■スポンサードリンク
水神
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
水神の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
史実に忠実 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
福岡県で教員をしています。 四年生の学習で筑後川の大堰を見に行きます。 福岡県出身の若い先生意外と知らない。 県外から来た先生、やっぱり知らない。 見学の下準備として読んでおいたら良いかもです。ちなみに、凶弾に倒れた中村哲先生も、アフガニスタンに堰を作るために参考にされました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
江戸時代に筑後川の大石堰をつくったお話し。 帚木 蓬生著「水神」。 https://amzn.to/360hofu 郷土(若松)の誇り、九大の先輩である尊敬する故中村哲医師(火野葦平の親戚)の講演会が九大医学部主催で毎年開催されていて、2019年の聴講を楽しみにしていました。中村医師はアフガニスタンの灌漑事業で、この「水神」の物語の大石堰の近くの山田堰を実際に見学してその建造する手法を取り入れたということです。中村哲医師の著作の数々もおすすめですが、今回はその筑後川の大石堰を江戸時代に計画して、見事に完成させるまでの苦労の物語です。 僕は高校時代の後半の一年半、久留米市の旭町で過ごしていました。筑後川の土手を自転車で西鉄宮の陣駅まで行って、急行電車で筑紫丘高校のある大橋駅まで毎日通学していたのです。その宮の陣のちょっと上流に今回の物語の舞台である大石堰があるとのことで、高校生当時はそんなすごい堰があるとは知りませんでした。大石堰は、江戸時代に五人の庄屋によって作られたものですが、資金も自前(久留米藩は失敗を恐れて資金提供しなかった)、失敗したら全員死刑というとても考えられないものだったそうです。網に入れた石を沈めていく工法は、前記の中村医師のアフガニスタンでの灌漑事業に応用されています。これによって、肥沃な大地が生まれ、久留米有馬藩領の水田石高は増大したそうです。 久留米は昔から福岡では裕福な地域で、芸能文化や工業も発達して(チェッカーズや松田聖子の出身地としても知られていますし、月星やブリジストンの創業地としても知られています)いますが、それらも、元をたどるとこの大石堰での水田石高増大が影響しているのかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
五庄屋の覚悟、農民への思い、素晴らしい。是非一読して頂きたい。感動すること間違い無し。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ページをめくるたびに、製本が外れてバラバラになった。製本してから 時間が経っているとおもわれるので、ある程度は仕方ないことと 思います。外れた所はhottikisu止めをして処理をした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すべて読みつくしたが、どの本も素晴らしいと思う。私の一番は、この「水神」である。人は人のために、ここまでできるのかというものを見せてもらった。ただ泣きながら読んだ。悲しくてではない、感動の涙である。私は、本が好き嫌いではなく、死ぬまでに必ずこの「水神」「天に星 地に花」は読まないと損だよとお薦めしている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自然環境に立ちむかい、厳しい状況を活用して自然淘汰する先人達の生き方を描く,見事な作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後まで読んで心が温かくなりました。名作です。筑後川を見に行きたくなりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
堰をつくるために奮闘した5人の庄屋を巡る内容です。 堰をつくることにより水不足が解消されることがわかっていても、いつまでも実現できなかった裏には、そこに関わる人間の個人的な利害から飛躍できなかったということなのでしょう。 堰づくりの計画が大きく動くきっかけは、単なる庄屋の個人的な行動から藩命となったことですが、これは結局農民の総意をまとめて動かす民主主義的発想ではなかなか計画を進められない現代にも通じる日本人の特性なのかと思いました。 本書は、史実により過ぎているせいか、ボクの想像を越えない範囲でおさまり、少し物足りなさを感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
堰をつくるために奮闘した5人の庄屋を巡る内容です。 堰をつくることにより水不足が解消されることがわかっていても、いつまでも実現できなかった裏には、そこに関わる人間の個人的な利害から飛躍できなかったということなのでしょう。 堰づくりの計画が大きく動くきっかけは、単なる庄屋の個人的な行動から藩命となったことですが、これは結局農民の総意をまとめて動かす民主主義的発想ではなかなか計画を進められない現代にも通じる日本人の特性なのかと思いました。 本書は、史実により過ぎているせいか、ボクの想像を越えない範囲でおさまり、少し物足りなさを感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どんな本もこれほど心の底からの感動は、なかなか得られない。 人は思いやりでお互いの信頼と愛を得て、繋がっているという目に見えない大切なものに気づかされる。 もうすべて読んでしまったので、新館を待っている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中身も綺麗で、とてもいい状態でした。 これからも中古で揃えてよんでいきます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本自体もいい状態でした。願わくは、上下が同一のお店で購入できればいいんですが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
史実を核にした物語だそうだが、 農民達が陳情して大工事 難工事にかかるにしてはかなりすんなり着工してしまうし(農民達のやぬにやまれぬ思いは伝わってくる) 、 貧農の村の庄屋達が何百両もの資金を用意できてしまう等ちょっと信じられない展開がある。 加えて下級奉行が 庄屋達を救うため切腹してしまうなど ほぼあり得ない話だが、 基本的に「いい人」ばかり出てくるので、 大人の童話を読んでいる感じ。切腹前の奉行の嘆願書は重要と思われるが いかんせん長すぎて だれてしまった。 しかし総じて読後感はすっきりさわやか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小生はサラリーマンに従事しながら、兼業農家で細々と山間の狭量地で米作りを趣味程度にしています。日頃の田の世話は年老いた両親に任せていますが、米作りの喜怒哀楽の多少は味わっているつもりです。 閑話休題、この小説は日本のどこにでもある、条件の悪い土地の灌漑用水路の困難話です。少しでも例えば、今は都市の高層マンションに住んでおられる人でも、子供のころに田舎で米作りを手伝った経験がおありならば、その頃の苦労がよみがえり感涙必至でしょう。この作者は、「国銅」や「三度の海峡」など、苦労する人へ差し伸べられる暖かい人情の描写が抜群で、泣かせられます。この辺りに作者の良心と、これを読んで感動する人が暮らすこの国はまだまだ大丈夫だと安堵を覚えます。 帚木 蓬生という作家に出会えたこと、本好きであったことの幸運を慶びたい気分です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
多忙な診療の傍らでしょうか、かくのごとき力作を著される作者に まずは敬意を表します。 久留米は私が学生時代過ごした思い出の街、 といっても窮屈な田舎町でした。 しかし昔は米の取引で財をなした久留米商人を生んだ街でもありました。 東の郊外に出ると当然のごとく延々と続く水田、 しかしここが江戸初期には水の利の劣悪な乾いた貧村であった、とはしりませんでした。 当時の久留米有馬藩、筑後北半分を領有しつつも幕府に目をつけられれば 改易されるかも、つねに顔色をうかがい神経をとがらせていた、 そんな時期、水に困り果てた庄屋、百姓らが大工事をやらかすと陳情。 米の不作で藩の財政はひっ迫するし工事が必要なのはわかっちゃいるが、 やりそこなうとどんな難癖を幕府から付けられるか分かったものではない、 そんな支配階級の狼狽ぶりがみえてきます。 しかも庄屋らは工事の成否と自らの命を賭けるとまで言いだす。 で、武士の体面上重い腰を上げざるを得なくなる。 自分たちは関係ないふりをしながらも結構本気で頑張る。 本作品の裏側からは、今の世にも通じる支配階級なりの懊悩もうかがえました。 あっというまに上下巻六百ページを読ませてしまう筆力も素晴らしいものがあります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今の当たり前にある風景に、文字通りの血と汗のにじむ努力があったことが理解できる。 一人一人の生き様と風景が交錯してみえる。 風景が違って見える。すべての人にお奨めできる素晴らしい本。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
筑後川源流に住んでいる関係もあり、歴史・風土・地域性など興味を持って一気に読みました。 来年2014年(おそらく4月6日頃)は堤創建350年にあたり、うきは市長野水神社で盛大な記念祭が開催されます。 是非行ってみたいと思います。五庄屋さんの御子孫が毎年参列されます。 長年にわたり筑紫次郎(あばれ川)の治水事業がいかに大変であるか…。読後、大きな感動と余韻がありました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今見ても広い広い筑後川に筑後平野。 水の苦労なんて、その立場にならないとわからないものですね。 書いてくださった先生に、感謝です。 大石堰も見にいきました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
耳にはしている話でしたが、これだけしっかりと書かれていると読み応えもあり、風景も思い浮かび…。 百姓の苦労を思いながら、涙なしには読めませんでした。 久留米藩には、この後の百姓一揆もあります。 先生には是非健康を快復されて、一揆の読み物も書いていただきたいです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!