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死神の浮力
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死神の浮力の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全139件 81~100 5/7ページ
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死神の千葉は、死ぬ予定の人間に1週間調べ、可か否かを判定するシリーズ第2弾。 やはりこの本は伊坂ワールド全開だわ( ̄▽ ̄;) | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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オリジナルは2013年7月30日リリース。電子書籍化は同年10月25日。前作『死神の精度』から8年ぶりの千葉、なおかつ長編ということで手に取らずにはいられない一冊である。 前作が6つの短編からできていたのに対して、本作は死神の調査のルールである7日間の毎日を綴るカタチに仕上げている。最近の伊坂作品は文学的な構成の試みを色々と試してみようとしている感じがあるなぁ、と読んでいてまず思った。そして相変わらず千葉はミュージックを必要としていて、会話はより一層ズレまくっている。読んでいて笑ってしまうのは死神のセリフばかりなのも面白い。 この本に取り上げられている25人に1人の存在のサイコパスと千葉のような死神とどっちが恐ろしいのだろうか、と次に思う。20年間の死亡時期延長サービスのような『素敵』なサービスまで用意してくれる死神たちとただひたすらに残忍なだけのサイコパスたち。そのサイコパスが死神たちの『20年間の死亡時期延長サービス』を受けたシーンが一番印象に残った。まるでジョジョの第5部のディアボロの最後(最期ではない)のようだ。 様々な実験を繰り返しながら進化する伊坂ワールド。今はその実験を楽しんでいる気すらする。そして、今の日本の文壇で、伊坂がいなかったらホントにつまらないだろうな、と思った。 | ||||
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前作を読了していたので今作もかなり期待をして読み進めました。 充分に楽しめましたが 期待以上の千葉では無かったので 星を一つ減らしました これを書き終わったら 前作をもう一度読むつもりです | ||||
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ゴまだ読み終わってないけど、ここまでは面白かった。ゴールデンスランバーも面白かったし、PKも気になる。 | ||||
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死神の精度も内容がよく考えられ、大変面白かったですが、 この死神の浮力は、個人的には死神の精度よりさらに千葉さんの魅力を感じました。 私自身は読んでいて、将来の不安や過去の後悔、現在の小さな悩みなど、 どうでもいいなと感じさせてくれるような物語で、読んで本当に良かったです。、 | ||||
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千葉のトンチンカンな緩い答えと、犯罪者を追いかける夫婦の逼迫感。 緩急が効いていて、飽きずに一気に読めた。 伊坂幸太郎の本はこうでなきゃ!と思わせられる一冊でした。 | ||||
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あの短編の名作「死神の精度」以来5年以上の年月が経って死神が復活。 伊坂自身の力量も含めて、期待して読んだが「悲しいくらいにがっかり」 まったくもって、アングル(仕掛け)、プロット、会話、内容とも成長の証が見られない。 もっといえば、伊坂的予定調和の世界が、以前よりも狭くなっている。 この七日間の設定、なんの波もない。平板すぎる。そして、きわめつけは納得感のないエンド。 無駄な会話も多すぎる。長編なので、作者の思いに付き合ってあげるのも礼儀だが、付き合いきれない。 こちらに「それいいな」と思わせる箇所が全盛期よりも少ないのだ。 「浮力」というタイトルをつけたいがためだけのこじつけのような会話。 疑問点いろいろ。 一般的な幼稚園の運転手はネクタイを締めているのですか?それはどんな地域ですか?伊坂さんの住んでいるところだけ?それとも高額所得者用のセレブ幼稚園?編集者OK? 敵である本城の人間もしっかり描かれていない。これが痛い。25人に1人のサイコパスということを口で一生懸命説明しているが、最後まで本城の「姿」がわからなかった。 妻、美樹の時折ノーテンキな笑顔や会話も実はとても場違いで、子どもを殺された親の描写として全く共感できない。 挙句、千葉だ。音楽が今回はなにもアングルになっていない。 それどころか、自転車で走り続けるだとか、傷つけられて平気だとか、すでにファンタジーなのだが、人間達の掘り下げも浅すぎて、もうなんだかなあと。 ラストの青酸カリのところも、前半、一応伏線を張っているが、あれでは読者は唸らない。これ?って感じで唸れない。 主人公が最後に死ぬ必然も分からない。しかも、道路に飛び出した子どもを助けて死ぬ。 なんと陳腐な設定に、伊坂もついにヤキがまわったかと。この程度でいいのか。死を語る作品でありながらこうなのかよ。 この作家に直木賞を取らせなかったのは、正解だと思った。 つまるところ伊坂は限界なんだろう。 ゴールデンボンバーを舞台を代えてまた書いただけと言う感じ。 しかも、何かが足りない。 この何かを本人が理解しないと伊坂はあと五年以内に消える。 | ||||
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死神の精度で出会い、他の作品にもこっそりと登場している「千葉」ががっつりと出てくる作品。 相変わらずのとぼけっぷり。 書かれている題材は非常に重いのにすいすい読めてしまうのはさすが伊坂。 | ||||
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2004年に第57回日本推理作家協会賞短編部門を受賞した「死神の精度」の続編。 名字に町や市の名前がついた美男、美女で、やたらと音楽に興味を持っていて、話すとなんだかずれている……そんな人を見つけたら、その人は死神かもしれません。 死神は調査部から指示された人物の前に現れ、1週間の調査の後に対象者の死について「可」か「見送り」かの判断をします。 もちろん、死神ですからそのほとんどは「可」となり、調査と言ってもおざなりに接触するだけというのが多いのですが、「千葉」は仕事を非常に大切に思っています。 その死神の千葉に次の調査対象とされたのは、小説家の山野辺遼。娘を殺され、しかもその相手は25人に1人と言われる「良心を持たない」サイコパス。 裁判で「無罪」判決が出て、その男が自由の身を手に入れたその夜に「千葉」は山野辺宅を訪れます。 前作「死神の精度」は短編連作という形でしたが、今作は長編作品。 短編作品でもそうでしたが、人の死というものに対して非常にドライな視点で描かれています。いや、なんたって千葉は死神なんですから、死を超越しているのは当然なんですが。 今作では、人が苦しむことに何の感慨も持たずゲーム感覚で楽しむ男に対して、幼い娘を殺され自分たちの手で復讐することを決意した夫婦という重い題材。 「人はいつか死ぬ」という恐ろしさと、だけれでも「怖くない」というなんとも矛盾した人が持つ思いを、死神を通じて描くというなんとも不思議な感慨を得る作品です。 復習を実行しようとする夫婦に、7日後の死を決定する死神とのやりとりを1日1日描いていく形式で、読む手が止められず一気読み。 殺人を犯した男の7日間、復習を実行する夫婦の7日間、そしてエピローグで描かれるその後の一幕。 うーん、見事な作品だよなぁ。 | ||||
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「死への恐怖」「犯人の残忍性と綿密性」で展開されるストーリに、死神千葉のすっとんきょうで、あっけらかんとした会話・行動が非常にうまくマッチングされていて面白かった。長編だからこそ、このバランスがとれていて非常に味わいのある内容でした。 ゴールデンスランバー同様、登場人物、主人公の何気ない会話が物語のラストに向かって繋がっていく展開はさすがです。 ゴールデンスランバーのラストで、主人公が「たいへんよくできました」のスタンプを手に押されるシーンで、主人公が「このスタンプを先生からもらったことがない」、という文中の会話と、整形して逃げ延びたことに対する「たいへんよくできました」が結びつき「あ〜なるほど」と感心したが、この「死神の浮力」では、「晩年も悪くなかった」(つまり千葉は還元キャンペーンを採用したいう意味で私は理解しました)という死神の言葉に、作者伊坂幸太郎のやさしさに感銘しました。 | ||||
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以前にもでていた死神さんのお話 愛娘を近所の男に殺された作家夫婦が主。 近所の男は、いまいち、キャラクターの彫り込みがないのだけど、 いわゆるサイコパスらしい。 裁判で、無罪となってしまった犯人を、 復讐したい、という作家夫婦の強い願いとともに、 死神の千葉さんが、ややピントのずれた応答とともに、行動をともにし、活躍。 こうやって書くと、話しは非常に暗いのだけど、 なぜか、千葉さんのひょうひょうとした受け答えで、重くなりすぎないのです。 結論もすこしほっとしたような気分です。 ちょっと、最初のほうは、もたもたした感じがあったけど、 後半は、テンポよくすすんでいきます。 もう一回くらい、死神さんのシリーズはいいかもしれない。 | ||||
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死神の精度を読んだばかりで期待して手にしたのですが、前作の方がずっと面白かったです。短編の方が千葉のキャラクターを楽しめると思います。次に期待します。 | ||||
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少々残念というか…「精度」のテンポの良さとリズムが好みなので、冗長に感じられてしまいました。 千葉が人間じゃないのバレバレやんwとも。千葉は基本「見てるだけ」に置いといて欲しかったというか…。 彼が動くと「何でもアリ」になってしまうというか…。 精度が「ひょっとしたらあるかも知れない」と思いたくなる話とすれば、本書は「あり得ないSF」に方向転換という感じ。 最後、犯人がプロメテイウス状態になった事を詳しく解説した部分もかえって興醒めしてしまいました。 面白い事は面白いんですが「続編」としての満足度は正直低いと感じてしまいました。 | ||||
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あの「死神の精度」の死神・千葉が長編となって帰ってきました 2008年には映画にもなりました 金城武さんの千葉、可愛くてクールで素敵だったなぁ さて本作 千葉が作家・山野辺を調査する7日間の物語です 25人に1人の割合でいると言われている“良心のない人間” その1人であるサイコパス・本城に山野辺夫妻の一人娘が殺された 本城の目的は人を殺害することではなく、それによって苦しむ人を見て嘲笑うこと、自分の名前を相手に刻み込むこと 野辺山夫妻は、裁判で無罪判決をうけ社会に戻ってきた本城への復讐に全てのエネルギーとお金を注ぐのだった 野辺山夫妻の動きを察知して先手をうってくる本城の残酷、非道、冷淡さ 野辺山夫妻は強い意志でそれらに立ち向かい続けます 「死」を扱う物語なので重苦しく胸をしめつけられるような場面が多いのは当然ですが、その中で千葉の、くすりと笑わせてくれる言動が場を和ませてくれます 同僚の死神・香川が本城を調査していることを知る千葉 千葉と香川の調査結果は可なのか見送りなのか 最高に面白かったのは終盤396頁 千葉の漕ぐママチャリが本城の運転するライトバンを追いかける場面から それまで度々出てくる、誰それの格言やら、一家言やら、名台詞やら、小難しいことは一切抜きのダム湖の周囲を走る山道で繰り広げられるカー?バイク?チェイスを愉しませて頂きました 本城の車と一緒にダム湖に落ちた千葉は浮力が働いたお蔭で無事戻ってきて -死神なので水死するはずはないのですけど- 野辺山も身体に繋がっていた重石が外され、ふっと浮かぶように軽くなるのでした メデタシメデタシ 野辺山の調査結果は、本書を読んでのお楽しみ♪ 野辺山が受容れようとしなかった亡き父の蔵書の中の言葉 不寛容になってはいけない 寛容は不寛容によって命を落とすことがあるかもしれないが 寛容によって不寛容はすこしずつ弱っていく 本書のテーマのひとつですが、とても難しいものですね 結論は多分、出ないのでしょう 少なくとも当面は… | ||||
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結構筋金入りの伊坂ファンを自認しています。 第1期と言われる作品には本当に魅了されました。 幾重にも張られた伏線が奇跡の様に収束するさまは「お見事!」と感心したもんです。 またそれぞれの作品の登場人物の別作品へのカメオ出演もファンならではの楽しみの一つです(笑) 今作ですが、短編集だった「死神の精度」の長編作品になります。 死神「千葉」のズレた物言いがクスッとさせてくれますが、 許せないすっごく嫌な奴との対決というプロットは「マリアビートル」ともろかぶりです。 困ったことにマリアビートルの方がより昔の伊坂作品の様にコミカルで良かったので、 プロットが似ている今作は焼き直しみたいで、少々食傷気味でした。 それに「すっごく嫌な奴」の最後も非現実的すぎて「まいったなぁ、まぁいいけど…」って感じ。 結構もがいてるのかもしれないけど、昔のような作品をバンバン出してくれたらすごく嬉しいんだけどなぁ。 次作がどう転ぶか期待しつつ見守りたいと思います。 | ||||
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期待を裏切らない死神のトーク、ストーリー展開。納得の行くラスト。今から続編が出ないかと、勝手に期待しています。 | ||||
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タイトルの意味はしばらくよく解らなかったが、ラストで解った。特別大きな意味があるわけでもないが、しゃれたタイトルである。 このシリーズは2作目だが、長編になり、読み応えは増したが、キレはやや薄れた?でも十分面白かった。 今回の「千葉」の担当は、人気作家で愛娘を殺されながら、マスコミの嫌疑、また過剰な報道姿勢のため、妻と家にひきこもっている山野辺である。そして本当の犯人、サイコパスの本城との戦いが描かれる。 死神(千葉)の特徴は、「姿かたちは変幻自在」「死なない」「寝ない」「現れるところは常に雨模様」「大好物は音楽」などで、その巧まざる天然ぶりで、重く緊迫しているこの物語が一瞬にしてコミカルに変わる。 その設定というのは読者にとって実に楽しみな描写を随時提供してくれて、エンターテインメントだなあと思うのである。 本城が異常な目的を持って山野辺を攻撃するという理屈はやや弱い気もしたが、あまり気にする必要もないのだろう。 本城が、山野辺の知らないところで(結果的には山野辺の目的どおり)長期の報復を浴び続けるというラストにはカタルシスがあった。もう一作、千葉のオトボケぶりを読みたいなと思いまいした。 | ||||
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登場人物の口からでる哲学や名言の引用、伏線の回収など 伊坂節は相変わらず健在です。 「死神」という時代感覚や感情が欠陥した存在が 言葉遊びをいっそう巧みに、面白くしています。 死神の千葉が、空気や言葉の行間を読まないことで 逆に人間らしさが描かれているようです。 そんな死神の唯一人間らしい言葉で締められる最後にぐっときます。 話が冗長に感じてしまうかもしれませんが、 キレイでカッコ良いラストシーンが待ってます。 | ||||
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うーん、期待外れ。なんかだらだらした内容で前作の方が面白かった。 千葉も前作の千葉と微妙に違う感じ。天然なのは一緒だけど。 | ||||
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