■スポンサードリンク


】【

屍者の帝国



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
屍者の帝国

屍者の帝国の評価: 3.36/5点 レビュー 114件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.36pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全14件 1~14 1/1ページ
No.14:
(3pt)

難しい話

話が難しい。
特に菌株が登場してからは、正直ストーリーについていけない
...。
もう少しして再度読み直した際には、より理解がふかまるのか?
屍者の帝国Amazon書評・レビュー:屍者の帝国より
4309021263
No.13:
(3pt)

勢いよく進むストーリー

円城らしくもないし、伊藤らしくもないし うーん評価に難しい ただ展開はしていくので読んでいて面白くないとか詰まるとかは無い 割合に分かり易い話 個人的にロシア文学好きに読んでほしい、たまげるから 自分はある人が本作に出てきて椅子から落ちて笑った そういう面白さはある
屍者の帝国Amazon書評・レビュー:屍者の帝国より
4309021263
No.12:
(3pt)

内容が盛りだくさん

伊藤計劃氏の設定を円城塔氏が引き継いだ作品。映画を先にみてしまったのが良かったのか悪かったのか…。
社会インフラを屍者が支える世界の、その屍者の行動を司るOSをめぐる物語、と言い換えることが出来る。伊藤氏の設定を円城氏が解題した作品であるが、ちょっと冗長。メアリー・シェリーやリラダン・聖書など、いろんな作品が下敷きに有り、日本の幕末の描写も多い、それらを知っていると楽しめるが、知らないと読み進め難いかもしれない。半分くらいに切り詰めたらもっと読みやすかった。そういう意味では、映画はすっきりとしていた(内容評価には異論があるかも)。
決して円城氏を貶めるつもりは有りません、一つの作品として仕上げてもらったと思います。
しかし、伊藤計劃氏の夭折は今更ながらに惜しい。

  合掌。
屍者の帝国Amazon書評・レビュー:屍者の帝国より
4309021263
No.11:
(3pt)

円城塔ファンですが

「Self-Reference ENGINE」に衝撃を受け、円城塔の著作であることを前提にこれを買ったが、ストーリーテラーとしての円城氏は力不足ではないかと思った。
小説上の登場人物であるカラマーゾフや歴史上の人物をぶち込んで来る辺りは円城塔らしくニヤリとしたが、物語としては些か冗長に過ぎるのではないかと。

伊藤計劃氏についてはさほどファンでもない。
作品は読んでいるが、伊藤計劃ファンが読むと面食らうだけだろう。

ではこの屍者の帝国を円城塔作品と呼ぶべきかと言われれば、やはり伊藤計劃の構想が無ければこの小説は成り立たなかったわけで、共作という他ないだろう。

円城塔を擁護するとすれば、そもそもポストモダンという変わった作風に当て嵌まる作家で、こういったストーリーものを書く作家ではないのは事実である。
伊藤計劃氏に対するリスペクトの為にそういった遊びがあまり出来なかったのではないかと個人的に思う。

伊藤計劃の構想を別人が書いた作品、又は円城塔が色々と遠慮してしまった作品と個人的には受け取ってしまい、両者の良さが相殺されてしまったのではと読後に思った。

しかし円城塔の捏ね繰り回すような文体はそれはそれで面白く、また遠くない内に再読してみようと思う。
屍者の帝国Amazon書評・レビュー:屍者の帝国より
4309021263
No.10:
(3pt)

おどろいた。

プロローグは伊藤計劃で、以降は円城塔。

わかってはいたのだが、それでもぜんぜん違うことにおどろいた。

伊藤計劃の文章は、説明部分にもユーモアを感じることができて、飽きず疲れず読める。一文の長さや語彙の選択など巧みだった。デリカシーのない友人キャラの配置・使い方など、ほんとうに配慮がなされている。それに、物語のひっぱりかたが、主人公の物語るストーリーとして一直線なので、わかりやすく、だからこそ世界観や心情描写に深みを感じることができた。

円城塔による一部以降は、正直言ってつらかった。描写より先に説明が立っていて、説明しだしたら、主人公が物語っているという感覚が一気に薄れてしまう。この物語は三人称だったか?と何度も思った。それに文章もやさしくない。舌触りが悪いというか、リズムが悪い。短文ふたつに分けてはどうかというほど情報を詰め込んだ長文が多い。これが三人称ならよかったと思う。一部以降のストーリーは、主人公が物語っているというにはあまりにも心が遠すぎた。一人称なのに俯瞰視点で読まされたのは初めてだ。
屍者の帝国Amazon書評・レビュー:屍者の帝国より
4309021263
No.9:
(3pt)

個々のイメージは面白いももの

屍者のイメージは面白い。たが、ところどころ描写がわかりにくく、読むスピードが落ちてしまう。マンガにしたら面白いなと感じる場面が多いのに残念。あと、主人公とマッチョ役の絡みがワンパターンで飽きが来る。
屍者の帝国Amazon書評・レビュー:屍者の帝国より
4309021263
No.8:
(3pt)

割合:伊藤計劃2・円城塔8

既に多くの有用なレビューが存在し、多くのファンや読者様が素晴らしい考察を提示してくれていました。
私はそれらのご意見に概ね同感であります。

伊藤計劃氏の遺志を感じる事の出来る文章は冒頭、導入まで。
それ以降は円城塔氏にバトンが引き継がれます。

読んでいて
(あっ、この文体は少し硬いな…。説明臭いな…)
と、感じました。「ハーモニー」の時の様なゾッとするくらいの”簡素さ”は無く(これは私の感覚ですね。笑)円城塔氏の文体が強く感じられました。

サー・アーサー・コナンドイル原作「シャーロック・ホームズ」の土壌を上手く活かし、滑らかに主人公”ワトソン”の前日譚の物語が幕を開けます。

初めて読んだ時は…
「おぉ!そう来たか!」
と興味をそそられ読み進めましたが、最終的には「う〜ん…」な作品でした。期待していただけにけっこう残念でした。

その理由はいくつかありますが…

「屍者」の設定がSF的にそんなに目新しくもなければ、内容も予想を裏切る事はありませんでした。この手の題材に敏感な人はすぐ見抜いてしまう事と思います。

次に

円城塔氏の言い回し、文体に慣れていないせいか
「これは全くの別物だな」
と思いました。(伊藤計劃氏が紡いだであろう”なめらかさ”が足りませんでした)
私は円城氏の作品を一つも読んだことが事がありませんでしたので、今作では違和感を感じてしまい、情景描写や物語を構成させる為に出てくる様々な”情報・知識・見聞”がどうしても、解説文臭く感じられ、作品に対する没入感を阻害されました。

総括

「伊藤計劃さんの物語が好きだっ!読みたい!」という計劃ファンには少々厳しい出来だと思います。

逆に

「円城塔氏の作品のファンだっ!読みたい!」という円城読者にはかなりお薦め出来るものかと思います。

私は前者のタイプでしたので、今作「屍者の帝国」は一つの娯楽作品として読み切る分には☆5
                                   計劃作品として読んでしまう分には☆3

総合的に鑑みて☆3の及第点。
と、させて頂きました。

伊藤計劃氏とその遺志を引き継いでくださった円城塔氏に心から感謝を込めて。
この物語を書き切ってくださってありがとうございます!
屍者の帝国Amazon書評・レビュー:屍者の帝国より
4309021263
No.7:
(3pt)

19世紀末を舞台にしたブレードランナー

うーんスチームパンクのようでもあり、サイエンスファンタジーのようでもあり。
ホームズと出会う前のワトソンは、なぜワトソンであったのか、あるいはワトソンになったのか。何がワトソンをワトソンたらしめているのか。
という話。着想は面白く元ネタのストーリーを読んでいるととっても楽しめる。現在の技術なら映像化できるだろうと思う。
ホームズのいう「あのひと」はワトソンの既知の友人だったのだね。
ただ、「冒険活劇」なのか「神と生者と屍者と機械の心理劇」なのかが消化不良の感じがします。
ホームズのパスティーシュとして見ると、それなりに面白いですね。
「M」はデイオゲネスクラブのマイクロフトで、フライデーはきっとその後ベイカーストリートイレギュラーズに加わるのでしょう。
最後にホームズとの出会いシーンに繋げてほしかったな。
屍者の帝国Amazon書評・レビュー:屍者の帝国より
4309021263
No.6:
(3pt)

バトンをつないだ物語

読むのに8時間かかった。

舞台は19世紀末、英国諜報員のワトソン博士の冒険が描かれている。

当初は、ある地域で屍者の帝国が築こうと企むやつがいると、それを阻止すべく動いていた。

しかし、様々な事件に巻き込まれるうちに、世界が屍者の帝国になる危機に瀕する。

気付かぬうちに二十年もの間に続いている賭けに巻き込まれて行く。

本書に出てくるのは魔術ではなく科学。

錬金術のように思われる技術に読者は魅了されて行く。

科学、哲学、宗教、神話が織りなす物語だ。

人類の屍者による、不死の獲得は某アニメの計画を彷彿させた。

オススメです。
屍者の帝国Amazon書評・レビュー:屍者の帝国より
4309021263
No.5:
(3pt)

個性の競演

計劃氏によるプロローグから円城氏による1部以降、展開は滑らかで違和感がない。ただし決定的に異なる一点がある。それは<におい>だ。作家の個性というものは、隠しても滲み出る。
計劃氏によるプロローグには、屍臭が濃く漂っている。鼻の奥にいつまでも残るような腐臭がたちこめ、世界はどんよりと暗い。
その<におい>が1部以降では消えてしまう。
透徹した美しさにくるまれた、ファンタジーの趣が強くなる。屍者がいくら動き回ろうと骨が折れ肉が裂けようとも生々しさは薄く、生者が感じるであろう屍者への嫌悪感も淡い。香りはあるが<におい>はない。

それこそが作家の個性であるものか。
『虐殺器官』や『ハーモニー』を彷彿とさせるイメージが散見し、計劃氏が筆を運んだのではないかと錯覚させられる部分も随所にあった。しかし綿密な構想メモが残されていたとしても、メモの隙間にあるイメージを拾い上げて膨らませるのは、作家の資質個性によるもので、はからずも円城氏が自らの筆を押さえ、計劃氏が遺した物語を忠実に再現しようとする試みたことによって、二人の作家の個性が際立つことになったのは興味深い。

最期に詮無いことながら、伊藤計劃の『屍者の帝国』と円城塔の『屍者の帝国』の読み比べという贅沢を味わってみたかった。
屍者の帝国Amazon書評・レビュー:屍者の帝国より
4309021263
No.4:
(3pt)

プロローグが最高

プロローグではグイグイひき込まれた感を味わえたけど、本編に入ってからが長く感じる物語でありました。小説作品は、文体とかも堪能したいわけでありますから、一冊まるごと同一の作家さんでお願いしたいものです。ということではありますが、円城さんがこの作品を完成させたことで、伊藤さんという作家さんを知ることが出来たってことでありますし、本編の方もグッドジョブです。
屍者の帝国Amazon書評・レビュー:屍者の帝国より
4309021263
No.3:
(3pt)

つくづく残念

伊藤先生絶筆の作品?
やはりこれは円城先生の作品。もっと違った内容だったに違いない残念です。
屍者の帝国Amazon書評・レビュー:屍者の帝国より
4309021263
No.2:
(3pt)

伊藤さんが生きていれば

円城塔さんの本は1~2冊しか読んだことがありませんが、やはりこの二人の相性は悪いように感じます。
序盤の伊藤さんが描いている部分を受け継いでいるのは一部だけで、ほとんどは円城さんによるものです。
そのせいか複雑になりすぎている印象を受けてしまった。
伊藤さんのファンでこの本を読むという方はガッカリするかもしれません。
面白いですが、伊藤さんが生きていればこうはならなかっただろうなぁ。
屍者の帝国Amazon書評・レビュー:屍者の帝国より
4309021263
No.1:
(3pt)

ゾンビ小説の番外的傑作

フランケンシュタインの怪物の誕生が発端のSF伝奇ゾンビ小説の番外的傑作ではあるだろうが、じつに難解な節回しで語られる。これは作者が芥川賞作家であることもあるだろう。「虐殺器官」という一代の傑作をものにして(ほかの作品は読んでない)夭折した伊藤計劃の文体とどう折り合っているのかわからないが、アクションやスペクタクル場面の描写がどうも頭に入ってこない。非常に苦労して読んだ作品である。

屍者が社会の労働力・兵力として使われているところはロボットもののパロディか(アシモフのロボット三原則が屍者三原則として出てくる)と思ったり、かの「家畜人ヤプー」を連想したりした。そのほか不気味の谷という言葉が出てくると「デカルトの密室」、ドストエフスキーの王国への旅は「闇の奥(地獄の黙示録)」を思い浮かべた。

旧約聖書世界を現実のものとして、今につながる世界とは別な進化を遂げた1800年代のジュール・ベルヌ的文明世界を舞台にしていて、進化論の「怪物」ダーウィン、ドストエフスキー、明治天皇(皇帝)、オオムラ・マスジロー、南北戦争からはレッド・バトラー、(しかしネモ船長は登場せず)挙句の果ては女王陛下の007からその宿敵スペクターまで、いやいや主人公の超有名な相方まで最後に登場するという大盤振る舞い。

はじめ「霊素」を死者にインストールすると屍者になる、という疑似科学SFかと思ったら、途中から菌株というインベーダー(寄生体)の話になり、コリン・ウィルソンのSFみたいになってしまった。かまわないのだが、人間の意識はこの菌の寄生によって成長するというような話なのだから混乱する。たぶん一度読んだきりでは半分ぐらいしか理解できていないかもしれないが、菌の由来や説明を顕微鏡的にしてもらわないとどうもヘルシングではないが理解に苦しむところだ。

バン・ヘルシングが出てくるのにドラキュラという超有名な屍者が出てこないのはもったいない。菌の話なら南方熊楠を出して欲しかった。設定年代的に無理なのだろうか?また、なぜこの話に日本が舞台になる必然があったのだろう。こういう西欧的な大スケールの伝奇小説に日本が出てくると途端に話が萎む。むしろ香港や上海のほうが良かったのではないか。
屍者の帝国Amazon書評・レビュー:屍者の帝国より
4309021263

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!