■スポンサードリンク
ムーンズエンド荘の殺人
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ムーンズエンド荘の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.30pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
古風な作風は好みだが、その上で新しい要素が無いとダメだと思う。その点、本書はフーダニットのネタに新しい要素が無く、密室トリックは論外。正直、新本格に馴染んだ日本のミステリマニアには物足りないと思う。それでも構成はしっかりしているので、ミステリ入門者向きというのが正しい位置づけではないだろうか。そう考えると、宣伝文句が間違っているだけという結論に辿り着く。しきりに手がかりを強調する文体や作者がゲーム作家であるという事実からも、本来マニア以外の幅広い人達に向けているのだろう。 以下、蛇足。作者がゲーム作家であるという事実から導き出されるのは・・「そして誰も居なくなった」だけでなく、おそらくこの作者はどこかで「かまいたちの夜」に接してると思う。。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
シンプルかつ平易なクラシックの名著「そして誰もいなくなった」と 比較すると、本作は背景や展開がやや込み入っています。 クリスティを超えてやろう、という熱意まで伝わってきそうです。 背景は、犯罪王アントニオ・カパルディの悪事、私立探偵ブライアン・ウエストの 妹の誘拐事件、探偵学校卒業試験でのスタントマンの死、ハッター・ケーツの 講演会場で起きた出来事、ジルとアマンダの秘められた関係などがからんでおり、 ひとつを除いては動機としての誤誘導的な機能を果たしています。 本家同様のクローズド・サークルもので、徐々に人が減って行くという展開に なっていますが、加えてこれでもかとばかりに複数の密室殺人を用意しています。 しかし、他の方々も書いているように密室トリックはお粗末で、なかには トリックにさえなっていないものまであります。 元々、クリスティ作品が読者に対して「手がかり」をじゅうぶん提示せずに(例外はあるにせよ) 犯罪が完遂するので、本作がその点でアンフェアにみえたとしても、 宿命ではないでしょうか。 雪の山荘ならではのトリックの妙技が光ります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
クリスティファンとして、たとえオマージュ作品であってもはずせないと思い読んでみましたが、期待はずれでした。 まず、ひとつキャラクター一人一人の掘り下げが軽く、人間関係もわかりにくく全体の関わりがイメージしにくい。 あと、人間の死について軽すぎる、そこに至るまでの描写が足りない。それぞれの場面に臨場感が感じられず、犯人とそのトリックも わかってしまえば単純でとても残念です。とはいえ、フロストなんかにくらべたら短いし、カバーデザインも今の季節にぴったり。 なんとなくミステリーが読みたい人にはもってこいの作品かも・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いわゆる「そして誰もいなくなった」形式の作品。特徴としては、集められたメンバー同士が知り合いで、互いにいろいろな感情を抱えていることだろうか。そして、お約束通り、徐々に人数が減っていく、というパターンをたどる。 巻末の解説にもあるように、この種のある意味使い古されたネタをやるにしては、インパクトに欠ける、というか、パンチが弱いと感じる。それこそ、本家『そして誰もいなくなった』とか、あるいは『アリスミラー城殺人事件』の方が鮮烈だったと思う。パズル作家という情報はまさに、本作の印象と合致するかな、という感じ。ただ、こちらの方向へ進むならば、もっと緻密にするなり、ひねるなりする必要がある。 また、個人的には、クリスティの「そして誰もいなくなった」に小説版と戯曲版とで異なる結末だいう、解説記事が一番興味を引いた。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!