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図書館の魔女
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【この小説が収録されている参考書籍】
図書館の魔女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全113件 61~80 4/6ページ
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ファンタジーとしては世界観もしっかりしていて、政治色溢れる設定も緻密。大人向け、骨太の物語で本当に楽しいです。 ただ、良くも悪くも「言葉」が溢れている本。微に入り細を穿つという言葉がピッタリの情景描写にもかなりの言葉が費やされていて、それを冗長と捉えればかなりの苦痛だと思います。 物語の核は面白いのに、削っても意味が通じてしまう部分に多くの字数が割り当てられてしまっているために、敷居が高くなっています。 ただ、この作品、「言葉」が重要な役割を果たしているので、単純に簡潔で分かりやすければ良いというわけでもないような…。 作品にはそれぞれに雰囲気というか空気感みたいなものがあり、説明の長さや独特の言葉の言い回しを含めてこの本なのだと思いますし、それも含めて個人的には☆5つ。 ただ、それが読み手を選別する結果になっているのは間違いないと思うので、好き嫌いの分かれる書き方だという点で、☆4つにさせてもらいました。 | ||||
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難解な語句を用い細か過ぎるくらいの精緻な描写でビッシリ埋め尽くされた大冊。独創的で興味深い内容なのだが、このリーダビリティの低さでは満点評価は与えられない。読む人を選ぶのは間違いないだろう。 世界観も独特で、バカな男を従えた女達が主役の、言わばFEMDOM(女性上位)世界。そこで権謀術数が図られるが、キリヒトが代表する剣や魔法は蔑まれるべきもので、言葉を武器に平和的解決が図られる。ヒロインのマツリカは少女と言っても良い外見の若い女性だが傲岸不遜な態度で、刺客としての訓練を受けた自身の護衛役キリヒトを馬鹿にするのが趣味のようなS体質。だが、キリヒトら男達は頭脳明晰な彼女を崇めて、バカにされる事に喜びする覚えているのだからFEMDOMに他ならない。 が、図書館の魔女マツリカは話すことが出来ず、キリヒトと手を繋いで特殊な手話で伝える言葉を、彼が他者に伝えるしかない、と言う設定が実に巧み。今巻では、利き腕の左手に呪いを掛けられたマツリカがますますキリヒトへの依存度を強め、睡眠時さえ彼と手を繋がずにはいられなくなる。読んでいてゾクゾクするほど完璧なSMだと思った。(FEMDOMはSMの一種である。)SM愛好家の私としては5点満点で10点あげたいくらい素晴らしかったが、万人に受け入れられる世界観とは思えない。 | ||||
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1-4巻を合わせると2000頁にも及ぶ大作で、1巻を読み始めた時には大変だと思ったが、2巻、3巻と読み進めるにつれてどんどんこの世界にはまっていき、最後まで一気に読み切ってしまった。 本書の魅力はいくつかあるが、まずは、主人公の図書館の魔女ことマツリカと、マツリカの側に仕えるキリヒトの二人のキャラクターが魅力的であることだろう。魔女と言いながらまだ少女のマツリカが実は口がきけず手話で会話するという設定が実にうまい。これによりこの後に続く物語に広がりが出てくるのだ。そして田舎の少年だと思っていたキリヒトの使命があきらかになり、二人の関係が深まっていく過程も面白い。 次に、この壮大な物語の構成がしっかりしており、巧みに展開していくことだ。ストーリー自体は読み終えると実はさほど複雑ではないが、ディテールがきちんと描かれている一方で、マツリカとその側近が世界を動かしていく過程が、読者を飽きさせないようにテンポよく展開していくため、読み進めるにつれてどんどんはまっていくのだ。 読み終えた時にはいい作品を読んだという充実感があったし、この二人の今後を描く続編を読んでみたいものだと思った。 | ||||
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面白いと思うのですが、あまり盛り上がっていないのは長編だからでしょうか。 図書館、学問への愛が感じられます。お時間のある時にぜひ! | ||||
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物語の設定といい、ストーリーの素晴らしさといい、胸が熱くなり感動モノでした。 特にタイトルに魔女と書かれてるのに真っ向から否定している。ファンタジーものです。 ただ文章が硬くて、読んでも情景が浮かばないほど諄い文書です。 知らない漢字、読めない漢字も多すぎです。上橋(精霊シリーズ・獣の奏者)先生と世界観は 似ていましたが、上橋先生の作品の方はかなり読みやすかったです。 もう少し言い回しを簡単にして、漢字をわかりやすいものに変えてもらえたら、 もっともっと読者が増えると思います。 (是非、読んでもらいたい一冊ですが、たぶんかなりとばして読んでもよいかな と思います。)読んだ後、存分に空想に浸れますよw | ||||
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※4巻読み終わっての感想。ネタバレは極力避けています。 第45回メフィスト賞受賞作。 すんごく面白かった。これは…数年に一度出るか出ないかの凄まじいファンタジーだと思う。世界設定もさることながら、細かな部分も確かな知識もしくは調査に裏付けされて緻密に描写されている。ここまで微に入り細を穿ちといった感じで書かれているリアリティ溢れるファンタジーは、おそらくファンタジー作家なら皆目指すところなのだろうが、それを実現できているファンタジー小説は数えるほどしかない。 いやほんとにすごい。 とはいえ小説としてのアラは見えなくもない。特に1巻目、2巻目は視点移動がぽんぽん起こるせいでちょっと読みにくかった。 それから、描写が細かすぎてちょっと辟易する場面も。カットしていいところも結構あったんじゃないかなあと思う。 というか序盤がきつかった。まだ世界観にもキャラクターにも入り込んでいないのに、延々と情景描写が70ページ以上続くのは、ちょっと。 歴史、地理、政治、あらゆる側面からの世界の詳細な説明、まるで階段を一段一段上っていくかのような隙のない理屈で組み合わされた登場人物たちの会話、そしてあらゆる分野の知識の開陳にかなりのページを割かれていること…この小説を読んでいると、大学の教授の話を聞いている気分になる。学生時代師事した話好きの教授を思い出す。それとも作者が言語学者だという前情報による偏見だろうか。 この言葉、知識の奔流は読む人を選ぶだろう。人によっては「講釈はいいから早くストーリー進めてよ!」という気分になるかもしれない。ただこの小説、その講義の中にこそストーリーの鍵が含まれていたりするものだから、読みとばすのはおすすめしない。 ついでにいうと難しい言葉もたくさん出てくる。結構小説を読んでる方だと自負していたが、読めない、意味のわからない言葉がわんさかあって自尊心をへし折られた(笑) ペンは剣より強し。それを体現している物語だと思う。 ただし、剣の方もなおざりにされずやっぱり細かな描写でしっかり描かれていて、剣の方にクローズアップされたシーンもすごく面白い。 剣が活躍するシーンでは一見ファンタジー的な生物や能力が出てくるのだが、いちいち民族学etcの説明がされてて、おそらく空想生物ではなく実際にこの世界にいる存在を想定しているんだろうなということを窺わせる。勿論多少過剰な味付けはしているだろうけれども。 おかしな話だが、このファンタジーは徹底してファンタジー色を追い出すことによって素晴らしいファンタジーになっている、と思う。 まるで高い塔の魔女が魔術を嫌っているかの如く。 | ||||
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図書館が権謀術数渦巻くファンタジー世界で政治的に隠然たる勢力を持っている、意表を付く設定のストーリー第二巻。キリヒトの本当の姿がバレると同時に、マツリカとと出会ってからの回想で既に暗殺者に狙われていた事がわかる驚愕の展開。比較的静かな展開から一転して緊迫した展開に変わりドラマティック。今後に大きな期待を抱かせる。又、自分の驚異的な能力を知られて悩むキリヒトや、彼をどう受け入れレば良いのか戸惑う図書館側の人々も詳細に描写されて読み応え十分。 大きな問題点は描写が細か過ぎて読み手の負担が大きいこと。非常に多くの情報が詰め込まれていて興味深いのは確かなのだが、正直かなり読み飛ばしてしまった。ラノベの対極にある作風は評価に値するが、時間のない人には難物で敷居が高い。 | ||||
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軽い気持ちで読み始めると積みます。果てしないファンタジーを読みたいときに最適です。私はサクッと長いファンタジーが読みたいという心でページを開いてしまい、ドボンと深穴に飛び込んでしまった感がありました。本当に深い穴です。飛び込む際はお気をつけて。 男の子が女の子と出会う、と簡単に言って仕舞えばそういうあらすじにはなりますが中身は難しい内容になっております。 文字の羅列が続いているので正直、 難しい言葉遣いや国との争い系のファンタジーを読みなれていない人にはオススメできないかもしれません。途中で挫折してしまったり、内容が頭の中で想像出来なくて話自体が詰まらないという印象を持たれてしまう人も少なくありません。 作者はよくこれを書き上げたなと読了したあとの達成感とともに関心しました。 キリヒトとマツリカのやりとりが時間の経過でだんだんとマッチしていくのが堪りません。関係が【打ち解ける】というのには語弊があるんですよね。お互いが無くてはならない存在になる、【一体化する】っていう感じです。 今まで読んだことのないファンタジーでした。 本がお好きなのでしたら尚更、しっかりと読了してほしい。言葉とは何か、話すとは何か。 私たちが普段から使っている言語、文字。 この本を読むと不思議な気持ちになります。 ぜひじっくりとこの世界観に浸ってもらいたい。 途中で読むのをやめてしまうのはもったいない。 | ||||
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非常に緻密な心理劇の異世界ファンタジー。図書館が国の最重要な場所として崇められる世界と言う設定も面白いし、その中枢であり魔女として恐れられるのが、口の利けない障害を持つ少女。そして彼女の付き人として話す役割を担う事になる肉体労働者上がりの少年、と言う設定が斬新で意表を突かれた。 この巻は序章であるためか初めはかなり読み辛かったが、少年と魔女の出会い辺りから面白くなりどんどん読む速度が上がった。ただし、外交の使者との心理戦は非常に面白かったが、独自の手話を編み出す少年との共同作業や、古代地下水路を一緒に探検して思索を巡らす辺りは緻密過ぎて正直退屈を感じた。もちろんこの小説の根幹を成す部分であり、又少年と魔女との淡い恋愛も描かれて悪くはないのだが。これから外交の権謀術数が中心の話になればそんな不満は一掃されるに違いない、と期待させる序章であったと評しておく。 | ||||
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図書館の魔女というファンタジックで中二病的なタイトルに一目惚れして購入 序盤は理屈っぽくひたすらに世界観を垂れ流すだけでしたが2巻後半から一気に流れが変わりました 改めて知識の偉大さを感じさせてくれた本です どんな知識も直接的には役に立たなくともそこから派生して奥の奥にまで辿り着くことができることを学びました これを読んでもっと勉強しなきゃなと思わされましたね | ||||
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言い回しは晦渋ですが、僕は好きです。読者を選び、読者を悩ませますが、それだけのことはあります。 | ||||
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作者の博識な言語学(言葉)の知識と 人の叡知の発露たる書籍への思い入れを核にして 東洋文化と西洋文化が全く違和感無く融合されて ことほがれた素敵な空想冒険物語です。 本好きな私には堪らない一冊です。! | ||||
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空想力の飛ばし方が半端なく綿密でしかも広範囲に渡っている。凄いとしか言い様がない。 | ||||
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分散と分断.意図的に散ったはずが陰謀と不運によって少しずつ孤立をしていき, そこへ疑心暗鬼が重なっての罵り合いや,見えない敵たちの企みに戸惑わされる中, 当初は仕事であり,諍いもあった者たちが,いつの間にか当たり前のように助け合い, さらには,苦しんできた子供たちに対し,大人が真正面から向き合う姿が胸を打ちます. また,そんな様子をこまめに切り替え,追い,追われとなる街中を駆ける冒険活劇は, 面白さはもちろん,何気ないやり取りが後に窮地を救う展開に驚きと興奮を隠せません. そして,魔女らが出てこないことへの不満も薄れ,すっかり彼らに魅了されていきました. とはいえ,そこは千両役者である彼女.ようやくのお目見えから物語は一気に加速, 口の立つ男とのやり合いが時にコミカルであり,時にハッとさせられる謎解きを見せ, 役回りとしては偶然の合流と助言役という感じで,半分を過ぎての登場となりましたが, 全てを怒濤のごとく看過し,遡って始まりに帰結する真相には軽く震えを覚えるほどです. 言葉や文字など,このシリーズにおいて重要な意味合いを持つであろう要素については, こちらも彼女の登場から踏み込まれる場面はあったものの,やはりいささか少なめの印象. しかしながら,言葉を話せない男の観察眼や,言葉の通じない異国の子供とのやり取りなど, 伝えること,考えること,言葉と文字,意思の疎通や表現の一つの形を見たように感じました. 物語はここでの出来事を踏まえ,再び,国々の思惑のぶつかり合いとなっていきそうで, 確かに 前作 との繋がりは弱めでしたが,思いのほか,重要な数日だったのかもしれません. | ||||
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季節や風景,自身が鳥になったかのような滑空の様子と,その描写に引き込まれる冒頭. 確かになじみの薄い言い回しや言葉も多く,時には意味や読みを調べることもありますが, 読みづらいことはなく,存在しない世界のはずなのにイメージが浮かべやすくなっています. その一方,続篇と謳われ,場所や時系列,国々の情勢は確かに繋がっているようですが, 魔女の登場はその存在が何度か,言葉や文字もむせ返すほどだった前作ほどのものはなく, 上巻までですが,続篇というよりは,世界設定を同じくした別の物語という印象を受けます. また,広い世界と少年と少女から,狭い地域を舞台にしたある一行へと色合いも変わり, 中心と思われる鳥飼の男も,話せず,前作とは違って彼に関わる人間もあまり居ないため, 話を回すのも一行のリーダ格らとなり,これまたここまでは特別に目立つ何かはありません. とはいえ,囚われた貴人を巡る動きをはじめ,追われながらも相手が見えない不気味さ, このほか,謎の子供や男など,裏切りの街を上へ下へ,エンタメ寄りの展開は目が離せず, まずは,いよいよ動き出しところで下巻へとなった,貴人の救出作戦の行方が気になります. そして,鳥飼の男に対して,言葉,さらに手話へと前作を意識する流れに向いた終盤が, そこで触れられた魔女を含め,どういう広がりを見せるのか,下巻への期待が膨らみます. | ||||
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読み書きを教わってこなかったキリヒトに対して、「図書館の魔女」が言葉とか書物とか図書館とかの意義を説くシーンが長くて面倒だと思う人には向いていないと思う。でも、そういったところに読み応えを感じる人にはおすすめ。第一巻は、ボーイミーツガールとエスピオナージュを軸に、伏線をどんどん張り進んで行く段階。お楽しみはこれからだ。 再読に耐える物語で、読みやすい文体。これが読みづらいと思う人は、ほかにも読みづらい本が多いんじゃないかな。スルメだとでも思って気長に噛み続けてみたら、だんだん美味しくなってくるかも。 一度目は電車の中でがつがつ読んでしまったけれど、二度目からは部屋でゴロゴロしながらゆっくり読み返している。そうしていると、最初は見逃していた細かいところに気がついて、それがまた楽しい。 | ||||
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この本を読み始めようか悩んでられる方の参考になればと思い、 私もレビューを書かせて頂きます。 この本は、ある種の世界観にとっぷりと浸れる長編小説を読みたいと思っていた時に たまたま見つけました。 しかしながら、分厚い本4巻からなるので、 希望通りでない場合(ありきたりな恋愛話や先の読みやすい展開)を危惧して、 私は手を出すのにかなり悩みました。 結果的には、4巻全て、プラス番外編的な「烏の伝言」まで 全て読んでしまうほどハマってしまっています。 ただ正直、最初の1巻を読み終わるのは学術的且つ理屈っぽすぎてかなり大変でした。 ですので、薦められる人を選ぶ作品だと強く感じます。 1巻読了後、1巻の読み疲れもあり、2巻を買うべきかもまた悩みました。 でも、その時には既に、この小説の世界観に完全に引き込まれてしまっている自分に気付いてしまったため、 読み進めることに決めました。 2巻の序盤も、1巻同様冗長に感じられる部分が多少続くのですが、 その後事態は急変し、登場人物たちの安否や今後の展開が読みにくい状況に発展していくため、 それ以降はそれまでの理屈っぽさも学術過ぎる感も気にしていられなくなっていきました。 結果的には、全てがきちんとした伏線とされていたことが分かり、 理屈っぽさもそのためには仕方が無かったのだと思えて感心しました。 話の種類としては、宮崎駿監督に(理屈っぽさをうまく削ぎ落して頂いて) 映画化して頂けたら素敵だろうなぁと思える種類の作品だと感じました。 私の周りにはあいにくこの本を薦められる人が見つからず、 この本の楽しさを共有できる人がいなくて残念なため、 理屈っぽさが気にならない方には是非チャレンジして、 一緒に楽しんで頂きたいです。 | ||||
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軽くファンタジーを読みたい人には敬遠されるかもしれない。だけど、2巻、3巻と読み進めていくともう止まらず、最後まで行き着いた時、また1巻を手にしないではいられなかったw あれだけ遅々として進まなかった1巻の内容がすんなりと入ってくる。 伏線を要所要所で匂わしているが、気にせず先へと進めてもらいたい。またここに戻ればいいのだからw | ||||
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本屋さんでこの本を見つけ、「4冊もあるのか!」とびっくりしつつ、試しに1冊だけ買って読みました。 1巻を読み切ったところで、「一体この物語はどこへ行くのやら」と、挫折しそうになりました。 1巻の終わりが「地下水道の探索」だったので、一体この探索はどうつながるのか?「ここから敵でも攻め込んでくるんかいな」とか、分からないまま読み終え、ど~しようかな~と、思いつつ、残り3冊はAmazonでまとめ買いして読みました。(なるほど。地下探索はそう役に立つワケか!詳細は本の3巻以降をお読み下さい。) 4巻までほとんど斜め読みで、ストーリーを把握するのに務め、冗長な箇所はすっ飛ばしながら(でもストーリーが分からなくならないように)読み、全体像が見えたところで、二回目はもうちょっとゆっくり読みました。二回目は全体像が掴めたので、詳細を読んで前後のつじつまを確認しながら読めましたので、非常に楽しめました。低い☆を付けている人は、1巻目で挫折した人が多いのではないでしょうか。あるいは、途中途中の「講義」や「会議」がヤになったのか、あるいは本書のスタイルが合わないとか。。。 私もようやく、2巻目になって、ストーリーが大きく動き出しますので、それから、かなり話の中に入り込む事が出来ました。(二人の主人公が河原に遊びに行く、という事になって、はは~ん。ここで何かあるだろうなとは思っていましたが、なるほど、そう展開したか!(2巻後半をお楽しみに!) ストーリー全体は、「精霊の守り人」のような雰囲気(やや東洋的な雰囲気、とくにニザマ帝国)で、しかも、所々、指輪物語(映画ではなく原作)の「エルロンドの御前会議」のような延々とした会議(こういうの意外と好きです。)や、マツリカの偽書判定講義、所々に実際の西洋古代中世の錬金術書や言語(ラテン語、ギリシャ語など)が出てきたり(ダン・ブラウンとかジェームズ・ロリンズの作品を彷彿とさせる)、ファンタジーと言いつつ著者の言語学知識の講義が入っていたりと、それはそれはとても楽しめました。(これが冗長でヤダ、という人も出て来るでしょう。) そして、ファンタジーに欠かせない、そこはかとない人間関係もきちんと描かれており、二人の主人公の交流(地下探索のあたりが面白いですね。子どもの秘密基地探索のようで)や、4巻目には二人のもっと深く心の結びつきが描かれ、最後のある人物の救いが、今まで多くのファンタジーを読んだ中で「異色だなぁ」と思わせました。指輪物語のサルマンの末路のようになるかと思いましたが、そうならず、良かったなぁと。。。 イラムとアキームのもどかしい関係もとてもいいですね。(これぐらいはネタバレにならないからいいかな。) ☆5つ、としたい所ですが、やはり全体的に読みにくい(難しくない漢字にフリガナがあるかと思いきや、難しい漢字にフリガナがなかったり)、記述に何ともいえないバランスの悪さを感じたので、☆4つとしました。 | ||||
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読みはじめは何で難しい言い回しやこんな表現の仕方があるんだぁと。 でも主人公達のキャラクター等とても引き込まれていき、いっきによみきりました。 作者が言語学者だというあとがきを読んで納得 理路整然と説明をする図書館の魔女につい作者の性格を重ねたり、ストーリー以外にも楽しめました。 | ||||
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