旦、BBC製作のTVドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」を観て読みたくなり、本屋で表紙デザインが気に入って新潮文庫にした。 最後の犯人告白の部分でかなりの紙数を費やすので、謎解きの要素は少なく、犯人追跡劇を味わう作品といえるだろう。シャーロックホームズとワトソンの像を確立した作品であり、著者の出世作でもあり、ホームズ作品として欠かすわけにはいかないが、作品自体は意外とあっさりしていて、落ち着くところに落ち着く感じである。 | ||||
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「緋色の研究」につぐ、シャーロット・ホームズの第二作。 ワトソンが、結婚相手を見つけるというハッピーエンドものになっているらしい。 3度読んで、そこだけは、うっすら覚えているが、3年たつと筋を忘れてしまい、新鮮な気持ちで読んでいる。 新版を買って読んだのは、4回目です。 4つの署名の4人が同じ比重で現れていないところが、なんとなく引っかかっています。 ホームズがやけに真相に早くたどり着くのも気がかりでした。 最初のコカインなどの表現があるが、ここは新版で削除してもよかったのではないかと思われた。 合法と非合法の瀬戸際を行かないと、探偵家業が成り立たないのは分かる。 後に表現しなくなった明確な違法行為を、残しておくのもいかがなものか。 | ||||
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ホームズシリーズの第2作目にして、第2の長編。 ある日、ミス・メアリ・モースタンがホームズを訪れる。 彼女の父親はインドの英国軍で大尉になり、帰国したものの、ロンドンに着いたところで消息を絶ったのだという。 しかし、その数年後から、謎の人物から大粒の真珠が毎年ひとつずつ届き、今度は、その人物から直接会いたいという連絡があった。 メアリとともに待ち合わせ場所に向かったホームズとワトスンを待っていたのは、メアリの父親とインドで一緒だったショルトー大佐の息子、サディアス。 彼は、父親たちの死と、秘密の財宝の話をする。 3人はサディアスと一緒に、財宝を見つけた兄バーソロミューのもとへ向かうが、彼はすでに謎の死を遂げていたのだった…。 ホームズシリーズを改めて読み返してみて感じたことは、「冒険小説」の要素が強いということです。 それは、犯人の遺留品を基に猟犬を使って追跡したり、船を使った追跡劇が展開されたりといったストーリーに現れていると思います。 名探偵と言うと、ポワロやクイーンと言った「安楽椅子探偵」(室内で事件の内容を聞いただけで、真相を言い当てる探偵)を思い浮かべる方もいるでしょうが、ホームズは違う。 外にどんどん出て行って、冒険しながら推理をする、いわば活動的な探偵なのです。 それならば、「肉体派」だったのかも…などと考えていたら、2009年米国制作、2010年日本公開の映画「シャーロック・ホームズ」では、「アクション」要素盛りだくさんのホームズ像が描かれていました。(なお、2011年にパート2が制作され、2012年日本公開予定とのことです) 本作品を読んだ方なら、「納得できるホームズ像」かも…。 (2009年6月に掲載したレビューを2011年9月に改稿しました) | ||||
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名探偵シャーロック・ホームズの第二作。この作品から出版社がアメリカに移り、ホームズとドイルとは世界的な名声を確立してゆく。 3部構成のような「緋色の研究」よりは物語の構成がしっかりしたが、謎解きの醍醐味はやはり希薄。推理自体よりも、追跡劇の要素の方が強い。すべての思考はホームズの頭の中だけで完結し、読者がここに立ち入る余地はない。これでは現代の意味における推理小説とは言えないだろう。いわばアンティークのようなものである。 しかし、時代ということを考えれば、この作品が当時大きな話題になったとしても不思議ではない。また何といっても、ホームズという特異な人格の造形は、現代の名探偵のそれと比べても出色であるし(現に京極夏彦は榎木津礼二郎という人格上のレプリカを成功させている)、ワトソンという冷静な記録者が脇に居るという設定も秀逸である。この素朴な娯楽小説が現代まで賞賛され続けているのは、ひとえに設定の勝利、といえるのではないか。 | ||||
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「緋色の研究」も不気味で不思議な事件ですが、この「四つの署名」も同じぐらい不気味で不思議。 相変わらず殺害現場の臨場感たっぷりの解説は面白いです。 今回は、被害者、犯人の事件前後の行動がカギとなっています。あと、なぜそこに四つの署名があるのか。 ずば抜けた観察眼を持つホームズが現場をひととおり調べるだけで犯人の行動、経路、動機まである程度わかってしまうところは本当に神業としかいいようがありません。 ひとつの証拠がひとつの結論を出すのではなく、ひとつの証拠で何個もの結論を出し、その結論から更に現実的な憶測を立てていく。俺はホームズのそういう推理にのめりこみました。 前作を読んだ、推理ものが好きな方には特にオススメです。でも、第一作目は「緋色の研究」なんで、「ホームズとワトスン君はなんでここまでわかりあえるのか」を知りたければ先にそっちを読むことをオススメします。 | ||||
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1890年に初版が発行されたホームズシリーズ第二弾となる作品です。壮大な遺産を巡る事件に巻き込まれていく婦人を、ホームズとワトソンが助け、経穴に導いていくという事件で、基本的なホームズとワトソンの関係が構築された作品であると言えると思います。推理小説なので、内容に付いては余り触れられませんが、小説家としてのコナン・ドイルの進みたかった方向が良く判る作品だと思います。特にワトソンへ当てられるスポットが大きな作品であり、この作品において最も中心的な部分にワトソンがおかれています。その分だけ、他のシリーズとは少し毛色が違うように感じる方もいらっしゃるとは思いますが、様々な推理、心理描写、物語…どれをとっても傑作だと思います。 | ||||
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