ムーンズエンド荘の殺人
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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今年の作品なのに読んだ気持ちは昔の古典作品を彷彿させます。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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足元にも及びません。 しかし、一つだけ大きなトリックが使われています。この作者オリジナルではなく、他の作家も使っています。 このトリックは大技なので、このトリックを使った作品は、内容の割に、おおむね評価が高くなる傾向があります。 このトリック「一●●●」を使って、私も、何かミステリーを書けないかと考えたことがあります。(笑) 「一●●●」以外は、当然ながら、登場人物像、各設定等、全て変えて。 あらっ、この作者がそうだとまでは言いません。 なお、「そして誰もいなくなった」とはトリックが違います。 さて、どんなトリックかは、読んでからのお楽しみ。 | ||||
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古風な作風は好みだが、その上で新しい要素が無いとダメだと思う。その点、本書はフーダニットのネタに新しい要素が無く、密室トリックは論外。正直、新本格に馴染んだ日本のミステリマニアには物足りないと思う。それでも構成はしっかりしているので、ミステリ入門者向きというのが正しい位置づけではないだろうか。そう考えると、宣伝文句が間違っているだけという結論に辿り着く。しきりに手がかりを強調する文体や作者がゲーム作家であるという事実からも、本来マニア以外の幅広い人達に向けているのだろう。 以下、蛇足。作者がゲーム作家であるという事実から導き出されるのは・・「そして誰も居なくなった」だけでなく、おそらくこの作者はどこかで「かまいたちの夜」に接してると思う。。 | ||||
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「綾辻行人作?」(最近の)というほど面白くなかったです・・・・・orz 「アガサ・クリスティーに挑戦!」的なことが書かれていたので、まずは「そして誰もいなくなった」を もう一度読み返して・・・・・・ 簡単に言ってしまえば、アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」に比べて冗漫。 アイディアとかは丸パクリなのに、もっと簡潔にしようよ・・・・・っていう・・・・・・ やはりアガサ・クリスティーは天才、そして「そして誰もいなくなった」を超える作品はこの先しばらく出てこないかな・・・・ と思わされた作品でした。 | ||||
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ゲーム会社のパズル製作者として活躍されたアメリカ人作家キース氏が著した黄金時代の名作にも引けを取らない巧緻なデビュー作です。本書は今から3年前の2011年に出版されたとはとても思えないクラシックな雰囲気の漂う本格ミステリーの傑作で、昨今現代ミステリー作家の多くが謎解きパズルのトリックや仕掛けの構築に関して最初から諦め切っている様に思え殆どが薄味な作品ばかりの残念な現状に於いては、著者は今時の世の中に滅多にいない誠に貴重な存在だと思いますね。 探偵学校の卒業生達に元校長から同窓会の案内状が届き、雪の山荘に集まった彼らが発見したのは意外な人物の死体と殺人ゲームの開始を宣言する手紙だった。やがて吊橋の爆破と電話線の切断により外界との接触を断たれ孤立した彼らが一人また一人と次々に殺されて行く。 本書の推理の肝は名作「そして誰もいなくなった」に於ける一番肝心な問題点「死者の復活」を実現させない為の「死者が確実に死んでいる事の確認」でありまして、その点をクリアーする為に単純ながらも実に効果的なトリックが仕掛けられています。著者は早い段階で読者がそのからくりを見破れる様にと数々の伏線や大胆なヒントを示してくれていますが、それはありふれたごく些細な出来事ですのでよっぽど注意深く勘の鋭い方にしか気づく事が出来ないでしょうね。冷静に考えればこの大量殺人を可能にする方法はこれしかあり得ないだろうなとわかるのですが、残念ながら私には駄目でわずかに最後に残る二人が誰と誰かだけは何とか予想が当たりましたね。本書で不満なのはあまりにもコンパクトにまとめすぎて人間ドラマを書く事に費やす余裕がなかった点ですね。死者はそれぞれ人生に思いを抱いていながら道半ばで突然に進路をスパッと断たれてしまう訳で物語が未完結のままになりますし、犯人の動機についてもかなり屈折していてややこしく狂気としか説明がつかないわかり難さがありますが、でも全てを満足させる事は無理にせよミステリー・パズラーとしては一級品の出来栄えで「ミステリーの鬼」と呼ばれる方をも狂喜させるだろう文句なしの傑作だと思いますよね。 著者はその後第2作をまだ発表されておられないようですが、これだけの巧緻なトリックを施された傑作を書くとどんどんハードルが高くなってファンから次はもっと素晴らしい内容の作品をと望まれるでしょうから、もはや並みの秀作レベルでは許してもらえなくなるのは本当に辛くお気の毒に思えますが、でも実力のある著者ならばまた再び期待に応えてくれそうな気がしますので何時か次回作が紹介される日を急がず気を長く持って楽しみに待ちたいと思いますね。 | ||||
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シンプルかつ平易なクラシックの名著「そして誰もいなくなった」と 比較すると、本作は背景や展開がやや込み入っています。 クリスティを超えてやろう、という熱意まで伝わってきそうです。 背景は、犯罪王アントニオ・カパルディの悪事、私立探偵ブライアン・ウエストの 妹の誘拐事件、探偵学校卒業試験でのスタントマンの死、ハッター・ケーツの 講演会場で起きた出来事、ジルとアマンダの秘められた関係などがからんでおり、 ひとつを除いては動機としての誤誘導的な機能を果たしています。 本家同様のクローズド・サークルもので、徐々に人が減って行くという展開に なっていますが、加えてこれでもかとばかりに複数の密室殺人を用意しています。 しかし、他の方々も書いているように密室トリックはお粗末で、なかには トリックにさえなっていないものまであります。 元々、クリスティ作品が読者に対して「手がかり」をじゅうぶん提示せずに(例外はあるにせよ) 犯罪が完遂するので、本作がその点でアンフェアにみえたとしても、 宿命ではないでしょうか。 雪の山荘ならではのトリックの妙技が光ります。 | ||||
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