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魍魎の匣



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魍魎の匣の評価: 4.33/5点 レビュー 186件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全154件 121~140 7/8ページ
No.34:
(5pt)

古くならない箱がある。

著者の出身は函館ということで、この箱に関しては興味深い。魍魎という言葉は愛知万博のマスコットモリゾーに音が似ていて興味深い。文庫が白いというのも魅力のひとつだ。白が好きな人、箱が好きな人に欠かさず勧めているが成果の上がらない一冊。おそらくそれとは違う嗜好の人に受けるのだろう。
分冊文庫版 魍魎の匣〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:分冊文庫版 魍魎の匣〈上〉 (講談社文庫)より
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No.33:
(5pt)

日本型SF大作

実に忌まわしい、荒唐無稽な物語である。そして「超絶のミステリ」と銘打たれているとおり、これは「本格推理小説」とは一線を画す作品である。その理由は、1)動機、事実関係、描写の意味付けなどに不明瞭な点が残る。しかもその種の批判を、謎解き役の京極堂が予め封じている。要所要所に配された意味深長なことばの一部が未解明のまま終わるのは、読者として気持ちが悪い。2)京極堂の医学に関する解説はまことにお粗末である。そのため、ほかの領域に関する彼の知識についてまで、疑問を持たざるを得ない。3)ここで扱われている主題は現代もなお不可能な技術である。したがってこの作品は本来SFの範疇に属する。娯楽小説としては確かに面白い。超一流といってよい。しかし、不謹慎なほど陰惨な作品であり、こういう作品を「娯楽」「面白い」と評価してよいのかどうか、多少気が引けもする。前作「姑獲鳥の夏」に比べ長足の進歩がみられることだけは明白である。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.32:
(4pt)

「妖怪シリーズ」という表現は不適切と思います。喰わず嫌いを増やすだけじゃないでしょう

受賞作なのでどうしても本書から読み始めてしまうかもしれませんが、そこはグッとこらえて、このシリーズは、1作目から読み始めるべきです。そうしなければ京極堂を取り巻く、文士、探偵、刑事の関係、各キャラクターの個性を十二分に愉しめないと思います。(特に、榎木津氏・関口氏)前作読了後、直ぐに読み始めた事もあってか前作に感心してしまった分、テンポの悪さ・通俗性が感じられこの評価にしてしまいました。(それでもハイレベルな世界での評価です。他作家が追いつけるレベルではありませんが)明日から第三作目に取り掛かります。これは遅れてきたファンの特権でしょう。でもこの厚さは指の短い私には厳しいです。どうにかなりませんか?
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.31:
(5pt)

私の脳内では、彼女のキャスティングは…

なんというか、構成の巧みさに唖然とさせられてしまった。断片的な事柄はある程度予想がついたけれど、全体のつながりは最後まで全く見えなかった。もう脱帽するしかない。ストーリーの前半では木場刑事が活躍。「カッコいいなあ」と思いながら読んだが、でも中盤から京極堂が登場するとちょっと霞んでしまう。全体的には(舞台設定とも相まって)、昔の少年向けSFのようなテイストが漂っていた。あと個人的には、さり気なくちりばめられた某TVドラマのパロディネタが馬鹿ウケだった。もしこの作品も映画化するなら、(ちょっと難しいかも知れないけれど)ぜひ本人に演じてほしいものだ。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.30:
(5pt)

背筋の凍る重苦しさ

 人には開けてはならぬ箱がある。 あの超論理的かつ合理的弁舌を振るう京極堂があいまいな話をしてまで語るのを避ける箱。 善くない、後味が善くない 確かに。 全てを読み終えて事件が解決してもなお残るこの重苦しさ。 魍魎という断定しきれないあいまいな憑き物に惑わされた人々は彼岸の間を揺れ動く。いったん越えてしまえばいくところまで逝ってしまう背筋の凍る恐ろしさ。 核心が箱へ向かうのを避け、最後まで秘密を明かそうとしない京極堂。箱とは何か。 事件が解明されていく憑き物落としの中で、その箱の全貌のあまりの凄さによろめき、または嘔吐しかけ、震え出す者達。やっぱり健在の関口の狂気。そして箱の中身を知っていても魍魎の誘惑に惑わされる事のない陰陽師京極堂。 箱とは開けてはならぬものなのだ 連続して起こるバラバラ殺人事件や新興宗教、箱型の建物、全ての事件に不気味に符号する箱の正体とはいったい何なのか。 とらえどころのない魍魎を京極堂は落とせるのか。 珍しくあいまいにはぐらかし、箱から目を逸らせようとする芥川龍之介の幽霊こと古本屋陰陽師京極堂シリーズ第2弾。   
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.29:
(5pt)

今回も京極さんの世界に はまらせてもらいました

前作を読んだときもそうだったが、このシリーズを読んでいると、自分が京極堂のように理屈っぽくなる。そう、僕は影響を受けやすいのだ。それでいて、榎木津の特異性にもすごく惹かれる。また、木場の人間味もいい。今回も登場人物がそれぞれ良さを出していて、おもしろかった。この作品は一度読み終えた後で、読み直すのがまたたまらなく好きだ。なるほど、こういうことだったのね、と繋がりを見つけながら読むと楽しい。今回読み直して思ったのは、人がすれ違う悲しさ。本音を語っていても、他人にはぜんぜん届いていないことが悲しい。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.28:
(4pt)

とにかく怖かった。

京極作品は、不可解な事件が主で、難解な漢字と表現が駆使されていて、初めて読む人にはとっつきにくいと思われます。しかし、妖怪というあいまいな生き物を用い、憑き物落とし、見えてしまう探偵、不安定な小説家、日常からはかけ離れているものをかくのには、ぴったりなのでしょう。その細かい心理描写、読めば読むほどにリアルに感じるその手腕のすばらしさには脱帽ものです。魍魎のハコを読み終わった時、もう二度とこの本は読むまいと思いました。本を触ることも、開くことも嫌でした。身の毛がよだつって感じですかね。背筋が寒くなるんです。本当に。ま、何ヶ月かたつと、また性懲りもなく本を開いてその恐怖感に浸るんですけどね(笑)この恐怖、一度味わってみてください。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.27:
(5pt)

理性と狂気の境界を行くミステリー。面白いです!

 京極夏彦先生のミステリーを読むと、日常から遊離して、この世でない、どこか別の世界に引き込まれるような感覚を覚える。夢中になって読んでいくうちに、ちらちらとそういう異世界の風景が見えてきて、気がつくとあちら側にどっぷりと肩までつかっていて、冷や汗を流す、という…。そこが怖くもあり、ワクワクするところでもある。この本は特にそういう毒気(?)が強いと思う。ミステリーとは思えないほど長編だが、そこには確かに読む楽しみがあるのだ。 ところで、妖怪をネタにしたシリーズの中でも、今回は特に興味深い1冊だと思う。というのは「魍魎」という妖怪がわけわからんヤツなので、くだんの陰陽師が、中国から日本の江戸時代までの、実に多様な文献をどんどん紹介してくれるのだ。それを「ほほう」とうなずきながら読みつつ、事件との接点を発見するくだりにいたり、「あ、そうくるか」とうならされる。 単にミステリーが好きな読者だけでなく、妖怪や神話伝説が好きな人が読んでも楽しめることはまちがいなし。まだ読んでない人はぜひ読むべし。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.26:
(5pt)

誰も真似出来ないオリジナリティー

京極さんのは、誰も真似出来ない文学ですね。もう独特。京極ワールドを再現できる人が出てきたら、その人は、とってもすごい人。京極作品の薀蓄が語られるシーンも私にとっては魅力のひとつ。これがなかったら、魅力が半減するかもね。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.25:
(4pt)

心地よい不安感

読んでいる間中包まれる「心地よい不安感。」何だか夢の中にいるような水の中を漂っているようなそれは不思議な、それでいて美しい少女達の会話や作中小説の世界が作り出すのか。それとも対照的に訥々と冷静に語る京極堂によるものか。筋書きとか推理とかそんなところを超えてとにかくこの不思議で心地よい京極ワールドの作り出す脳内麻薬のような雰囲気にどっぷり嵌りたい方にはおススメの一冊です。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.24:
(5pt)

ただのミステリーではない!

トリックが云々という範疇を超えた作品。むしろ、日本の幻想文学の中でも、高い評価がされてしかるべき作品だと思う。ペダンティックな部分には、好悪が別れるところではあろうが、毛嫌いしないで是非一読をお勧めしたい作品。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.23:
(5pt)

恐ろしくも哀しい物語

重さも肩凝りも何のその,映画を読んでいるようで,頁を繰る手が止まらず,じっくりと楽しめました。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.22:
(5pt)

三重苦を乗り越えて、傑作!

京極夏彦の作品と言えば、「重い、暗い、長い」の三重苦。文庫のくせに携帯に適していないこの厚さ・・どうなってるの?しかし、ご安心ください。この作品は一気に読めてしまうから。とにかくストーリーに勢いがあります。途中にお勉強になることがはさまれていません。(あんまり)だから、宗教?戦後?妖怪??と??続きで、キーってなりそうな人および、京極作品は初めてなのって方にお勧め!レギュラー陣もほぼ出てくるし、ばっちりです。どうぞ、夜を徹してはまってくだされ。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.21:
(4pt)

なにやら「もうりょう憑き」にでもなった気分

 文庫本にして1060ページ。凄まじい分量です。ですが、それこそ、「何かに取り憑かれたように」読みました。文体とか用語とか、そういったものの影響なんでしょうけど、どんどん読ませる筆力のある作家だと思います。読んでいるうちに、気分が少し変なところへ飛んで、なにやら「もうりょう憑き」にでもなった気分です(笑) 一作目の『姑獲鳥の夏』を読んだのは、もう2年ぐらい前のような気がしますが、前作より間違いなく面白いですね。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.20:
(4pt)

懐に打撃

 日本推理作家協会賞を受賞し、このミステリーがすごい!でも話題となった本書の内容については今更語ることはない。語るとしたらやはり装丁のことだろう。『愛蔵版 姑獲鳥の夏』と同様、そこここに魍魎の絵があしらってあり、更に今度は『百鬼夜行 陰』収録の『小袖の手』の豆本が応募者全員サービス。愛蔵版だけでなく豆本まで自装という辺り、著者の装丁家としてのこだわりが随所に見られる。 しかし、京極夏彦といえば中高生の読者も多いというのにそれを全く無視した値段と、部数が少なく手に入りにくいのは良くない。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.19:
(5pt)

長さもまた味

日本推理作家協会賞受賞で傑作の誉れ高い本作。あまりの厚さに敬遠していましたが他の作品の直木賞受賞をきっかけにやっと手にとりました。読書の悦楽を存分に味わえる一冊です。京極堂の語るウンチクなどペダンティックなところはちょっと小栗虫太郎を連想しますが小栗のような読みにくさはありません。むしろ横溝正史のような(よい意味での)通俗的な面白さ・スリルに満ちています。読むにはノベルス、保存用にはハードカバーか文庫をお奨めします。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.18:
(5pt)

今更だが

心地よさと気だるさが妙に呼び起こされる結末に満足。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.17:
(5pt)

個性的な登場人物と、緻密な構成のおもしろさ

個人の問題になるかもかもしれませんが、小説冒頭で一番身近に感じるのは、小説家の関口巽だったのですが、小説を読み終わるころには、憑き物落としの京極堂こと中善寺明彦が一番身近に感じられた。それは、たぶん、物語が進行するうちに、自分の中で魍魎という概念が、育ったからなのではないかという気もします。兎に角、キャラクターが立ちまくっている。妖怪は出てきません。ミステリーらしいミステリーです。事件は複雑に絡み合い、猟奇的な殺人事件が主軸です。一言が気になり、読み返したくなる読後感があります。それが、京極堂化してるってことなんでしょうか??本も製本の限界にチャレンジって感じです。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.16:
(5pt)

私にとっては。

この作品は京極夏彦の中で最高傑作だと考えています。理由は単純に面白いからです。また、一旦、読み始めると止められません。読まずにいると苦痛を感じますから。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.15:
(5pt)

面白いしこわい

おどろおどろしくて、背筋がさむくなりましたが、不思議と最後まで面白く読みました。かなりのページ数ですが、夢中にさせるものがあるので、長さを少しも感じさせません。むしろもっと読みたいと感じさせます。設定はグロテスクで非現実的なのですが、少しも不自然さを感じさせず、物語の中に入っていけます。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120

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