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恋文の技術
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恋文の技術の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全116件 1~20 1/6ページ
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就職したいという意気込みもなくだらだらと大学院に居残った守田君は、京都から能登半島にあるクラゲの研究所に飛ばされます。まあ果たして教授が本当に”飛ばした”のか、それとも何か意図あって研究に集中させようとしたかまではわかりません。が、守田君的には僻地に追いやられた感が強い。仲間に忘れ去られそうな寂しさと京都恋しさに手あたり次第手紙を書きまくることに。そんな気持ちをダラダラと書き綴った書簡集です。 著者は「夏目漱石の書簡集がとてもおもしろかったから真似してみたかった」ということ。 いつもの森見節で、ユーモラスな愚痴と不満のオンパレード。そのあほらしさ、おかしさをどれだけ楽しめるかでしょう。小説家森見登美彦に当てた手紙まであります。 優柔不断でダメな主人公が好きな女性に告白できず悶々と悩む様子などいつもの通り。何もかもいつもの通りすぎて、他の小説のキャラをそのまま入れ替えてもいけそうな感じ。 自分も含めてこれが森見ファンの求めているものであり、楽しんでいるものなんですが、うーん、これから書く作品も最後まで全部このパターンでいくのかなあ・・。 かといってがらっと変えたら変えたで「これは森見じゃない」なんて言う人も現れそうですし・・むずかしいですね。 この本の中にも「あの人(森見さん)は京都のことしか書かないからおもしろくない。自分の半径1キロより外のことは書けない。ゆくゆくは自家中毒で破滅するだろう」とか、主人公が小説家森見登美彦に「妄想に逃げるな。現実を見ろ」とアドバイスされ、「森見さんに言われると腹が立つのはなぜでしょうか」と書いていたりして、このあたりの自虐ネタには笑ってしまいました。 脱皮が必要な気もするけどこのままでいてほしいと思ったり、複雑な心境のファンです。 森見さん初読の方には「夜乙女」や「四畳半」「有頂天家族」など普通の小説形態のものをおすすめします。こちらや「美女と竹林」などは余技っぽい感ありです。 | ||||
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単行本、文庫に至っては3冊所有… 電子書籍の有り難さを実感 | ||||
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面白かった! 構成力に唸ったし、たっぷり笑えた。 | ||||
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読みやすいし、ストーリー展開が巧みと思った。時系列での試行錯誤の賜物。 思わず河原町の文具店で便箋と封筒を買って、手紙を書きたくなる。 学生時代に横浜にいる友人と交わした文通を思い出した一冊。 | ||||
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大学四年生の主人公は、京都から日本海を臨む研究所に飛ばされて文通達人と化す。 あとがきに「電子メールが普及した時代に逆行するも望むところ…」とある。手書きの手紙も良いものです、面白い! | ||||
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森見登美彦の文体が好きな人にはおすすめだと思う。ただ森見登美彦の作品を初めて読むにはおすすめしません。 | ||||
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手紙の文章だけで物語が進んでいくという構成はとってもチャレンジングで新鮮に感じましたが、文学の世界ではよくあるものなんでしょうか。 森見さん独自の軽快で愉快な文章は読んでいて心地いいし、時折くすっと笑えるんですが、「手紙だけ」というのが途中からちょっとマンネリを感じちゃいまいました。 終盤の怒涛の手紙ラッシュが、主人公が磨き上げてきたまさに「恋文の技術」の結実だと気付くと「おおー」と思いましたが、結局二人の関係はどうなったんだよー!というもやっとした消化不良感は残りましたね(個人の好みによると思いますけど)。読者の想像の余地を残しているということなのかもしれませんが。 | ||||
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満足です。 | ||||
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珍しい形態の文だけど、本当に面白い。おすすめ。 | ||||
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よかったです。 | ||||
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過去に単行本で読んでいたのを忘れ、再購入したものである。改めて森見ワールドに没入、そして能登鹿島に行ってみたいという気持ちが出てきた。その昔、能登半島を旅した時、恋路駅を通過したことがあったが、この辺りも訪ねてみたいなあと、なんというか聖地巡礼者の気持ちがわからんでもないなあとの感想。また、前に天狗ハムを食すチャンスがあったが食さず。次回はチャンスは必ず押さえたいものである。本書の内容からは外れてしまった。小生は本書では残念ながら恋文の技術は手に入らなかった。 | ||||
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Kindleで読めるのが非常に嬉しい。 ハードカバーはなかなか持ち歩けないので常に携行出来るのが良い。 待ちに待った電子化! | ||||
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"そのとき、天啓があったのです。おっぱいも恋心も、秘すれば花。そうなのだ。剥き出しの恋心を書き、書いたものにとらわれて、自分の情念に溺れるから恋文が腐臭を放つのです。"つまり、俺が書くべき恋文、真に有効な恋文とは、恋文に見えない恋文ではないのか。"2009年発刊の本書は、ある人物から別の人物への手紙、書簡体形式で書かれた余白考察も楽しいほろ苦く甘い青春小説。 個人的には大学生活を京都で過ごしていたので、京都、そしてヘタレ大学生が登場する著者作は出る度についつい【親近感から手にとってしまう】のですが。しかし本作はずっと未読であったので今回ようやく手にとりました。 さて、そんな本書は京都から能登半島の人里離れた実験所へ送り込まれた男子大学院生が『文通武者修行』と称して、京都に住む友人・先輩・妹などへ【大量の手紙を書きまくった事でおきる】互いのやりとりの中で内容的には重複しながら、しかし【視点が人物によって入れ替わる事で】様々な発見、そして【ほのかな恋心が浮かび上がってくる】わけですが。 他作品(『四畳半神話体系』他)のアニメ化なのでエンタメとして特に若い方にファンが多い気がする著者ですが。一方で中年の私自身は【内田百閒他かなりの古典を読み込んでいるのがわかる】文学作品オマージュ的要素を魅力に感じていて。本書からも随所にそれが感じられ、現代を舞台にしつつもどこか【行間を楽しむ古典文学的な感覚】懐かしい感覚が終始とても心地よかった。 また、フリーペーパー専門店も別に営む立場としては、自身が高校生から大学生になっても"手紙にまつわる想いを届けるフリーマガジン"【手紙暮らし】を継続発刊している若い方々にインタビューしたこともあるのですが。本書の登場人物それぞれの個性が伝わってくる巧みな文体を眺めながら。あらためて、効率も悪く時間もかかる『手紙を誰かに書く』【シンプルでアナログな行為】自体の贅沢な魅力について考えるキッカケにもなりました。(そうだ 手紙、書こう。) 手紙好きな方や、書簡体形式小説が好きな方へ、また真面目で不器用な人物たちが登場する作品が好きな人にもオススメ。 | ||||
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最初のうちはおもしろかったのですが、1つの出来事をいろんな宛先の手紙で書いているお話で、何度も何度も似たような話が出てくるので、途中で飽きて読むのをやめてしまいました。 また、私は中古で買ったのでしょうがないかもしれませんが、状態が「良い」と書かれた商品だったのに、届いた現物はカビかシミのようなものが点々と……。これは「可」でしょうという状態だってのが残念です…… | ||||
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森見さんらしいストリーを期待して読んだが主人公のダラダラ書いた手紙だけを読まされて苦痛でしかなかった。。 森見さん!私の時間を返してください。笑 | ||||
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面白い! ふだんなら色々理屈を並べて面白さをレビューするところだが、この『恋文の技術』を読んだ後だと、嘘も飾りもない言葉で評価してみたくなった。 そんなわけで、とにかく「面白い!」という小説。 まず第一に、ゲラゲラ笑える小説。 言葉選びがとにかく秀逸すぎる。語り部の主人公が文豪顔負けの表現力の持ち主で、文通相手に次々と指図するというストーリー(?)なのだが、言葉の引き出しが多すぎて、ただ笑うことしかできない。 しかも語彙力豊富な癖に「おっぱい」は頑なに「おっぱい」のままだったり、いざ恋文を書こうとすると支離滅裂な文章しか生み出せなくなるのがますます笑える。 自分で書いた恋文を見返して「絞め殺したくなる」なんて言うのは、この男だけではないか? 第二に、ほほえましくて心が温まる。そういう意味で面白い。 主人公は典型的なダメ学生で、登場人物のほとんどから呆れられてしまっている。特に研究室の仲間たちからは冷評の雨嵐だ。 しかし、それ以上に愛されている! 誰もが主人公を小馬鹿にしつつも、内秘めたる情熱や不屈の精神には感服を示し、最後には下らない提案にも付き合ってやろうとする。 そんな温かみが溢れているから、読後感がとてもさわやかになる。 で、最後に、普通にためになる。 「手紙ってどう書けばいいんだ!」と書きあぐねている人は読んでみてほしい。 多分読み終わるころには、あまりのばかばかしさで、そんな悩みは吹っ切れているだろうから。 | ||||
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太宰治の書いた小説が私は苦手なのですが、この作家のこの本も、大宰を読んだときの様な不快感を感じました。 | ||||
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恋(!)と謎(?)の親和性(相性)は高い。「多くのロマンスはミステリとして読めるし、その逆もしかり」とミアモラー教授も言っている。 よし、たまには手紙でも書こうか。そういう気にさせられた。いや、逆かな。手紙を書きたい。そう思ったから手に取ったのかも、本書を。 主人公のモリタは「阿呆」だが、軽やかに書きまくる。疾走する。恋路を駆け抜けようと。それが最終章(第11話、第12話)に結実する。 本書は優れたコミュニケーション(情意疎通)論でもある。人は学校や社会で思考力と表現力を、そして「真善美健」という価値を学び育むが、それはここで描かれるような交流を楽しむためだ(たぶん)。 「内容がないよう」な手紙(かmailかLINE)を書こう、いっぱい。そう思った、改めて。 | ||||
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これはラブコメでもあり友情ものでもあり、家族や先輩、いろいろ巻き込んだ青春もの。 物語というわけではないけど、手紙のやりとりで時系列がわかるのが面白いです。 手紙がこんなに面白く書けるのか、と感心しました。小説だけど、参考書になりそう。 友人にあてた手紙と意中の人にあてた手紙の差がおもしろい。 | ||||
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前半部分はただの手紙型の小説かと思わせる面が多かったが、のちに伏線となり後半になると、クスッとなる部分が多くて楽しめる作品でした。 | ||||
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