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(短編集)

家族八景



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家族八景の評価: 4.31/5点 レビュー 110件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.31pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全91件 41~60 3/5ページ
No.51:
(4pt)

どろどろとした

もし、自分が七瀬のような能力があれば、どうするだろう。読み終わって後味の悪い感じになった。
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
4101171017
No.50:
(4pt)

筒井さんらしい一作

家庭のドロドロした感じが筒井さんらしいです。
本当にこんな家族あるの?と思うくらいです(笑
七瀬シリーズ、他のも読みたくなりました
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
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No.49:
(5pt)

心のひだを見つめれば、夕陽そこだけを照らしている

筒井康隆という作家は豊かな才能に恵まれた人だと思う。
主人公を人の心が読める超能力を持つ若い女性に設定し、
お手伝いさんとして八軒の家庭の人間模様と人間の深層心理まで
覗いてしまう。
その奇抜な発想には敬意を表します。

この世の中で、人が社会生活を営んでいくために知っていなければ
ならないことは数多くあるが、知らなくてもいいことも、それと同じくらい
あるような気がする。それがことごとく分かってしまうのは
ある意味不幸なのかもしれない。

以前、NHKの朝の連ドラで主人公の青年が、やはり人の心が
読めてしまうという物語があったが、まわりの人間がその事実を
知らなければ、当の本人はとんでもない状況になってしまうし、
その事実を知った人間は主人公から離れていくだろうことは
想像に難くない。

読み終わって、自分は何の超能力も持ち合わせていない凡人で
よかった、と思わせられる作品であった。
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
4101171017
No.48:
(5pt)

知ることの恐ろしさを知る

筒井康隆という作家は豊かな才能に恵まれた人だと思う。
主人公を人の心が読める超能力を持つ若い女性に設定し、
お手伝いさんとして八軒の家庭の人間模様と人間の
深層心理まで覗いてしまう、という奇抜な発想には感心
させられます。

この世の中で人が社会生活を営んでいくためには、
知っていなければならないことは山ほどあるが、知らなくても
いいこともそれなりにあると思う。それがことごとく分かって
しまうのはある意味不幸と言えるかもしれない。

読み終わって、自分は平凡な人間でよかったと思わせられる
作品であった。
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
4101171017
No.47:
(4pt)

七瀬

七瀬の立ち位置がすばらしいと思いました

あくまで人間の心理や醜さを引き立てるためのキャラとして存在しているような気がしました

男の人は見におぼえがあるようなものがたくさんあると思います
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
4101171017
No.46:
(5pt)

気分転換になりました

最近色々あって、しんどくて、何か気分を変えたいと思い、この本を読みました。本の世界に没頭して、気分転換になり、大変楽しかったです。
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4101171017
No.45:
(5pt)

電子版は読みやすい

筒井康隆ファンで、この本も本棚に積んであるのですが、Kindleで読み返したくなって買いました。短編集は電子版でも読みやすいと思います。
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4101171017
No.44:
(5pt)

普通は見ないようにしているものをまざまざと見せつけられる

人間の厭な部分をこれでもかと丹念に描く観察力と筆力が凄まじいです。
「こういくだろうな」という予想や期待を良い意味で軽く裏切られ続けて、読むのがやめられなくなります。
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4101171017
No.43:
(5pt)

数十年ぶりに読みました

久しぶりに読んで、相変わらずの「筒井ワールド」に引き込まれました。
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No.42:
(4pt)

心の内面を描写

様々な人々の欲望や虚栄心の心の描写が描かれていて楽しく読むことができましたが、もう少し平凡なひとびとの描写もあったほうが良かったと思います。
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4101171017
No.41:
(4pt)

神が遍在するとはどういうことか

あらすじをあまり丁寧に説明する気はない。(面倒くさいから)
むしろ、あらすじはないが、ネタバレだけはある。

(以下、2部と3部のネタバレまで含みます)

『時をかける少女』でおなじみSF作家の
筒井康隆による七瀬三部作。

人の心を読むことができる超能力者の家政婦・七瀬ちゃん。
(結局説明している)

第一部『家族八景』まではコメディだった。

さすがに最終話は怖いが。
(故人が棺桶の中で火葬直前に息を吹き返すも
誰にも気付かれないまま焼かれていく……
その声が七瀬だけに聞こえている)

木南晴夏主演でテレビドラマになったほどポップな内容だ。

しかしあの木南晴夏のサイコな顔の作りが作品とよく合うこと。
10代かと思いきや20代後半(当時)という童顔なサイコ娘でもある。

第二部『七瀬ふたたび』では一転、国家が絡んでくる。

シリアスもいいところである。
しかも七瀬ちゃん死ぬ。関係者も全部死ぬ。読んだあと落ち込む。

で第三部『エディプスの恋人』に続くのだが……

読者は第二部を読了した時点で、「続く」意味が理解できないだろう。
だって七瀬ちゃん死んでるもん。

けれども構わず、第三部。
なぜかいきなり高校に事務員として勤務している七瀬ちゃん登場。

えっ 生きてんの? えっ なんで学校の事務員さんしてんの?
その疑問が解決するのはずっと後のほうです。

しかも七瀬さんご本人が「あれ?何かおかしくない?」とお気づきになるという
読み手の精神をエグるパターンの安心設計ですから、安心して読んでほしい。

ホラーとかによくあるけど、
登場人物が、自分のいる小説世界そのものを懐疑しだす瞬間のエグさったらないね。

あと、七瀬ちゃん、一瞬ですが神様になります。ここの説明は不要だよね?

しかしここで書かれている「神から見た世界の様子」や、
「神が遍在するとはどういうことか」の表現が、非常に上手い。しかもわかりやすい。
さすが文豪。

皆さんの中で、知り合いにニーチェがいるという方は是非感想を聞いてきてください。
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
4101171017
No.40:
(5pt)

七瀬三部作について

家族八景から始まる七瀬三部作。3作とも、異なった切り口、スタイルで、とても楽しめます。
家族八景は、お手伝いさん七瀬の目から見る現代社会。
七瀬再びは、スリル満点。素晴らしいリズム感。
エディプスの恋人は、シリーズを総括するような長編。
僕は、仕事の移動時間に夢中になって、アポイントに遅れかけました・・・
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
4101171017
No.39:
(5pt)

度を過ぎた醜悪さは滑稽さに変わる

面白いの一言に尽きる。陰鬱で悲惨な話ばかりで、巧みに描かれる人間の醜悪な心理描写に空恐ろしさを覚えながらも、作者のトートロジーを含めた軽妙な筆致ですらすら読めてしまい、時には度を過ぎた醜悪さのため声を上げて笑ってしまう。

どんなに文明が発達しても、どんなに科学が進歩しても、人間が格段に善良になることがなく、本質的には大きく変わることができないのは歴史が証明していることからも周知の事実で、そのため人間の醜悪な心理描写を巧みに描いた本作は、これから時代が変わったとしても、相変わらず傑作として読み続けられるのでしょう。
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No.38:
(4pt)

いいですね

一気に読めました。このシリーズは多くのことを考えさせてくれますね。
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4101171017
No.37:
(4pt)

醜さのオンパレード。疲れる程に

主人公は、他人の心が読めるテレパスの能力を持つ少女。その能力を知られるのを恐れ、家政婦として家庭を転々とする。
 その過程で出会う人々が揃いも揃って心が醜く、自己中心的で、読んでいると人間が嫌になるほどだった。それでも読み進めてしまう吸引力と、後に残る強い印象を持つ作品。
 ちなみに、筒井康隆の作品においては、美しい女性に対して男性はすべからく卑しい心を持つものであり、女性は男性の雄々しさにエロスを感じるものらしいが、そこに著者の厭らしさを感じ引いてしまう。残念。
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
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No.36:
(4pt)

人の内面を容赦なくえぐり出す

中学生の時に読んで、45歳で再読。読心能力を持つ主人公を通して、普通の人々の内面を、容赦のない形でえぐり出している。内面的に成熟するのは大変だと改めて思った次第です。
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
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No.35:
(4pt)

用語規制

筒井康隆氏は、今読むと結構古臭い文体なのですが、それに目を瞑ってでも読むべきです。
論理力が傑出しているのです。

作家には、「感覚で書く作家」と「論理で書く作家」の2タイプが居ますが(ハイブリッドも有)、この人は間違いなく後者。

「異性の感覚」というのは、絶対的に論理でしか暴けないもの。
それが筒井康隆氏は超能力レベルで出来る。七瀬がそれを証明しています。

オチのつけ方も上手いので、もうなんというか、お手上げです。

こんな夢をある文化人を、用語規制などというケチなルールで抹殺してしまったこと。
「差別関係者」は、恥ずべきだと思います。
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
4101171017
No.34:
(5pt)

とても面白かった

テレパスの超能力を持つ主人公、火田七瀬が、様々な家庭に女中として働きに行く話。
8組家族が登場するのだが、なんとすべて取りこぼしなく家庭環境が最悪である!!
そして登場人物は皆、あまりに人間的すぎる醜悪な欲望で心が満たされているのだ(筒井らしい)!
グロテスクな人間関係が筒井康隆の凄まじい人間観察によって非常にリアリティあるものとなっている。
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
4101171017
No.33:
(5pt)

古びない傑作

エスパーもの、というよりも、そういう道具立てを使った
人間のいやなところを満載した素晴らしい文学ですね。

昭和40年代の作品とは思えないのもすごい!
細かな道具立てはほとんど使われておらず、そのあたりも
古さを感じさせないところでしょうか。携帯電話がないことが
致命的な古さを感じさせる作品も世の中に多々ありますが、
これに限ってはそういう感じは全く受けませんでした。

時代に縛られない傑作の条件を満たしてあまりあります。

僕は何回か読んでいますが、今回40をすぎて読んでみると、
書き込まれた人間心理(いうまでもなく七瀬が覚知する他人の
心理ですが)に対する怖さとか醜さというのは、年をとって
こそ味わえるものもあり、大変に感心しました。

若者が読んでも中年が読んでも面白いと思います。
老人になっても読み返すと思いました。
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
4101171017
No.32:
(5pt)

情け容赦ない心理描写

はじめは主人公・七瀬の行動原理には違和感を感じました。テレパスであることを知られたくなければひっそりと田舎にでも引っ込めばいいのです。しかし読み進めていくうちに納得しました。おそらく七瀬も無意識下で自分の能力を楽しんでいるのです。でなければ能力を伸ばそうとしたりわざと人間関係をこじらせる実験をするはずがありません。また彼女は自分の保身のためには他人に容赦しません。つまり七瀬も理想化された人物ではなく、彼女の犠牲者と同類の心を少なからず持つのです。以上のように彼女を通してみた各家族の情け容赦の無い破綻ぶりと理想化されていない等身大の主人公、これが本作の最大の魅力です。
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
4101171017

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