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恋文の技術
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恋文の技術の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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就職したいという意気込みもなくだらだらと大学院に居残った守田君は、京都から能登半島にあるクラゲの研究所に飛ばされます。まあ果たして教授が本当に”飛ばした”のか、それとも何か意図あって研究に集中させようとしたかまではわかりません。が、守田君的には僻地に追いやられた感が強い。仲間に忘れ去られそうな寂しさと京都恋しさに手あたり次第手紙を書きまくることに。そんな気持ちをダラダラと書き綴った書簡集です。 著者は「夏目漱石の書簡集がとてもおもしろかったから真似してみたかった」ということ。 いつもの森見節で、ユーモラスな愚痴と不満のオンパレード。そのあほらしさ、おかしさをどれだけ楽しめるかでしょう。小説家森見登美彦に当てた手紙まであります。 優柔不断でダメな主人公が好きな女性に告白できず悶々と悩む様子などいつもの通り。何もかもいつもの通りすぎて、他の小説のキャラをそのまま入れ替えてもいけそうな感じ。 自分も含めてこれが森見ファンの求めているものであり、楽しんでいるものなんですが、うーん、これから書く作品も最後まで全部このパターンでいくのかなあ・・。 かといってがらっと変えたら変えたで「これは森見じゃない」なんて言う人も現れそうですし・・むずかしいですね。 この本の中にも「あの人(森見さん)は京都のことしか書かないからおもしろくない。自分の半径1キロより外のことは書けない。ゆくゆくは自家中毒で破滅するだろう」とか、主人公が小説家森見登美彦に「妄想に逃げるな。現実を見ろ」とアドバイスされ、「森見さんに言われると腹が立つのはなぜでしょうか」と書いていたりして、このあたりの自虐ネタには笑ってしまいました。 脱皮が必要な気もするけどこのままでいてほしいと思ったり、複雑な心境のファンです。 森見さん初読の方には「夜乙女」や「四畳半」「有頂天家族」など普通の小説形態のものをおすすめします。こちらや「美女と竹林」などは余技っぽい感ありです。 | ||||
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手紙の文章だけで物語が進んでいくという構成はとってもチャレンジングで新鮮に感じましたが、文学の世界ではよくあるものなんでしょうか。 森見さん独自の軽快で愉快な文章は読んでいて心地いいし、時折くすっと笑えるんですが、「手紙だけ」というのが途中からちょっとマンネリを感じちゃいまいました。 終盤の怒涛の手紙ラッシュが、主人公が磨き上げてきたまさに「恋文の技術」の結実だと気付くと「おおー」と思いましたが、結局二人の関係はどうなったんだよー!というもやっとした消化不良感は残りましたね(個人の好みによると思いますけど)。読者の想像の余地を残しているということなのかもしれませんが。 | ||||
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黒髪の乙女、韋駄天こたつ、達磨、恋が実るまでパンツを履き替えない、どこかで見た事あるなぁ〜。 恋せよ乙女と四畳半神話体系で見た事ある… 主人公が毎回うだつの上がらない大学生なのも気になる。 この小説で3作目ですが、中身が似てると飽きてくるかも… | ||||
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の如く、森見調は健在!だがしかし、手紙のやり取りでその森見調は・・・?少し強引な気もしました。 | ||||
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恋文。そんな大袈裟なものじゃなくてもいい。そんなあなたを体験できればそれでいいんだ。そんなあなたは詩人でなくてもいい。そんなあなたの息遣いを知れたらそれで満足なんだ。 合理的でなければ尚更いい。書き込むのではなく認めるのだ。あなたの筆使いに宿る張り詰めた覚悟を知りたいだけなんだ。 古いよ、そんなの! そうかな? 試してごらんよ! そしたらきっとわかるから。 仕向けるんだ! 書き込むんじゃなくて、認めるんだって。 わかるかな? その人の心の襞をプルプル震わせるには、認めるのが一番なんだよ。 なぜそんなことをするのかって? それは決まっているじゃないか。 女がどれだけ嘘つきかわかるからさ! 筆の使い用も色々さ……。 | ||||
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ページの折れ目が多かった。コメントにもっとアナウンスしてほしかった。 | ||||
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太陽の塔、四畳半、夜は短しの頃の勢いはもう無い。 登場人物の魅力も薄れている。 太陽の塔の主要メンバーや、樋口師匠の下位互換ばかりだ。 | ||||
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森見さんの作品は他にもいくつか拝読していて、中でも『四畳半神話大系』が原作、アニメ共に大好きです。今回のこの作品も、四畳半〜と同じで途中までは同じ調子で読むのが辛く、最後に種明かしがある点などは同じでした。種としてはなかなか面白いとは思うのですが、四畳半〜に比べて作品から感じる感情の機微のステキさ(私と小津君との切手も切れない関係、単純ではない友情)といったものがあまり感じられなかったのは残念です。 登場キャラクターも正直「似たり寄ったり」感が否めないので、であれば他の作品とのクロスワールドなど、他のギミックもあったらより面白いだろうなぁと思いました。ですがやはり期待も込めて森見さんの他の作品もまた読んでみたいなと思います。 | ||||
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私は森見登美彦氏の阿呆な文章が大好きダ。 この本もたぐいまれなる阿呆ぶりをいかんなく発揮されていてとても好きダ。 これまでの作品を読んだ後に読むと、いろんな言葉がリンクしていてなお笑える。 この本は意外とぶ厚いのですが、書簡体小説形式で書かれているので 他人の手紙を覗き見るような、話し言葉で書かれているのですぐに読み終えることができます 次から次へと買っては読む時間のないわたしにはありがたき本デス 森見登美彦氏の文章は大好きだが、いかんせん京都という地に拘りがあるらしく 舞台はいつも京都。出てくるのは腐れ大学生に黒髪の乙女。 京都には高校の修学旅行に行ったっきり縁がないので 地名や独自の行事を出されると少々うんざりしてたまに読み飛ばす。 このままずっと京都に拘り続け、京都文学のパイオニアになるのも悪くはないけれど グローバルスタンダードにはなれないと思う もっとその阿呆な文章の才能を別の路線で開拓し 私も含め、離れていったファンに目にもの喰らわして欲しいものデス | ||||
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とっっっっっっっても面白かった。守田君と友人達との手紙のやり取り、というか掛け合い漫才を見るたびに、おもわずニヤニヤしてしまう。 森見先生の他の著作にでてくるキーワード(例えば韋駄天コタツとか)が、ところどころ本書に散りばめられているのもまた、ファンを嬉しくしてくれる1つのスパイスである。 守田君への伊吹さんのお返事を読めなかったのが残念だけど、それはほら、きっと実った恋ほど語るに値しないものはないのだから。でも読みたかった、、、すごく残念。。 ただ、なんというか、、「ちょっとなぁ」と思ってしまったのもまた事実。だって、展開が一緒だよね。やり取りは楽しめたけど、途中から「ああ、またこういう落ちか」ってなる。いや、もちろんそれが悪いとは思わない。けれどもちょっと違ったタイプの学生生活だって見てみたいのさ、ファンとしては。うーん、でもこの展開から離れると寂しいといえば寂しいな。実にムズカシイ。 ここは1つもっと森見作品にどっぷりつかってみよう、そうすれば、この世界が心地よいのか、それともそろそろ良いのか、判断できるのでしょう。うん、止むを得ぬ。 | ||||
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最後まで読み終わっての感想は、「やられた〜!orz」って感じでした。 そして一番言いたいのは、とりあえず最後まで読んでみてください!!ということ。 内容は花の都・京都の大学から石川県の実験所に移動になった(本人いわく島流し)主人公 守田くんが、恋しい京都に住む友人や先輩、妹や知り合いの小学生、憧れの人等々に手紙を送る というもの。 本編はすべて主人公の手紙。そのため、全体的に同じようなテンポと語り口調でのんびりお話しが進むので、実は何回か挫折しそうになりました。 森見ワールドファンの方々は相変わらずの森見節を楽しめると思うのですが、初読みという方にはひょっとしたら少し辛いかもしれません。 ただ、読み始めたのなら最後まで是非!! | ||||
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