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楽園
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楽園の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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古い本ですが今更レビュー。 「リング」や「らせん」を書いた人のファンタジーノベル大賞優秀賞作と聞いて期待して読んだんですが、 最初の太古編とその後ちょっと読んだだけで止めてしまいました。 一言でいうなら、『リアリティーの追及が甘い』。 ・私自身、絵を好んで画集も結構買い、自分でも絵を描きますが、 この小説は絵についての描写が適当すぎます。 ブラシも絵の具もキャンバス地も発明されていない時代に、 石と赤一色の塗料だけで、人間がリアルと見まがうほどの絵を、岩に描くなど不可能です。 現在洞窟の奥などで発見される壁画も、リアルとは程遠いものです。 それはデッサンやパースの知識が確立されていないというだけでなく、 石や指先に塗料を付けて岩に描くだけでは、アレが限界だからです。 主人公がリアルな絵をかける理由が、主人公が天才肌だったというだけでは説明不足すぎます。 主人公が絵を描くという設定にするなら、せめて作者は絵についてもうちょっと調べてくれよって思います。 ・また、部族の描写についても微妙です。 例えばアメリカ先住民は、ちょっとでも掟を破った者については生きたまま生皮を剥いだ後、首を斬って殺したそうです。 それなのにこの小説では、掟を破って一族をほぼ壊滅させるほど事態を引き起こした主人公に対して、 咎めるどころか、憐れみをかけて不問に処してます。 このような描写をされた時点で、読む意欲のほとんどを削がれました。 ・また、主人公は砂漠の部族だというのに、どうして海を知っているのでしょう? 長老から海について話だけは聞いたことがあったにしても、 海を初めて目にしても驚く様子もなく、それどころか船など海についてかなり熟知していました。 読んでいて、「なんで?」って思うことが多すぎて、途中からまったく読むのに集中できず、 最初の数十ページで読むのを断念してしまいました。 同著者の「仄暗い水の底から」が面白かったので、デビュー作であるこの本を手に取ったのですが、 少々残念でした。 | ||||
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どこが「壮大」なんでしょうか? うすっぺらで都合のいいシチュエーションてんこもりの、まるでつまらないRPGのような物語。 ありえないオーケストラの場面で、途中でなげだしました。(その前の太古&海の場面も噴飯ものでしたが・・) SFマインドもある私ですが、こんな突拍子もないご都合主義のストーリー、うすっぺらなキャラ&情景描写ではちょっと。みなさん、もっと感動できる深いファンタジーはたくさんありますよ。 | ||||
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