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恋文の技術
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恋文の技術の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全116件 101~116 6/6ページ
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森見作品を数冊読みましたが、その中でもお気に入りの作品です。 読んでる時はニヤニヤ笑ってしまうので、人前で読めないのが難点です(笑) 本作も個性的かつ魅力的な人たちが次々と登場し笑わせてくれます。 その中には「偏屈作家・森見登美彦」さんも! 私は"伊吹夏子さんへ 失敗書簡集"がお気に入りですが、 それぞれ好みで好きな部分が分かれそうです。 この作品を読む前に、他の森見作品を読んでおいた方が より楽しめる内容だと思います。 | ||||
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『夜は短し歩けよ乙女』の森見登美彦さんの新作。全編、主人公 から廻りの友人達への手紙(文通)のみ・・・なのですが、結構ちゃ んとストーリーがあるのがすごいです。しかも、最後はちょっとだ けいい話。 著者の他の作品同様、本書でもどこまで真剣か判らない軽〜いノリ と軽快なテンポは全開です。例えて言うならば「少女マンガっぽく ない少女マンガ」っぽい感じ(『動物のお医者さん』と同系統な感触)。 主人公は悩みます。「恋文を書くという工事そのものが気持ち悪い のではないか。だとしたら、そもそも恋文とは何なのか。役に立つ ものなのか、それとも、役に立たないものなのか。書くべきものな のか、書くべかざるものなのか。もうわけが判りません。」 恋文がちょっと書きたくなる物語です。 | ||||
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初めて森見さんの作品を読みました。 超笑えます。 電車では笑いすぎて読めません。 手紙でつづられる作品ですが、 構成もしっかりしているし、 どの手紙のどの順番が逆であっても うまく全体が成り立たないと思います。 表現の仕方にクセはあるけれど、 そのクセがはまれば これほどおもしろい作品はないのではないかと 思いました。 私のオススメは主人公がかつて家庭教師の教え子と文通するシーンです。 小学生に真面目に文通を書いているんだけど、 小学生に合わせすぎて読んでいて 爆笑ですね。笑いが止まらない。 是非読んでみて下さい。 | ||||
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密室で、一番気持ちいいところを、くすぐられて、うふうふとしているような、極めて個人的快感に浸れる森見ワールドが、この作品で、ぐっと落ち着きが出て、しみじみとした雰囲気に出来上がってました。技が大人になってきているようで嬉しいです。これも実は就職し、結婚し、高等遊民を上から見下ろす余裕の人生を歩みだしているところから醸し出されるものでしょうか。いずれにしても喜ばしきことであります。いろいろと目眩ましはありますが、読後感は爽やか。結婚記念本としてしるされてしかるべき素敵な本といえます。 | ||||
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書簡集という形式が苦手で、もちろん作者がヒントを得たという漱石の書簡集も読んだことがない。 だから、買うのも、読み始めるのも、読むのにも時間がかかったけれども、のんびりと穏やかな七尾湾の景色を思い浮かべるひと時は存外に心地よいものとなった。 往復ではないけれども、主人公守田の書いた手紙だけで、彼を取り巻く人々の人物像、相関関係、その中での守田の位置づけ、時間を追うごとの様々な出来事が透けて見えてくる。 失敗書簡集のあたりが私は面白く、それを経てたどりついた最後の手紙は、主人公の愛すべき人となりが滲み出ており、自然に笑みが広がった。 この作者は、同じようなことを文体を変えて何度もリライトするのが好きだなあ。書き直しながらまったく別のものに見せていくヴァリエーションの豊かさ。 その点、技の見せ所が随所にあるし、渾身の力をこめて阿呆をする遊び心の精神は健在である。 書簡集が苦手な人でも、結構、読みやすかったことを付け加えておく。果たして、恋文の技術を会得できるかどうかは別にして。 | ||||
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ほのぼのとした感じです。 手紙という形の内容と文体ですが、読み易いものでした。 よく笑いました。 | ||||
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最後までずーっと書簡の形式です。往復書簡の形ではなく、あくまで主人公が書いた一方的な手紙のみという独特なもの。 片方側の手紙しか読めないのに、出てくる人たちの人間関係や個性が鮮やかに読み取れるからすごい。 読み進めるごとに各エピソードがどんどんつながり、起こった出来事の全貌が見えてきて、 まるでパズルがきれいに埋まっていくようで気持ちが良いです。 今の日本からはなくなったと思われる“文通”を題材とするところも、古き良き懐かしチックな香りのする森見ワールドにピッタリ! 私の大好きな“パンツ総番長”の話題が出てきたり、森見ワールドを愛する人には嬉しい小ネタもたくさん散りばめられています。 阿呆ばっかで、どっかヘンで、・・・森見さんのこのゆる〜いバカバカしさがいいんですよねぇ。 実は私もかつては文通ガールでした。 10代の頃は雑誌の文通コーナーに載ってる人に手紙を出したりしたもんですよ。 毎日郵便受けをのぞいて、いつ届くかいつ届くかと手紙を待つという行為は今のメールとはまったく違って、もどかしくも本当にワクワクするものだったなぁ あのころを思い出して、もう一度知らない誰かと文通してみたい気持ちがよみがえってくる作品でした。 | ||||
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「夜は短し歩けよ乙女」の、奇想天外なストーリーテリングと、 抱腹絶倒の面白さにハマり、新刊楽しみにしていました。 「手紙のみ」という形式である以上、奇想天外なストーリーに なりえないことはハナから承知。 そして、この「一方からの手紙のみ」なのに、相手の人間の 性格や状況までわかってしまうところ、さすが森見氏! うまいなあ、とうなりながら読み、随所にクスリと笑いながら読み、、、 と、途中までは楽しく森見ワールドを堪能していたのですが、 半分行かないうちに、先が読めてきちゃったんですよね。 広がりがないというか、展開も笑いも、繰り返しに感じられてきて。 うーん、、、森見ワールドにハマり、その中で遊ぶことに喜びを 感じられる人だけが最後まで楽しめる本でしょうね。 他の人=フツーの人は、私と同じようになるんじゃないかと思います。 | ||||
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ワタクシ「夜は短し〜」→「四畳半〜」で 本書を読んだ森見ワールド新参者です。 文通武者修行で書かれた書簡という形式で描かれる本作。 文通といいつつも相手からの返信は出てこないで 主人公が書いた手紙の内容からその直前に来た返信を想像する。 そして同時にいろんな人と文通しているので 自分におこった一つの出来事を誰にどう書くのか。 どのタイミングでどんな手紙を書いていたのか。 主人公の書く手紙を読みすすめる事で送った先で 何が起こっているのかが徐々に明らかになっていき バラバラのエピソードが複雑に絡みあっていく。 時間軸の作り方から各エピソードのつながりまで実に見事な展開。 そして響きだけでも笑えてしまう森見先生の語感は素晴らしいと思います。 そして馬鹿馬鹿しい。森見先生大好きです。 ワタクシまだ3作しか読んでいませんが森見先生の他の作品を 読んでから本書を読んだ方が面白さが倍増する作品だと思います。 未読の作品を読み進めつつ新作をお待ちしております。 オモチロイ新作に出会えますように。なむなむ。 | ||||
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森見さんの描く男はやっぱり阿呆だ。 京都より遠く離れた能登のとある研究所に送られた守田一郎。 そこで彼がやったのは くらげの研究、そして恋文修行。 というよりほとんど文通。 相手は同じ大学院に籍を置く友人。 家庭教師をしていたときの教え子。 大学の研究室の女帝。 妹。 森見登美彦。 そして愛する女性。 それぞれの文通が同人進行で行われるんだだけど、 読むのは守田一郎の手紙だけなので 一方通行の感がある。 守田一郎の手紙で相手がどう返事を書いてきたのか 分かるには分かるけれど、 そして他の人への手紙で詳細が分かったりもするんだけど ちょっとだけ読みにくかった。 守田の手紙だけでも笑うところは十分あるんだけど 往復書簡だともっと面白みはあったかな。 でも、その返事の手紙がどうかいてあったのか 想像して楽しむことは出来るかな。 森見さん独特の文体で なかなか面白かった。 何故に面白かったのか・・・ それはやっぱり自分も文通を同時期に数人とやっていたことがあったからだろう。 それはそれは大変でありながらも 返事が来るのが待ち遠しかったり。 今ではすべてメールで済ませてしまうことが多くなったけれど、 こうやってたまには手紙を書くのも悪くないかな、と思った。 | ||||
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「走れメロス」しか森見作品を読んでいない事が非常に勿体無い、 と読んだ後に結構感じました。 「恋文の技術」…タイトルからは感じ取ることが不可能なくらい、 内容は阿呆満載です。 (作中に森見氏がズカズカ出てくるところ、笑わない方が無理です) でもほぼ主人公が書いた文面しかないのに出来事の筋が分かってしまうあたりは ううん、と唸るしかないのでございます。 そして影響されまくりの私は、遠くの知人へと手紙を書いたのでございます。 | ||||
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前作竹林と美女と続けて、いまいちな感じがします。 いままで、常識を超えた構成の面白さと独特の表現力がたまらなく魅力的でした。 独特の表現は相変わらずですが、構成の面白さが伝わってきません。 私自身があきたのかしら? 普通の小説を期待しています。(むろん氏の独特の小説形態で) | ||||
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いやぁ、面白過ぎるでしょ。 今回もへもかったですねぇ、もう どうしよう(笑) 初めて本屋で目にした時は、正直不安でしたよ・・・ これオモチロイ?って感じで・・・ 正直、なんか実用書かと思いました(笑) この面白さは一部のファンだけにとどめておくのは勿体ないです。 僕はさっそく友だちに薦めましたよ。 でも、全体的におっぱいだった様な・・・ 女子に薦めてセクハラ扱いされないだろうか・・・ 急に心配になってきた・・・ でも薦めたくなるくらい面白かったんです! 分かって? | ||||
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書簡というツールを使って、ここまで面白おかしく書ける作家は森見先生をおいて他にはいないに違いない。 書簡などというと普通の作家であれば堅苦しく、そして真面目にもなろう。 しかし著者はひたすらに恋文の技術をマスターしてベンチャー企業を起こすことと、 おっぱいのことばかりを書いている。 主人公のひたすらにくだらない毎日とくだらない策略(すべて失敗におわる)を書簡の中で描く。それを読者がどう楽しむのか。それを楽しめればきっとすごく面白い本に違いありません。 | ||||
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書簡体形式と言うから夢野久作の影響があるのだろうか堅苦しさや古さはなく深く勘ぐる必要はない 序盤から森見氏の得意なウィットユーモア全開のセンテンス。軽快な韻を踏んだ文、あのフレーズをパロディしたりとページを繰る手が止まらない。 中盤中頃から少し様相が変わり学生時代末期特有の自己変革!?と恋の葛藤や先々への不安が入り混じった手紙(内容)に鮮やかにシフトしていく ともすれば、なセンチメンタルを阿呆な描写で笑わせ心地よさ引き出すワザは見事! いやはやあのような文体でありながら本質を外さず大事な所を散りばめていく所は真に稀有な作家です 兎に角呟きたい科白満載です そして終盤の収束転結も嬉しくなる「手紙」。 果たして阿呆な手紙学生が編み出した恋文の技術とは如何に!? また過去の作品を読んでる方にはニヤリとさせる遊び心もありでファンは絶対買いの一作 | ||||
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連載時に「これは全部まとまってから読もう!」と思っていました。 お待ちしておりました。 前作「美女と竹林」が個人的にイマイチだったため、悩みましたが、買ってよかった。 ニヤリとする場面が数多にちりばめられております。 これまでの作品を全部読んでる方にはさらなるニヤリが待っていることでしょう。 今年はじめにご結婚されたようですし、今年の夏は女性と宵山に行けますね。 よかったですね。 短編小説のように読めます。 短編小説ではありませんが。 | ||||
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