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還らざる日々
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還らざる日々の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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ゴダードの作品の中で唯一人複数回登場する人物ハリーは御歳69歳。今回は入り組んだ複層のストーリーが最後に結実するスタイルではなくストレートなもので、悪友バリーと共に濡れ衣を着せられ、それから逃れながら真犯人に迫るゴダードにしては殆どヒネリのない展開となっています。それだけに大変読みやすいのですが、登場人物全てが一癖あり、誰を信じていいのか分からなくなる特有の迷宮に慣れた読者には物足らないかもしれません。相棒のバリーの減らず口は相変わらずながら年相応の衰えを見せているのに対し、ハリーはダメ男のレッテルを剥がす「頼れる男」になっています。また、作中の登場人物たるデンジャーフィールドの件の結末やエリカ・ローソンの件もボカされたままなのも気になりました。ちょっと食い足りません。やはり私にはゴダードの眩暈がするような変化球の連続が好みに合っているようです。 | ||||
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「蒼穹のかなたへ」「日輪の果て」に続き、“骨のあるダメ男”ハリーを主役に据えた第3作。といっても各作品は物語上何の関連もない。「蒼穹のかなたへ」で初登場の時点で既に53 歳だったハリーは、59歳だった「日輪の果て」を経て、今回は何と69歳。それも前作の後にドナという若い学者と結婚、娘まで生まれてカナダで幸せに暮らしているという意外な設定なのだ。若妻に養われている点では相変わらずの“ダメ男”かも知れないが、還暦を過ぎてもしっかり子供を作った辺りは、ある意味“男の鑑”と言えそうだ。 さてそんな老人ハリーが、若い頃に一杯食わされた悪友バリーと共に無実の罪に問われ、嫌疑を晴らすべく二人で英国中を飛び回る・・・というのが大枠の筋書き。読物としては前作を凌駕していたが、ハリー&バリーの会話があまりに粋でテンポが良く、老人同士の会話にはとても思えなかったのが最後まで違和感が残った。 | ||||
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