■スポンサードリンク


きみはポラリス



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
きみはポラリス
きみはポラリス (新潮文庫)

きみはポラリスの評価: 3.33/5点 レビュー 67件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.33pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全67件 41~60 3/4ページ
No.27:
(2pt)

駄目だった。

駄目だった。

内容は真面目な恋愛短編小説群で筆者の年齢(1976年生まれで現在36歳)相応の話になっている。しかも不倫であるとか殺人事件の加害者であるとか秘密を持った男女の主人公たちの話である。あまり従来の三浦作品にあったようなコミカルなテイストは殆どなく、心を紡ぐような内容になってる。

しかし、うんともすんともなかった。

何故なのだろうと色々と考えてみたけれど、つまり1つは格闘する者に○やまほろ駅前多田便利軒で感じたような「トゲのある日常だけどどこかほろっと笑って泣けるような」テイストを期待し裏切られた事なんだろう。
もう1つは30代の女性が持つアクの強さのようなものを感じたのかもしれない。
筆者がそうである以上、そういう思想を持つのは至極当然で、そうやって1作家としてどこかの地点で鬼子を産む動作は必要になる。
しかしながら、と言う事なんだろうか。
高層タワーマンションに住む主婦が不倫をするような、子育てを手伝わないような夫に対しストレスを溜めて、不倫をしてる夫へのあてつけに夫の後輩と不倫をする、
それってとても自由だし願望だし、事実そうなのかもしれないけれど。
職業を持った女性がどこかペットじみている定職の無い恋人との行為に悩んだり楽しんだりして結果、結婚するチャンチャンとか。
だけど
誰だって50代の中年親父が若い女子高生と不倫して変態行為をする願望を直視したくはないように(それが仮に30代の女性の自然な感情だと置いておいても)やっぱり僕らは直視したくないのだろうな、と思う。そういうモヤモヤがあるから共感できなかったのじゃないかと僕は思った。

不倫女性は贖罪の気持ちの消去に、自分の子どもを反映させる。「彼を許そう。私と共に」と言うのは彼女の中では必要な作業なのだと思う。ただそこでアテにされる子どもなり、単なるこの女にとってのホテルランチであるとかタワマンの家賃マシーンとしての旦那を想うととてもじゃないが共感はできないのだ。
とは言っても現実はねぇ・・・なんて態度が飛んでくると「だったら男も現実的に動くんだろうね」なんて冷淡に感じてしまうのだ。それって最悪じゃない?

三浦作品はたいがい好きで、今回もすっごく期待してたせいだろうか。
きっとこれは1読者の思い上がりなのだろうけれど、筆者は主人公とどこか適度な距離感があった方がいい。 置き換えてみればいいんじゃないかな。僕は、50代の中年親父が若い女子高生と不倫して変態行為をする小説を読みたくは無いし、不倫や殺人を正当化する30代女性の小説も読みたくない。
きみはポラリス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きみはポラリス (新潮文庫)より
4101167605
No.26:
(5pt)

しをん流・恋愛小説

これは、さまざまな愛が収められた短編集である。そのほとんどは世のタブーらしきもの。
だが、世のタブーをタブーたらしめているのは数の論理に過ぎず、決して真のタブーではないのである。

中でも『骨片』は秀逸。
病的に一途な主人公の世界観が、美しく文学的に表現されている。らしくないぞっしをん。

最終話はどのように締めるのかと覗きみてみれば、タイヘンしをんらしいアホな展開。良い読後感が残る作品であった。
きみはポラリス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きみはポラリス (新潮文庫)より
4101167605
No.25:
(2pt)

残念

お勧めするか、どうかと言ったら、はっきりNoです。

 まず、文章がとても読み難い。表現の感性が独特。
場面変換が分かりにくいから、理解しにくい。
 擬人法が下手。
 求める答えが見えないものが多い。
 答えを見せられても、それの意味が理解できないものが
ある。

 都会の生活、恋愛ってこんな感じ?とも思ってしまいます。
 それにしてもお粗末。

 40点。
 最強の恋愛小説、と言うよりも訳の分からない独り言。
 都会の女性には理解できる、共感できるのかも知れません。
 他の方にはお勧めしません。
きみはポラリス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きみはポラリス (新潮文庫)より
4101167605
No.24:
(2pt)

それぞれの読書歴によるかも

数年前の作品を集めた書籍です。結論、読者の読書歴によって、感想が異なる作品です。場面展開並びに、「情」と「性」への描写が甘いです。現在の著者が恋愛小説を書いたらどうなるか、それが知りたいです。期待しています。
きみはポラリス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きみはポラリス (新潮文庫)より
4101167605
No.23:
(4pt)

さまざまな愛のかたち

いろんな間柄の人たちの、さまざまな愛のかたちが
時に静かに、時に優しく語られる。

わたしは特に『冬の一等星』が好きだ。
そのラストの一文に心がふるえた。

三浦しをんさんは、人の心の中の細かな襞に溜まる想いの余韻のようなものを
文章のなかにすくい取って、その温度までも感じさせてくれる作家だと思う。

いつもその物語の中に、根っこの部分で明るさや希望が消えないところも
読んでよかった、また読みたい、と感じさせてくれる。
きみはポラリス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きみはポラリス (新潮文庫)より
4101167605
No.22:
(4pt)

面白かったです。

三浦しをんさんの本を読み出したので続けて読みたくて購入。ちょっと使用感がありましたので、マイナス1ポイント。でも読むのには全く気にならない程度です。
きみはポラリス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きみはポラリス (新潮文庫)より
4101167605
No.21:
(5pt)

11の「愛の形」 心に残るひとつ

11の様々な恋愛。どれもが愛おしく、特に『わたしたちがしたこと』では、「解るよ、仕方ないよね」と思わず俊介を肯定してしまう「男目線」の自分にビックリ! でも、それって本当に朋代を愛していたことになるのか!?  「後悔していない」なんて本当か!? やりきれない思いがいっぱいのひとつの「愛の形」。朋代の目線で書かれているけれど、私はなぜか俊介の「心」を思う。
きみはポラリス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きみはポラリス (新潮文庫)より
4101167605
No.20:
(3pt)

好みの問題…

まず初めに書いておくと、有川浩さんの作品が大好きです。

三浦しをんさんの作品を初めて読んだのですが、私のようなタイプには合わなかったです。
お…重い…。

基本的に純粋で普通っぽい大人の(なおかつベタ甘)恋愛話が好きなので、凝った設定は読んでいてツラかったです。

文章は上手だと思いますが、話が複雑だと全く共感できないし全く入り込めませんでした。
私は普通の恋愛をしてきたので、んー理解できなかったですね。

有川浩さんタイプが好きな方、ベタ甘が好きな方はオススメしません。
きみはポラリス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きみはポラリス (新潮文庫)より
4101167605
No.19:
(4pt)

いろいろな愛の形

特に盛り上がりはないけれど、読後感が良いですし
ほんわりした満足感がありました。

短編ひとつひとつがちょっと面白いです。
きみはポラリス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きみはポラリス (新潮文庫)より
4101167605
No.18:
(4pt)

お決まり路線ではない、恋愛をテーマに含んだ多彩で個性的な短編集

人気作家三浦しをんが書いた11編の短編が収められている。

どれも恋愛がテーマになっているということで読んでみたが、
この恋愛というのが型どおりではない。

多彩で、変化に富んでおり、
人物設定も、ストーリーも、
作品ごとに大きく異なっている。

この登場人物たちはその後一体どうなってしまったのだろうと、
お話にもかかわらず、読み終えてから気になって仕方のないものもいくつかある。

いい意味で期待通りではなかった。
時々驚かされ、
さて、次の話は何が来るのかと思いながらページをめくった。
きみはポラリス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きみはポラリス (新潮文庫)より
4101167605
No.17:
(5pt)

何度も読み返したい

読み終わった後にガツン、と来る作品が多々がありました。犬の春太の目線からの飼い主麻子への想いを描いた「春太の毎日」は、〆の文章を読んでじーんとした後にこの短編のテーマは何だったんだろうと巻末を開き、「最後の恋」という文字を見たときに涙がにじみました。作品自体はほのぼのしているのですが、読み返すたびに一つ一つの言葉の深みをかみしめることが出来ます。"結婚貧乏"というテーマでまだ結婚していないカップルを描いたり、"ラブレター"というテーマの物語のタイトルが「永遠に完成しない二通の手紙」だったり… もうしをんワールドの虜になってしまいました!
三浦しをん先生はエッセイもぶっとんでいてとても面白いのですが、小説もまた胸にくるものばかりで… エッセイも小説も全部読破したいです。
きみはポラリス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きみはポラリス (新潮文庫)より
4101167605
No.16:
(5pt)

ユニークな恋愛短編集(冬の一等星)

色んな形の11編の恋愛短編集であるが「冬の一等星」は特にユニークな作品である。
主人公映子は8歳の冬、車の後部座席にいたため文蔵という青年に「誘拐」される、
そして文蔵は車のなかで映子の話を聞き、色々教えてくれる、なぜか二人の交流は読者
を高速道路のドライブに誘う気分にさせる。
映子が大人になり文蔵と見た夜空を思い起こすラストのフレーズが、8歳の時の文蔵との
思い出、そして文蔵に対する想いが伝わってくる。
「8歳の冬の日からずっと強く輝くものが私の胸の内に宿っている。夜道を照らす、ほの
白い一等星のように、それは冷たいほど遠くから不思議な引力をまとっていつまでも私を
守っている。」
きみはポラリス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きみはポラリス (新潮文庫)より
4101167605
No.15:
(5pt)

うつくしいひとたち

ずっと一緒にいるよ。(「永遠に完成しない二通の手紙」)
裏切らず、本気を貫く。(「裏切らないこと」)
死ぬまで、全部忘れて楽しく暮らす。(「私たちがしたこと」)
私は行く。求めても与えられず、探しても見いだせず、門をたたいても開かれることのない道を。(「夜にあふれるもの」)
私は小さなその土地に踏みとどまって、あらゆる移ろいを見つめ続ける覚悟をつけた。(「骨片」)
すべてを飲みこんで生きていく。(「ペーパークラフト」)
もしもいつか、私たちの心が遠く隔てられてしまう日が来ても、この笑顔はいつも私のどこかにあり、花が咲いて散って実をつけるみたいに完璧な調和のなかで、私の記憶を磨きつづけるのだ。(「森を歩く」)
まったくもって、生活からは逃れようがない。(「優雅な生活」)
ああ、いつまでもこうしていたい。ずっと仲良く暮らしていたい。(「春太の毎日」)
何度聞かれても、私は信じると答えるだろう。(「冬の一等星」)
好きなんだ。(「永遠につづく手紙の最初の一文」)

いつも心の中で輝くポラリスのように、その場所は変わらず、私の目指すべき位置を教えてくれる存在として輝き続けるような恋愛ばかりが集められている。
中村うさぎ氏の解説も味わい深く、素敵な取り合わせだった。
きみはポラリス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きみはポラリス (新潮文庫)より
4101167605
No.14:
(5pt)

恋とは実態がないけど確かなもの

多様な恋愛について書かれている短編集。物語っぽい感じもしますが、それなのに読み終えたあと現実にあった話を聞き終わったあとのようなリアルな感覚を覚える。あとは上手い言葉の言い回しがいくつかありました。もっと読みたい。
きみはポラリス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きみはポラリス (新潮文庫)より
4101167605
No.13:
(4pt)

ポラリス

が最後まで分からなかったけど
幾多のカップルの間にある普通に変な世界を
さらりと描き出している。
そうだ、そう。自分の中にもこんな願望や
こんな妄想があったりするんだと気づかせて
くれる。
きみはポラリス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きみはポラリス (新潮文庫)より
4101167605
No.12:
(3pt)

きみはポラリス

「森を歩く」が一番よかった。
捨松とうはねのほのぼのであったかい幸せが伝わってくる。
こんなふたりにあこがれる。
きみはポラリス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きみはポラリス (新潮文庫)より
4101167605
No.11:
(4pt)

長編「光」の元ネタ発見

20〜30ページほどの恋愛短編集。最初と最後を飾る秘めた同性愛の話がもっとも強い印象を残す。だが、今回新たな発見!「私たちがしたこと」は、なんと近作長編「光」の元ネタ短編なのである。
 今後も、本作品中の短編を元に新作が書かれるかもしれない。そうだと面白いなあ。
きみはポラリス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きみはポラリス (新潮文庫)より
4101167605
No.10:
(4pt)

苦手という方もいますが

私は好きです。短編集になっていまして、内容も多種多様。BLっぽいのは
正直読んだこともなくて、初めてそれらしいものを拝読しましたが、特に偏
見もなかったのでするりと物語に入っていけました。きわどい表現があるわ
けではなく、私としては笑ありホロリと切なさも漂ってきてよかったと思い
ます。個人的には「永遠に完成しない二通の手紙」と「春太の毎日」が好き
です。が!既に読んだ同じ新潮社から出ている「最後の恋」という8人の著
者が短編を載せている本にも「春太の毎日」が載っていたの残念。「きみは
ポラリス」はほかの短編が読みたくて買いましたけど・・・。
きみはポラリス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きみはポラリス (新潮文庫)より
4101167605
No.9:
(4pt)

ただよう「しをん臭」が好きか嫌いか。

こう、ドキドキとか、キューンとか、切なくなるとか、悲しくなるとか
そういうのは一切ないけど・・・夏休みの夕方のような、まったりぐったり感。
上手い事書くな・・・とは、思うけど、確かに、どの作品にも「しをん臭」漂ってます。

この「しをん臭」が、我慢ならない読者がいるんでしょう。
個人的には、最近、マンガのドラマティックさといったら、映画やテレビドラマの比じゃないけど
このひとからは、そのマンガの匂いがする気がします。
か、テレビドラマの匂い。

長年のなれあったカップルを書いても、女同士の友情を超えた友情を書いても
同性愛を書いても。

これは、読まないとわからないと思うなぁ。
レビューになってないけど。

個人的、スキなのは「ペーパークラフト」です。
きみはポラリス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きみはポラリス (新潮文庫)より
4101167605
No.8:
(4pt)

他の作家では読めない短編集だ

男から男への思慕、姉弟、罪を犯した男女など、いろんな恋愛話が読める。
必ずしもその関係が成就しているわけではないけれども、
いろんなタイプの話が読めて面白い。
個人的に好きなのは三浦しをんってこんな話も書くんだと思ってしまったほど
文芸の薫りたかい『骨片』。
最後のページに載っているそれぞれの話のお題を
見ないで推測してみるのも面白いかも。
きみはポラリス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きみはポラリス (新潮文庫)より
4101167605

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!