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そして誰もいなくなった
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【この小説が収録されている参考書籍】
そして誰もいなくなったの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全343件 21~40 2/18ページ
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中学生くらいのときに、オリエント急行殺人事件を読んでビックリして、その勢いで「そして誰もいなくなった」を読んだら、なんだか期待が外れたという記憶だけ残っていたのだけど、細かい筋をすっかり忘れていたので長い年月を経て読み返してみたら、あのときになぜ期待が外れたと思ったのか思い出した。 孤島に招かれた人々が童謡の歌詞になぞらえた方法で一人ずつ殺されていくというお馴染みの展開は凄いのだけど、一人一人を殺害するトリックが以外と単純であることに物足りなさを感じたのだと思う。 ただ、あらためて読んでみると、結局のところこの話の凄さは一つ一つのトリックがどうのこうのではなく、今でもこの作品をオマージュとする新たなミステリーが次々と生まれるほどに、孤島の館という舞台設定と一人ずつ消えていく展開、次は誰なのか犯人は誰なのか疑心暗鬼にかられる登場人物達のやり取り、そして誰もいなくなる結末、プロットそのものがそれまでにない斬新な試みであったのだろうなと気づいた。まさに原典としての凄さということでしょうね。 | ||||
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ミステリー好きは是非 | ||||
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最後の3人の行動の予想は真犯人としてはかなり綱渡りだったはず。特に10人目の犠牲者がああするってのは真犯人は確信していたのでしょうけど、本当にそうするかはかなり怪しかったことでしょう。結果的に目論見どおりで良かったけれど、もし違っていたらどうしていただろう?真犯人はじっと部屋に籠もり続けている訳にはいかない。時化は収まり、その日のうちにも陸地からボートがやってきて全てが露見してしまう。或いは別の方法での殺害を試みたかもしれない。再び銃を使ったか。でもあの時点では銃は10人目が持っているからそれは使えない。はて、これは困った。 | ||||
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ミステリー好きなら読むべきと、あちらこちらで書かれている「そして誰もいなくなった」、ついに手を出して読み切りました。 だんだんと迫ってくる恐怖と、解けそうで解けないトリックが、読むべきと言われる由縁を感じました。 あちこち手を出してから「そして誰もいなくなった」に戻ってきた私としては、あの作品にも、多分あの作品にも、エッセンスが混ざっているなあと感じ、さすが巨匠と言わざるを得ない作品でした。 (あまり洋書を読まない方あるあるであってほしいのですが、複数人馴染みのない海外名で登場人物が出てくると誰が誰かわからなくなるので、登場人物説明のページを常にブックマークして戻って照らし合わせていました笑) | ||||
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まだ読み終わってませんが、すごくおもしろいです。 | ||||
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十角館からミステリーにハマり(それすら自分が生まれるより前の作品ですが)それが本作のリスペクト作であると知って、名作に影響を与えた作品として興味を持って読んだ。なんと自分の父親が生まれるより前の作品だった。なのに作中の人間の心情、深層心理、職業や役職への先入観といったものが現代と相違ないことに驚いた。 内容については今更語るまでもない。トリックはそこまで複雑怪奇なものではなく、ある程度ゴリ押しな部分もある。だからこそ恐れ入る。私は、メモを取りながら慎重に読み進めても最後まで犯人がわからなかった。 ましてや娯楽の少ない時代に、この作品がどれだけの人々を夢中にさせただろうと想像する。 全てのミステリーの雛形がアガサ・クリスティーにあると確信した。次はアクロイド殺しを読みたい。 | ||||
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1940年の作品である。原題は改題され、現在は“And Then There Were None”になっている。イングランド南西のデヴァン州(実在する)のインディアン島(恐らくクリスティの創作)が舞台である。嵐で往来不能となり、密室殺人事件の一種である(クローズド・サークルと呼ぶ)。 童謡(本歌をクリスティが改作している)のストーリー通りに殺人が進む。犯罪には飛躍があると思うが、童謡との組み合わせはよく出来ている。横溝正史の『獄門島』などに影響を与えている。 | ||||
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有栖川有栖の「こうして誰もいなくなった」を読んだのですが、同種ミステリの元祖とも言えるクリスティ版のラストを忘れていることに気がつき、どうしても再読したくなりました。 なんせもう何十年も前に読んだため「孤島に招待された年齢も出自もばらばらの人物たちが、不気味な童謡の通り順に殺されていく」しかおぼえていなかったのですが、再読でもおもしろくて止まらなくなり一気読みしてしまいました。文句なしの星5点です。 私が持っているのはこちらの旧訳です。が、昭和51年発行なので戸惑うほど古めかしくはありません。新訳と旧訳を比較しているサイトをいくつか見てみましたが、旧訳をすすめるサイトの方が多いと感じました。 最初に英国で出版されたものは、童謡で今は差別用語となっている”Nigger”(黒人)が使われていて、その後”Indian”になり、今は”Soldier”になっているそうですね。旧訳のタイトルは”Ten Little Niggers”ですが、新訳は”And Then There Were None”となっています。なんでも、1940年にアメリカで初出版された時、アメリカ黒人に配慮して変更されたそうです。Indianを使用しなくなったのも同様の理由です。 ここから派生した作品は無数にあり、それだけ画期的ですぐれた作品だからだと思います。 先に述べた有栖川有栖の「こうして誰もいなくなった」の他に、たとえば綾辻行人「十角館の謎」、夏樹静子「そして誰かいなくなった」、今邑彩「そして誰もいなくなる」、森博嗣「そして二人だけになった」などです。 ミステリ・ファンなら必読の作品と思います。 | ||||
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数々の似たよつな小説が書かれた、原本的な名作。 恥ずかしながら、初めて読んだが素直に面白かった。 | ||||
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流石に、1番人気の作品、ABCやオリエント急行より面白いです。アガサクリスティ以外の海外作品で、面白いと、思う作品には、まだ、あった事がありません。ホームズの小説の長編が、面白いと以前ホームズのレビューで、書きましたが、アガサクリスティの作品とでは、次元が違います。本作品は、星7ぐらいつけたい作品です。星5までしかないのが、残念なくらいです。 そして、本作品を読んでいて、きずいたのが、以前読んだ、硝子の塔の殺人に、かなり設定が、似ている事です。硝子の塔が、同じような設定で書かれている事です。硝子の塔は、確か本屋大賞をもらっていたと思うのですが、本屋の店員さん達は、本作品を読んだ事が、ないのでしょうか?疑問を感じました。 | ||||
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後世のミステリに多大な影響を与えた古典的名作だが、文体に古臭さがまったくない。 一気に読んだ。 自分はミステリファンといえるほど精通しているわけではないのだが、 金田一少年の事件簿などでクリシェのように使われる演出はここから来てるのかな?と思ったり。 悔やまれるのは、この作品を読むかなり前に、日本のドラマ版(俳優陣の演技が下手な駄作だった)を見たことがあって、犯人が誰かなんとなく覚えていた状態で読んでしまったこと。 それがなければもっと楽しめただろうなと少し後悔。 | ||||
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クローズドサークルの金字塔。 あの人がが犯人だ!この人が怪しいと読み進めた結果、誰もいなくなってしました。 クローズドサークルという特殊環境の中で繰り広げられる人間の心理描写は見事。疑心暗鬼になる中、追い詰められていくのは犯人ではなく被害者という点も読んでいて面白い。 外国人の名前は読みにくさ覚えにくさ、独特の言い回しはあるものの、半世紀以上前の作品とは思えない新しさや新鮮さをしっかり兼ね備えておりまさに名作!!! | ||||
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まず初めに、私はこの本を最初、読むのが結構面倒だと思った。 外人の名前が10人に加えて時々フルネームや肩書の役職などが混ざり、人物への認識が難しかった。 更に兵隊さんの童話、告発された罪状と被害者の名前。これだけで億劫になりかけた。 正直、一度読むのをやめたが、くそつまらない本を読んでしまい、口直しならぬ読み直しとしてもう一度手に取ったところ、中盤からの刺さり方は、序盤に感じていた眠気がなんだったのかと言うくらいのめり込めた。特にロジャーズが殺されたところからの疑心暗鬼はとても良く、アームストロング医師の遺体発見からはもうノンストップだった。 娯楽に満ち溢れた現代だからそこまで劇的には感じなかったが、まだ乏しかった当時に読んでいたら虜になっていただろうと思うくらいには引き込まれました。 ☆-1にしたのは、最後の1人が見た人形が『3つ』だったことです。その時点で生き残っていたのは生き残りとオーエンのみであり(やってる暇はなかったとは思ってる)、2つにして読者目線で「もう一人生きている…!そいつがオーエン……!」と感じられたと思うと、焦燥感や猜疑心や色々な思考が張り巡らせれられたはず。そこだけが惜しい気持ちです。 オーエンが記した動機も、奇行ながら理解できるところがあり、最後の『自決方法』にも、兵隊の歌に違わず、真のタイトル回収が完了したのは天晴でした。 | ||||
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結果は解っている。解っているのに、どう着地するんだろうかと手に汗握ってドキドキしながら読みました。 | ||||
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今更ながら、本書を読みました。 私とミステリーとの出会いは「金田一少年の事件簿」だと思いますが、その後に横溝正史の本家金田一耕助シリーズに遡り、その後、紆余曲折あって、この原点にたどり着きました。 本書の舞台は絶海の孤島という、いわゆるクローズドサークルものです。 先に色々な本格ものや新本格と呼ばれるミステリーを読んでいるので、本書を読みながら、絶海の孤島ものかとか、今回は過去のどの作品のトリックパターンなのかな?と考えてしまいますし、メインとなるトリックもすでに読んだことあるパターンなのですが、よく考えれば、それらの作品の原点がこちらなんですよね。 その凄さに今更感嘆しています。 本格もののテンプレートを作った作品。 本格ミステリーの原点にして頂点。 文句なしの星5つです。 | ||||
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字も大きく読みやすかった。 | ||||
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アガサ・クリスティが好きで全巻持っているのですが、いつのまにか本巻だけが見当たらなくなってしまったので再購入。 今の時代からしたら古臭く感じるかもしれませんが、古き良き時代の定番ミステリーです。 | ||||
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中学生のときに熱中的に読みまくったクリスティー作品、それからうん十年たった今でも楽しめるのか? 結論から言うと、なかなかに楽しめました。 タイトル通り、最後には誰もいなくなる、という結末だけ覚えているものの、もう完全に中身は忘れてしまっていたため、誰が犯人だ?と純粋に楽しめたように思います。 閉ざされた空間。 この中に間違いなく犯人がいる。 誰が犯人なのか、とお互いが疑心暗鬼になる。 この設定、ジョン・カーペンター監督の傑作ホラー映画『遊星からの物体X』でもうまく使われていたことを思い出しましたが、この設定、まさにハラハラドキドキのスリルを高めるための鉄板ですね。 まずは最も有名と思われる本作から読み始めましたが、できれば何冊か読んでみて、クリスティミステリーを純粋に楽しめるか、もうちょっと試してみようかと思います。 | ||||
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とにかく面白かったです。 読書好きの交流サイト「読書メーター」の中でも、驚異の登録者数 17,559、感想コメント数 3,411ですからね。作品の登録者数が1万人を上回るのは、日本人作家では村上春樹さんくらいじゃないですか。 なので、面白いだろうということは読む前から、あるていど予測はしていましたが。 まず事件の舞台となるシチュエーションが素晴らしい。北大西洋の荒波が打ち寄せる英国デボン州沖の孤島と瀟洒な大邸宅・・・・。 各自もっともらしい理由つきメッセージを受けて孤島の館に招待された、年齢も職業もバラバラな8人の男女。(すでに島の館に雇われていた執事のロジャーズ夫妻を入れて合計10人) そして初日の夕べ、執事夫妻の懇切なおもてなしによって全員が素晴らしい晩餐を堪能し、会話もはずみ、食後の美味しいコーヒーを味わったあと、食堂が一瞬不思議な静寂につつまれたところで・・・・ 《その静けさを破って、だしぬけに〈声〉が響いた。人間の声とは思えない、よく通る声が、前ぶれもなく、いきなり・・・・・・・・ エドワード・ジョージ・アームストロング、一九二五年三月十四日に、ルイーザ・メアリー・クリースを死に至らせたのは、あなただ。 エミリー・キャロライン・ブレント、一九百三十一年十一月五日に、ビアトリス・テイラーを死に追いやったのは、あなただ。 ウィリアム・ヘンリー・ブロア、一九二八年十月十日に、・・・・・・・・》(本文68ページ) こうしてお楽しみのあとに突如、執事夫妻をふくむ10人全員の罪状が告発されます。レコードにあらかじめ録音されていた〈声〉が流れてきたことが後で分かるんですが、それにしてもこの部分はゾッとしました。 いったい誰が何のためにこんな悪戯を?と招待客たちは、にわかに色めき立つ。 このシーン (晩餐) の前に、招待客の一人である若い女性体育教師ヴェラが、自室としてあてがわれた部屋壁の額に入れられた詩 (童謡)「10人の兵隊さん」を読むところもハッとしますが、夕食後の告発シーンのほうが衝撃は大きいです。 その後、じっさいに1人また1人と殺されて (→同時にダイニングテーブルに飾られた小さな陶器の兵隊さん (10体) の数も減って) いきます。 しかし、孤島の館に全員がそろうまでの導入部が数十ページあるとはいえ、本作をちょうど半分 (200ページちかく) まで読んだ時点で、殺された人数は3人ですよ。 このあと謎解き (エピローグ) の前まで150ページしかないのに、あと7人も (無事に) 死ねるの?と、残りページの少ないことに不安を覚えつつ、さらに読み進むと・・・・。 なんと、犠牲者の人数が4人、5人、6人・・・・と増えるにつれて、残された招待客たちは心理的に追い詰められ、お互い同士を疑い出し、半狂乱になって行き、死者の出るスピードがズンズンと加速度的に速くなるではないか。ちなみに、こちらの読むスピードも後半は加速度的に速くなって、ページをめくる手がどうにも止まらなくなっています。 このあたり、人間心理の弱点を突いた作者クリスティーの緻密な計算が光っているなあ、と感服しました。 比較的若い屈強な男性3人が、島のなかをどんなにしらみつぶしに探しまくっても、この島には最初の10人以外、誰もいないんです。だから、人数が減れば減るほど、残った人間のなかに恐るべき殺人鬼がいる‼と思うと、お互いどうし殺気立って、もう平常心を保つどころではない。 巻末の解説で赤川次郎氏が『そして誰もいなくなった』のことを「永遠の目標」と絶賛しているのも、うなずけます。 | ||||
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古典ですが名作です。 逆ですね、名作ゆえに古典になり得るわけですね。 ネタバレで読んでは醍醐味が半減しますから、純粋な読者としてドキドキしながらストーリーに没頭するのがベストでしょう。 クラシックは傑作、ということでしょう。 | ||||
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