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さよなら渓谷



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【この小説が収録されている参考書籍】
さよなら渓谷
さよなら渓谷 (新潮文庫)

さよなら渓谷の評価: 3.58/5点 レビュー 88件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.58pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全22件 21~22 2/2ページ
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No.2:
(3pt)

「悪人」には感動できたのに…

『悪人』には、魂を揺さぶられたので、皆さんのレビューを見て、楽しみにして読みました。『悪人』に感動できた方の中で、『悪人』以上と評する方と、私のように「うーん」と思ってしまう読者とが出てしまうのはなぜでしょうね。気になります。
 私には、「幼児殺害事件」という際物題材を添え物にして、ショッキングな設定の男女を描いた作品にしか見えませんでした。そのショッキングな設定の男女というのも、共感できずに終わってしまいました。この設定がなんとか読者の中で納まりがつくように様々な工夫をしているのはわかるのですが……。
「不幸になるために一緒にいる」と言う一方で、二人が肉体関係を持っているのも分かりません。この二人は、最も肉体関係を結びえない関係のように思えます。もしくは、肉体関係があるのであれば、そのときの心理の拒絶・許容、肉体の拒絶・許容、そのあたりをもっと濃密に描写しきってほしかったです。
さよなら渓谷 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さよなら渓谷 (新潮文庫)より
4101287546
No.1:
(3pt)

未完のように感じる作品

今年2月刊行された「静かな爆弾」と同じく、危ないバランスの男女が出てくる。
今回は隣家で起きた幼児殺人事件から、15年前の事件が時間を超えて明るみになるのだが、
一緒に不幸になるために結びついた男女に作品が揺れていく。
自分をレイプした男との暮らし。
本当にそれでいいのか?
かなこの裂けた心と、夏美の時呟いた言葉「大丈夫ですか?」
未完のまま中断されたような感想を感じるのは、「静かな爆弾」と同じくシュミレーションとしてこの作品を描いたように感じるからだ。
「大丈夫?」という不安が、今の吉田修一のテーマなのだろうか。
さよなら渓谷 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さよなら渓谷 (新潮文庫)より
4101287546

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