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ガソリン生活
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ガソリン生活の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全118件 21~40 2/6ページ
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車社会ならではの言い回しが面白かった。 それぞれの性格が車にもあって、どの車も気のいいやつらばかりで、現実で自分が乗っている車にも更に愛着がわいた。 伊坂さんの話は救いがあって読んだあといい気分になりますね。 | ||||
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(私事です)東京で生まれ育った我が身からすると車を持つとは一種贅沢な話でした。友人は、池袋で風呂なしトイレ共同の築30年のボロアパートを月2.5万で借りていましたが、アパートオーナーが同じ敷地に持つ吹きさらしの駐車場は月4万円でした。東京で車を持つには、まず駐車場を賄える収入が必要だ。 そんな私が初めて車を買ったのは30代も半ばになったころのこと。トヨタ関連企業への営業で名古屋へ転勤となり、車社会のナゴヤになじむべく購入を決めたのだ。車歴10年を過ぎた深緑色のプジョー307を中古で30万で購入したのでした。今はもう手放して手元にありませんが、私たち家族4人にとっては5人目の家族のように愛着がわいたものです。 本作はそのような車(緑のデミオ)が主人公(の一人)。車だから人との会話はできないものの、あたかも人のごとく車同士の社会があり、会話があり、性格がある。人間のことわざに模した車社会のことわざや言い回し、コミカルな車同士のやり取りが描かれています。クラウンだったりプリウスであったり、はたまたBMWだったり、私たちが感じるような印象が「性格」として描かれています。 さて人間世界の物語は、とある三兄弟(含む妹)家族とその周囲が巻き込まれた事件を、伊坂流に淡々と、そしてどこかコミカルな調子で描くものです。勿論結論は予想しない方向に転がります笑。 この人間世界の描写と並行・交差して、車たちの観察・噂・推理なども展開されます。人間だけのドラマではやや単調なのかもしれませんが、車たちの視点や社会を人間世界とは分離した形で描くことで、物語は重層的に描かれ、深みのあるものになっています。 個人的にもう一つ挙げたい特色は、作品を通して「死」が暗示されていることです。或いは単に「終わり」「分かれ」と言ってもいいかもしれません。 我々は車を普通に買い換えますが、車側からみると使えていた主人やその家族との別れです。廃車ともなれば一生のおしまいです。主人公たる緑デミも事故車をみて廃車や主人との別れを想像して怖がります。 私は、これはまさに人が死を想像できず、不安になることを車に代弁しているように感じました。死んだらこの「私という意識」はどうなるのか、全てのことは忘れてしまうのか、ならば生きる意味は何か、等々、宗教以外に出せないような問いが沸々と沸いてきます。暗くてごめんなさい。 ・・・ とは言え、終わり方はほっこりと幸せな気分になれる終わり方です。人間の世界でも仮に別れがあったとしても、縁があればどこかでまた会えるかもしれない、なんて思わせるような素敵なハッピーエンドでした。 驚きやユーモアなどのエンタテイメント性も十分、相変わらず東北ローカルな舞台設定も私のお気に入り。車好きな方にも是非読んでほしい!優れたエンタテイメント小説だと思います。 | ||||
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主人公が車 このパワーワード一つで引き込まれる本作。 ある事件について車の構成部品が如き雑多な情報が開示されるが、どれ一つとして無駄な物(用途不明な部品)は無く、その全てが車同様必要なパーツであり、それらを有るべき所へと収める様(伊坂幸太郎氏)は名修理工。 飛び交う車ジョークも楽しく、思わず愛車に声かけしたくなる一作。 毎週洗車する人の気持ちが少し分かった気がします。メンテナンス大事。 | ||||
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伊坂幸太郎の勧善懲悪で優しい世界。 最近は短編の寄せ集めみたいな長編ばかりで寂しいですがガソリン生活は久々ボリューム満点。 愛らしいキャラ達と優しいミステリー。 ハズレの無い作者ですが当たりです。 | ||||
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視点が違い面白かったです^o^ | ||||
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題名から畑とか、サバイバルとかそういったイメージで購入し読みましたが全く違いました。 車の話です。(普通は車の話だよね、そりゃ) そろそろ自分の車も古くなり買い替えどきかなぁなんて思っていた時に出会った小説。 色々考えさせられるところがありました。 大切な愛車のことを今一度考えさせられるそんな一冊になっています。 友人が新車を買った時に同じものを買って渡しました。 本当におすすめです。 愛車愛を取り戻せます! | ||||
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人生で車を乗り換えるのは2、3回って言われているけれど住む場所の次に大切な物ですよね、、その物を擬人化させて物語を書いているのだけれど、さすがは伊坂さんちゃんとハードボイルドの所も有る。 長く付き合った車って本当に思い出の中に必ず残っている。 いい物語でした… | ||||
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車の気持ち 面白いね 安全運転 大事にしたい。 子供によんてわほしい。 | ||||
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先に新聞連載で読了していた妻が「そんなにおもしろくない」と言っていたので、ずっと読んでいなかった。伊坂ファンの私は、だめ元でkindle版を買って読んでみた。おもしろいじゃないか。新聞連載だと毎日ぶつ切りなので、最初のほうを忘れてしまって、つまらない印象が残ってしまったのかもしれない。今、妻に再読を勧めている。 | ||||
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伊坂さんの良さが全くない。中学生ぐらいにはありかも。分厚いので、大人のミステリー期待の人には時間の無駄かも。 | ||||
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車視点という発想はおもしろかったし、いつもながら伏線の回収、自分を持ったキャラの魅力などはおもしろと思いますが、ストーリーがもう少し・・・ 後日談は好きでした。 | ||||
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伏線回収のために話を作ってる。内容も陳腐。車が話すという題材だけ残して短編で良かったのでは。 | ||||
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最近伊坂(幸)の小説、わりと意味不明な内容が多くて読むのやめようかなとか思ってたりしてた。『あるキング』とか。 これ読んだらもう最高。とにかく楽しい小説。 | ||||
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スキャンダルの渦中にある有名女優が、自動車事故によって突然の事故死。 物語は、この出来事を中心に描かれていきます。 面白いのは、主人公からの視点だけではなく、主人公の愛車の視点からも同時に物語が進行していく点。 まるでアニメ映画「カーズ」を彷彿させる、車種によるキャラクタ設定や車同士の会話。 読んでいてとてもワクワクするものでした。 この作品のテーマの1つに「ニュースの在り方」というものがあるかと思います。 ニュース記事を作る記者は、ほんとうに知らせたいニュースを作っているのか。 それとも一般的にウケのよい、視聴者に好んで読まれるニュースを作っているのか。 後者であれば重要なニュースは他に埋もれ、当のニュースの真相も二の次になってしまうかもしれません。 しかし、現実のニュース記事もそれに似たようなものではないのか。 フィクション小説に必ず存在する潜在的なテーマ。 今回はそうしたニュースに対する風刺を感じた一冊でした。 | ||||
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当方、某I社ディーラー整備士、この物語でいうところの、「黒ニコ」を毎日整備している者です。 仕事柄、車種名を見れば一瞬で姿形が思い浮かぶ為、本当に楽しく読むことが出来ました。 お話も、のほほんとしつつも、しっかり伏線が張られ、それが回収されていく爽快なストーリー。 エピローグにはグッと来ますよ。 …これを読んでしまうと、只でさえ車を愛する身としては、廃車にできなくなるかも? 「やぁ、ザッパ。久しぶりだな」 | ||||
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さすがの伊坂ワールドが久々に楽しかった!車が主人公の発想が面白い | ||||
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自動車が「自意識」をもったらどうなるか? アニメのカーズみたいな感じだが、この作品では、近くにいる車同士はコミュニケーションできるが、 人間に対しては意思表示できない、という設定になっている。 時代設定は、ほぼほぼ現代。 主人公の緑色のデミオ(マツダ車、通称、緑デミ)から見た人間世界や他車との会話が 、ユーモアたっぷりに描かれている。 物語は、緑デミの持ち主一家を中心に巻き起こる事件が主軸になって展開するが、 ストーリー自体は、あまり大した話ではない(失礼)。 この作品のすごいところは、クルマから見た人間社会の描写と、クルマがもし自意識を もっていたらどうなるかという設定である。 漱石の「吾輩は猫である」のクルマ版。 しかしもっとすごいのは、これが単なる絵空事ではなく、いまリアリティをもってきそうな時代に突入していることである。 クルマが人工知能をもつ完全自動運転時代の到来である。 すでに、カーナビ、自動ブレーキなどのセンサー類、ドライブレコーダー、ドライバーの運転技量を表示する機能など、 クルマのインテリジェント化は急速に進んでいる。 2016年になり、米国の運輸省およびカリフォルニア州が、Googleの完全自動運転車に搭載された人工知能は 「運転手」とみなすとの見解を出した。(これは画期的なことです) 自動運転というと、クルマ単体の安全走行性能ばかりにスポットがあてられるが、クルマ同士の コミュニケーションや、人間との相互作用(対話含む)もあるわけで、この作品は、それらの 近未来社会を考えるうえで、いろいろと重要なヒントを投げかけてくれる。 ちなみに、我が家の「赤いデミオ」も、ドライバーのその都度の運転技量を表示するi--DMというソフトが 搭載されている。ちなみに、娘は万点に近いが、私はその半分以下。 こいつが、音声出力形式だと、きっと一喜一憂することになるんだろうな。 そういう意味で、近未来シミュレーション小説として読むと、まったくあらたな地平が見えてきます。 | ||||
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世の中の自動車は排気ガスが及ぶ範囲内では会話し記憶しているという前提でストーリーが展開します。 つまり人間たちだけでなく、自動車たちの見聞で様々なことが判り、それらを併せて謎が明らかになっていき、様々な伏線が最後には繋がって一本の直線となり、未来というエピローグでその後が明らかになり、単純だけれど意表をついたダジャレで「完」。 いつもながら「やられた」というのが読後感でした。 | ||||
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大好きな伊坂幸太郎さんの作品。 後半、上手に伏線も回収されています。 今回は車の目線で話が進みます。 もし車に心があったらこんな会話をしているのかな、と思いました。 ハラハラドキドキするシーンもありましたが、全体的にはほんわかした非現実的な話。 読んでいてとても心温まる作品でした。 | ||||
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10年乗ってる車がぶつけられて、買い替えか、修理かと悩んで、修理することに決めたときに読みました。車が会話する、車に気持ちがあるって思ったら、買い替えなくてよかったと思いました。物語の最後では思わず、涙が・・・文句なく、楽しく読めて、ほろっとできる本作は、伊坂氏の作品の中でも好きな作品の一つです。ところで、物語の後半に出てくる強盗は、伊坂氏の他の作品の登場人物でしょうか?そんな想像をする楽しみもありました。 | ||||
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