■スポンサードリンク


魍魎の匣



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

魍魎の匣の評価: 4.33/5点 レビュー 186件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.33pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全154件 141~154 8/8ページ
No.14:
(5pt)

凄味

 衝撃のデビュー作から僅か4ヶ月。2作目にして、京極夏彦の名を世に知らしめた記念碑的傑作です。日本推理作家協会賞も受賞しました。 デビュー作が、元々作家になるつもりなど毛頭ない中で趣味的に書き上げた作品だった(本人談)のに対して、こちらは初めから商業出版物にする目的をもって創出された作品です。で、前作以上の奥行きと構成力、エンタテイメントとしてのキャッチーさが加味された結果、恐るべき破壊力を備えた傑作が誕生しました。「マジでか!」な真相のインパクトは凄まじい。 僕にとって、結末に到ることなく、いつまでも読み続けていたい、と思わせてくれた久々の作品でした。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.13:
(4pt)

長いから、それなりのラストがある。

 長い。とにかく長い。友達には「国語辞典読んでるのか」と言われたほどだ。まあ、京極小説は初めてだから、第一印象としては当然と言えば当然だろうが。 登場人物、探偵・榎木津や、作家・関口、刑事・木場、そして京極堂それぞれに偏った個性が盛り込まれている。木場の場合は話の序盤と終盤で比べてみると面白いね。常は冷酷でいる木場も、人の子だと思わざるを得ない。 多分シリーズ全部だと思うが、見物は京極堂の叙述だろう。長い蘊蓄、発展していく事件。そしてラストがある。難解さはあるが、叙述を読み進めていけばしっかりと分かる。浸かってしまえば自分のように出てこれない事もあるのではないか。  長さに圧倒されず読み進めて行ければ、それなりの面白さはあるはずだ。 
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.12:
(5pt)

全然関係ない話だが・・・

マイクロソフトが、アジア市場を統一させるために、中国と周辺国の漢字を一つに統一しようと画策したことがあったらしい。ただの噂かもしれないが、いかにもな話だ。明治時代には、国語を英語にしようなんて運動もあったくらいだし。それを受けて、ちょっと思ったのはこういう京極さんみたいな漢字の語感を見事に使う人がいる限り、そんな無意味な普遍化統一化はぜってーやっちゃいけないとおもった。だって、この作品のハコ(変換できない(笑))は、あの漢字じゃないとだめな感じがしません?(笑)。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.11:
(5pt)

匣の中へ。

独特の読後感に、何日かは苛まれます。京極堂の憑物落しが効いてすっきりしたような、でもまだ何か残っているような。そう感じる私は、すでに京極堂の術中に嵌ってしまっている訳ですね。「ほう」、この言葉、響き、忘れられません!!
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.10:
(5pt)

素晴らしい作品です。

本の厚さを感じさせない作品です。言葉がもたらす映像のイメージに魅せられあっというまに読み終わりました。京極堂シリーズの中でも物語性が非常に高い作品だと思います。読み終わった後に思ったのは、ブラムストーカーのドラキュラであったり、ブラッドベリのオーバーザミッドナイトだったりオースターのミュージックオブチャンスだったりです。本当に文を読むにつけ、その読んでいる人の体験にもとずいたイメージが広がる感覚。一度味わってください。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.9:
(5pt)

榎木津にふれる

シリーズの中でもっとも好きなタイトルです。理由のひとつは、おそらく唯一、榎木津礼二郎の考えや思いに直接ふれることができるからです。物語の中盤に弁護士増岡の訪問をうけますが、そこで彼の心の中が地の文で書かれています。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.8:
(5pt)

れびゅーとか

前作の「姑獲鳥の夏」から言えることだが、京極夏彦の作品は実際の伝承などに符合している為ある程度かじった者が読んでも違和感が無い。これは綿密な構成と著者の造詣の深さなくしては得られないものだ。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.7:
(5pt)

ザ・ベストオブ京極夏彦

京極夏彦氏の著作はほとんど読みましたが、(もちろん好みはあると思いますが、)そのアイディア・構成・面白さ・完成度が一番高いのはこれではないでしょうか?「面白いって良く聞くけど、こんなに厚いんじゃ読みとおす自信がないよ~。」と言う方や、とりあえず一冊だけ京極作品を読んでみようと言う方にはこちらがお勧めだと思いますよ!☆5つあげちゃいます!!
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.6:
(5pt)

おもしろい!!

京極堂シリーズ2作目。1作目よりも読みやすかったけど文脈がかなり生々しくて怖かった。木場刑事の意外な一面も・・・。ほんとにこんな事できるのだろうか。そしてどんな気分になるのか・・・。とても不思議で、どんどんはまって止まらなくなりました。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.5:
(5pt)

シリーズ第一作よりできのよい続編

第一作「姑獲鳥(うぶめ)の夏」をお読みになって、超絶トリックに悶絶された方、大丈夫ですから読んで御覧なさい。この作品にはもうちょっと現実味がございます。京極堂の長広舌も関君の間抜けぶりも榎木津の探偵眼も、我慢できるレベルにおさまりました。バラバラ殺人事件、少女誘拐事件、箱をあがめる新興宗教と三つの事件がからまりあって、どこから決着つけていくのか、興味はつきません。読み出したらやめられない面白さは健在です。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.4:
(4pt)

はこ

怖い作品。 1作目で感じた読みにくさが激減。 筆力は確実に上がっており、すんなりと作品の中に入っていけた。 これを読んでいる最中は「はこ」という単語を耳にするだけで、ゾっとしたくらい。この世で怖いのは妖怪や幽霊じゃなくて「ひとのこころ」。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.3:
(5pt)

ハコ、箱、匣

人の心の中の隙間を否応もなく暴いていく京極堂・・・、誘拐された少女は何処に?連続バラバラ殺人の犯人は誰?今回全ての謎は「はこ」の2文字に込められている。読めばあなたの心の隙間がきっと埋まること間違いなし。一連の京極作品の中でも一番の内容の濃さを誇るミステリー作品。日本推理作家協会賞受賞作品、文庫版で装い新たに再登場。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.2:
(5pt)

誰もが自分というはこに閉じ込められている

緻密なストーリー構成、見事な伏線のはり方、独り立ちしているキャラクター、そして全編に常に存在する”匣”というキーワード。個人とは何であるか、そしてそれを形作っているのが何であるかを追求した秀逸な作品。 ミステリーというジャンルにははまらないすばらしさがある。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.1:
(5pt)

ぎっしりと、みっちりと、隙間なく

京極夏彦の名を不動のものにした第2作目。 時代を昭和前期にしながらも実は現代に通じる狂気を 感じさせる作品。京極堂の語り口は饒舌でかつ蘊蓄に富み説得力を持つ。一気に読み終えたらあなたもきっと 彼の虜になる事間違い無し。 その少女の視線とあなたの瞳が交錯する時あなたは耐えられるか...。彼岸へ行くか。
魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)より
4062646676

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!