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魍魎の匣
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【この小説が収録されている参考書籍】
魍魎の匣の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全154件 21~40 2/8ページ
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説明通りの商品で、大変満足しております。 また、予定よりも早く到着いたしました。 ありがとうございました。 | ||||
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個人的にはシリーズ最高傑作。 中学生の頃に初めて読んだあの衝撃は一生忘れません。大人になって再読して初めて、しっかりと内容を理解した時、その「匣」のあまりにも深いのに驚かされました。 1人の少女の列車事故を第一の事件とし、第二、第三の事件と次々に物語は進む。まとまりのなかったその事件たちが、最後にはひとつの匣に収められていく。読み進めてきたことがすべて繋がる瞬間は、筆舌に尽くしがたい快感を感じます。 なにより、小説の中で小説を書くという大業を成し遂げた京極先生には頭が下がりました。「匣の中の娘」は作中作として出てきますが、志水アキ先生が漫画化されているようで。さすがです。 ともあれ敬愛する京極先生の作品でも1、2を争う大好きな本です。 何度読んでも、その耽美で妖しい事件に心惹かれ、そして頼子、雨宮、陽子、美馬坂それぞれの愛の深さに涙を堪えられません。 長く分厚い本ですが、何度も何度も、噛みしめるように読み続けたい一作。 舞台見に行きました。何度鳥肌が立ったかわからない。 | ||||
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「少女」とか「箱」とか、何やら秘密めいた雰囲気を醸し出す言葉や世界が大好きな私。京極作品のとの対峙は体力がいるので、万全な状態で読もうと思い手に取るも、どんどん消耗しました。驚くほど日常にも支障をきたす(笑) 寝ても覚めても「匣入娘」の姿形がちらつき、どうにも先が気になって仕方がない。読了後もその余韻にしばしば眠りを忘れました。 軽いネタバレになりますが、猟奇的な表現がお嫌いな方にはおすすめできません。 が、旧仮名遣いの耽美な雰囲気の中で、そのグロテスクさの口当たりはまろやかです。かなり主観的な感想ですのであまり参考にならないかもしれませんが、京極堂シリーズの中でも随一と言われる本作は、絶対に一読二読の価値はあると思います。現状、積読の京極シリーズを前に、甘い溜息をつくのが日課です。 | ||||
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京極氏の小説は 姑獲鳥の夏もそうであったが 夢野久作のドグラマグラに似ていると思う | ||||
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この本に一万円札を栞として挟んで、 京極ファンの彼女にプレゼントしたところ、 大変喜んでくれました。 分厚い本なので、通勤用等で持ち運ぶにはすこしキツイ本ですね。 家で読むには良いかと思います。 | ||||
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匣に娘がみつしりでほう。 なんでしょう、中原中也か萩原朔太郎が白昼夢を見ているかのような。 男が思う通り「匣の中の娘」を作っていく物語を読みたくなる。 誰も邪魔しないように、永遠に作り続けられますようにと願いたくなる。 とにかく惹かれる。 | ||||
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かれこれ15年近く前に読んだ。四角い窓無しの建物や、電車に箱を持って座る人、「ほう」という声など、実際に経験したかのように記憶している。特に最後のオチは強烈過ぎて忘れられない。一方で、シリーズ共通の登場人物である関口・榎木津・京極堂は、コミカルに描写されたりもして、作品に安堵感を与えていた。夏の思い出になっている。 | ||||
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上下、上中下に分かれた文庫版。あれは、駄目です。ベッドに寝転んで、もういちページ、もういちページと読んでいるうちに、ウトウトしたら大質量の物体が顔面を直撃する。あのスリルがたまらないのです。ちなみにこのシリーズの表紙の画像は、ワンオフで作られた専用のフィギュア(?)を撮影したものです。こわい。 | ||||
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長いです。そしてぎっしりです。でも、このお話を語るのに、やっぱりこれくらいの量がないといけないのでしょう。それくらい無駄のない、ただ長いだけのお話ではないと思います。長くてよく分からない薀蓄もやっぱり意味があります。その伏線がきっちりと回収されていくのはとても気持ちがよいです。 あらすじに関しても、シリーズの中で一番人気があるもの頷けます。お話として、読者がこうあってほしいという展開にちゃんともっていきますね。 登場人物、話の展開ともに、とても素晴らしい作品でした。 | ||||
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700ページ弱の長編ミステリー、正直、読むのに疲れました。初めて読んだ作品だったといのも有るかもしれませんが。会話が多くて、漢字が難しいし、説教じみてて。ただし、ストーリーは良いです。 | ||||
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最後が納得のいくものでないと満足できないのだが、とても満足。 | ||||
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こんなにきれいな状態で届くとは思っていませんでした。約10年前に出た本とは思えないほどきれいな保存状態で、中古本特有の臭いもそれほどしませんでした。買って良かったです | ||||
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読んだのは5年程前。 急にレビューを書く気になりましたが、最初に読んだシリーズ中の一冊が本作でしたのでここに書くだけで、内容としてはシリーズ全体のことなので内容の細かい感想やネタバレはありません。 本シリーズすべてを追って読んでみようという方には参考になるかもしれません。 まず、本シリーズは推理小説ではありません。 事件が起き、人物たちの関係や謎を解き明かす、という手法はまさに推理小説のものですが、この手法は物語を作る際の基本的なもので、小説だけでなく漫画でもおなじみのものです(らんま1/2などは典型的かと思います)。 ですので、こういった手法のものすべてが推理物というわけではありません。ギャグ漫画や日常物でもあります。 そういった点で、本シリーズはよく「妖怪物」といった評価をされることが多いようです。 事件が起き、謎を解き明かしますが、骨子は京極堂の妖怪に関する薀蓄であり、妖怪の薀蓄を軸にして人物たちの心象や置かれている環境を解釈することで説明付けを行い、事件の解決を図ったり、事態を落ち着かせたりするのです。 事件の解決を図るとはいうものの、それがそのまま犯人が逮捕される、因縁がすっぱりと解消されるということではありません。 主人公が探偵や警察官ならば、その人が持っているであろう解決したという状態があればいいのですが、本作品の主人公たる京極堂は「拝みや」です。 胡散臭いことですが、拝みやの解決と探偵や警察官の解決は違うようで、これが本作品が推理物として読んだ場合にすっきりしない、はっきりしない要因となっています。 しかし、物語の骨子が妖怪である以上、主人公は探偵であったり警察官であるわけにはいかないのです、軸がぶれてしまいますから。 拝みやたる京極堂の理屈の体系と、法社会との理屈の体系は違います。 同じ事象を見ていても、捉え方や考え方が違えばそれは別のものとして認識されます。 京極堂は拝みやたる理屈も理解しているし、法社会の理屈も理解していますから、読者はその違いを知ることができるのです。 ですから、推理小説としてみた場合の余計とも思える薀蓄は、この作品を楽しむときに絶対に欠かすことのできないものということです。 本作を一度手に取ってみて、薀蓄が合わないと思ったら本シリーズは合わないということです。 それでも物語としての面白さは素晴らしいですので、とりあえず読んでみるのも一興かもしれません。 また、京極先生は小説家としての技量も一定以上のものであり、出版形態が変わるごとに調整を加えるというこだわりぶりです。 「面白いけどなんか読みずらいな」といったことはあまりないと思いますので、1000項近くあるものでも意外とさっくり読めます。 | ||||
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とにかく時間かかりそうなのを・・・で選んだ1冊。 そして(重量が)重い本でした。手首痛いのはこれのせいなのか? よくぞこれだけの要素を1つに統合したなぁ~というのが、まず1つ。 それから”チーム中禅寺”が気に入りました。よって、「姑獲鳥の夏」を即注文することに・・・。 攻殻機動隊で言うところの「義体」の先駆けのような考え方も提示されていて 作中の時代からしたら、えらい先進的。 記憶メモリーさえあるなら、その人は生きてることになるのか・・・? (この命題はいまも突きつけられていますよね) 映画は当時どっちも見てるんですが、「京極いいよー」とはならなかったので まぁそれが映画の出来具合だったのでしょうね。 加菜子の本当の父親がアレってのは別にいいんですが、 「愛してる」の応酬は、流石に茶番。そこが1番ウザイかな。 そもそもオッサン慰めるだけなら避妊しろと。 そんなこんなで、この本自体が「魍魎の小匣」とも言えるような、ドえらい作品でした。 | ||||
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京極シリーズで一番好きな話です。 ハコっていうのはロマンがあっていいですよね。 漫画やアニメにもなっていたんですね〜最近見かけたので改めて読み直しました。やっぱり面白かったです。 これからも読みたいと思います。 | ||||
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もう十何年も前に読んだのですが、未だにこれが日本のエンタテインメント小説史上最高傑作だと思っています。幻想的かつ古めかしい雰囲気も、仰々しくもクセになる京極文体も、予想がつかない展開も、現代○○批判まで組み込みながら迎える驚愕のクライマックスも、笑いしかこみ上げてこない最後のオチも、すべてが最高。読んで損はないですよこれは。 | ||||
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前作の「姑獲鳥の夏」でもそうでしたが、ストーリーの面白さとは別に、異常とか差別とかそういうことについて考えさせられました。 心無い噂や罵倒、差別的発言で呪いがかかるというのは現代でも多々あります。 LINEやツイッターなどで言葉が垂れ流しになっており、「つぶやき」という名の呪文が溢れています。 「こんなことで・・・」という事件や殺人の頻発もこの種の呪いかもしれません。 言葉というのはよくよく考えた上で、しかも必要以上には語らない、特に他者に対してはという京極堂の姿勢を見習いたいです。 関くんは、そこまで考え深くない我々の代表みたいなものですね。 | ||||
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長距離通勤が続く時期があり、これは電車内で読む良い機会だと、ページ数に躊躇いを感じていたこの魍魎の匣を思い出しました。 購入してそのまま帰宅し、自室でページを開いて数分後、いや、数時間後に気がつけば、私は通勤の車内のことなどとうに忘れて次のページを次のページをと、貪るように読みふけっておりました。 前作、姑獲鳥の夏を読みながら脳裏に描いていたあの情景、人物、揺れる風鈴。 今作ではそれらのピントが合うかのように、さらに色濃く描かれています。 内容に関しては他の方が書いている通り。 私はただ、この想いを吐き出したかった。 この本をまだ読んでいない人々が、なんだか酷く羨ましくなってしまった。 | ||||
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多少ですが、冗長でここまで長くする必要があるのかなと感じたりもしました。そういう意味では姑獲鳥のほうが削ぎ落とされた感じで、個人的には好きでした。 木場ちゃんの存在感が姑獲鳥の何倍もあるので、彼のファンなら必読です。かっこいい。 | ||||
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このシリーズ全般にわたって言えることですが,ミステリは実現可能(と思わせる)ものであるならば,この小説ではミステリでありません。 正しいか否かはともかくとして,きちんと説明してはいますが・・・ ただ,ジャンルを度外視した場合,私はこれがシリーズベストであり,過去読んだ小説の中でもかなり上の方です(ちなみに次は「狂骨の夢」)。 特に,シリーズの他の小説と比較して猟奇的であり,また解決時にすべての事件がきれいに収まります。 小説の長さも,1日暇しているときにちょうどいい程度だと思います。 | ||||
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