終りなき夜に生れつく

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

終りなき夜に生れつくの評価:

4.44/5点 レビュー 71件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.44pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全182件 121〜140 7/10ページ
No.62
(5pt)

もの悲しい歌詞

クリスティーの著作を読むのはこれで30作品目だが、物語としての出来栄えに関してはこれまでで一番と言える。
事件はなかなか起こらないし、真相はクリスティー作品にありがちなもので、身構えて読んだ読者には予想しやすい真相と言えるだろう(私もこの真相通りに予想していたわけではないが、そのうちの一部の真相に関してはずっと疑いを持っていた)。
しかしながら、作品全体が醸し出す雰囲気や、人物配置の妙が素晴らしく、結末にも独特の味わいが残る。
人物では、マイケルの母親、建築家といった脇役の存在が光っている。
エリーの歌う「幸せとよろこびに生れつく人あり 終わりなき夜に生れつく人あり」という歌詞がもの悲しい。
結局、主人公は「終わりなき夜に生れつく人」であったということだ。
終りなき夜に生れつく (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 終りなき夜に生れつく (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8U42M
No.61
(5pt)

もの悲しい歌詞

クリスティーの著作を読むのはこれで30作品目だが、物語としての出来栄えに関してはこれまでで一番と言える。
事件はなかなか起こらないし、真相はクリスティー作品にありがちなもので、身構えて読んだ読者には予想しやすい真相と言えるだろう(私もこの真相通りに予想していたわけではないが、そのうちの一部の真相に関してはずっと疑いを持っていた)。
しかしながら、作品全体が醸し出す雰囲気や、人物配置の妙が素晴らしく、結末にも独特の味わいが残る。
人物では、マイケルの母親、建築家といった脇役の存在が光っている。
エリーの歌う「幸せとよろこびに生れつく人あり 終わりなき夜に生れつく人あり」という歌詞がもの悲しい。
結局、主人公は「終わりなき夜に生れつく人」であったということだ。
終りなき夜に生れつく (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-23)) Amazon書評・レビュー: 終りなき夜に生れつく (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-23))より
4150700230
No.60
(5pt)

もの悲しい歌詞

クリスティーの著作を読むのはこれで30作品目だが、物語としての出来栄えに関してはこれまでで一番と言える。
事件はなかなか起こらないし、真相はクリスティー作品にありがちなもので、身構えて読んだ読者には予想しやすい真相と言えるだろう(私もこの真相通りに予想していたわけではないが、そのうちの一部の真相に関してはずっと疑いを持っていた)。
しかしながら、作品全体が醸し出す雰囲気や、人物配置の妙が素晴らしく、結末にも独特の味わいが残る。
人物では、マイケルの母親、建築家といった脇役の存在が光っている。
エリーの歌う「幸せとよろこびに生れつく人あり 終わりなき夜に生れつく人あり」という歌詞がもの悲しい。
結局、主人公は「終わりなき夜に生れつく人」であったということだ。
終りなき夜に生れつく(クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 終りなき夜に生れつく(クリスティー文庫)より
4151310959
No.59
(5pt)

レギュラー陣が登場しなくても、これぞまさにクリスティー

以前に見かけたレビューや本作執筆時の作者の年齢などから、私は知らず知らず自分で勝手にストーリーを想像して読み進めていたのですが、恥ずかしながら良い意味で裏切られました!

(ところでミステリーのレビューって難しいですね。以下ネタバレにならないように書けているでしょうか...。)
ちょっと油断して侮っていました。作者がクリスティーなんだから、こういう収束も当然予測できたはずなのに、どういうわけだか(ってもちろん作者の手腕ですよね)、魔法をかけられたようにミスリードされてしまいました。こんなに気持ち良く爽快に裏切られたのは久しぶりです。笑

他のレビューにもあるように、種あかしに関しては既出(使い回し)の手法ではあります。でも、ミステリとしてだけでなく小説としての完成度が高く、既出云々がどうでもよいと思えるぐらいの満足感がありました。ミステリはやはり謎だけでなくストーリーも含めてですもんね。

上述では「気持ち良く爽快に」と書きましたが、主題そのものはなんとも切ないです。(と私は感じました。)
人によって感じ方は異なるのでしょうが、私は怖さよりも、陳腐な表現ですがこのラブストーリーの切なさこそが、クリスティーの真骨頂だと思いました。(コンプレックスを含んだクリスティー自身の恋愛観の表出という意味でも。)

とにかく、本格本格とあまり片意地張らずに小説として一度読んでみてはいかがでしょう。初期作品にも見劣りしない、まぎれもない佳作です。
終りなき夜に生れつく (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 終りなき夜に生れつく (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8U42M
No.58
(5pt)

レギュラー陣が登場しなくても、これぞまさにクリスティー

以前に見かけたレビューや本作執筆時の作者の年齢などから、私は知らず知らず自分で勝手にストーリーを想像して読み進めていたのですが、恥ずかしながら良い意味で裏切られました!

(ところでミステリーのレビューって難しいですね。以下ネタバレにならないように書けているでしょうか...。)
ちょっと油断して侮っていました。作者がクリスティーなんだから、こういう収束も当然予測できたはずなのに、どういうわけだか(ってもちろん作者の手腕ですよね)、魔法をかけられたようにミスリードされてしまいました。こんなに気持ち良く爽快に裏切られたのは久しぶりです。笑

他のレビューにもあるように、種あかしに関しては既出(使い回し)の手法ではあります。でも、ミステリとしてだけでなく小説としての完成度が高く、既出云々がどうでもよいと思えるぐらいの満足感がありました。ミステリはやはり謎だけでなくストーリーも含めてですもんね。

上述では「気持ち良く爽快に」と書きましたが、主題そのものはなんとも切ないです。(と私は感じました。)
人によって感じ方は異なるのでしょうが、私は怖さよりも、陳腐な表現ですがこのラブストーリーの切なさこそが、クリスティーの真骨頂だと思いました。(コンプレックスを含んだクリスティー自身の恋愛観の表出という意味でも。)

とにかく、本格本格とあまり片意地張らずに小説として一度読んでみてはいかがでしょう。初期作品にも見劣りしない、まぎれもない佳作です。
終りなき夜に生れつく (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-23)) Amazon書評・レビュー: 終りなき夜に生れつく (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-23))より
4150700230
No.57
(5pt)

レギュラー陣が登場しなくても、これぞまさにクリスティー

以前に見かけたレビューや本作執筆時の作者の年齢などから、私は知らず知らず自分で勝手にストーリーを想像して読み進めていたのですが、恥ずかしながら良い意味で裏切られました!

(ところでミステリーのレビューって難しいですね。以下ネタバレにならないように書けているでしょうか...。)
ちょっと油断して侮っていました。作者がクリスティーなんだから、こういう収束も当然予測できたはずなのに、どういうわけだか(ってもちろん作者の手腕ですよね)、魔法をかけられたようにミスリードされてしまいました。こんなに気持ち良く爽快に裏切られたのは久しぶりです。笑

他のレビューにもあるように、種あかしに関しては既出(使い回し)の手法ではあります。でも、ミステリとしてだけでなく小説としての完成度が高く、既出云々がどうでもよいと思えるぐらいの満足感がありました。ミステリはやはり謎だけでなくストーリーも含めてですもんね。

上述では「気持ち良く爽快に」と書きましたが、主題そのものはなんとも切ないです。(と私は感じました。)
人によって感じ方は異なるのでしょうが、私は怖さよりも、陳腐な表現ですがこのラブストーリーの切なさこそが、クリスティーの真骨頂だと思いました。(コンプレックスを含んだクリスティー自身の恋愛観の表出という意味でも。)

とにかく、本格本格とあまり片意地張らずに小説として一度読んでみてはいかがでしょう。初期作品にも見劣りしない、まぎれもない佳作です。
終りなき夜に生れつく(クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 終りなき夜に生れつく(クリスティー文庫)より
4151310959
No.56
(5pt)

名作ではないかもしれないが傑作

確かに、同じクリスティーの某作品のメイントリックは流用されてはいます。でも、某作品はそのトリック自体が生命線なんだけど、この作品の場合、物語を構成する事項の一つに過ぎず、このトリックがあるからこそ、ラストでの深い哀しみ、感動があるのではないでしょうか。私的にはクリスティーの全長編の中で常にトップ3に位置してる作品です。ただ、【そして誰もいなくなった】もそうだけど、この作品も旧訳の方に慣れ親しんでいるせいかもしれないが、旧訳の方が好きですね。【そして〜】の方は、島の呼称もそうだけど、文章がライトになった分、不気味さが薄れたし、この作品の場合、エリーが唄う詩の訳かな。
終りなき夜に生れつく (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 終りなき夜に生れつく (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8U42M
No.55
(5pt)

名作ではないかもしれないが傑作

確かに、同じクリスティーの某作品のメイントリックは流用されてはいます。でも、某作品はそのトリック自体が生命線なんだけど、この作品の場合、物語を構成する事項の一つに過ぎず、このトリックがあるからこそ、ラストでの深い哀しみ、感動があるのではないでしょうか。私的にはクリスティーの全長編の中で常にトップ3に位置してる作品です。ただ、【そして誰もいなくなった】もそうだけど、この作品も旧訳の方に慣れ親しんでいるせいかもしれないが、旧訳の方が好きですね。【そして〜】の方は、島の呼称もそうだけど、文章がライトになった分、不気味さが薄れたし、この作品の場合、エリーが唄う詩の訳かな。
終りなき夜に生れつく (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-23)) Amazon書評・レビュー: 終りなき夜に生れつく (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-23))より
4150700230
No.54
(5pt)

名作ではないかもしれないが傑作

確かに、同じクリスティーの某作品のメイントリックは流用されてはいます。でも、某作品はそのトリック自体が生命線なんだけど、この作品の場合、物語を構成する事項の一つに過ぎず、このトリックがあるからこそ、ラストでの深い哀しみ、感動があるのではないでしょうか。私的にはクリスティーの全長編の中で常にトップ3に位置してる作品です。
終りなき夜に生れつく(クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 終りなき夜に生れつく(クリスティー文庫)より
4151310959
No.53
(4pt)

アンフェアミステリー・イソップのよくばりな犬に似ている。

マイクとエリーはジプシーが丘と呼ばれた場所で恋いにおちた。
駆け落ち同然で結婚したが、エリーは乗馬中の事故で死んでしまう。
「えっ、うそでしょ」という結末。
終りなき夜に生れつく (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 終りなき夜に生れつく (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8U42M
No.52
(4pt)

アンフェアミステリー・イソップのよくばりな犬に似ている。

マイクとエリーはジプシーが丘と呼ばれた場所で恋いにおちた。
駆け落ち同然で結婚したが、エリーは乗馬中の事故で死んでしまう。
「えっ、うそでしょ」という結末。
終りなき夜に生れつく (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-23)) Amazon書評・レビュー: 終りなき夜に生れつく (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-23))より
4150700230
No.51
(4pt)

アンフェアミステリー・イソップのよくばりな犬に似ている。

マイクとエリーはジプシーが丘と呼ばれた場所で恋いにおちた。
駆け落ち同然で結婚したが、エリーは乗馬中の事故で死んでしまう。
「えっ、うそでしょ」という結末。
終りなき夜に生れつく(クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 終りなき夜に生れつく(クリスティー文庫)より
4151310959
No.50
(5pt)

ポワロファン

図書館で読みまた読みたくなり購入。長編ですが一気に読みました。
終りなき夜に生れつく (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 終りなき夜に生れつく (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300953
No.49
(5pt)

ポワロファン

図書館で読みまた読みたくなり購入。長編ですが一気に読みました。
終りなき夜に生れつく (1968年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: 終りなき夜に生れつく (1968年) (世界ミステリシリーズ)より
B000JA3SQ4
No.48
(5pt)

ポワロファン

図書館で読みまた読みたくなり購入。長編ですが一気に読みました。
終りなき夜に生れつく (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 終りなき夜に生れつく (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8U42M
No.47
(5pt)

ポワロファン

図書館で読みまた読みたくなり購入。長編ですが一気に読みました。
終りなき夜に生れつく (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-23)) Amazon書評・レビュー: 終りなき夜に生れつく (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-23))より
4150700230
No.46
(5pt)

上質なセルフアレンジ

流石はクリスティ本人がお気に入りにしていた作品であった。

この小説で用いられているようなトリックは一瞬の驚きを与える効果が強いし、クリスティ本人によって書かれたある作品でもそのようなものであった。
しかし、『終わりなき夜に生れつく』では、むしろ自然な物語の流れの中で真相が明らかにされる。
これは、推理小説特有のトリックそのものが与える面白さよりも、一般小説としての面白さである物語性を重視したためであろう。
そのためか、某作品と比べても犯人の心理描写や作者が好む設定であろうロマンス・狂気がより濃厚に描かれていた。

現代では読者もトリックに対する知識が豊富になっているため、ただの驚きだけでは満足しにくくなっている。(あ、これですかという感覚)
正直言って、同作者の某作品を読んでいたこともあって、これを読んでいても私は騙されなかった。
しかし、それでも読後の満足感を得られたことには高い評価を送らずにはいられない。

Endless Nightとは何を意味しているのかを考えつつ、是非楽しんで頂きたい作品である。
終りなき夜に生れつく (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 終りなき夜に生れつく (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8U42M
No.45
(5pt)

上質なセルフアレンジ

流石はクリスティ本人がお気に入りにしていた作品であった。

この小説で用いられているようなトリックは一瞬の驚きを与える効果が強いし、クリスティ本人によって書かれたある作品でもそのようなものであった。
しかし、『終わりなき夜に生れつく』では、むしろ自然な物語の流れの中で真相が明らかにされる。
これは、推理小説特有のトリックそのものが与える面白さよりも、一般小説としての面白さである物語性を重視したためであろう。
そのためか、某作品と比べても犯人の心理描写や作者が好む設定であろうロマンス・狂気がより濃厚に描かれていた。

現代では読者もトリックに対する知識が豊富になっているため、ただの驚きだけでは満足しにくくなっている。(あ、これですかという感覚)
正直言って、同作者の某作品を読んでいたこともあって、これを読んでいても私は騙されなかった。
しかし、それでも読後の満足感を得られたことには高い評価を送らずにはいられない。

Endless Nightとは何を意味しているのかを考えつつ、是非楽しんで頂きたい作品である。
終りなき夜に生れつく(クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 終りなき夜に生れつく(クリスティー文庫)より
4151310959
No.44
(4pt)

呪われし宿命に生まれし者

クリスティーの、新しいタイプの人間を予知する、先見力のような感覚には、
驚かされる。他人を傷つけても、何の罪悪感も感じないという、サイコパスという
恐るべき新タイプの人間を、この中ではクリスティーは、おそらく呪われし宿命に生まれた者という赴きの、文学的な色彩を添えて、そういう形で表現している。
これにより、この作品はミステリーというより「春にして君を離れ」や「愛の旋律」などのノンシリーズのように、一つの文学作品となっていると思う。ポアロシリーズの中の某作品と共通するものを、感じる箇所もあるが、上記の要素により、異なった作品に仕上がっていると思う。
甘やかな喜びに生れついた者と終りなき夜に生れついた者、
いわばけして出会ってはいけない者同士が、出会ってしまった悲劇という事か。
幸せな若い恋人達の姿の背後に、絶えずジプシーが丘の不吉な伝説が、不安を投げかけているかのような描写が、巧みである。また、物語中の全てのピースの破片が、ラストで一つの形に見事に収斂していく手法は、さすがである。冒頭の印象的な、まさに、自分だけの唯一無二の夢の家に、憑かれたが如き青年の描写も、後で考えれば、ああそうだったのか!と腑に落ちる仕掛けになっている。
終りなき夜に生れつく (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 終りなき夜に生れつく (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8U42M
No.43
(4pt)

呪われし宿命に生まれし者

クリスティーの、新しいタイプの人間を予知する、先見力のような感覚には、
驚かされる。他人を傷つけても、何の罪悪感も感じないという、サイコパスという
恐るべき新タイプの人間を、この中ではクリスティーは、おそらく呪われし宿命に生まれた者という赴きの、文学的な色彩を添えて、そういう形で表現している。
これにより、この作品はミステリーというより「春にして君を離れ」や「愛の旋律」などのノンシリーズのように、一つの文学作品となっていると思う。ポアロシリーズの中の某作品と共通するものを、感じる箇所もあるが、上記の要素により、異なった作品に仕上がっていると思う。
甘やかな喜びに生れついた者と終りなき夜に生れついた者、
いわばけして出会ってはいけない者同士が、出会ってしまった悲劇という事か。
幸せな若い恋人達の姿の背後に、絶えずジプシーが丘の不吉な伝説が、不安を投げかけているかのような描写が、巧みである。また、物語中の全てのピースの破片が、ラストで一つの形に見事に収斂していく手法は、さすがである。冒頭の印象的な、まさに、自分だけの唯一無二の夢の家に、憑かれたが如き青年の描写も、後で考えれば、ああそうだったのか!と腑に落ちる仕掛けになっている。
終りなき夜に生れつく(クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 終りなき夜に生れつく(クリスティー文庫)より
4151310959