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死神の浮力
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死神の浮力の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全139件 41~60 3/7ページ
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伊坂作品を手に取ったのは重力ピエロに続きこれが2冊目。 最初こそ面白そうと思ったのですが、読み進めていくうちにだんだん展開の遅さ、夫婦の間の抜けた設定にイライラが募り、もういきなり最終章を読んでしまおうかと思ったレベル。 死神の浮力の前作は読んでいないので、死神の千葉さんを知ったのは初めてでしたが、この千葉さんはキャラがとてもよく出来ていて憎めないキャラで好きになりました。このキャラがいなければ0点か1点。 娘がサイコパスに殺された夫婦の復讐劇を軸に話はすすめられるのですが、旦那が小説家という設定にしては、ここ一番で踏ん切りのつかないキャラクターで奥さんは娘を亡くしたショックで感情がある程度壊れているにしては能天気というか。。。 途中読んでいて、本当に復讐したいんですよね?と問い返したくなるようなストーリーのため、もしかして夫婦が追いかけているサイコパスは本当は犯人ではないのではないか?と勘繰ってしまうレベル。 エピローグでなんとなく救われるものの、なんか夫婦の復讐劇は消化不良で終わってしまう微妙な作品。 作者が伝えたいことが最後まで見えてこない作品でした。 伊坂作品は自分の肌に合わないのかなと思いつつ、次は終末のフルール。 | ||||
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文庫化と同時に購入したのだけれど、ずっと読まずにいました。 レビューでの評価が今ひとつで「つまらないかも」なんて決めつけちゃって。 でもやっぱり読んでみなきゃ評価なんて出来ませんね。 面白かったです。 千葉は相変わらず素敵なままでした。 | ||||
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この作品は、「死神の精度」の続編っていう位置づけですが、あっちはゆるやかに話が繋がった短篇集であるものの、こっちは1つのお話だけの長編。 でね、久しぶりに大変沁みるお話でした。ここ最近読んだ伊坂作品は、「おもしろいもの」ではあったものの、深く心に染み渡るようなものはなかったので、ワタクシ的伊坂幸太郎ランキングの上位5位以内にいれても良いくらいの感想を持ちました。 死神が出てくるお話ですんで、当然「死」というものがテーマになります。このお話でいえば、まだ小学生の中学年だった娘さんを殺害され、その犯人が無罪で釈放された情報を得た両親が復讐を果たすべく動き出す・・・、っていう流れ。娘さんのことを思う両親の心の痛みの描写なんかは、子供のいない私ですら読んでいて本当に心が痛くなりますが、作品全般を通した「死」というものへの考え方や捉え方、人間はどうあるべきなのか?っていうアレコレは大変考えさせられるものばかりであり、多くの示唆に富んでいます。 「死神の精度」も、「終末のフール」も、大いに「死」というものについて考えさせてくれる作品ですが、この「死神の浮力」を加えて、伊坂幸太郎「死」3部作、って感じにしてもいいんじゃないですかね?ファン的にはそう思います。 細かいことを書いてしまうと読む方の楽しみがなくなるので、書くのが難しいですが、1つだけ挙げると、「ファスナーのエピソード」が出てくるんですね。楽しいお話として。「服のファスナーが噛んでしまう」っていう。で、後半、そのエピソードをなぞった話が描かれるわけですが、私はそのシーンを思ったら泣けてしょうがありませんでした。哀しいというか、微笑ましいというか、暖かいというか、寂しいというか、ただ泣けてくる。 伊坂幸太郎先生の実力を感じる本当に素敵な作品です。 | ||||
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前作を読んだうえでの感想となり、ネタバレ要素があるため、 気になさる方はご注意願います。 主人公の死神が近い将来死ぬ予定である人間の1週間を 見届けるという大筋は前回から変更はありません。 人間ではないがゆえに死神が、感情の変化を読み取れず、 滑稽な問答になったり、時代にそぐわない言葉・話題をチョイスすることによる アンマッチな会話は前作と同様、大変面白く描かれており、 思わず笑いがこぼれる個所もあります。 しかしながら、本作の悪役の行動原理がよく理解できないのと、 人物像に少々無理を感じました。 本作の悪役は、幼少のころから殺人を犯し、知能が高く、親族の 遺産により悠々自適な生活を送っているという設定ではありますが、 銃器を用いたり、爆弾を設置したりといったことが上記の設定から 可能であるとは思えず、読んでいてもあまり納得できませんでした。 | ||||
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好きです。 死神の精度の続編であるこの小説は、あえて前作を読まなくても、 思いっきり楽しめる内容になっています。 作者の描く死神との会話は、あたかも本当に実在するかのような、 まるで見てきたかのようなリアルな表現。 会ってみたい気もするが、会うということはすなわち死を意味する? 1週間以内に遭遇した人の名前が地名だったら、要注意だ! | ||||
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とても美品でした。あまりの安さに不安があったのですが、、、大満足です | ||||
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残り10ページくらいまではほぼ完璧だった 終わり方も悪くなかったと思う だが、もう少し捻ったオチを期待していました うまくサイコパスをやっつけて欲しかったが... | ||||
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伊坂幸太郎の作品、たとえば「オーデュボンの祈り」、「アヒルと鴨のコインロッカー」、「マリアビートル」そして「本作」などには、吐き気をもよおす邪悪とでもいうべき個人、あるいは集団が、時折登場する。 登場人物が彼(彼等)に翻弄され、絶望するのは読んでいて辛くなってしまうことも多々あるが、本作は千葉がいるため、暗くなりがちなテーマの物語が非常に読みやすいものになっていた。 | ||||
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良くできた一つの物語、といった感じです。 死神がいるので、重いシーンもそれほど キツくならず、どこか爽やかな風を もたらしてくれます。笑 飄々としたキャラを書かせたら一級品ですね、伊坂さんは。 「さまよう刃」を読んだ後でしたので、 この物語の結末はどうなるのか…と思いましたが、これが、伊坂さんの答えなのですね。 前作の方が、読んでよかった、という 思いはあったかな。 読了まで時間はかかりました。 | ||||
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「死神の精度」が傑作だったので、期待して読みました。 感想は「ガッカリ」の一言…長編ということと、本の分厚さから嫌な予感はしていました。 サイコパスに娘を殺された山野辺夫妻が、犯人に復讐するというコンセプトですが、もう夫妻が間抜けすぎ。 あんな計画性のない復讐を企てる小説家がいるか? 小説家というのは、登場人物やら展開やら、考えて考えて練りに練って物語を構築していく職業ではないのか? そんな小説家夫妻が、行き当たりばったりなやり方で、しかも逆に罠にはめられたり、裏をかかれ続ける。 (ただし、移動用の車や、犯人を監禁する予定のマンションなどの準備だけは凄い) 最後なんてほんの少し冷静であれば、何の苦も無く犯人を捕らえ、本懐を遂げられたであろうに。 必要のない会話がダラダラと続くし、なんだかわからない山野辺氏のトラウマ回顧みたいなのが延々続くし。 千葉さんは、邪魔しながら助けるみたいな訳わからない立ち位置になってるし。 無駄な増筆でページ数を稼いでいるだけ、結末なんて「なんだこりゃ~~?」です。 テンポの良いユーモアのある会話の連続と、思いがけない展開で一気に読ませくれた伊坂幸太郎はもういないのか… とても残念な本です。 本当は星一つだけど、伊坂幸太郎なので星二つです。 | ||||
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前作の「死神の精度」は連作短編集でしたが、こちらは長編です。 このシリーズは、何といっても死神 ・千葉のキャラクターの超然とした浮世離れした(死神だから当然か)行動が魅力です。 この物語でも「渋滞」の話から、「参勤交代」の話が登場します。 そんなものかとも思うと同時に、思わず笑ってしまいます。 この小説の中で、「25人に1人」の話が登場します。 この比率で「良心」のない人間が存在するという訳です。 この中では、本城と言う名前で登場します。 自分の周りを見ても、そんな風には思えないのですが、TVで様々なニュースを見る限りでは、そんなものかなとも思えます。 でも、「泥棒にも一分の理」とかも言いますが・・・。 もう一つこの本の特徴は、ところどころで登場するパスカルの箴言の数々です。 それらが、本当にパスカルのものかどうかは解りませんが、千葉のキャラクターと共に、この小説のいい味付けになっています。 楽しい本でした。 | ||||
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謎解きは面白いし、それぞれのキャラクターも個性的でしたが、「娘を殺された夫婦」という最初の設定の理不尽さが最後まで尾を引いて、楽しんで読むことができませんでした。 | ||||
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伊坂ワールドはまた新鮮な世界を開きましたね。 千葉さんにあいたい? 怖いですが? | ||||
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あの時の父はこう言った。「じゃあ、俺が先に行って、怖いかどうか見てこよう」(489p) 私の父親は、そんな優しいことは言ってくれなかった。ある日見舞いに行くと、「死んでいくとはこういうことなんだな。やっとわかったよ」と悟ったようなことを言っていたかと思えば、ある日行くと「痛い、怖い、怖い、痛い。そばにいておくれ」と泣きつき、ある日行くと「ありがとう」と生涯言ったこともないような殊勝なことを言っていた。ある日行くと昏睡状態に入っていて、二度と目を覚まさなかった。 伊坂幸太郎の死神千葉シリーズは先が見えない。先が見えないからこそ、死は怖く、いつの時代も人間にとっては最大の難問になっている。 でも、この本を読んで私は「はっ」と思った。父はあの三ヶ月間で、行って帰ってきてくれていたんだ、と。 | ||||
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伊坂作品では「死神の精度」が一番好きです。 今回はオムニバスではなく、長編です。さらっと読めて死神と人間とのチグハグなやりとりにクスッときます。が、前回ほどの読後感はありませんでした。展開がある程度読めてしまうせいだと思います。 | ||||
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ナンセンスと練り上げられた伏線の回収が混在して楽しめます。なんでやねんってところがまぁまぁありますが、積極的に楽しめます。 | ||||
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前作は5年前に読んだので、あまり記憶にありませんでしたが 千葉さんの面白キャラは読み進めるにつき思い出し、懐かしさを覚えました。 伊坂氏はやっぱり変人のキャラを書くのがとてもうまいですね。 内容自体は前作が圧倒的に面白かったです。今回は前作と違い長編故に盛り上がりどころに欠けた気がしました。 しかし、伊坂作品は勧善懲悪なストーリーで読後感がいつもすっきりしている気がします。 最期の「名前なんでしたっけ?」の煽りはすばらしい。 思わず笑ってしまいました。 エピローグで、奥さんが千葉さんに気づく場面などもっと見たいシーンがありましたが 伊坂ワールドが展開されていて、とても満足のいく作品でした。 | ||||
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前作の死神の精度を読んで、続編が出るとは…嬉しい限り! 映画版の金城武さんが素敵であっという間に物語の世界に引き込まれる様に読みました。 伊坂さんの作品は不思議な世界に連れて行ってくれるのでいつも楽しみです。 | ||||
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この作家さんの作品を初めて読みました。映画は見た事があったのですが、本は初めて。千葉さんと人間との言葉のやり取りが絶妙で好きです。お話もいいですね。胸に迫る思いが言葉の力で重くなり過ぎずに通過します。 他の作品も読んでみたいです。 | ||||
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観察者の側面が強かった前作と違って、本作では人間にグイグイ干渉して、最後はターミネーター顔負けの活躍をしてます。 かなり世界観が変わった印象があるので、前作の雰囲気が好きな人にはちょっと抵抗あるかもしれません。 自分は千葉さんの新たな側面がみれて単純に楽しかったです。 | ||||
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